2023.07.29
08:25 9月1日で関東大震災100年 ゆかりの地を巡るバスツアー
今年9月1日で関東大震災から100年です。
その日を前に、
全国各地で様々な防災イベントが開催されています。
今朝は、7月22日、23日に開催された、
「関東大震災ゆかりの地を巡るツアー」についてお伝えします。
このツアーでは、当時の被害状況や災害から得られた教訓、
今の東京を作り上げた復興の軌跡を知り、
今後の大地震の備えを考える事を目的に企画されました。
ガイドを努めたのは、
名古屋大学減災連携研究センター
特任教授の武村雅之さん。
ツアーには大人から子供までおよそ30人が参加し、
都立横網町公園、隅田川、浅草寺、神田明神、
東京大学地震研究所を見学しました。
関東大震災の時、
都立横網町公園では、火災旋風で3万8000人がなくなりました。
園内の復興記念館には、当時の写真などが展示されています。
復興記念館の方の解説です。
続いて墨田川から災害対策支援船「あらかわ号」に乗って
震災復興事業で整備された橋を見学。
日本では、
関東大震災をきっかけに建物の耐震基準が世界で初めて制定され
近代的な公共施設やインフラが整備されるなど、
明治以降の社会に関東大震災が大きな影響を与えました。
浅草寺、神田明神を見学した後、参加者が最後に訪れたのは、
震災をきっかけに設立された東京大学地震研究所です。
ここでは、地震研究所がこれまで観測に使ってきた
様々な地震計が展示されています。
最後に武村雅之さんは関東大震災から
100年を前にこんな事を考えてもらいたいと話します。
夏休み、ご家族で関東大震災ゆかりの地を
巡ってみてはいかがでしょうか?
音声ファイルはこちら
その日を前に、
全国各地で様々な防災イベントが開催されています。
今朝は、7月22日、23日に開催された、
「関東大震災ゆかりの地を巡るツアー」についてお伝えします。
このツアーでは、当時の被害状況や災害から得られた教訓、
今の東京を作り上げた復興の軌跡を知り、
今後の大地震の備えを考える事を目的に企画されました。
ガイドを努めたのは、
名古屋大学減災連携研究センター
特任教授の武村雅之さん。
ツアーには大人から子供までおよそ30人が参加し、
都立横網町公園、隅田川、浅草寺、神田明神、
東京大学地震研究所を見学しました。
関東大震災の時、
都立横網町公園では、火災旋風で3万8000人がなくなりました。
園内の復興記念館には、当時の写真などが展示されています。
復興記念館の方の解説です。
続いて墨田川から災害対策支援船「あらかわ号」に乗って
震災復興事業で整備された橋を見学。
日本では、
関東大震災をきっかけに建物の耐震基準が世界で初めて制定され
近代的な公共施設やインフラが整備されるなど、
明治以降の社会に関東大震災が大きな影響を与えました。
浅草寺、神田明神を見学した後、参加者が最後に訪れたのは、
震災をきっかけに設立された東京大学地震研究所です。
ここでは、地震研究所がこれまで観測に使ってきた
様々な地震計が展示されています。
最後に武村雅之さんは関東大震災から
100年を前にこんな事を考えてもらいたいと話します。
夏休み、ご家族で関東大震災ゆかりの地を
巡ってみてはいかがでしょうか?
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2023.07.22
08:25 必ず備えて欲しい水の備蓄
毎週の様に日本のどこかで災害級の大雨が発生しています。
今週は、秋田県で停滞した梅雨前線の影響で記録的な大雨となりました。
今週20日(木)時点で、秋田市の広い範囲で冠水し、
床上浸水が754棟、床下浸水が411棟に上り断水も発生。
床上・床下浸水は
一方都内は、連日猛暑日となった一週間でしたが、
この気温が上がる時期に災害が起きて停電や断水が発生した場合。
どんな事が考えられるでしょうか?
防災備蓄をしていないご家庭では熱中症になる可能性が高まります。
今朝は、「必ず備えて欲しい水の備蓄」についてお伝えします。
【まず家庭でできる水の備蓄です】
一般的に水道が復旧するまでは、3日程度かかると言われています。
水は、最低3日分、できれば1週間分用意しておくと安心です。
1人につき1日3リットルを7日分用意しておきましょう。
常に新しい水を備蓄できるよう、定期的に使って新しい水と入れ替える
「ローリングストック」を取り入れる事をおすすめします。
水道水をポリタンクにストックしておく方法もあります。
ホームセンターなどで売っている10Lのタンクを用意し、
中を綺麗に洗って乾かした後、
できるだけ空気に触れないように口元いっぱいまで水道水を入れます。
1か月を目途に入れ替えましょう。
洗濯や掃除、給水車から水を運ぶ時にも使えます。
災害が起きた時には、
飲み水だけでなくトイレや洗濯・掃除の水も必要です。
一般家庭の浴槽は、200〜280Lの水をためる事ができるので、
生活用水などに利用できます。
【災害時に水を配る場所】
災害時給水ステーションをご存じですか?
災害時給水ステーションは災害が起きた時に水道水をくばる場所です。
お住まいの場所から、およそ半径2キロの距離に1カ所。
都内には213か所あります。
1人1日当たり3リットルで計算すると、
水道施設や公園の下に水を貯めておく施設全体で
都民1400万人の3週間分以上に相当する飲料水が確保されています。
3リットルの水は思っている以上に重いです。背負えるタイプの給水袋や
空のペットボトルとリュックサックなどを用意しておきましょう。
断水が起きると、困るのは飲み水の問題だけではありません。
「水洗トイレ」も使用できなくなる可能性が高くなります。
懐中電灯や水・食料は備蓄しているのに、
トイレの備蓄は2割未満というデータがあります。
一回使いきりの携帯用トイレや小型で持ち運びができる
簡易トイレなどを用意しましょう。
1人あたり、35回分の災害用トイレの備蓄が必要です。
最後にあなたに改めて確認してもらいたい事
非常用持ち出し袋の中が夏用に変わっているのかという事。
余裕があれば、経口補水液や
ネッククーラー、冷却シートなども入れておくと安心です。
音声ファイルはこちら
今週は、秋田県で停滞した梅雨前線の影響で記録的な大雨となりました。
今週20日(木)時点で、秋田市の広い範囲で冠水し、
床上浸水が754棟、床下浸水が411棟に上り断水も発生。
床上・床下浸水は
一方都内は、連日猛暑日となった一週間でしたが、
この気温が上がる時期に災害が起きて停電や断水が発生した場合。
どんな事が考えられるでしょうか?
