今朝は、「災害に備えて知っておきたい救急のしかた」についてお伝えします。

災害の時はもちろん、家族や身近な人が事故や急病で倒れたとき、
冷静に行動する事はできますか?
慌ててしまったり、適切な判断ができなかったり、
どう対処すべきか分からなかったりする事があるかもしれません。

そうならないために、「救急」の知識があれば、
大切な人の命を救うために行動できます。
基本的な心肺蘇生や応急手当てを学んで、いざという場面で
役立てられるように準備しておきましょう。

まず、救急の方法とは、
救急車が到着するまでに行う一時救命処置のことです。
ケガ人や急病人に対して、
一時救命を正しくできるかどうかが、命を救う鍵となります。
心肺停止になったあと、AEDが1分遅れるごとに
救命率は7~10%下がり、10分以内にAEDを行わないと
助からないおそれがあります。
救急車を要請してから到着までにかかる時間は、
総務省のおととしのまとめで、平均10.3分とされていて、
その場に居合わせた人の行動が大切です。

では、急病人や災害時助けなければならない人がいたら
どう対処すべきなのでしょうか?
重要なポイントは3つです。

まず1つ目は、
自分や周りの人が危険にさらされていないかをチェックして
二次被害がおきないように注意する事が大切です。
その後、①意識はあるか②呼吸をしているか③出血はあるか
④手足は動かせるか⑤脈拍はあるかを確認します。

近くにいる人に大声で助けを求めて、
119番通報とAEDの準備を行いましょう。

2つ目は心肺蘇生です。倒れている人が
呼吸をしていなかったら心肺蘇生を行います。
心臓マッサージは、胸の真ん中に手の付け根を置いて、
肘をまっすぐのばして、5~6センチくらい沈むように胸を圧迫します。
人工呼吸は、鼻を押えて軽く胸が上がるくらい息を吹き込みます。

心臓マッサージを30回。人工呼吸を2回というサイクルで
救急車が到着するまで繰り返します。

途中でAEDが届いたら、電源をいれ音声ガイダンスに従って
準備しましょう。AEDは、一般の方でも扱える様に作られているので
操作自体はあまり悩む事なく操作できるとおもいます。
AEDは、
病院やクリニックのほか、市役所や学校、駅などに設置されていますが、
日頃、どこに置かれているのか確認しているといざという時に備えて、
あなたのお住まいの周りのどこにあるのか見ておきましょう。

3つ目は、ケガの応急手当てです。
出血などケガがある場合、手当を行いますが、
その時、三角巾やスカーフ、シーツなどが役にたちます。

血が止まるように圧迫したり、
傷が空気にふれないようにしたり、
固定するために身近にあるもので対処しましょう。

救命講習は、
各地の消防署や日本赤十字社で定期的に開催されています。
講習時間は、内容や場所によって変わります。

実践練習する事で、災害時などでも自信を持って行動できるようになります。
大切な人の命を守るためにも救命講習に参加してみては、いかがでしょうか?


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