2013.02.23
08:55 「ペットと災害」を考える? 〜同行避難について〜


今週も、ペットと災害について考えます。

大地震が発生して自宅が倒壊した場合や、
火災に巻き込まれた場合・・・
多くは、近くの避難所などで一時的に生活することになります。
では、ペットを飼っている方。
避難するにあたり、実際にはどうすればいいのか、
どんな仕組みになっているのか、ご存知ですか?
この、ペットと一緒に避難する『同行避難』について、
今週も、東京都獣医師会の副会長でもある
成城こばやし動物病院の小林元郎院長に伺いました。
すると、意外な事実が・・・!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 実はこの同行避難は、保障された権利にはまだまだなっていないんです。
 僕たち獣医師、もしくは獣医師会と言う立場では、
 同行避難すべきだと提唱する側にいるんですけど、
 実はペットを避難所に連れてきていいかどうかの最終的な決定は
 その避難所独自で決めていくんです。
 多くの場合、避難所の運営の責任者というか権限はその地域の自治会長、
 もしくは多くの場合、避難所は小学校とか中学校になるので、
 そこの校長先生に権限が委ねられていることが多いです。
 で、その権限を持っている方たちが
 「この避難所では動物を入れていい」となればOKが出る訳ですが、
 多くの場合まだまだ皆さん、そこに対してのシミュレーションと言うか
 イメージが出来てないような気がします。
 ですから、災害が起きたときにうちのコミュニティは動物を避難所に
 連れて行っていいかどうかの議論を明日からでも始めて頂きたいです。
 なんとなく雰囲気的に「あ、そう言えばペットもいたよね」と言うのが
 現状じゃないかと思いますね、残念ながら。
 それを、ペットを飼ってる飼い主の方が自分たちの声として
 「ここの施設の中に動物を連れて来たいんだけど」という会話を
 明日からでも始めて頂きたい。それが第一歩だと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

東日本大震災や阪神大震災などでは
避難所にペットを連れて行けず、泣く泣く里親に出したケースも多くありました。
ペットを大切な家族だと心から思うのであれば、
その家族の居場所を用意できるよう、
飼い主さんは是非、一歩を踏み出してください!


音声ファイルはこちら


2013.02.16
08:55 「ペットと災害」を考える? 〜飼い主さんの心得〜


今週から2週にわたって、ペットと防災について考えます。

いま全国で犬と猫がどれくらいの数、飼育されているのか・・・
そんな調査結果を、社団法人ペットフード協会が発表しました。
平成24年度は犬が1153万4000頭、猫は974万8000匹!
これだけ多く飼育されている現状を考えると、
ペットはいまや社会の一員だとも言えますね。

そんなペットたちも、首都直下地震が発生したら当然、被災します。
それに備えて、飼い主さんはどんなことを
心得ておかなければならないのか。
東京都獣医師会の副会長でもある、
成城こばやし動物病院の小林元郎院長は
こんな風に教えてくださいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 まず、自分のペットは自分で守ると言う覚悟が大事だと思います。
 まだまだ皆さん、誰かが何かをしてくれると本当に思っているんです。
 例えば良くあるのが、「避難所に行ったら毛布はあるんですか」とか
 「ペットフードは用意されていますか」
 「うちの犬はケージの中に入るのが苦手なんですけど、どうなんでしょう」と
 皆さん聞かれるんですが、多分、毛布もないし、ペットフードもないし、
 ケージもあるかどうか分からない。
 それから「先生、当然来てくれますよね?」って言われるんですが、
 「ちょっと・・・生きてたら行きます」そんなことな訳です。
 だから、やっぱりいざと言うときの究極の状態に対するイメージが
 まだまだ皆さん、甘い!
 災害の一般的な考え方として、発災してから72時間は誰も助けに来ない、
 いわゆる『自助』と言う部分で活動しなければいけないというのが大前提。
 しかも、この72時間は人命が最優先されるわけですから、
 ペットの命をそこで守るということを社会に訴えても、なかなか社会は動いてくれない。
 これは深く皆さん理解していく必要があると思います。
 その中で、自分が何をすべきか、自分がペットに何をしてあげられるかというのを
 覚悟すると言うか、強く自分としての考え方を決めておくと言うのが
 非常に大事だと思いますね。
 あともうひとつ大事なことは、飼い主が安全でなければいけないんです。
 自分の動物を助けるためには、自分が何かの下敷きになったり、
 自分が怪我をしたりしたら、自分の動物を助けられない訳ですから、
 自分が安全であると言うことを第一に考えて、
 それでペットを守っていくと言う順序で考えないといけないかもしれないですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大切な命であるということは同じですが、
震災が起きるとやはり人命が最優先されます。
ペットの命を守ることが出来るのは自分だけ。
そんな覚悟で、飼い主さんは震災にしっかりと備えてください。

来週は「ペットと災害」を考える? 〜避難所への同行避難について
取り上げます!


