今朝は、
「世界津波の日・津波防災の日」についてお伝えします。
今週、11月5日は世界津波の日であると共に、
津波防災の日でした。

津波リスクの高い地域・非常用持ち出し
袋・津波避難施設など
安全な場所・避難ルートなど、津波から命を守るための行動を再確認する日です。
世界津波防災の日と津波防災の日は、同時に作られたのではありません。
最初は、
2011年6月に制定された、「津波防災の日」です。
東日本大震災を教訓として、
津波対策の推進に関する法律によって、
11月5日が「津波防災の日」として制定されました。
制定の由来は、安政元年11月5日に起きたマグニチュード8.4の
安政南海地震によって、現在の和歌山県を津波が襲いました。

その時、のちに、政治家・実業家となった
濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)が稲村に火をつけて、
暗闇の中で逃げ遅れていた人たちを高台に避難させ、
命を救ったいつわにちなんで定められています。

世界津波の日は、2015年に国連総会で
11月5日を世界津波の日として制定する決議が満場一致で採択されました。
また、2017年には、津波対策の推進に関する法律においても
世界津波の日に位置づけられ、国際協力の推進に資するように
配慮する旨の規定が追加されました。



津波は日本だけの問題ではありません。
世界中で津波によってもたらされる
リスクに関する人々の意識を向上させて、
津波対策を強化していこうというメッセージが込められています。

津波は、
2004年インド洋津波や、1868年のチリ地震など
世界各地で発生し、甚大な被害をもたらしています。

津波は、水深が深いほど、早く伝わる性質があって
水深5千メートルほどの沖合いでは、
ジェット機に匹敵する速さで伝わります。
逆に、水深が浅くなるほど速度が遅くなる為、
津波が陸地に近づくにつれて速度が落ちた最初の波と、
後からやってきた波が追いつく事で波が高くなります。

遅くなるといっても、
バイクや車が走るほどの速さはありますから
人が走って逃げきれるものではありません。

その為、津波から命を守るためには、
沿岸にやってきてから避難を開始したのでは間に合いません。
津波警報が出たら、すぐに高い所に避難しましょう!
仮に、津波警報が発表されていなくても、
海沿いで大きな揺れを感じたら直ちに避難する事が重要です。

南海トラフ巨大地震が発生した場合、
最大・江東区で2.48メートル
中央区で、2.46メートル
品川区で2.44メートル
港区で2.40メートル
また、江戸川区や大田区、東京湾の埋め立て地域でも津波が予想されています。

津波専用の避難所・避難ルートの確認や
逃げ方を改めてシミュレーションしておきましょう。


音声ファイルはこちら