2012.12.15
08:55 「東京都の救急給水拠点について」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている、
「防災フロントライン」!

今日は、救急給水場所のお話です。

みなさん、東京湾北部を震源とする首都直下地震が起きた場合の想定断水率、ご存知ですか?
   
東京都は、断水率34%と想定しており、全体の復旧目標は、30日とのこと。

ということは、最大30日は「水道が使えない」という状態で生活しないといけないのですが、
どうやって、水を確保したらいいのでしょうか?
   
東京都水道局の田代さんにお伺いしたところ・・・

東京都には給水拠点が約、半径2キロごとに整備されているとのこと。

平成24年3月31日現在、202箇所あるそうです。
(浄水場・給水所など124箇所、応急急水槽78箇所)。

お住まいのエリアの広域避難場所は確認していても、
給水所の場所まで確認している・・・と言う方は少ないのではないでしょうか。

最寄りの給水所の場所は、
東京都水道局のホームページでご確認ください!

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2012.12.08
08:55 「水道水の汲み置き期間について」


防災フロントライン。
この番組は、災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしています。

東京都の地域防災計画によると、東京湾北部地震を震源にした場合の断水率は34,5%。
多摩直下を震源にした場合は36.9%と、かなりの割合で断水が起こるとされています。

マンションの場合は屋上まで電力を使ってポンプで水を汲み上げておく場合が多いそう。
マンションにお住まいの方は、断水する可能性が高そうですね。

さて、断水が及ぼす影響と言えば、
お風呂や、洗濯、トイレ、炊事など、多岐に渡りますよね。

いざと言う時の為に水道水を汲みおきしておくという対策を取っている人も
多いと思いますが、水道水の汲み置きのコツ、ご存知ですか?

東京都水道局によると、
水道水に入っている塩素の効果が消えるのがおよそ、一週間とのこと。

空気に触れる部分があると酸化しやすいそうですので、
ペットボトルの口部分までギリギリに水道水を入れて、
暗所に保存しておいて欲しいとのことでした。

いざと言う時にあわてない為に、水の確保のこと、
普段から考えておきたいですね。


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2012.12.01
08:55 「家具転倒防止器具の助成について」


あなたのお宅の家具、大きな地震が起こったときに
倒れないような対策をしていますか?

揺れの大きな地震が発生したとき、住んでいる建物が倒壊しなくても、
室内の家具類の転倒により被害を受けてしまうことがあります。
阪神淡路大震災の時は、
死亡した人の1割の約600人が室内家具の転倒による圧死という調査結果もあります。

さらには、火災発生の原因となったり、逃げ遅れの要因にもなるなど、
家具類の転倒・落下は様々な危険をもたらします。

個人が出来る震災対策の第一歩は、とにかく、「家具の転倒防止」なんですが、
様々な自治体で、家具の転倒防止器具や食器類の飛び出しを防止する器具などを
無償で現物助成しています。

例えば、千葉県市川市では、65歳以上の高齢者に対して上限1万円の助成がありますし、

港区では、家具と天井の間に取り付けるつっぱり棒、
家具と天井の間にできる隙間に設置するスキマブロック、とびらロック、ガラス飛散防止フィルムなど、必要に応じて助成されることになっています。

その他、新宿区では家具転倒防止器具の設置についての訪問相談をやっているなど、
自治体ごとに様々な補助を行っていますので、

是非、お住まいの自治体にお問い合わせくださいね。
(参照:東京都防災HP http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/athome/contact-list.html)


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2012.11.24
08:55 「首都直下地震・・・公立小中学校の生徒さんはどうなる?」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
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「防災フロントライン」。

首都直下地震が平日の昼間に起きた場合、小学校や中学校にいる生徒さんは
どのような行動を取ればいいのか、ご存知ですか?
   