音声ファイルはこちら


2013.02.09
08:55 働く人が生き残ることの意味


いま、書店には色々な防災関連の本が並んでいますね。
どれを手に取ったらいいのか悩むところです。
そんな中で今回ご紹介するのが
『巨大震災 その時どうする? 生き残りマニュアル』という本です。
大地震が起きて揺れている最中、
揺れが収まった後、家に帰るときという3つのシチュエーションごとに、
『働く人』がどんな対応を取るべきか記したものです。
でも、何故いま『働く人』をターゲットにした
防災本を出版したのでしょうか?
著者である防災・危機管理ジャーナリスト 渡辺実さんに
お話を伺いました。

 首都直下地震が近いということですね。
 首都圏という場所を見れば、昼間人口が夜間人口より遥かに多く、
 昼間人口は夜間の130%を超えると言われています。
 ここを巨大地震が襲えば、働く人の働き如何、活躍如何で
 災害の是非が問われてしまう。
 それが特に大都市の大きな特徴だと思うんです。
 そうすると、働く人の防災力を高めておくということが
 実は首都直下地震の最大のテーマではないかと考え、
 その具体的なマニュアルをまとめてみました。
 阪神淡路大震災の時に、助けられた人々の8割が
 実は『近隣の方』に助けられました。
 ですから、ワーカーやビジネスパーソンに防災力がないということになれば、
 阪神淡路大震災の体験から言えば、
 8割の人の命を救えなくなってしまうんです。
 働く人が、大地震が起きたときの『近隣の人』にならなければならない、
 人の命を救う役割を担わなければならないというのが
 この大都市の震災対策の基本だと思っています。


・・・ということです。
いざというとき、
自分や家族の安心安全を一番に考えるのは当然のことですが、
『無事に生き残る』というのは
実はもっと多くの意味を持つということに気が付きます。

今回ご紹介した
『巨大震災その時どうする? 生き残りマニュアル』は
日本経済新聞出版社から発売中です。



そして、今回はこの本を3名の方にプレゼントします。
(渡辺実さんのサイン入りです!)
ご希望の方は、こちらのメッセージフォームからお申し込みください!

http://www.tfm.co.jp/message/

締め切りは2月15日(金)です。
お待ちしています!


音声ファイルはこちら


2013.02.02
08:55 赤ちゃんと逃げる〜抱っこ紐がない!


赤ちゃんや小さなお子さんがいる方、
いざというときの備えはどのようにしていますか?
東日本大震災では、避難所でサイズの合うおむつがなかなか手に入らなかったり、
ストレスで母乳が出なくなって、
なんとか手に入った粉ミルクを飲ませようとしても
赤ちゃんが哺乳瓶を受け付けてくれなかった・・・
という話もありました。
防災グッズにおむつをしっかりと入れておく、
母乳で育てていても哺乳瓶と粉ミルクのトレーニングはしておくといったことも、
災害への備えとして重要になってきます。

さて、大地震が起きて小さな子どもを連れて避難しなくてはならない時。
多くの方は抱っこ紐やスリングを使うことになると思いますが、
ベビーカーのみで外出中に被災したり、
家が倒壊して抱っこ紐がどこにあるか分からなくなってしまったり・・・
ということも考えられますよね。
そんな時、どうすればいいのでしょうか。
正しい抱っこやおんぶを広める活動をしているNPO法人
 『抱っことおんぶの研究所』に取材しました。

まず、首が据わっていない赤ちゃんを運ぶ場合。
この時期の赤ちゃんは頭を揺らさないよう、最大限注意を払います。
トートバッグなど『口の広いバッグ』を活用しましょう。
バッグの底に、赤ちゃんの着替えやおむつをたくさん詰めて
クッションを作り、その上にバスタオルでくるんだ赤ちゃんを寝かせます。
この際、呼吸しているか確認するために
赤ちゃんの顔は見えるようにしておいてください。
このバッグを肩にかけて、一方の腕で抱えるようにして避難します。

