石川県輪島市は、漁業が盛んな町です。
漁獲量は石川県内トップクラス。
輪島市には、漁師の他に、およそ130人の海女さんがいます。

先週20日(土)、21日(日)に千葉県南房総市で行われた
「南房総白浜海女祭り」に復興支援の御礼と今の被災地の状況を伝えに
きたという輪島市の海女さん、早瀬千春さんにお話しを伺いました。

能登半島の海は、毎年この時期になるとあわびやサザエが取れます。
いわゆる海女さんや漁師さん達にとっては、かきいれどきです。
隆起した影響で水深が浅くなり漁船が漁にでられない日が続いてきました。

そんな中、海底の土砂をさらう作業も進み、
船が出航できる様になった事から、
海女さん1人が一回に採れる量は制限するという
試験的な操業ではあるものの、今月12日にモズク漁が解禁となりました。
しかし、海に入ってみると、この様な状況だったと言います。

早瀬さんは、こう話しを続けます。

潜れた事は嬉しかった。海に入れる喜びをかみしめたと言います。
しかし、崩れた土砂が海に入った事で、
試験的なもずく漁は、3回ほどで終了予定だそうです。

また、荷捌き場の工事が始まっていないため、
8月の漁ができるかどうかは分かっていません。
ニュースの見出しになっていた言葉、
「輪島の海女漁再開」とは程遠い状況が今なお続いています。
能登半島地震被災地の声をお届けしました。


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