防災備蓄をしていないご家庭では熱中症になる可能性が高まります。
今朝は、「必ず備えて欲しい水の備蓄」についてお伝えします。
【まず家庭でできる水の備蓄です】
一般的に水道が復旧するまでは、3日程度かかると言われています。
水は、最低3日分、できれば1週間分用意しておくと安心です。
1人につき1日3リットルを7日分用意しておきましょう。
常に新しい水を備蓄できるよう、定期的に使って新しい水と入れ替える
「ローリングストック」を取り入れる事をおすすめします。
水道水をポリタンクにストックしておく方法もあります。
ホームセンターなどで売っている10Lのタンクを用意し、
中を綺麗に洗って乾かした後、
できるだけ空気に触れないように口元いっぱいまで水道水を入れます。
1か月を目途に入れ替えましょう。
洗濯や掃除、給水車から水を運ぶ時にも使えます。
災害が起きた時には、
飲み水だけでなくトイレや洗濯・掃除の水も必要です。
一般家庭の浴槽は、200〜280Lの水をためる事ができるので、
生活用水などに利用できます。
【災害時に水を配る場所】
災害時給水ステーションをご存じですか?
災害時給水ステーションは災害が起きた時に水道水をくばる場所です。
お住まいの場所から、およそ半径2キロの距離に1カ所。
都内には213か所あります。
1人1日当たり3リットルで計算すると、
水道施設や公園の下に水を貯めておく施設全体で
都民1400万人の3週間分以上に相当する飲料水が確保されています。
3リットルの水は思っている以上に重いです。背負えるタイプの給水袋や
空のペットボトルとリュックサックなどを用意しておきましょう。
断水が起きると、困るのは飲み水の問題だけではありません。
「水洗トイレ」も使用できなくなる可能性が高くなります。
懐中電灯や水・食料は備蓄しているのに、
トイレの備蓄は2割未満というデータがあります。
一回使いきりの携帯用トイレや小型で持ち運びができる
簡易トイレなどを用意しましょう。
1人あたり、35回分の災害用トイレの備蓄が必要です。
最後にあなたに改めて確認してもらいたい事
非常用持ち出し袋の中が夏用に変わっているのかという事。
余裕があれば、経口補水液や
ネッククーラー、冷却シートなども入れておくと安心です。
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2023.07.15
08:25 線状降水帯のポイント
都心や関東南部はうだるような暑さが続いていますが、
今週も、九州では記録的な大雨となり被害が相次ぎました。
今朝は、
「線状降水帯についてこれだけは知っておきたい・抑えておきたい」
ポイントをまとめてお伝えします。
線状降水帯とは、次々に発生した積乱雲が、帯状に連なり、
数時間にわたって同じ場所に停滞してする事で
その地域に雨を降らせる気象現象の事を言います。
この線状降水帯は、
西日本から九州にかけて多く発生しています。
理由の1つに、この地域は、
積乱雲の元になる暖かく湿った空気が入りこみやすく、
その後積乱雲が次々と同じ場所で発達しやすいという地形が挙げられます。
ただし、先月に静岡県や愛知県、三重県で、
去年8月に、新潟県や山形県で線状降水帯が発生しています。
どの地域も線状降水帯が発生する可能性はあるので、
発生した事がない地域の方も油断は禁物です!
この線状降水帯が発生した事を知らせてくれるのが、
気象庁から発表される「顕著な大雨に関する情報」です。
線状降水帯が発生して、災害が起きる
危険性が急激に高まっているよ!と警戒を呼びかける情報です。
知っているという方もいらっしゃると思いますが、
次の様に発表されます。
〇〇地方では、
線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。
命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が
急激に高まっています。
という文言です。
顕著な大雨に関する情報は、警戒レベル4相当以上で発表されます。
つまり、「避難指示」が発令された段階で、対象地域に住んでいる方は、
全員危険な場所から避難です。
ただ、すでに大雨で周辺の状況が悪くなっている可能性があります。
まずは、窓から外の様子を確認しましょう。
雨のお紀尾井が強くて周囲の様子が見えなかったり、
すでに、周辺の道路が冠水していたり、土砂災害が起きている場合には、
外に出て移動するのは危険です。
自宅の2階以上で崖や斜面から離れた部屋に移動するなどして過ごしましょう。
また、マンションの上の階にお住いの方も外にでるより
建物の中に留まった方が安全です。
周囲の様子をみて、まだ動けそうな場合には、
近所の鉄筋コンクリートの建物に移動しましょう。
避難場所に避難しようと考える方もいると思いますが、
異動の際に川や崖の近くを通る場合は、災害に巻き込まれる可能性があります。
遠くの避難場所ではなく、近くの安全な建物を目指しましょう。
先ほど、お伝えした顕著な大雨に関する情報ともう一つ、
気象庁では、線状降水帯が発生する可能性が高まった場合には、
半日前から6時間前を目安に気象状況の中で警戒を呼び掛けています。
2022年度は、全国で13回、半日程度前からの呼びかけがありました。
このうち、実際に線状降水帯が発生したのは3回で的中率はおよそ23%です。
ただ、線状降水帯が発生していなくても、3時間に150ミリの雨が
降ったケースは、13回中5回。3時間に、140〜150ミリの雨が降ったケース
は、13回中7回。3時間で100ミリ以上の雨が降るケースを含めると、
13回中12回にのぼっています。
つまり、この情報が出た時は、線状降水帯は発生しなくても、
3時間で100ミリ以上の大雨になる可能性は高いという事です。
あなたに伝えたい事は、天気予報などで、
「明日は線状降水帯が発生する可能性があります」
と呼び掛けている時は、注意が必要だと考えましょう。
避難行動の確認や非常用持ち出し袋の確認も忘れずに。
音声ファイルはこちら
今週も、九州では記録的な大雨となり被害が相次ぎました。
今朝は、
「線状降水帯についてこれだけは知っておきたい・抑えておきたい」
ポイントをまとめてお伝えします。
線状降水帯とは、次々に発生した積乱雲が、帯状に連なり、
数時間にわたって同じ場所に停滞してする事で
その地域に雨を降らせる気象現象の事を言います。
この線状降水帯は、
西日本から九州にかけて多く発生しています。
理由の1つに、この地域は、
積乱雲の元になる暖かく湿った空気が入りこみやすく、
その後積乱雲が次々と同じ場所で発達しやすいという地形が挙げられます。
ただし、先月に静岡県や愛知県、三重県で、
去年8月に、新潟県や山形県で線状降水帯が発生しています。
どの地域も線状降水帯が発生する可能性はあるので、
発生した事がない地域の方も油断は禁物です!