自治体によって対応は違うのですが、東京都港区の公立学校の場合は、
   
先生、生徒さん共に、そのまま3日間学校に留まることになるそうです。
それは、港区以外の事業所にお勤めのご両親が、
それぞれの地区で3日間留まらなくてはいけないということを考慮しての対応とのこと。

保護者が迎えに来るまで、生徒さんは家には帰さないという方針だそうです。

また、緊急時は都の職員である教職員も、
区の災害本部の指揮下に入ることも検討されているそう。

学校にも、教職員や生徒の数の備蓄品を用意するようにと、
「もしも」の時の準備を着々と進めているそうです。

お子さんをお持ちの方は、
保護者も、子どもも別々に3日間はその場所に留め置かれる
ということを覚悟して対策を考えておいたほうが良さそうですね。




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2012.11.17
08:55 「港区の帰宅困難者対策について」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
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「防災フロントライン」。

さて、東京都の想定では、平日の昼間に首都直下地震が起きた場合、都内で外出している
約1144万人のうち、約369万人が帰宅できなくなると想定しています。
  
都心で働いている人は、職場に3日間は留まれるようにと、
会社が食料などの備蓄を持つように東京都は奨励していますが、
買い物などで、都心に来ている方の対策はどのようになっているのでしょうか。
   
港区の遠井防災課長によると、

港区の場合はJRの4つの駅、品川、浜松町、田町、新橋、駅ごとに
「駅前滞留者対策推進協議会」というものを作っているそうです。

「駅前滞留者対策推進協議会」は、その駅の近くにある民間企業などにも協力を依頼し、
協力企業の中でも、
「うちのロビーなら少し貸せるよ」
「ホテルの宴会場なら滞留できるよ」など、
人の提供、場所の提供、モノの提供を出来るような体制を構築中とのことです。

港区の昼間の人口は約90万人で、夜間人口の約5倍ということですから、
帰宅対策問題は急務です。

民間企業との連携体制が出来れば、少し、安心材料が増えますね。


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2012.11.10
08:55 「東京都の火災事情 火災原因1位は”放火”!」


災害時の様々なシュチュエーションを想定して、
知っておくと役に立つワンオイント情報をお届けしている
防災フロントライン。

今回は、火災のお話。

さっそくですが、みなさん、
東京消防庁管内で去年2011年に起きた火災、何件で、原因はなんだと思いますか?

火災の数は全部で5341件。
そして、その原因で一番多いのが「放火」で1657件。

その次に多いのが「タバコ」で794件。

3番目に多いのが「ガスコンロなどを原因とするもの」で427件だったそう。

それにしても、一番の原因が「放火」ってびっくりしませんか???

「放火」は繁華街だけでなく、住宅街も多いんですって。

どのようにしたら「放火」を減らせるか、麹町消防署の方にお伺いしたところ、

「家の周辺を整理すること!」

とのこと。

放火犯は、家の周辺にある車のカバーや、雑誌、新聞。
前の日から出してあるゴミなどに火をつける例が多いんだそうです。

なので、

「ゴミは前日に出さない」「家の周りをキレイにする」

ということ、覚えておいてくださいね。


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2012.11.03
08:55 「地震だ。まず、身の安全!!」


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今回は、地震が起きた際の行動規範のお話です。

大正15年の関東大震災以来、
消防庁が提唱する震災時の行動規範のキャッチフレーズは長らく

「地震だ、火を消せ」

だったのですが、最近は

「地震だ、まず身の安全」

に変わっているの、ご存知でしたか?

実は、新潟県中越沖地震の後、震災で被害にあわれた方にアンケートをとったところ、
「火を消そうとして、怪我をした」人が多かったことがわかったそう。

例えば、天ぷらを揚げていたりしたときに、急いで火を消そうとして
油を体に浴びてしまったり、鍋などに足が引っかかってしまったりという事例が多かったんですって。

また、マイコンメーターの普及により、自動的にガスが止まるようになりましたよね。

なので、あえて地震だからといって、急いで火を消す行動を取るより、
安全な場所に移動して地震がおさまるのを待って、
「まずは、身を守る!」ということを優先して下さいね。




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2012.10.27
08:55 「消火訓練に参加しよう!!」


防災フロントライン。
さまざまなシチュエーションを想定して、
大地震の際にあなたの身を守るために大切な情報をお届けします。

首都直下地震の被害想定では、20万棟もの住宅が火災で燃えて、
それにより、4000人以上の方が亡くなると想定されています。

地震災害の専門家、明治大学の中林一樹(なかばやしいつき)さんによると、
「壊れない」建物にすることが、火災の被害を減らす一番の対策だといいます。

阪神大震災の時に285件出火しているのですが、
そのうち原因がわかっている火災というのは150件弱だとのこと。

わかっているものの半分、実は原因が電気なんです。

家が壊れることによって停電だったところに電気が戻ってきて、
いろんな原因で火災を起こしてしまうとのこと。

家が壊れていなければ、電気が戻ってきて火災なんかは起きないんです。

なので、家をまず耐震性を高めておくというのが最初の火災対策。

でも出火するかもしれないですよね。
そうすると一番近くにいる人が火を消す。ということが本当に大切!

