夏本番となり、気温の上昇と共に大気の状態が不安定となり、
ざっと短時間に大雨がふるケースが増えています。
今週水曜日に、首都圏でゲリラ豪雨となり、
東京・板橋区や練馬区などで1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が
降り、記録的短時間情報が発表されました。

また、先月26日には山形県や秋田県で記録的な大雨となり、
山形県の6つの市町村に『大雨特別警報』が出されました。

この時期、私たちが住む都心をはじめ関東南部でも
大雨による災害が起きる可能性があります。
そこで今朝は、
「街の水害ここだけは押さえておきたいポイント」についてお伝えします。

コンクリートの道路やビルが集まる都市は、
大雨が降ると排水が追い付かなくなり「内水氾濫」が発生します。
あふれた水は地下室や地下街に集まって被害が出る危険があります。
短時間で一気に状況が悪化するのが特徴で、気象情報などを見て
早めに危険を察知して、安全な場所へ避難する事が大切です。

押さえておきたいポイント
大雨が降って災害の危険が高まっていた時、
地下にいたら、「すぐに地下からでましょう」

街の場合、地下室や地下街、地下駐車場などに一気に水が流れ込みます。
逃げようと思った時には、水圧でドアが開かなくなったり、
階段を流れる水の勢いが強くて移動できなくなる可能性があります。
地下室のドアは、
外側に50センチ水がたまると水圧は100キロにもなります。
子供は、水が10センチ、大人は30センチで
ドアを開ける事も困難になってしまいます。
停電するとパニックになる可能性も
ありますので、地下にいると天気の変化がわからないので気象情報を
チェックして早めに避難をするようにしましょう。
押さえておきたいポイント
「街の川からも離れる」

街を流れる川は、水位が「短時間」で「一気に上がる」特徴があります。
これは、
街の中を流れる川は、川幅が狭く、
川底などがコンクリートで覆われている為です。

周囲で雨が降った時はもちろんですが、
上流で雨が降った時も川から離れましょう。
例えば、東京では1時間に50ミリ以上の雨が降った時は危険です。
川の水位を見て、「まだ大丈夫」と思っていると
逃げ遅れてしまうので注意が必要です。

押さえておきたいポイント
「大雨の時外に移動しない」
大雨の時に外を移動するのは危険です。
アンダーパスの浸水、マンホールの蓋が外れるなどの危険もあります。
2019年の台風19号では、屋外でなくなった方の25パーセントが
出勤や帰宅途中などで被害にあいました。
大雨の時は、予定を変更して自宅や会社などにとどまる様にしましょう。

押さえておきたいポイント
「周囲より低い土地マンホールに注意」
排水が追い付かなと、下水管に流れ込む雨水の水圧でマンホールの
ふたがずれたり、外れたりするほか、側溝を流れる水が勢いを増します。
また、周囲より低い土地や狭い道路には水が集まりやすく、川のような
急な流れができて足元をすくわる危険がある為注意が必要です。

周囲が冠水している場合は、むやみに移動せず、
どうしても移動が必要な場合も必ず2人以上で行動し、
傘や棒などで足元を確認しながら慎重に進む必要があります。

都市部であってもかつて山だった場所を切り開いて作られた住宅地では
土砂災害のリスクがあります。
災害が起きる前に、ハザードマップでリスクがあるか確認しておきましょう。


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