この線状降水帯が発生した事を知らせてくれるのが、
気象庁から発表される「顕著な大雨に関する情報」です。
線状降水帯が発生して、災害が起きる
危険性が急激に高まっているよ!と警戒を呼びかける情報です。
知っているという方もいらっしゃると思いますが、
次の様に発表されます。
〇〇地方では、
線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。
命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が
急激に高まっています。
という文言です。
顕著な大雨に関する情報は、警戒レベル4相当以上で発表されます。
つまり、「避難指示」が発令された段階で、対象地域に住んでいる方は、
全員危険な場所から避難です。
ただ、すでに大雨で周辺の状況が悪くなっている可能性があります。
まずは、窓から外の様子を確認しましょう。
雨のお紀尾井が強くて周囲の様子が見えなかったり、
すでに、周辺の道路が冠水していたり、土砂災害が起きている場合には、
外に出て移動するのは危険です。
自宅の2階以上で崖や斜面から離れた部屋に移動するなどして過ごしましょう。
また、マンションの上の階にお住いの方も外にでるより
建物の中に留まった方が安全です。
周囲の様子をみて、まだ動けそうな場合には、
近所の鉄筋コンクリートの建物に移動しましょう。
避難場所に避難しようと考える方もいると思いますが、
異動の際に川や崖の近くを通る場合は、災害に巻き込まれる可能性があります。
遠くの避難場所ではなく、近くの安全な建物を目指しましょう。
先ほど、お伝えした顕著な大雨に関する情報ともう一つ、
気象庁では、線状降水帯が発生する可能性が高まった場合には、
半日前から6時間前を目安に気象状況の中で警戒を呼び掛けています。
2022年度は、全国で13回、半日程度前からの呼びかけがありました。
このうち、実際に線状降水帯が発生したのは3回で的中率はおよそ23%です。
ただ、線状降水帯が発生していなくても、3時間に150ミリの雨が
降ったケースは、13回中5回。3時間に、140〜150ミリの雨が降ったケース
は、13回中7回。3時間で100ミリ以上の雨が降るケースを含めると、
13回中12回にのぼっています。
つまり、この情報が出た時は、線状降水帯は発生しなくても、
3時間で100ミリ以上の大雨になる可能性は高いという事です。
あなたに伝えたい事は、天気予報などで、
「明日は線状降水帯が発生する可能性があります」
と呼び掛けている時は、注意が必要だと考えましょう。
避難行動の確認や非常用持ち出し袋の確認も忘れずに。
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2023.07.08
08:25 7月豪雨から学ぶ5つの教訓
今週、九州では、記録的な大雨となり、熊本県では線状降水帯が発生し、
益城町を流れる3つの川が氾濫して多くの住宅が浸水被害に見舞われました。
くしくも、今週7月4日(火)は熊本県で起きた7月豪雨から3年。
7月豪雨=熊本豪雨とも言われますが、
この豪雨は、熊本県南部を中心に線状降水帯が発生し、
予想をはるかに上回る大雨となりました。
この降り続く大雨で、球磨川が氾濫、人吉市や球磨村の中心部が浸水し
1万2000人以上が被災し、67人が亡くなりました。1分
今朝は、「7月豪雨から学ぶ5つの教訓」をお伝えします。
【教訓 \状降水帯の危険性】
線状降水帯が発生すると甚大な被害が起こる事が分かった、
7月豪雨。この災害のあと気象庁は、予測技術を向上させ、
線状降水帯の発生予測や発生情報の発表を始めました。
発生予測が出された場合、災害が起こるかもしれないという
心構えをして避難の準備をする事や、
発生情報が出た場合は、命を守る行動が大切です。
【教訓◆’澑の予想の難しさ】
線状降水帯が発生する、前日予測されていた雨の量は、球磨地方で200ミリ
しかし、実際は各地で400ミリ以上の雨が降りました。
平年の1か月で降るような量の雨が1日で降った事になります。
予測技術は年々高まっていますが、それでも梅雨の大雨は予測が
難しく予想外の雨になる事があります。
『梅雨の時期は予想よりもひどい雨になるかもしれない』
と頭に入れておきましょう。
【教訓 内水氾濫】
内水氾濫とは、大雨が降ると排水が追いつかず市街地に水が溢れる
現象の事です。熊本豪雨でも、街を流れる水路や小さな支流から水が
溢れ、内水氾濫が発生し、避難が難しくなり逃げ遅れた方がいました。
『事前に身近にある水路や小さな川のリスクを意識して避難の計画を立てましょう』
【教訓ぁ“斗流(はんらんりゅう)】
球磨川の氾濫では、『氾濫流』が発生。
流れが秒速3メートル以上、水深は6.2メートルに達し、水の力で住宅を
押し流すほどでした。球磨川に限らず、斜面の急な山間部の川では、
氾濫流(はんらんりゅう)による住宅の倒壊や流出の恐れがあります。
こうしたリスクのある場所は、
『家屋倒壊等氾濫想定区域』に指定されていて
ハザードマップで確認する事ができます。氾濫流の発生する場所では、
『家屋の2階以上に逃げる垂直避難では命の危険がある場合があります。
早い段階で安全な場所に避難する事は必要です』
【教訓ゲ甬遒侶亳海茲螢魯供璽疋泪奪廚魍稜А
何度も水害に見舞われてきた人吉市では、過去の水害の経験から
この高さまでは水はこないだろうと考え、逃げ遅れた方がいました。
過去の経験で油断をしない事が大切です。
浸水エリアは、最新のハザードマップで想定されている浸水エリアと
ほぼ一致していました。過去の経験から大丈夫と思わず、ハザードマップを
確認しておく事が重要です。
また、水害の時に安全な避難所なのかを把握しておく事も大切です。
避難所に設定されている建物のうち浸水リスクがある所もあります。
事前に水害の時に安全な避難先と避難ルートを確認しましょう。
次の災害はどこで起きてもおかしくありません。
関東に住む私達は、遠く九州で起きた水害と思わずに
自分事として捉える事が大切ではないでしょうか?