首すわり後の赤ちゃんや幼児を運ぶ場合は
『コートなどの上着』と『ベルト』を活用します。
まず、自分がコートを着ます。
この際、前ボタンやファスナーは開けたままにしておきます。
次に、抱っこ紐を使うときと同じコアラ抱きでコートの中に子どもを抱っこし、
前ボタンを留めます。

ポイントは、出来るだけ高い位置に密着して抱くことと、
子どもの頭はコートの外に出るようにすること。
ボタンを留める位置で調整してください。 
最後に、子どもが落ちないよう、自分のウエストの一番細い所に
コートの上からベルトを締めます。
こうすることで、両手を自由に使える状態のまま避難できます。
夏場は上着の代わりに、伸びないシャツなどで同じように抱っこできます。

なお、『抱っことおんぶの研究所』によると、
ストールやマフラーも、端と端を固く結んでタスキがけにすれば
スリングの代わりになるということです。
このときのポイントも、出来るだけ高い位置に密着して抱くことだそうです。

物資が不足する災害のときは、身近にあるものを有効活用することになります。
これはこう使えるかも・・・と、普段から少し気にしておくと、
いざという時、大きな力となるかもしれませんね。
トーとバッグやコート、マフラーを使った抱っこの練習も
小さなお子さんがいる方は是非、練習してみてください!

音声ファイルはこちら


2013.01.26
08:55 「高層ビルのエレベーター内で震災に遭遇したら」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている
「防災フロントライン」

首都直下地震が起きる可能性が高まっていると言われていますが、
今回は、エレベーターの中で震災が起きたら、と言うことを考えます。

基本的には、
エレベーターの中で揺れを感じたら、行き先階のボタン全てを押し、最初に停止した階で降りましょう。
万が一閉じ込められた場合は、エレベーターの中の状況をインターフォンで通報して、救助を来るのを落ち着いて待つようにしてください。

東京消防庁によると、東日本大震災では、全国で発生したエレベーターの閉じ込めが
257件で、そのうち東京都内で発生したものは87件だったそうですが・・・。

昨年の4月に出された、首都直下地震の被害想定では、最も多くて、都内では約7,500台のエレベーターが停止すると想定されています。

中でも港区は、23区の中でも最もエレベーターの閉じ込め被害が多く、745台と想定されているのですが、その、港区、赤坂にある、東京ミッドタウンの取組みについて、
防災担当の恒川尚さんにお話を伺ったところ、

東京ミッドタウンのエレベーターは、初期微動のP波を感知し、本振のS波が到着する前に
最寄階に停止してドアを開き、乗客を下ろす装置が設置されているとのこと。

また、緊急地震速報にも対応していて、震度4以上の揺れを感じたら、自動でとまるそうです。

東京ミッドタウンのような高層ビルは、高層階用のエレベーターがあり、
途中の階を抜かして上下します。

通常のエレベーターのように各階どまりの場合はすぐに救出できるのですが、
高層階用のエレベーターは閉じ込められる危険性が高いので、
エレベーターの中には、非常用のBOXを入れてあるそう。

水や食料、ラジオなども入っているのですが、ミッドタウンでは非常用のトイレも入れているそう。
また、トイレ用ポンチョといって、隠すためのガードになるものも一緒に入っている、ということでした。

是非、ミッドタウンの高層階に行く時は
非常用BOXをチェックしてくださいね。



音声ファイルはこちら


2013.01.19
08:55 「帰宅困難者対策の実施計画について」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている
「防災フロントライン」。

さて、みなさん、東日本大震災発生時、首都圏では鉄道が運休したり、
道路では大規模な渋滞がおきるなどが原因で、
帰宅困難者が発生したことを覚えていると思います。

この帰宅困難者対策の実施計画が昨年、2012年11月に発表されました。

そして、事業主は、
「従業者分の飲料水や食料などを3日分備蓄するように努めなくてはいけない」

という、東京都帰宅困難者対策条例も制定され、

首都直下地震が起こった際には、「みやみに移動を開始しない」
という基本原則も再確認されました。

しかし、なぜ「むやみに移動を開始してはいけない」のでしょうか。
都市防災の専門家、名古屋大学の廣井悠さんにお伺いしたところ、

「帰宅困難者の方が一斉に帰ると、道路が大変渋滞してしまうので、
それによって緊急車両が通れないと言う事態になるのです。

助けられるはずだった命、消せるはずの火が消せないという事態が起こるかも。

もちろん帰宅困難者の人が無理に帰宅することで火災に巻き込まれたり群集雪崩に巻き込まれたりということもあるので、安全のためにも帰宅しないで下さい。」

とおっしゃっていました。

百貨店協会の調べによりますと、
東日本大震災のとき、震度7の仙台では、
消防車や救急車などの緊急車両が平均3時間で現場に到着したのですが、
東京では、5時間以上かかったそうです。

