12月に入り、2024年も残り1か月を切りました。
新年に向けて、防災グッズの見直しも忘れずに行ってくださいね。

さて、今朝は、今年8月に出た、
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出た時の事。
覚えていますか?
この南海トラフ地震臨時情報が出た時、
私たちがどう受け止めたのか?調査が進んでいます。

その前に、「南海トラフ臨時情報」について補足すると、
南海トラフ沿いで、普段と比べて南海トラフ地震が発生する
可能性が高まったと判断された時に発表されるのが、
「南海トラフ臨時情報」です。

政府の地震調査委員会委員長で
南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会の会長でもある
東京大学・平田直名誉教授のお話しを交えてお伝えしていきます。

8月に南海トラフ地震臨時情報が出た時の私たちの行動について、
この様な結果が浮き彫りになったといいます。

・地震予知の情報と思った人が半分以上
・具体的な対策をした人は半分もいなかった。=備えができなかった。

水や食料の備蓄確認をおこなったのはおよそ21%
避難場所や避難経路の確認をした人は6%
つまり、南海トラフ地震臨時情報が出た時に、
何もしなかった人が非常に多かったという事です。

巨大地震注意がでた場合は、
避難場所・避難経路の確認
家族などとの連絡方法・待ち合わせ場所の確認
家具の転倒防止
水や常備薬などの備蓄の確認
などがあります。

再び、平田先生のお話しです。

・南海トラフでは地震の発生が高い、普段0.1→0.5%
0.5%、再確認をして欲しい。海水浴場を遊泳禁止にした人もいた。


政府は、「日常の生活における社会経済活動を継続しつつも、
日頃からの地震への備えを再確認」を呼びかけましたが、
この呼びかけが行動変容に繋がっていない事が分かりました。
(平田先生のメッセージ)です。

内閣府は、
自治体と議論しながらガイドラインの改善も含めて検討を進めていて
今週2日も会議が行われ、南海トラフ地震臨時情報の発表に
関する改善策を早期に公表する方針を示しました。

現在、「臨時情報が発表された時に何をメインに呼びかけるかなど
どの部分を丁寧に伝えるかを検討している」という事です。


音声ファイルはこちら