7月豪雨の教訓を生かし、もしもの時の備えに繋げましょう。
音声ファイルはこちら
益城町を流れる3つの川が氾濫して多くの住宅が浸水被害に見舞われました。
くしくも、今週7月4日(火)は熊本県で起きた7月豪雨から3年。
7月豪雨=熊本豪雨とも言われますが、
この豪雨は、熊本県南部を中心に線状降水帯が発生し、
予想をはるかに上回る大雨となりました。
この降り続く大雨で、球磨川が氾濫、人吉市や球磨村の中心部が浸水し
1万2000人以上が被災し、67人が亡くなりました。1分
今朝は、「7月豪雨から学ぶ5つの教訓」をお伝えします。
【教訓 \状降水帯の危険性】
線状降水帯が発生すると甚大な被害が起こる事が分かった、
7月豪雨。この災害のあと気象庁は、予測技術を向上させ、
線状降水帯の発生予測や発生情報の発表を始めました。
発生予測が出された場合、災害が起こるかもしれないという
心構えをして避難の準備をする事や、
発生情報が出た場合は、命を守る行動が大切です。
【教訓◆’澑の予想の難しさ】
線状降水帯が発生する、前日予測されていた雨の量は、球磨地方で200ミリ
しかし、実際は各地で400ミリ以上の雨が降りました。
平年の1か月で降るような量の雨が1日で降った事になります。
予測技術は年々高まっていますが、それでも梅雨の大雨は予測が
難しく予想外の雨になる事があります。
『梅雨の時期は予想よりもひどい雨になるかもしれない』
と頭に入れておきましょう。
【教訓 内水氾濫】
内水氾濫とは、大雨が降ると排水が追いつかず市街地に水が溢れる
現象の事です。熊本豪雨でも、街を流れる水路や小さな支流から水が
溢れ、内水氾濫が発生し、避難が難しくなり逃げ遅れた方がいました。
『事前に身近にある水路や小さな川のリスクを意識して避難の計画を立てましょう』
【教訓ぁ“斗流(はんらんりゅう)】
球磨川の氾濫では、『氾濫流』が発生。
流れが秒速3メートル以上、水深は6.2メートルに達し、水の力で住宅を
押し流すほどでした。球磨川に限らず、斜面の急な山間部の川では、
氾濫流(はんらんりゅう)による住宅の倒壊や流出の恐れがあります。
こうしたリスクのある場所は、
『家屋倒壊等氾濫想定区域』に指定されていて
ハザードマップで確認する事ができます。氾濫流の発生する場所では、
『家屋の2階以上に逃げる垂直避難では命の危険がある場合があります。
早い段階で安全な場所に避難する事は必要です』
【教訓ゲ甬遒侶亳海茲螢魯供璽疋泪奪廚魍稜А
何度も水害に見舞われてきた人吉市では、過去の水害の経験から
この高さまでは水はこないだろうと考え、逃げ遅れた方がいました。
過去の経験で油断をしない事が大切です。
浸水エリアは、最新のハザードマップで想定されている浸水エリアと
ほぼ一致していました。過去の経験から大丈夫と思わず、ハザードマップを
確認しておく事が重要です。
また、水害の時に安全な避難所なのかを把握しておく事も大切です。
避難所に設定されている建物のうち浸水リスクがある所もあります。
事前に水害の時に安全な避難先と避難ルートを確認しましょう。
次の災害はどこで起きてもおかしくありません。
関東に住む私達は、遠く九州で起きた水害と思わずに
自分事として捉える事が大切ではないでしょうか?
7月豪雨の教訓を生かし、もしもの時の備えに繋げましょう。
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2023.07.01
08:25 感震ブレーカを知っている?
年、首都直下地震の被害想定を10年ぶりに見直し、
いずれも最大で死者がおよそ6150人、
建物被害がおよそ19万4000棟に及ぶとしています。
東京都は被害を軽減させるための対策などを盛り込んだ
地域防災計画をまとめ、
2030年度までに被害を半減させるという目標を掲げました。
具体的には、
最新の耐震基準を満たしていない可能性がある
2000年以前に建てられた住宅の耐震化を重点的に進めるため
耐震診断や改修工事への補助を新たに始めています。
また、揺れを感知すると自動で電気が落ちる
「感震ブレーカー」の普及率を25%に、
消火器の設置率を60%に引き上げます。
東京都では、機器を配ったり購入費を
補助したりする取り組みを今年度中にはじめます。
この他、木造住宅の密集地域で延焼を防いだり、
緊急車両が通ったりできる道路幅を確保する為に、
住民の移転を進める取り組みも加速するという事です。
ところで、
地震火災の6割以上は電気が原因です。
阪神淡路大震災の時は、61%東日本大震災の時は、
65%が電気から火災が発生しています。
火災からあなたの家や街を守る為に設置すると
安心なのが「感震ブレーカー」です!
簡単に説明をすると、
地震が起きた時設定以上の揺れを感じると
電気を自動で遮断する機器で、地震の時の電気火災、
例えば、電気機器からの出火や停電が復旧した
時に発生する通電火災の発生を抑える事ができます。
感震ブレーカーには様々なタイプのものがあります。
・工事の必要な分電盤タイプ
・簡単に取り付けられる簡易タイプ、
その他にばね式タイプやコンセントタイプもあります。
1つ知っておきたいポイントは、
感震ブレーカーは、
商品によって停電までの時間が違うという所。
地震の揺れを感知後にすぐに電気が止まるタイプは、
安全性は高いですが、全てのブレーカーが落ちてしまうので、
例えば、テレビやパソコンから情報を得る事ができなかったり、
暗闇の中避難することになってしまうということも考えられるため、
避難までの行動をイメージしてから購入しましょう。
分電盤タイプと簡易タイプの電池式は、揺れを感知した後
3分の待ち時間が発生します。
3分の間に避難をしたり、身の回りの安全を確保したりといった、
停電への心構えができます。ブレーカーが落ちるまでに時間が必要な場合は、
分電盤タイプや簡易タイプの電池式がおすすめです。
東京都の中で火災被害は、
足立区や江戸川区、大田区といった木密地域に集中しています。
その中で、江戸川区では火災の発生件数は62件と
都内で最も多くなると予想されています。
江戸川区ではコンセント型の感電ブレーカーを
区内の全ての世帯に無料で配布します。
全ての世帯に感震ブレーカーを配布する取り組みは
23区内では初めてだという事です。
自治体も進める感震ブレーカーの設置。
火災からから身を守る為に
あなたのご家庭も検討してみてはいかがでしょうか?
音声ファイルはこちら
いずれも最大で死者がおよそ6150人、
建物被害がおよそ19万4000棟に及ぶとしています。
東京都は被害を軽減させるための対策などを盛り込んだ
地域防災計画をまとめ、
2030年度までに被害を半減させるという目標を掲げました。
具体的には、
最新の耐震基準を満たしていない可能性がある
2000年以前に建てられた住宅の耐震化を重点的に進めるため
耐震診断や改修工事への補助を新たに始めています。
また、揺れを感知すると自動で電気が落ちる
「感震ブレーカー」の普及率を25%に、
消火器の設置率を60%に引き上げます。
東京都では、機器を配ったり購入費を
補助したりする取り組みを今年度中にはじめます。
この他、木造住宅の密集地域で延焼を防いだり、
緊急車両が通ったりできる道路幅を確保する為に、
住民の移転を進める取り組みも加速するという事です。
ところで、
地震火災の6割以上は電気が原因です。
阪神淡路大震災の時は、61%東日本大震災の時は、
65%が電気から火災が発生しています。
火災からあなたの家や街を守る為に設置すると
安心なのが「感震ブレーカー」です!
