2013.09.21
08:55 東京都発表の地域危険度ランキング!


大地震が起きたとき、
あなたが住んでいる場所はどれくらい危険なのか・・・
その目安となる<危険度ランキング>が東京都から発表されました。
このランキングは1975年からまとめられているもので、今回で7回目。
東日本大震災以降では初めての発表ということで、注目も集まっています。
今回は、この「東京都 地震に関する地域危険度測定調査」の
結果についてご紹介します。

この調査では、地震が発生した時の危険度を3つの項目、
「建物の倒壊」と「火災」、それらを併せた「総合」の3つに分けて、
都内の5133の町や丁目ごとに
危険度1位から5133位までを発表しています。
なお、今回の調査からはこれまでの評価に加えて、
救助活動などの困難さを反映させたランキングも発表されています。
道幅が狭くて救助や消火活動が難しい、などの条件を盛り込んだもの。
つまり、これまで以上にリアリティを持つ危険度が明らかになった、
ということになります。

救助活動の困難さも考慮した総合危険度のランキング、
最も危険度の高い上位10の町は、次のとおりです。

1位 荒川区町屋4丁目
2位 荒川区荒川6丁目
3位 足立区千住4丁目
4位 大田区羽田6丁目
5位 江東区北砂4丁目
6位 足立区千住大川町
7位 墨田区墨田3丁目
8位 足立区千住龍田町
9位 足立区柳原2丁目
そして10位 足立区千住柳町

いわゆる下町地域が多いですね。
下町地域は、地震の揺れを増幅する軟らかい地盤が多いことに加えて、
古い木造の建物が多いこと、
そして道路の幅も狭いために、今回の結果となったそうです。
このランキングは決して、不安を煽るだけのものではありません!
自分の住んでいる場所の危険性を正しく知り、正しく備えるために
活用することが出来ます。
東京都の都市整備局のHPですべての町のランキングを知ることが出来ます。

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/table.htm

あなたも、自分の家が危険度ランキング何位くらいの場所なのか
是非確認して、対策を考えてくださいね。


音声ファイルはこちら


2013.09.14
08:55 関東大震災から90年目の今年


今年の9月1日で、関東大震災からちょうど90年がたちました。

関東大震災の死者は、約10万5千人。
家屋の下敷きになり亡くなった方が約13000人。
そして、全体の89%にあたる、92000人が火災により亡くなりました。

中でも被害が大きかったのは、隅田川から東側の、現在の両国駅周辺で、
当時「陸軍被服しょう跡(ひふくしょうあと)」と呼ばれていた場所です。

この場所に逃げてきた4万人のうち、38000人が火に囲まれ、30分という短い間に亡くなりました。なぜそんなに大きな被害が出たのでしょうか。
名古屋大学教授の武村雅之(たけむらまさゆき)さんに伺ったところ、

被服しょう跡でたくさんの方が亡くなった原因は、
避難した人たちが燃えるものをもって逃げられて、
それが被服しょう跡という広大な敷地の一箇所に、みなが集まったのが原因だとのこと。

その状況としては、燃えるものの中に人間が点在するという形だったそうです。

その周りに火が回って、逃げ場が無いので家財道具が燃え上がった。
その燃え上がりを火災旋風が更にひどくし、38000人の人が30分の間に亡くなる、
という悲惨なことになったのだろうとのことでした。

江戸時代は火事のときは延焼を押さえるため、
逃げる時に家財道具を運ぶことは固く禁じられていました。
それが、明治・大正と時が経つにつれて、
人々はその教訓を忘れてしまったから被害が大きくなったのではないかと武村教授は言います。

