取材日記

TOKYO FMが誇る報道スポーツチームが総力を挙げて取材します。
ラジオならではのハートフルなスポーツ報道をお送りします。

ご長寿アスリートの秘密!!

続々と選手がソチに向かっています。
昨日、29日には、スキージャンプ、最年長の41歳で日本選手団主将の
葛西紀明選手が日本を出発しました。
それも、オリンピックの前にドイツでワールドカップを戦ってから
ソチ入りをするというハードスケジュール。
41歳まで現役選手で戦う葛西選手は、冬季五輪史上最多となる7度目のオリンピック。

トップアスリートの現役年齢が上がり続けていますが、
一体、どうやったら、そんなに現役年齢を長く保てるのでしょう・・・
今日は、スキージャンプ日本代表。
1972年6月6日生まれ。
41歳葛西紀明選手のトレーニングや肉体作りの方法を紹介してみましょう。

みなさんは、現役時代が長いアスリートというと、誰を思い浮かべますか?

例えば・・・「イチロー選手(40歳)大リーグ。前人未到の日米通産4000安打越え」
     「三浦知良選手(46歳)サッカー。最年長出場記録を更新中」
     「三浦雄一郎(81歳)登山家。世界最高年齢でエベレスト登頂」

年々、アスリートの競技年齢は伸びている昨今。
技術はもとより、様々な化学的な知見が競技人生を延ばしている・・・という側面もありそうです。

現役が長いアスリートに共通しているのは、徹底的な自己管理。
そして、進化した“筋力増強だけにこだわらない”新しいトレーニング方法を採用していることも共通しているんです。

それは、筋肉を太く、強くするより、
筋肉と、筋肉をコントロールする神経の働きを高めるという考え方なんです。
やたらに重いマシーンで筋肉トレーニングをするのではなく、
ひねりや加速・減速を加えた動作を繰り返すことで神経を鍛える、
特別のマシーンで鍛えているそうです。

神経系を鍛えて、脳と筋肉をつなぐ回線を増やすことで総合的な運動能力が伸びる。
という研究結果も出ているそう。

神経の働き・・・の次は、体重がポイントなんですが・・・

みなさん、ご自分の体脂肪率ご存知ですか?

ちなみに、41歳葛西紀明選手。体脂肪率は5〜6%。176センチ、59.6キロ。
痩せているのにとても筋肉がついている痩せマッチョ体型です。

でも、前は太りやすい体質だったそうで、
2006年のワールドカップでは、今より体重が4〜5キロ多かったそうですが、
コーチに「体重1キロにつき2m損する」と言われて断食をしたことがあったそう。
それで、調子が良く、結果がついてきた。

それ以降、年に2回ほど、それぞれ3日間ほど断食するようになったそうです。
断食の始まる1週間くらい前からスープやおかゆなど食事の量を減らして、
3日間は断食。断食の後はおかゆなどからスタートして内蔵に負担をかけずにじょじょに
食事を元にもどしていく・・・。ということを続けているということです。
それで、あのスリムなマッチョ体型が保たれているんですね。

この断食の目的は、体重の調整もありますが、
「内臓を休めること」が主な目的だそう。

一般の人たちは真似してはいけませんが(真似できませんが)
いろいろな努力を経て、葛西選手は41歳でもトップアスリートなんですね。
ご本人、「50歳までは現役を続けたい」とおっしゃっているようですし、
ソチでの活躍が楽しみですね!

ちなみに、スピードスケートの田畑真紀選手はソチで日本女子最年長出場!
1974年11月9日生まれ。39歳!
田畑選手にも頑張ってほしいですね!

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