簡単に説明をすると、
地震が起きた時設定以上の揺れを感じると
電気を自動で遮断する機器で、地震の時の電気火災、
例えば、電気機器からの出火や停電が復旧した
時に発生する通電火災の発生を抑える事ができます。
感震ブレーカーには様々なタイプのものがあります。
・工事の必要な分電盤タイプ
・簡単に取り付けられる簡易タイプ、
その他にばね式タイプやコンセントタイプもあります。
1つ知っておきたいポイントは、
感震ブレーカーは、
商品によって停電までの時間が違うという所。
地震の揺れを感知後にすぐに電気が止まるタイプは、
安全性は高いですが、全てのブレーカーが落ちてしまうので、
例えば、テレビやパソコンから情報を得る事ができなかったり、
暗闇の中避難することになってしまうということも考えられるため、
避難までの行動をイメージしてから購入しましょう。
分電盤タイプと簡易タイプの電池式は、揺れを感知した後
3分の待ち時間が発生します。
3分の間に避難をしたり、身の回りの安全を確保したりといった、
停電への心構えができます。ブレーカーが落ちるまでに時間が必要な場合は、
分電盤タイプや簡易タイプの電池式がおすすめです。
東京都の中で火災被害は、
足立区や江戸川区、大田区といった木密地域に集中しています。
その中で、江戸川区では火災の発生件数は62件と
都内で最も多くなると予想されています。
江戸川区ではコンセント型の感電ブレーカーを
区内の全ての世帯に無料で配布します。
全ての世帯に感震ブレーカーを配布する取り組みは
23区内では初めてだという事です。
自治体も進める感震ブレーカーの設置。
火災からから身を守る為に
あなたのご家庭も検討してみてはいかがでしょうか?
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2023.06.24
08:25 東京マイ・タイムライン
今朝は、
東京都が提供している
「東京マイ・タイムライン」をご紹介します。
マイ・タイムラインとは、
大雨や台風などの風水害が起きる前に
あらかじめ決めておきたい、『避難行動計画』です。
災害から身を守る為には、適切に避難する事が重要ですが。
事前にマイ・タイムラインを作り、
災害が起きた時に「いつ」「どのような」
行動を取るかを整理しておく事でいざという時の避難行動に役に立ちます。
一人、一人、家族構成や住んでいる地域が違うと、
その時とるべき、避難行動も変わってきます。
それぞれの状況を整理する事が大切です。
その様な意味で「私の」という意味の
“マイ”をつけてマイ・タイムラインと言います。
このマイ・タイムラインは、
風水害が発生するかもしれない「3つの気象状況」が
身の回りに起こりそうな場合に使います。
1つ目は「台風が近づいているとき」
ニュースで3〜5日後に台風が直撃する恐れがあると報道された時は、
河川の氾濫・土砂災害・高潮の発生の恐れが考えられます。
2つ目は「大雨が長引くとき」
天気予報で大雨がこの後2〜3日続くと予想されている時は、
河川の氾濫・土砂災害の恐れが考えられます。
3つ目は、「短時間で急激な豪雨が発生するとき」
天気予報で、夕方突発的に大雨や雷を伴った
豪雨が降る可能性があると注意が呼び掛けられた時には、
河川の氾濫・土砂災害の発生が考えられます。
そんな時は、マイ・タイムラインを使いましょう。
東京都が提供している、
東京マイ・タイムラインは、作成キッドの中に、
マイ・タイムラインを作るためのガイドブックと
台風・大雨・急激な豪雨の3種類のマイ・タイムラインシート
風水害に備えて必要な情報を紹介しているシート。
そして行動シールの4つが入っています。
作成する時には、
いつ、だれが、何をするか、
この3点をしっかり決めておく事をおすすめします。
どのタイミングで、誰が、どういった行動を取るのかは、
家族で話し合わないと連携をとる事ができません。
作成する時は、一人一人がどう動くか、
考えを出し合って、お互いの行動を把握しましょう。
それでは、
マイ・タイムラインを作成する時の3つのステップです。
ステップ
「被害予測の確認」
まずは、自宅周辺の被害予測の確認が必要です。
台風などが起こった場合の浸水深や、浸水継続時間、
土砂災害警戒区域などをハザードマップで確認しましょう。
ステップ◆崗霾鷦集の確認」
害時にどういった手段で情報を収集するかを決めます。
ラジオ、インターネット、気象庁が提供している危険度分布=キキクル
また、ラジオは車やスマホアプリradikoでも聴く事ができるので
いざという時に役立ちます。
ステップ
「避難時の家族の行動を確認」
危険な場所を把握する事、情報収集手段を明らかにできたら
家族それぞれがどういう行動をとるのか確認します。
その時、自宅に家族が揃っている場合や学校や仕事に行っていて
バラバラに過ごしている場合など、
様々なシチュエーションを想定する、
災害の大きさによって行動パターンを考える事も大切です。
ステップ,らまでの作業が終わったら、
シートに書き込んでいきましょう。
東京マイ・タイムラインは、行動シールがついているので
お子さんと一緒に作成するのにピッタリです。
東京都のHPには「作成ナビ」が掲載されています。
動画を見ながら作る事ができます。
また、冊子版の東京マイ・タイムラインだけでなく、
アプリ版も去年から提供されています。
詳しくは、「東京マイ・タイムライン」で検索
してみてください。
今朝は、東京都のマイ・タイムラインをご紹介しましたが、
あなたが住んでいる区市町村でも
HPに掲載・配布などを行っている自治体もあります。
災害が起きた時に逃げ遅れない様に、
マイ・タイムラインを作成しましょう。
音声ファイルはこちら
東京都が提供している
「東京マイ・タイムライン」をご紹介します。
マイ・タイムラインとは、
大雨や台風などの風水害が起きる前に
あらかじめ決めておきたい、『避難行動計画』です。
災害から身を守る為には、適切に避難する事が重要ですが。
事前にマイ・タイムラインを作り、
災害が起きた時に「いつ」「どのような」
行動を取るかを整理しておく事でいざという時の避難行動に役に立ちます。
一人、一人、家族構成や住んでいる地域が違うと、
その時とるべき、避難行動も変わってきます。
それぞれの状況を整理する事が大切です。
その様な意味で「私の」という意味の
“マイ”をつけてマイ・タイムラインと言います。
このマイ・タイムラインは、
風水害が発生するかもしれない「3つの気象状況」が
身の回りに起こりそうな場合に使います。
1つ目は「台風が近づいているとき」
ニュースで3〜5日後に台風が直撃する恐れがあると報道された時は、
河川の氾濫・土砂災害・高潮の発生の恐れが考えられます。
2つ目は「大雨が長引くとき」
天気予報で大雨がこの後2〜3日続くと予想されている時は、
河川の氾濫・土砂災害の恐れが考えられます。
3つ目は、「短時間で急激な豪雨が発生するとき」
天気予報で、夕方突発的に大雨や雷を伴った
豪雨が降る可能性があると注意が呼び掛けられた時には、