では、現代の「燃えやすいもの」とは一体何なのでしょうか。

「現代で燃えるもの…といえば、現代で言うと、車ではないかと思うんですね。」
という武村教授。

関東大震災での火災調査にあたった中村清二さんは、
調査報告書の中で

「同じ失敗を何度と無く経験しても、我々は一向に賢明にならなかったのである、
大八車が自動車にかわることはあろうけれども」

それがまさに今当てはまることなのではないでしょうか。
東日本大震災のあと、皆が車で家に帰ろうとして大渋滞を引き起こしたことは記憶に新しいと思います。

火災が起こってなかったからいいけれども、もし火災が起きていれば、
中村清二がいうように、また同じ失敗をくりかえしていたという可能性があるということを、我々はもう一度自覚してみたほうがいいのではないでしょうか。

首都直下地震の被害想定を見ても、
いわゆる木造密集地域の火災被害が甚大になると想定されています。

過去の教訓を現代に生かしたいですね。

音声ファイルはこちら


2013.09.07
08:55 竜巻への備え


今月2日、埼玉県と千葉県で竜巻が発生し、住宅の屋根が飛ばされたり、
窓ガラスが割れるなどして、大勢のけが人が出ました。
最初に積乱雲が発生してからわずか30分足らずで、
竜巻の発生要因となることが多い巨大積乱雲「スーパーセル」に発達し、
今回の竜巻を生んでいたことが、気象庁の分析で明らかになりました。

さて、竜巻などの突風から身を守るにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、前兆を知ることが大切です。
竜巻は発達した積乱雲に伴い発生するので、その予兆となる
真っ黒な雲が近づき、雷やひょうなどが発生したら、注意する必要があります。
更に、「ゴー」という異常な音がしたり、雲の底から筒状の雲が伸びて、
飛散しているものが吸い込まれているような状況が見えたら、
ただちに身を守る行動に出る必要があります。

屋内に居る場合には、とにかく、一刻も早く、窓の側を離れてください。
突風でガラスが割れたり、壁が崩れたりする危険性があります。
そして、家の中心部に近い場所、一軒やであれば、1階に避難することが大切です。
窓のない部屋があれば、その部屋に逃げ込んでください。
屋外に居る場合は、車庫や、物置、プレハブの中には逃げず、
頑丈なコンクリートの建物の影で身を小さくしてください。
避難する建物が無い場合は、物陰やくぼみで身を伏せること。
電信柱や、太い樹木は倒れる危険性があるため、近づかない方がいいでしょう。

気象庁によると、過去に国内で確認された竜巻発生は、
9月と10月に集中しており、全体の40%をしめています。
夏の名残の暖かい空気と、秋の寒気が同居し、
台風も多いこのシーズンは、特に竜巻に注意してください。
竜巻の移動速度は最大で時速40キロに達するといいます。
近くで竜巻と思われる前兆が起こった場合は、ただちに身を守る行動を取ってください。


音声ファイルはこちら


2013.08.31
08:55 関東大震災と首都直下地震のキーワード「火災旋風」


9月1日は〈防災の日〉ですね。
今年で発生から90年になる関東大震災。
この震災を忘れないために、
そして教訓を後世に伝えていくために制定されました。

関東大震災では死者・行方不明者が10万人を超え、
その87%が火災で亡くなったといわれています。
発生時刻が午前11時58分というちょうどお昼時で、
かつ風が強い日だったことで、被害が大きくなりました。
そして、いま私たちが直面している首都直下地震でも実は、
建物の倒壊など揺れそのものより、火災による被害のほうが大きいと言われています。
キーワードは 『火災旋風』です。

火災旋風・・・聞いたことがあるでしょうか?

これは、同時多発的に起きた火災が、一箇所に集まることによって
炎をともなう竜巻が起きる現象です。
広い場所、例えば学校の校庭などで起こるケースが多いとされていて、
避難所として集まって来た人たちを
炎と一緒に空に巻き上げてしまう恐れがある、とても怖いものです。
火災旋風は空気を求めて動くので、被害がどんどん拡大します。
関東大地震のときにも火災旋風が発生したといわれていて、
墨田区のいまの横網町公園付近では当時、付近の住民およそ4万人が
迫ってくる火災から逃れようと避難してきたんですが、
そこを火災旋風が襲って、沢山の方が亡くなりました。

