TOKYO FM・FM長崎 共同制作福砂屋400周年記念特番『カステラのルーツを訪ねて』

オンエアレポート

ON AIR REPORT

パーソナリティ住吉美紀が今年400周年を迎えた福砂屋 本店でカステラの魅力と、そのルーツについて取材してまいりました。

2024/09/20

福砂屋 本店に到着!!

福砂屋さんへ来ました!
1624年・寛永元年の創業以来、長崎カステラの製法を継承し、当初は、米穀や中国福建省 福州の砂糖などの商いもしていて、その福州の「福」と砂糖の「砂」が、 福砂屋の屋号の由来なんですって!

本店は漆喰と白壁造りの明治初期の建物。1700年代後半に5代目当主が現在の船大工町に店舗を移したのだとか。この辺りは唐人屋敷のある館内町も近く、長崎一番の賑わいを見せてきた地域です。
お店に入って正面に立派な蝙蝠(こうもり)の商標が飾られています。1682(天和2)年、長崎で大飢饉があり、米も取り扱っていた当時の福砂屋は、本店近くの唐寺・崇福寺に米を寄進し、境内でお粥を作って飢餓で苦しむ人へ施したことからの縁起により、幸福の象徴である蝙蝠を商標にと、崇福寺ご住職からのお薦めがあって、現在の商標になったそうです。

カステラ愛に溢れる田添さん インタビュー

お話を伺った総務部総務課課長 田添龍平さん。勤続25年以上、カステラの歴史や文化への造詣が深く、福砂屋への愛、カステラへの愛が溢れるお話でした。

店内にはさまざまな世代の福砂屋当主が集めた世界各国のガラス細工。長崎ガラスの素敵な逸品もあります。

店内には『御菓印』や『カステラ読本』も!?

本店でお買い物をした人だけが手に入れられるのは、福砂屋の「御朱印」ならぬ「御菓印」! こちらは全国銘産菓子工業協同組合加盟店の和菓子屋の本店のみで取り扱っています。

老舗としてカステラの歴史や文化を世の中に発信していくことは福砂屋の使命として、カステラ文化の研究を代々おこなってきたそうです。それを書籍にまとめ、全国の図書館などに寄贈していらっしゃいます。

16代当主の息子さん 殿村取締役にインタビュー

取締役総務部長 殿村修司さんにもお話を伺いました。16代当主の息子さんとして、幼少期から学んできた福砂屋の姿勢や、手づくりの伝統の中で感じてきたこと、次の100年に向けて、変えるものと変えてはいけないものを見極めていくことについてなど、貴重なお話を聞かせていただきました。

原材料の卵に感謝する「卵供養」の話に住吉美紀も興味津々。たくさんの卵を使ってしっとりとした美味しいカステラができることに感謝して、明治初期から毎年行われているそうです。

現在もひとりの職人が最初から最後まで責任を持ってカステラを作る「一人一貫主義」を通し、手間を惜しまないこだわりの製法を守り続けている福砂屋さん。カステラの優しい味が時をつなぎ、心をつないでいることがよくわかる取材でした!
伝統のカステラだけでなく「特製五三焼きカステラ」「オランダケーキ」「手づくり最中」などもあり、「フクサヤキューブ」は、創業400周年を記念した「フクサヤキューブ with フジヨシブラザーズ」のバージョンも! カステラがポルトガルから日本に渡ってくる航路の中で出会った動物たちをテーマにカラフルな4種の動物をパッケージに描いています。

【番外編】長崎観光する住吉さん

長崎らしいスポットにも足を運びました。長崎港の大パノラマを見下ろす南山手の丘に位置し、異国情緒あふれる長崎屈指の人気観光スポットといえば「グラバー園」!

下に写っているのがスコットランド出身の商人トーマス・グラバーが、親子二代に渡り暮らした、現存するわが国最古の木造洋風建築「旧グラバー住宅」です。

取材に伺った日も、まるでマンションのような大型の客船が長崎港に停泊していました。世界各国を航行する豪華客船の乗客たちをも魅了する美しい風景が長崎には広がっています。

新宿伊勢丹にて特別催事を開催

<福砂屋創業400周年記念>
伊勢丹新宿店にて、9/25(水)~10/8(火)に特別催事を開催。
400周年記念グッズや地域限定カステラ販売のほか、
半世紀ぶりに復活する福砂屋の「千代香」の実演販売も実施します。
詳しくはこちら

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