河川の氾濫・土砂災害の発生が考えられます。
そんな時は、マイ・タイムラインを使いましょう。
東京都が提供している、
東京マイ・タイムラインは、作成キッドの中に、
マイ・タイムラインを作るためのガイドブックと
台風・大雨・急激な豪雨の3種類のマイ・タイムラインシート
風水害に備えて必要な情報を紹介しているシート。
そして行動シールの4つが入っています。
作成する時には、
いつ、だれが、何をするか、
この3点をしっかり決めておく事をおすすめします。
どのタイミングで、誰が、どういった行動を取るのかは、
家族で話し合わないと連携をとる事ができません。
作成する時は、一人一人がどう動くか、
考えを出し合って、お互いの行動を把握しましょう。
それでは、
マイ・タイムラインを作成する時の3つのステップです。
ステップ
「被害予測の確認」
まずは、自宅周辺の被害予測の確認が必要です。
台風などが起こった場合の浸水深や、浸水継続時間、
土砂災害警戒区域などをハザードマップで確認しましょう。
ステップ◆崗霾鷦集の確認」
害時にどういった手段で情報を収集するかを決めます。
ラジオ、インターネット、気象庁が提供している危険度分布=キキクル
また、ラジオは車やスマホアプリradikoでも聴く事ができるので
いざという時に役立ちます。
ステップ
「避難時の家族の行動を確認」
危険な場所を把握する事、情報収集手段を明らかにできたら
家族それぞれがどういう行動をとるのか確認します。
その時、自宅に家族が揃っている場合や学校や仕事に行っていて
バラバラに過ごしている場合など、
様々なシチュエーションを想定する、
災害の大きさによって行動パターンを考える事も大切です。
ステップ,らまでの作業が終わったら、
シートに書き込んでいきましょう。
東京マイ・タイムラインは、行動シールがついているので
お子さんと一緒に作成するのにピッタリです。
東京都のHPには「作成ナビ」が掲載されています。
動画を見ながら作る事ができます。
また、冊子版の東京マイ・タイムラインだけでなく、
アプリ版も去年から提供されています。
詳しくは、「東京マイ・タイムライン」で検索
してみてください。
今朝は、東京都のマイ・タイムラインをご紹介しましたが、
あなたが住んでいる区市町村でも
HPに掲載・配布などを行っている自治体もあります。
災害が起きた時に逃げ遅れない様に、
マイ・タイムラインを作成しましょう。
音声ファイルはこちら
2023.06.17
08:25 東京国際消防防災展2023
5年に1度開催されている
消防・防災に関する国内最大級の展示会。
この東京国際消防防災展2023では、
過去に発生した災害を教訓とした災害対策や
多様化する災害リスクについての理解を深め、
私達の防災意識や行動力を向上させる事を目指しています。
また、防災関連技術や産業振興を推進する事も
目的の1つとなっていて、
最先端のサービスや製品も一同に集結。
今回は、325社が出展しています。
今週15日(木)には、開会式が開催されました。
国内最大級の展示会。
展示内容は、『消火、救急、救助、避難、誘導、』
『防災、減災、災害対策』『情報システム、通信サービス』
『その他、消防防災に関する製品・サービス』
の4つの分野に分けられています。
また、今年9月で100年となる
関東大震災に関する特設ブースも設けられました。
被害が大きかった上野や銀座の写真が展示されている他、
多くの犠牲者を出した、「火災旋風」や
火災が同時多発した時の恐ろしさを伝える、
4分間のプロジェクションマッピングなどから
関東大震災について知る事ができます。
更に、特別企画として「非常用電源ゾーン」が設置されていて
ここでは、蓄電装置やEVなどの最新製品が集結している他、
企業・コミュニティ・家庭単位での「非常時の電力確保」をテーマに
災害発生時の備えから緊急時における対策をしる事ができます。
また、
最新の消防車両展示や消防ミニカーの乗車体験など
子どもが楽しみながら学べるブースもあります。
「陸上の乗り物」だけではなく、空や海の乗り物も登場。
今日と明日は、有明西ふ頭公園観覧エリアで
東京消防庁の消防艇と水難救助隊による、
海上災害を想定した消火・救助演技も披露される予定です。
初期消火訓練、応急救護訓練、VR防災体験などの
体験コーナーのほか
東京消防庁消防部隊や在日米海軍消防隊による
迫力ある消火・救助演技プログラムも行われます。
東京国際消防防災展2023は、
きょう17日(土)あす18日(日)まで開催されています。
会場は、東京ビッグサイトと有明西ふ頭公園です。
開催時間は、10時〜17時まで
明日の最終日は、16時30分までとなります。
週末、ご家族で防災について学びに出かけてみてはいかがでしょうか?
音声ファイルはこちら
消防・防災に関する国内最大級の展示会。
この東京国際消防防災展2023では、
過去に発生した災害を教訓とした災害対策や
多様化する災害リスクについての理解を深め、
私達の防災意識や行動力を向上させる事を目指しています。
また、防災関連技術や産業振興を推進する事も
目的の1つとなっていて、
最先端のサービスや製品も一同に集結。
今回は、325社が出展しています。
今週15日(木)には、開会式が開催されました。
国内最大級の展示会。
展示内容は、『消火、救急、救助、避難、誘導、』
『防災、減災、災害対策』『情報システム、通信サービス』
『その他、消防防災に関する製品・サービス』
の4つの分野に分けられています。
また、今年9月で100年となる
関東大震災に関する特設ブースも設けられました。
被害が大きかった上野や銀座の写真が展示されている他、
多くの犠牲者を出した、「火災旋風」や
火災が同時多発した時の恐ろしさを伝える、
4分間のプロジェクションマッピングなどから
関東大震災について知る事ができます。
更に、特別企画として「非常用電源ゾーン」が設置されていて
ここでは、蓄電装置やEVなどの最新製品が集結している他、
企業・コミュニティ・家庭単位での「非常時の電力確保」をテーマに
災害発生時の備えから緊急時における対策をしる事ができます。
また、
最新の消防車両展示や消防ミニカーの乗車体験など
子どもが楽しみながら学べるブースもあります。
「陸上の乗り物」だけではなく、空や海の乗り物も登場。
今日と明日は、有明西ふ頭公園観覧エリアで
東京消防庁の消防艇と水難救助隊による、
海上災害を想定した消火・救助演技も披露される予定です。
初期消火訓練、応急救護訓練、VR防災体験などの
体験コーナーのほか
東京消防庁消防部隊や在日米海軍消防隊による
迫力ある消火・救助演技プログラムも行われます。
東京国際消防防災展2023は、
きょう17日(土)あす18日(日)まで開催されています。
会場は、東京ビッグサイトと有明西ふ頭公園です。
開催時間は、10時〜17時まで
明日の最終日は、16時30分までとなります。
週末、ご家族で防災について学びに出かけてみてはいかがでしょうか?