火災旋風が起きてしまったら、手立てとしては逃げるしかありません。
どう逃げたら確実に助かる、と言うのもありませんし、
火災旋風がどのくらいの速さで襲ってくるものかも、
風の強さや地形などによるので一概には言えません。
首都直下地震が起きた場合、季節や時間、風速などの条件によっては
亡くなる方のおよそ6割が火災が原因、との政府の試算もあります。
炎の竜巻が迫ってきたら、とにかく逃げる!ということです。

では、火災旋風を起こさないためにはどうすればいいのか。
大切なのは、一人ひとりが火災を起こさないよう心がける、ということです。
一度火が出てしまうと、木造家屋が多い地域では特にあっという間に広がります。
私達にできることは、初期消火をしっかりとすること。
消火器の使い方を知っているかなども確認してください。

そして、地震の時には通電による火災にも注意が必要です。
例えば、熱を発する電気機器の場合、
地震が起きた直後は停電するとその時はスイッチが切れたように見えます。
でも、停電が解消されて電気が点く
 =通電した瞬間にまた電源が入ることがあります。
こうなると、誰も家にいないのに火災が起きる、ということにつながります。
阪神淡路大震災では、この通電が原因とみられる火災が多く発生しました。
地震で家から離れて避難するときなどには、
必ず電気のブレーカーを落として避難をすることも重要です。

家族で、火災を起こさないための手順、この機会にぜひ確認してくださいね。

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2013.08.24
08:55 ゲリラ雷雨と低体温症


今年はゲリラ豪雨が多く発生していますね。
昨年の3倍以上とも言われる中、
突然の雨に全身ずぶ濡れになってしまった経験がある方もいると思います。

先日も、野外のコンサート中にゲリラ豪雨が発生し、
具合が悪くなって数十人が救急車で運ばれました。
この原因の多くは、『低体温症』だったと言われています。

低体温症は、体の中心部の体温が35度以下になることを言います。
まず見られるのが、体の震え。
これは熱を作ろうとしている防衛反応で、
放っておくと、自分が意図する行動ができなくなる・・・
例えば、うまく話せなかったり、すぐつまずいたりします。

さらに進行すると、脳の働きが低下して、
変なことを口走ったり、意識が低下したりして、
最後には生命の危険にさらされることもあるそうです。

この時期の低体温症・・・あまりピンと来ないかもしれませんが、
実は注意が必要なんです。
ゲリラ豪雨などで体がびしょ濡れになり、そのあとに強い風が吹くと
体の熱が奪われます。
それが原因で、急激に体温が下がって、低体温症になるんです。

・・・では、低体温症を防ぐにはどうすればいいのか?
東京医科大学の増山茂(ますやま・しげる)教授によると、
対策としては、3つ。
隔離・保温・加温だということです。

1、雨や風や寒さなどからの隔離・・・壁や床や屋根のある場所に移動する。

2、保温・・・それ以上熱を奪われないように、着替えがあれば、
        乾いた服に着替え、毛布や新聞紙などで体を覆う。

3、加温・・・体を温めること。暖かい飲み物を飲む。カロリー補給をする。
        体幹部、腋下や頸部、そけい部を湯たんぽなどでゆっくり温める。


折り畳み傘くらいではなかなか対処できないゲリラ豪雨。
防災用品として売っている、薄手の体を包む保温シートなどがあれば
急激な冷えを防ぐことができます。
地震のときにももちろん役立つので、かばんの中に入れておくといいかもしれません。

まだまだ暑さは続きますが、外出の際には熱中症だけでなく、
低体温症の危険もあるということを知っておいてくださいね。

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2013.08.17
08:55 豪雨災害から身を守るための心得


集中豪雨による被害が相次いでいます。
これまでに経験したことのないほどの大雨で
命を落とされた方もいらっしゃいます。

また、都市部でもゲリラ豪雨がたびたび発生していて、
その発生は昨年の3.5倍とも言われています。
例え都市部でも、雨から命を守る心得を
きちんと知っておかなくてはならない現状です。