大震災の際は、むやみに移動を開始することは、渋滞などの原因となります。

助けられる人のもとに、緊急車両が間に合わなくなるという事態を起こさないためにも、
首都直下地震が起こった際には、「みやみに移動を開始しない」、ということを、
覚えておいてくださいね。







音声ファイルはこちら


2013.01.12
08:55 「火災をおこさないために、まず、家の耐震性を高めよう!」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている、
「防災フロントライン!」

さて、2013年1月17日で、阪神淡路大震災がおきて、丸18年。
   
阪神淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが非難された一方で、
学生を中心としたボランティア活動が活発化して、
「日本のボランティア元年」と言われています。

これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実を図る目的で、
この日、1月17日を「防災とボランティアの日」と呼ぶことになりました。

さて、阪神淡路大震災では、約6000人という、尊い命が失われました。
中でも、8割以上の方が、建物の倒壊や、それに伴って起こった火災によって
亡くなっています。
   
火災が起きないためには、まず、家の耐震性を高めよう、
   
というのは、都市災害の専門家、中林一樹(なかばやしいつき)先生です。

中林先生によると、

阪神淡路大震災の時は、285件出火しているが、そのうち原因のわかっている火災は150件弱だそう。

火がついた原因で多かったのが、電気。
停電していた地区が通電したとき、倒壊した家屋にも同時に通電し、
何らかの原因で火がつき、燃え広がってしまったとのこと。

家が壊れることによって停電だった電機が戻ってきて、
いろいろな原因で火災を起こしてしまう。

ということは、家が壊れていなければ、火事は起きないともおいえること!

家の耐震性を高めておくのが、まず最初の火災対策!

こう、強い口調で訴えていらっしゃいました。
 
2011年の4月に東京都より出された首都直下地震の被害想定では、
23区の7割が震度6強の地震に襲われ、
建物の被害も30万棟以上、
そして、地震火災も18万件以上発生すると想定されています。

みなさんのお住まいの場所は、耐震対策されていますか?
建物の耐震化で火災を減らすことが出来ますよ。


音声ファイルはこちら


2013.01.05
08:55 「自宅で地震にあったら・・・お風呂とトイレ編」


最近本当に寒くなってきましたね。
今日は小寒(しょうかん)です。

知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている
「防災フロントライン」ですが、今回は、お風呂とトイレに入る時に気をつけること。
考えていきたいと思います。

お風呂で大きな揺れに遭遇したらどうしますか?

急いで湯船から出て服を着ようと思った方、それは、急ぎすぎです。
お風呂は家の中でも最も安全な場所のひとつ。
揺れがおさまるまで待ち、揺れがおさまってからお風呂場の外に出ましょう。
その際は、足元に気をつけてくださいね。

では、トイレではどうしたら?

トイレも家の中で安全な場所のうちのひとつなのですが、
普段から気をつけて欲しいのは、トイレのドアの外に倒れやすい家具を置かないこと。

外開きのドアを開けようとして、家具が倒れていて開かなくなって
トイレに閉じ込められたという事例もありますので、
まずは、トイレのドアの外にモノを置かないように気をつけておきましょう。

そして、リビング。

テレビの固定をしっかりとしておきましょう!

最後に玄関。

建物全体がゆがんだ時に開かなくなってしまう可能性もあります。
玄関ドアは外開きの場合が多いので、
玄関の内側にバールという、鉄で出来た棒を置いておくと、
いざと言う時に安全でしょう。

万が一ドアが開かなくなった時に、バールをテコのように使い、
こじ開けるということも出来るかもしれませんよ。

是非、みなさんも覚えておいてくださいね!



音声ファイルはこちら


2012.12.29
08:55 「2012年を防災の観点から振り返る」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている
「防災フロントライン」ですが、

今回は、防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんをスタジオにおむかえし、
2012年を防災の観点から一年を振り返ってみました。

放送では時間の関係でひとつの事例しかオンエアできなかったのですが、
ポットキャストでは、
2012年に起きた3つの防災に関する出来事をご紹介したいと思います。

まず一つ目は
「1年の間に2つの地震の被害想定が発表になったこと」です。

2012年は、まずは4月に東京都が【首都直下地震】の被害想定を発表。
そして、9月に内閣府が【南海トラフを震源とした地震】の被害想定を発表しました。

それぞれ、大きな被害想定で、驚かれた方も多いと思います。

そして二つ目は、
「12月7日に、3.11と同じ震源域でM7.4のアフターライズという地震が起きたこと」

幸いにも津波も最大1メートルほどで被害は大きくなかったのですが、
世界で東日本大震災のようなM9.0以上の地震が起きた時は、
必ずM8クラスのアフターライズ地震と呼ばれる余震が起きているのです。

しかし、12月7日に起きた地震はM7.4で、M8と比べるとまだまだ小さい。

ということは、まだ、M8クラスの余震が起きるということを想定しておかねばならないでしょう。
まだまだ私たちは油断できません!