音声ファイルはこちら
2023.06.10
08:25 河川の氾濫〜洪水の警戒点〜
先週、2日(金)〜3日(日)にかけて、
台風や前線の影響で東日本や西日本の太平洋側を中心に、
「線状降水帯」が相次いで発生するなど激しい雨が降り続き、
東海や関東、近畿などでも記録的な大雨となりました。
この大雨の影響で、石神井川や善福寺川など
都内の7つの川で、一時、氾濫危険水位に達しました。
川の氾濫による洪水。
今朝は『洪水の警戒点』について教えします。
まず、洪水の危険度を知る為に、
気象庁が提供してる、キキクル=危険度分布を活用しましょう。
スマートフォンで調べる場合、
カタカナで「キキクル」と検索。
画面下に出てくる「洪水害」のアイコンを選択し、
あなたが住んでいる近くの川の色を確認します。
紫色の場合は、氾濫の危険性が高くなっている事を示しています。
この場合は、安全な場所に即避難。
避難場所まで移動するのが危険な場合は垂直避難しましょう。
高齢の方や、小さいお子さんがいるご家庭は、
移動に時間が掛かる場合がありますので「赤」で避難しましょう。
中小河川などハザードマップが無い場合は、
自宅と川の位置関係を確認してみてください。
自宅の位置が川の堤防や橋よりも低い場所にある場合は、
浸水する可能性があります。
中小河川は川幅が狭く、匂配が急な為、
短い時間で急激に水位が上昇するのが特徴です。
洪水が発生すると大量の土砂や流木とともに、
住宅などを押し流す恐れがあります。
2017年の『九州北部豪雨』では、山間部の中小河川を中心に
土石流や氾濫が相次いで、大きな被害が出ました。
都心の中を流れる川も幅が狭いうえに、川底などがコンクリートに
覆われている事も多く短時間で急激に水位が上昇します。
大雨が予想されている時、大気の状態が不安定になった時は、
川から離れる事が大切です。
大きな川では、堤防が決壊して氾濫が起きると大量の水が
一気に流れだし、住宅を押し流すほか、
広範囲が長期間浸水する危険があります。
2015年の関東・東北豪雨では、茨城県で鬼怒川の堤防が決壊し
常総市では、多くの住宅が流され、5000棟以上が全半壊しました。
大きな川の場合には、川を管理する国や都道府県が気象台と連携して、
氾濫の危険が高くなると「氾濫危険情報」を出します。
「氾濫危険情報」が出た時には、
自治体などの情報に注意して、早めに避難する事が重要です。
また、大きな川の場合には、水が流れるのに時間が掛かる為、
住んでいる地域で雨が止んだ後も、時間差で水位が上昇する事があります。
2019年の台風19号では、阿武隈川が、大雨特別警報の解除から
9時間20分後に氾濫しました。
自分の住んでいる地域の雨量だけでなく川の上流の雨量にも注意し、
自治体から避難情報が出る間は、安全な場所で避難を続けて下さい。
洪水の警戒点についてお伝えしました。
音声ファイルはこちら
台風や前線の影響で東日本や西日本の太平洋側を中心に、
「線状降水帯」が相次いで発生するなど激しい雨が降り続き、
東海や関東、近畿などでも記録的な大雨となりました。
この大雨の影響で、石神井川や善福寺川など
都内の7つの川で、一時、氾濫危険水位に達しました。
川の氾濫による洪水。
今朝は『洪水の警戒点』について教えします。
まず、洪水の危険度を知る為に、
気象庁が提供してる、キキクル=危険度分布を活用しましょう。
スマートフォンで調べる場合、
カタカナで「キキクル」と検索。
画面下に出てくる「洪水害」のアイコンを選択し、
あなたが住んでいる近くの川の色を確認します。
紫色の場合は、氾濫の危険性が高くなっている事を示しています。
この場合は、安全な場所に即避難。
避難場所まで移動するのが危険な場合は垂直避難しましょう。
高齢の方や、小さいお子さんがいるご家庭は、
移動に時間が掛かる場合がありますので「赤」で避難しましょう。
中小河川などハザードマップが無い場合は、
自宅と川の位置関係を確認してみてください。
自宅の位置が川の堤防や橋よりも低い場所にある場合は、
浸水する可能性があります。
中小河川は川幅が狭く、匂配が急な為、
短い時間で急激に水位が上昇するのが特徴です。
洪水が発生すると大量の土砂や流木とともに、
住宅などを押し流す恐れがあります。
2017年の『九州北部豪雨』では、山間部の中小河川を中心に
土石流や氾濫が相次いで、大きな被害が出ました。
都心の中を流れる川も幅が狭いうえに、川底などがコンクリートに
覆われている事も多く短時間で急激に水位が上昇します。
大雨が予想されている時、大気の状態が不安定になった時は、
川から離れる事が大切です。
大きな川では、堤防が決壊して氾濫が起きると大量の水が
一気に流れだし、住宅を押し流すほか、
広範囲が長期間浸水する危険があります。
2015年の関東・東北豪雨では、茨城県で鬼怒川の堤防が決壊し
常総市では、多くの住宅が流され、5000棟以上が全半壊しました。
大きな川の場合には、川を管理する国や都道府県が気象台と連携して、
氾濫の危険が高くなると「氾濫危険情報」を出します。
「氾濫危険情報」が出た時には、
自治体などの情報に注意して、早めに避難する事が重要です。
また、大きな川の場合には、水が流れるのに時間が掛かる為、
住んでいる地域で雨が止んだ後も、時間差で水位が上昇する事があります。
2019年の台風19号では、阿武隈川が、大雨特別警報の解除から
9時間20分後に氾濫しました。
自分の住んでいる地域の雨量だけでなく川の上流の雨量にも注意し、
自治体から避難情報が出る間は、安全な場所で避難を続けて下さい。
洪水の警戒点についてお伝えしました。
音声ファイルはこちら
2023.06.03
08:25 あなたの街を守る水防団
私たちが住んでいる日本は、
毎年のように水害が発生しています。
各地域では、堤防強化など治水施設の整備を進めていますが、
その整備には莫大な費用と長い年月がかかります。
自らの地域を自らの手で守る減災活動が非常に大切になります。
その中心となるのが「水防団」です。
今朝は、この時期、あなたが住む街を水害から守ってくれる
地域の「水防団」についてお伝えします。
あなたは、水防団という言葉を聞いた事がありますか?
