総務省の発表によると、
去年5月から9月に熱中症で救急搬送された人は、
9万1千467人。

熱中症になった場所をみてみると、
室内で熱中症になった人が39.9%を占めていて最も多くなっています。

災害級と言われている、最近の暑さでは
直射日光の当たらない屋内にいても熱中症にならない為の対策が必要です。

夏の室内温度は、環境への配慮や外気温との差が大きくなりすぎると
身体の負担になってしまいます。室内温度の目安は、28度。
しかし、28度以下であれば暑さ対策をしなくても
大丈夫というわけではありません。

風のあり、なしや、湿度の高さも熱中症のリスクに左右します。
ここで参考にしてもらいたいのが、暑さ指数です。
暑さ指数は、気温だけでなく、湿度や日射・輻射などの周辺の
熱環境も取り入れた、熱中症を予防する為の指標です。
全国の暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト」で確認できます。

夏は停電が発生しやすい季節です。
台風による暴風や大雨による土砂災害、浸水。
また、気温の上昇と共に大気の状態が不安定になって発生する落雷。

気象現象以外にも、
猛暑による電力需給の急増による停電も可能性としてあります。
特に台風による停電は、大雨や暴風が電柱の破損や倒壊を引き起こす
可能性もあり、影響が長期化するケースも少なくありません。

停電するとエアコンが使用できなくなり、熱中症のリスクが高まります。

ここで、夏に停電した時の対策をご紹介します。
水分を確保する事は第一ですが、
その他に、体の熱を冷ます事も大切です。

冷蔵庫に保冷剤や氷がある場合は、
タオルなどに巻いて太い血管がある首に当てて下さい。

保冷バックがあれば、冷蔵庫や冷凍庫のものをその中に入れて
保管しましょう。保冷剤がない場合は、タオルを水で濡らして首に巻きましょう。
身体を濡らすと、その水分が蒸発するときに身体の熱をさげる事ができます。

また、水風呂に入って身体を冷やす事もおすすめです。
他には、車のエアコンで身体を冷やすというもの良いでしょう。

車のエアコンはガソリンがあれば使用できますので、
停電の時も身体を冷やす事ができます。
夏に停電すると、車を使用する人が増えるのでガソリンスタンドが
いっぱいになる事があります。給油にあわてないようにするためにも
普段からガソリンが3分の2くらいになったら
給油する習慣を身につけましょう。

夏の停電に備えて用意しておきたい防災グッズをご紹介します。
水、塩タブレット、経口補水液、保冷剤や冷却タオル、小型扇風機、
保冷バックなどです。その他、通年で持っておきたいモバイルバッテリーや
ポータブル電源があるといざという時に役に立ちます。
ポータブル電源は、電力量が1000ワット以上あるものを備えておくと
冷蔵庫や扇風機などさまざまな家電を使う事ができます。

夏の停電で命を守る事ができるかどうかは、
事前の備えにかかっています。
準備をしていない方は早めに準備しておきましょう。


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