そこで。
著書に「水害に役立つ減災術」などがある
山梨大学の末次忠司(すえつぐ・ただし)教授に
ゲリラ豪雨から身を守る方法を、シチュエーションごとに伺いました。

まず、キーワードは『水深50センチ』。

これは大体ひざ上が目安となるのですが、
これを超えてしまうと避難には危険が伴うそうです。

家から避難するタイミングは早いほどいいのですが、
家の周りの水深が50センチを超えたら、逆に避難すると危険なので
家の2階や、テーブルの上など、より高いところに上りましょう。
また、盲点として末次教授はトイレを挙げています。
家の中に浸水してきたとき、
水圧の差によってトイレやお風呂、キッチンの排水溝から
汚れた水が噴出すことがあるそうです。
それを防ぐには、便器の穴にぞうきんなどを詰めて栓をする、
その部分にブロックなどで重石をすると更にいい、ということでした。


さて、もし家から避難する場合は、次の3つを心がけてください。

1、長靴ではなく、脱げにくく歩きやすいスニーカーなどをはく。
2、傘や棒を杖に、水没しているマンホールや水路を探りながら歩く。
3、1人より2人3人・・・と複数で、1本のロープを持ちながら避難する。
  (水の中では浮力で足が不安定になって転びやすいので、
   みんなで助け合うため)

なお、車に乗っているときに豪雨となってしまったら。
車を止めて避難する目安は、
マフラーより上に水が来たときだそうです。
エンストする恐れがあるほか、
水深70〜80センチになるとドアが開きにくくなって、
閉じ込められてしまいます。
そうなったら、窓を割ってでも避難しましょう。

豪雨災害は、いまや人事ではありません。
しっかりと、心得を覚えておいてくださいね!

音声ファイルはこちら


2013.08.10
08:55 夏休み企画 サバメシ後編 〜ポテチでお好み焼き&ホットドッグ


夏休みということで今回も、
お子さんと一緒に作ることが出来る『サバイバルごはん』、
通称『サバメシ』のレシピをご紹介します。
きょうはエフエム仙台がおこなっているサバメシコンテストの
第5回コンテストで入賞した、
ポテトチップスを利用したお好み焼きとホットドッグをご紹介します。
どちらも、保存がきく材料だけで作ることが出来て、
洗い物もあまり出ません!

材料(ひとり分)

ホットケーキミックス 小分けの袋(150〜200g) 1袋
野菜ジュース もしくは トマトジュース 1缶
魚肉ソーセージ 1本
ポテトチップス(のり塩やガーリックなど) 1袋
野菜チップス 1袋
レトルトのおかゆ 1パック


では作り方、まずはお好み焼きからです!

?はじめに、ポテチを袋の上から揉んで、小さく砕きます。
  (このとき、ホットドッグ用に
   砕いたものを少し別のお皿に取り分けておきましょう)

?砕いたポテチの袋にレトルトのおかゆを入れて、よく混ぜます。

?クッキングシートを敷いたフライパンにこの生地を流し込んで、
 上に野菜チップスを乗せます。

?火にかけて、焼く。
  マヨネーズやかつおぶしがあれば、まさにお好み焼きです!


次に、ホットドッグの作り方です。

?取り分けておいた、砕いたポテチを
  クッキングシートを敷いたフライパンに広げます。

?ホットケーキミックスの袋に野菜ジュースを注いで混ぜ、
  ポテチの上に広げて焼きます。

?表面が乾いてきたら、魚肉ソーセージを乗せて、
  端からくるくると巻いて、できあがり。


さあ、これで2品が完成です!いかがですか?
クッキングシートを使うためお皿も必要なく、
材料を混ぜるボールもいらないので、
災害時で水があまり使えないときにも重宝するメニューです。
野菜チップスや野菜ジュースで、
少しですがビタミン補給などもできそうです。

サバメシはアイデア次第で、
身近な保存食が美味しいお料理になります。
お子さんと一緒に、
あなたもレシピも考えてみてはいかがでしょうか?

