
2025年03月29日
08:25 山林火災の種類
先月の岩手県・大船渡市の山林火災に続いて、
今週は、岡山県で大規模な山林火災が発生しました。
山火事のおよそ7割が1月から5月の
冬から春にかけて起こりやすいと言われています。
今朝は、「山林火災の種類」についてお伝えします。
森林火災とは、発生した火がヤマや森林で
広範囲にわたって燃え広がり発生する火災の事です。
「山火事」や「山林火災」、「林野火災」とも呼ばれますが、
この火災が発生する大原因の大半が人為的要因だとも言われています。
総務省消防庁によると、山火事などを含む林野火災は、
最新の2023年のデータで1299件発生していて、
その原因として最も多いのが焚き火で32%
農作業などで枯れた草を広範囲で燃やす「火入れ」が19%
たばこが3.8%と続いています。
山火事というと、
自然に火がつくイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
『山火事が人間の不注意でほとんどが起きている』という事なんです。
私たち自身が気をつけなければ、山林火災は減らないという事です。
こういった原因で起こる山林火災ですが、
燃え広がり方は4つの種類に分ける事ができます。
それが、「地表火(ちひょうか)」「地中火(ちちゅうか)」
「樹冠火(じゅかんか)」「樹幹火(じゅかんか)」です。
地表火とは、地表を覆っている枯れ葉や枝、枯れ草などが延焼する事をいいます。
風の影響を受けやすい事から、延焼速度は、通常時で4~7キロ、
強風の時や登り斜面では時速10キロの速さになる事も特徴です。
地中火は、地中の泥状の炭で、石炭の一種
などの有機物に引火して燃え広がります。
延焼速度は遅く、火力も強くはありませんが、
地表に出てこない事から燃えにくく、
数ヶ月に渡って燃え続ける事もあります。
日本では、北海道で稀に起こりますが、
基本的に発生例は少ないと言われています。
樹冠火、じゅもくの「じゅ」に王冠の「かん」に火でじゅかんかと言います。
これは、樹木の先端部分が燃えるもので、
針葉樹林(しんようじゅりん)で多く起きると言われています。
延焼速度は、時速2~4キロと遅いですが、
強風の時は、時速15キロにもなるのが特徴で、火災が拡大しやすくなる
のも特徴です。
もうひとつの樹幹火は、じゅもくのじゅに、みきとかいて、じゅかんか。
さきほどの樹冠化は、樹木の先端部分が燃えるとせつめいしましたが、
こちらの樹幹火は、樹木の幹がもえるとものです。
この様に燃え方、燃え広がり方も様々です。
ところで、
日本では、大規模な火災を防止する為の対策がとられています。
たとえば、植栽(しょくさい)を行って、
燃え広がらないように周辺の樹木の本数や
環境を計算に入れた上で、予め伐採をして調整し、
さらに防火性の高い樹木を植える事で燃え広がりにくくしています。
更に、延焼被害を食い止めることができる
帯状の防火帯=可燃物のない帯状の区域を設置するなど対策を行っています。
春までは山林火災が起こりやすい季節です。こ
れからキャンプなどを楽しむ方も増えていきます。
焚き火やタバコの火など人的要因で山林火災にならないように注意しましょう。
音声ファイルはこちら
今週は、岡山県で大規模な山林火災が発生しました。
山火事のおよそ7割が1月から5月の
冬から春にかけて起こりやすいと言われています。
今朝は、「山林火災の種類」についてお伝えします。
森林火災とは、発生した火がヤマや森林で
広範囲にわたって燃え広がり発生する火災の事です。
「山火事」や「山林火災」、「林野火災」とも呼ばれますが、
この火災が発生する大原因の大半が人為的要因だとも言われています。
総務省消防庁によると、山火事などを含む林野火災は、
最新の2023年のデータで1299件発生していて、
その原因として最も多いのが焚き火で32%
農作業などで枯れた草を広範囲で燃やす「火入れ」が19%
たばこが3.8%と続いています。
山火事というと、
自然に火がつくイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
『山火事が人間の不注意でほとんどが起きている』という事なんです。
私たち自身が気をつけなければ、山林火災は減らないという事です。
こういった原因で起こる山林火災ですが、
燃え広がり方は4つの種類に分ける事ができます。
それが、「地表火(ちひょうか)」「地中火(ちちゅうか)」
「樹冠火(じゅかんか)」「樹幹火(じゅかんか)」です。
地表火とは、地表を覆っている枯れ葉や枝、枯れ草などが延焼する事をいいます。
風の影響を受けやすい事から、延焼速度は、通常時で4~7キロ、
強風の時や登り斜面では時速10キロの速さになる事も特徴です。
地中火は、地中の泥状の炭で、石炭の一種
などの有機物に引火して燃え広がります。
延焼速度は遅く、火力も強くはありませんが、
地表に出てこない事から燃えにくく、
数ヶ月に渡って燃え続ける事もあります。
日本では、北海道で稀に起こりますが、
基本的に発生例は少ないと言われています。
樹冠火、じゅもくの「じゅ」に王冠の「かん」に火でじゅかんかと言います。
これは、樹木の先端部分が燃えるもので、
針葉樹林(しんようじゅりん)で多く起きると言われています。
延焼速度は、時速2~4キロと遅いですが、
強風の時は、時速15キロにもなるのが特徴で、火災が拡大しやすくなる
のも特徴です。
もうひとつの樹幹火は、じゅもくのじゅに、みきとかいて、じゅかんか。
さきほどの樹冠化は、樹木の先端部分が燃えるとせつめいしましたが、
こちらの樹幹火は、樹木の幹がもえるとものです。
この様に燃え方、燃え広がり方も様々です。
ところで、
日本では、大規模な火災を防止する為の対策がとられています。
たとえば、植栽(しょくさい)を行って、
燃え広がらないように周辺の樹木の本数や
環境を計算に入れた上で、予め伐採をして調整し、
さらに防火性の高い樹木を植える事で燃え広がりにくくしています。
更に、延焼被害を食い止めることができる
帯状の防火帯=可燃物のない帯状の区域を設置するなど対策を行っています。
春までは山林火災が起こりやすい季節です。こ
れからキャンプなどを楽しむ方も増えていきます。
焚き火やタバコの火など人的要因で山林火災にならないように注意しましょう。
音声ファイルはこちら