消火訓練に参加する機会があったら、
ぜひ消火器でどうやって火を消すのか、体験してみてください。

やっておかないといざというときにあわててできません。

しかも訓練の時には、火事だと大きく叫んで頂きたいとのこと。

それは大きく叫ぶことで自分が落ち着くのと同時に、
同時に自分だけでは絶対消せないケースも多いので、
火事だということで周りから応援に助けに来てもらって、
みんなの力をあわせて火を消すと為にも、
大きな声で近所の方を呼ぶということが大切になってくるんだそうです。

是非、お近くで開催される防災訓練があったら、
参加してみてくださいね!


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2012.10.20
08:55 「自助」と「公助」のハーモニー


防災フロントライン。
さまざまなシチュエーションを想定して、
大地震の際にあなたの身を守るために大切な情報をお届けします。

大震災による被害を少しでも減らす為には、
自分の家を壊れにくくする、家具を固定するなどの「自助」も大事ですが、
行政などが行う「公助」も大切です。
   
「公助」には、大きく分けて2つのやり方があります。

ひとつは、我が家を強くするとか、
私の会社のビルを、屋上を避難所にしていいですよとか。
その自助を後ろから公助が支援する。という方法。

少しお金がかかるのだったらお金を補助するとか、
情報を出すとか、いろんな形で公助が自助、共助がより進むように、
応援することはすごく大事なことです。

もう一つは、例えば、いまあるビルの屋上へ逃げるためには、
内側の階段しかないとすると、
夜、鍵かかっていると入られですよね。

そういう場合、外側に避難用の階段を作ると。
これは例えば、じゃあ行政でつくりましょうと。

あるいはビルもない漁村とかありますよね。
だけど山も遠いという場所には、高さ14mとか20mの丘を作る、
あるいはそのタワーを造る、これも行政がやることですよね。
そういうことも「公助」とよびます。

基本的に自助をきちんとやってもらえるように後ろで応援をする。

公助がなくても自助できる人もいると思いますけれども、
公助があることで、ちょっとお金足りないんだけど、
でもちょっと頑張って耐震補強してみようということにつながりますよね。

ぜひ、お住まいの自治体の補助策などを調べてみてくださいね。



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2012.10.13
08:55 「自助と共助の相乗効果で被害は減らせる」


防災フロントライン。
さまざまなシチュエーションを想定して、
大地震の際にあなたの身を守るために
大切な情報をお届けします。

さて、先日、内閣府が南海トラフを震源とした巨大地震の被害想定では、
死者が最大32万人にものぼると発表されました。

どうすれば、この32万人という想定を減らせるのでしょうか。

被害想定では、死者数が最大になるのは、
冬の深夜に大きな地震が起きた場合。
震度7あるいは震度6強という非常に強い揺れで家が壊れて、
それに閉じ込められた直後に津波が来て、
32万人のうち23万人が津波で亡くなることになっているんです。

なぜこの人たちが津波が来るのがわかっているのに避難できないのか。

これは家が壊れてしまう、閉じ込められてしまうということなんです。

なので、自助としては、まず我が家は壊れないようにする。
もし強い揺れで、我が家が壊れても玄関が開けられて、
外に脱出して避難ができるようにする。
その家をまず耐震化するというのが一番大事!

その後、家から出てみんなで助け合って高台や、
ビルの屋上に避難する、これが共助。

「自助と共助がきちんとできれば、
被害想定の32万人の人も、
6万人ぐらいまでには楽に減らせます!」

災害情報の専門家、中林一樹先生はこうおっしゃっていました。

自助と共助の相乗効果で、被害は大幅に減らせる!

やみくもに不安にならず、出来る限りの準備をして、
震災に備えたいですね。


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