都心では、今週水曜日にお天気が急変し、
「記録的短時間大雨情報」が出されるほど猛烈な雨が降りました。

積乱雲が生まれやすい夏は、
天気の急変と共に、
落雷による被害が発生する事が多くあります。
そこで今朝は、『夏の雷』についてお伝えします。

気象庁の落雷害報告件数を月別で見てみると、
7〜8月が全体の53%を占めています。
気温が上昇する夏は上昇気流が発生しやすい為です。
前線の接近に伴って上昇気流が発生する場合もあって、
内陸部や太平洋側を中心に多くなる傾向にあります。

雷は高い場所に落ちやすくなります。
開けた場所は特に危険です。
例えば、山の頂上や海、ゴルフ場、キャンプ場などがあげられます。
また、身長が高い人の方が雷の被害を受けやすい可能性があります。

ゴルフクラブなどを高くあげたりすると危険性が高まりますので、
ゴルフ場にいる時に雷がなったらそのような事はしないようにしましょう。

また、雨宿りに使われる木のそばや家の軒下も危険です。
雷が木などに落ちた時、近くにいると、被害を受ける可能性があります。






避難場所として安全なのは、
車や鉄筋コンクリートの建物です。
金属で囲まれた空間が安全な理由は、電気が周囲を通って
地面に流れ込む為です。
ただ、雷がコンセントやテレビ線などを通る事もあるので
室内では壁や柱などから1メートル以上離れる方がより安全です。

近くに車や建物がない場合は、
木の幹や枝先から4メートル以上離れてしゃがみましょう。

最後の手段は『雷しゃがみ』です。
外にいる時に雷にあって、周りに逃げ込む場所がない場合は、
『雷しゃがみ』で身を守りましょう。
両足をそろえて、膝を折って姿勢を低くし、
つま先立ちをして地面との接地面を少なくします。
何故、両足を揃えるかというと、
足をひろげると、身体の中に電気が通りやすくなってしまうからです。

また、その場から動く場合は、
雷の音が聞こえなくなってから30分後と覚えておきましょう。
気象庁では、落雷などが予想される場合、『雷注意報』を発表して
いる他、雷の規模や発生の可能性を4段階で色分けしている、
『雷ナウキャスト』で1時間後までの予測を10分おきに更新しています。

この時期は特に、
外出の前の日には、天気予報を確認する。
予報の中で、『大気の状態が不安定』や『雷を伴う』という言葉が
使われていたら警戒するように心がけましょう。


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