水防団のメンバーは、一般的に会社員など
他の仕事に就きながら、水害に関わる予防・防災活動を行っています。
水防団に所属するおよそ6割が会社員の方で、
もちろん女性でも水防団として活動する事ができます。
水防団員の任務について、
水管理・国土保全局河川環境課
水防企画室 水防調整官
金子裕則さんに伺いました。
水防団は、災害が発生した時に備えて、
日頃から備えて訓練を行っています。
じつは、この水防団員、年々減っているのです。
1971年はおよそ、122万人でしたが、
2021年には、およそ81万人となり、
およそ、50年間でおよそ3分の2へ減少した事になります。
また、金子さんは、こんな問題点も指摘します。
水防団について、気になった方は、
あなたの住む自治体に問い合わせてみてください。
さて、梅雨や台風など洪水が起きやすい時期に備え、
日頃からハザードマップを見て、
お住まいの地域がどんな特性のある場所なのか知り、
もしもの時の避難経路や避難場所を確認するなど、
命を守るための意識を高めてください。
ご高齢の方や体の不自由な方がいる場合には早めに避難するなど、
ご家庭に合った避難計画を家族で話し合ってみてください。
音声ファイルはこちら
毎年のように水害が発生しています。
各地域では、堤防強化など治水施設の整備を進めていますが、
その整備には莫大な費用と長い年月がかかります。
自らの地域を自らの手で守る減災活動が非常に大切になります。
その中心となるのが「水防団」です。
今朝は、この時期、あなたが住む街を水害から守ってくれる
地域の「水防団」についてお伝えします。
あなたは、水防団という言葉を聞いた事がありますか?
水防団のメンバーは、一般的に会社員など
他の仕事に就きながら、水害に関わる予防・防災活動を行っています。
水防団に所属するおよそ6割が会社員の方で、
もちろん女性でも水防団として活動する事ができます。
水防団員の任務について、
水管理・国土保全局河川環境課
水防企画室 水防調整官
金子裕則さんに伺いました。
水防団は、災害が発生した時に備えて、
日頃から備えて訓練を行っています。
じつは、この水防団員、年々減っているのです。
1971年はおよそ、122万人でしたが、
2021年には、およそ81万人となり、
およそ、50年間でおよそ3分の2へ減少した事になります。
また、金子さんは、こんな問題点も指摘します。
水防団について、気になった方は、
あなたの住む自治体に問い合わせてみてください。
さて、梅雨や台風など洪水が起きやすい時期に備え、
日頃からハザードマップを見て、
お住まいの地域がどんな特性のある場所なのか知り、
もしもの時の避難経路や避難場所を確認するなど、
命を守るための意識を高めてください。
ご高齢の方や体の不自由な方がいる場合には早めに避難するなど、
ご家庭に合った避難計画を家族で話し合ってみてください。
音声ファイルはこちら
2023.05.27
08:25 5月25日から線状降水帯の発表基準が変更されました!
毎年大きな災害をもたらす線状降水帯。
気象庁は2021年から
線状降水帯が発生した際
「顕著な大雨に関する気象情報」を発表しています。
この線状降水帯発生情報について今週25日(木)から運用が変わりました。
今朝は、『線状降水帯の情報がどう変わったのか?
そして今後どう変わっていくのかをお伝えします。』
何が変わったのでしょうか?
気象庁の大気海洋部気象リスク対策課
地域気象防災推進官 橋本徹さんのお話しです。
橋本さんの解説にあった様に
今までは、実際に線状降水帯が発生した後に
線状降水帯の発生情報を発表していましたが、
これからは、
発生が見込まれる時刻の最大30分前に情報が発表されます。
では、どんな時に顕著な大雨に関する気象情報が出るのでしょうか?
気象庁は、「線状降水帯の発生基準」を定めています。
いくつか基準があり、難しいのですが、簡単に説明をすると
3時間で100ミリ以上の雨が広範囲で降っている。
雨雲が線状になっている
3時間で150ミリ以上の所がある
土砂災害や洪水の危険が急激に高まっている
これまでは、この4つの条件を満たした時に、
線状降水帯が発生したと発表していました。
の3時間というのが実は大きなポイントです。
今回の変更では、2時間30分経った段階で、
「あと30分で1〜4の条件を満たすであろう」
と判断された時に発表されるようになりました。
ただ、30分前倒しになっても、
「顕著な大雨に関する気象情報」は、
警戒レベル4相当以上で発表されます。
つまり「避難指示」が発令された段階であり、
対象地域のうち危険な場所にいる人は全員避難です。
ですから、今回の変更は、発表が早まっても
「既に大雨が降っている=危険性が急激に高まっている」
という事ですから、
「これまでよりも30分早く避難できる」と考えるべき情報です。
取るべき行動は今までとかわりません。
情報が出されたら、早急に避難を開始し、
避難が難しい場合は崖や川から離れた場所に移動するなど
命を守る行動を取りましょう。
線状降水帯は、予測が非常に難しいと言われていますが、
橋本徹さんはこう話します。
今後、気象庁では予測精度を上げる取り組みをしていくという事です。
今朝は、線状降水帯情報の変更点についてお伝えしました。
出水期を迎える前にハザードマップの確認など早め早めの確認と点検を。
音声ファイルはこちら
気象庁は2021年から
線状降水帯が発生した際
「顕著な大雨に関する気象情報」を発表しています。
この線状降水帯発生情報について今週25日(木)から運用が変わりました。
今朝は、『線状降水帯の情報がどう変わったのか?
そして今後どう変わっていくのかをお伝えします。』
何が変わったのでしょうか?
気象庁の大気海洋部気象リスク対策課
地域気象防災推進官 橋本徹さんのお話しです。
橋本さんの解説にあった様に
今までは、実際に線状降水帯が発生した後に
線状降水帯の発生情報を発表していましたが、
これからは、
発生が見込まれる時刻の最大30分前に情報が発表されます。
では、どんな時に顕著な大雨に関する気象情報が出るのでしょうか?
気象庁は、「線状降水帯の発生基準」を定めています。
いくつか基準があり、難しいのですが、簡単に説明をすると
3時間で100ミリ以上の雨が広範囲で降っている。
雨雲が線状になっている
3時間で150ミリ以上の所がある
土砂災害や洪水の危険が急激に高まっている
これまでは、この4つの条件を満たした時に、
線状降水帯が発生したと発表していました。
の3時間というのが実は大きなポイントです。
今回の変更では、2時間30分経った段階で、
「あと30分で1〜4の条件を満たすであろう」
と判断された時に発表されるようになりました。
ただ、30分前倒しになっても、
「顕著な大雨に関する気象情報」は、
警戒レベル4相当以上で発表されます。
つまり「避難指示」が発令された段階であり、
対象地域のうち危険な場所にいる人は全員避難です。
ですから、今回の変更は、発表が早まっても
「既に大雨が降っている=危険性が急激に高まっている」
という事ですから、
「これまでよりも30分早く避難できる」と考えるべき情報です。
取るべき行動は今までとかわりません。
情報が出されたら、早急に避難を開始し、
避難が難しい場合は崖や川から離れた場所に移動するなど
命を守る行動を取りましょう。
線状降水帯は、予測が非常に難しいと言われていますが、
橋本徹さんはこう話します。
今後、気象庁では予測精度を上げる取り組みをしていくという事です。
今朝は、線状降水帯情報の変更点についてお伝えしました。
出水期を迎える前にハザードマップの確認など早め早めの確認と点検を。
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