そして3つ目は、
「参議院選挙での自民党の圧勝」です。

原子力発電所の地下に見つかった活断層。
活断層の上に建つ原子力発電所を再稼動するか。
これからの、難しい政治的な問題になるでしょう。

ということで、今回は、
防災危機管理ジャーナリストの
渡辺実さんに、2012年を、防災の観点で振り返ってもらいました。

みなさんも、震災の備え、来年も怠らないようにしましょうね。




音声ファイルはこちら


2012.12.22
08:55 「寝室とキッチン、これだけは備えよう!」


災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしている
「防災フロントライン」ですが、

今回は、防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんをスタジオにおむかえし、
自宅での備えについてお伺いします。

まずは、一日の中で一番過ごす時間が多い場所かもしれません。
寝室で気をつけることは何でしょうか。

「寝室で怖いのは、「圧死」です。
阪神淡路の時は死亡者の約8割が家具などに押しつぶされて亡くなりました。
とにかく、タンスなど大型家具を寝具の近くに置かないこと!」

と、即答の渡辺さん!

お次は、キッチンでの注意点を聞いてみました。

「最近はマイコンメーターがあって、震度5以上の揺れがあると自動的にガスが止まります。
以前は、揺れたら火を消そうと呼びかけていましたが、
まずは、身の安全を確保してください。」

「最も気をつけてほしいのは、震災が起きる前の家具の固定!
そして、重いお皿などを食器棚の上の方においておくのは危険です。
扉のストッパーと共に、気をつけてください!」

とのことです。
まだまだ聞きたいことがたくさん・・・。

また、改めて震災の備えについてお伺することにします。


音声ファイルはこちら


最近の記事
2024年07月20日 放送
夏の停電に備える
2024年07月13日 放送
海に行く前に知ってもらいたい事
2024年07月06日 放送
災害ボランティアの心得
2024年06月29日 放送
熱中症に注意!
2024年06月22日 放送
アート×防災「備絵」
■2024年 ON AIR
3月11日(月) TOKYO FM 防災FRONT LINE 1DAY~震度7・東京で起きたら、命をどう守りますか?~
過去の防災関連番組
■2023年 ON AIR
9月1日(金) TOKYO FM 防災の日スペシャル 関東大震災から100年
■2022年 ON AIR
10年ぶり首都直下地震被害想定改定 ~プロテクトマイセルフ~
■2022年 ON AIR
PROTECT MYSELF ~都市生活の自助と共助~
■2021年 ON AIR
首都圏に線状降水帯が滞留したら 水災害に備える 首都圏ノウハウ
■2020年 ON AIR
TOKYO FM 防災の日 1DAYスペシャル 大災害、その時に… 命を守る防災アクション
■2019年 ON AIR
防災とボランティアの日 特別プログラム 東京BLACKOUT 〜大停電、そのとき
■2018年 ON AIR
TOKYO FM 防災とボランティアの日 特別プログラム 防災LIFE HACK! 〜目の前の命を救うウラワザ
防災の日ワンデー企画 防災 ONE ACTION!
■2017年 ON AIR
防災の日 TOKYO FM 1DAY PROGRAM WATER DAMAGE 〜豪雨、そのとき
防災とボランティアの日 特別企画 ESCAPE FROM LEVEL X ~巨大立体都市を生き延びる~
■2016年 ON AIR
PROTECT MYSELF
■2015年 ON AIR
DIGEST
IN THE CRISIS
■2014年 ON AIR
LOVE & HOPE
防災ONE DAY
■2013年 ON AIR
防災ONE ACTION
防災ONE DAY
■2012年 ON AIR
PROTECT YOURSELF
■2011年 ON AIR
SAVE THE LIFE
■2010年 ON AIR
WALK
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2009年 ON AIR
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2008年 ON AIR
THE MOMENT
AGAINST THE EARTHQUAKE