取材日記

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鈴木明子選手の「オペラ座の怪人」に期待☆

今週の「コレカラのソチ」は、
フィギュアスケートのグランプリシリーズ第4戦、NHK杯についてお届けしていますが、
今回は女子総合3位となった鈴木明子選手をピックアップします!



鈴木選手は、先月にグランプリシリーズ初戦となる「スケートカナダ」で、
3年連続の銀メダルを獲得。
上々のスタートを切って、過去に優勝経験もある、相性のいいNHK杯を迎えました。

1日目のショートプログラム、
鈴木選手は情感たっぷりの演技をみせて2位発進。
しかし2日目のフリープログラムでは、
序盤の3回転ジャンプが1回転になったあと調子を崩し、
後半の3回転ジャンプでは転倒してしまうなど、ミスが続きました。

鈴木選手いわく、後半に持ち直さないといけないという焦りが強くなって、
最後まで気持ちを切り替えられなかったとのこと。
スケートカナダのあと、思うように練習をこなせなかったことも、
不安要素のひとつにあったそうです。
その結果、ショートプログラムから順位をひとつ落として、
総合3位に終わりました。

試合を振り返って、鈴木選手はこんなふうに語っています。

「 今日は本当にミスが多くて、
ちょっと不安を持って滑ってしまったことが
  演技の中に出てきてしまったなと思って、
立て直すことができませんでした。
  メダルをとれたことは、すごく嬉しいことですけれども、
  自分の演技の出来に関しては全然満足がいかないので、
悔しい気持ちで一杯です。
  ここで悔しい思いをした分、
また上がっていくだけだと思っているので、
  次へのバネとして、
モチベーションに繋げていけたらいいかなと思います。」

試合直後の会見だったにも関わらず、
次に向けて気持ちを切り替えている前向きな姿勢はさすがです。
今回の悔しさをバネにして、
最高の状態でソチオリンピックを迎えて欲しいですね。

さて、今シーズン限りの引退を表明している鈴木選手ですが、
スケート人生の集大成をかけて演技しているのが、
ショートプログラムの「愛の讃歌」、
そして、フリープログラムの「オペラ座の怪人」です!!

「オペラ座の怪人」は、
これまでにも数多くのスケーターがプログラムに使用してきた、
フィギュアスケートと馴染みが深い曲です。
高橋大輔選手や、カナダ人スケーター、パトリック・チャン選手の演技が
印象に残っているという方も多いのではないでしょうか。

一方、鈴木選手の演技といえば
表現力豊かでで、ドラマティックなことで有名。
そんな鈴木選手にミュージカル楽曲はぴったりで、
これまでにも「ウエストサイドストーリー」など
ミュージカルの名曲で滑ってきています。

この曲にかける思いについて、
鈴木選手はこんな風に話しています。

「オペラ座の怪人は、高橋選手はじめ、
 本当にたくさんのスケーターが今まで滑ってきていて、
 曲を選ぶときにも正直悩んだところはありました。
 でも、使える部分は色んな曲がたくさんあったので、
 その中から振付けのパスカーレ先生と2人で選んで、
 1つのストーリーを通して、
 自分がクリスティーヌを演じると決めて作ったプログラムなので、
 最後まで自分の気持ちを込めて滑れたらいいなと思っています。」

ソチオリンピック代表入りをかけて、
鈴木選手は、来月下旬に行われる全日本選手権に挑みます。
この試合でなんとしても代表を勝ち取り、オリンピックの舞台で
鈴木選手の表現力豊かな「オペラ座の怪人」を見せて欲しいですね。



■中村亜裕美
  • 22:46