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2013.08.03
08:55 夏休み企画 サバメシ前編〜空き缶2つで炊き込みご飯!


夏休みということで2回に渡って
お子さんと一緒に作ることが出来る『サバイバルごはん』、
通称『サバメシ』のレシピをご紹介します。
前回もご紹介しましたが、サバメシというのは
「災害時に必要な非常食を、より美味しく、楽しく」をテーマに、
エフエム仙台が2006年から提案しているもので、
コンテストも行ってきました。
条件は、『45分以内に、カセットコンロひとつで作れることができる』
きょうはその中から、
第5回のコンテストでサバイバル賞を受賞したレシピをベースにした
『空き缶で炊き込みご飯』をご紹介します。
こちらは、カセットコンロさえ使用しない、究極のサバメシです。

用意するもの(2人分)
 350mlの空き缶 2つ
 1リットルの牛乳パック 3つ
 アルミホイル、缶きり、カッターナイフ、軍手
 お米 1合強 (180グラム)
 水 150cc
 ツナ、コーンの缶詰などお好みの具 適量


では、作り方です。

空き缶2つはそれぞれカマドとお釜にするので、
どちらも、飲み口がついた方の上蓋を缶きりで切り取ります。

コンロにする方は更に、薪(まき)代わりとなる
牛乳パックをくべられるよう、
缶の下半分の一部を少し大きめにカッターで切り取って、
穴を開けます。

次に、お釜にする方の空き缶に研いだお米と具、
水を入れてアルミホイルで蓋をします。

それらの缶を重ねたら、
かまどの方に短冊形に切った牛乳パックを数枚いれて、
火をつけます。
あとは、30分ほど短冊をくべて燃やし続ければ、できあがり。



いかがですか?
これだけで、美味しい炊き込みご飯を作ることが出来るんです!
火に気を付けながら、お子さんと一緒に是非、作ってみてください。

来週はサバメシ後編、ポテチを使ったサバメシをご紹介します。


音声ファイルはこちら



2013.07.27
08:55 サバメシって、なあに?


この番組では夏休み期間中、
子供と一緒に試すことが出来る手作り防災グッズなどを紹介しています。

きょうは、サバメシです。!
・・・この言葉、聞いたことがあるでしょうか?
『サバイバルごはん』のことなんです。

「災害時に必要な非常食を、より美味しく、楽しく」をテーマに、
エフエム仙台が2006年から提案し、コンテストも行ってきました。
サバメシの条件は、45分以内に、カセットコンロひとつで作れるもの。
夏休みの自由研究にも良さそうですね。

このサバメシについて、
監修者である東北大学の今村文彦教授にお話を伺いました。

 災害が起きたとき、【命を守ること】が第一です。
 その次に大切なのは何か?・・・実は【食事】です。
 例えば乾パンなど、非常食と言うと、これまで限られたものしかありませんでした。
 しかし、それを毎食食べたらどうなるのか・・・と想像したときに、
 台所や家の中・家の周辺など、
 ちょっと工夫すれば、おいしく食べられるものがあるのではないか?ということで
 サバメシコンテストが始まりました。
 今回のサバメシコンテストの中で代表的なのが、『リゾサバ』です。
 家の中に普段、サバ缶ってありますよね。
 そして、震災の後、お米ってあるんですが、硬くなってしまう。
 それをリゾット風にして、サバ缶で味付けするんです。
 カセットコンロで短時間に、美味しいものを作ることができる。
 このようなものが、サバメシコンテストで出てきました。
 家の周りにあるものや、通常は草と思われるものも、食材になります。
 実際に、今回の避難生活の中でもサバメシを作って、
 何とか生き残ったと言う話も聞いています。



災害のとき、温かくて美味しい食べものは、
思っている以上に力を与えてくれます。
一工夫が大きな鍵になるんですね。

来週からは、このサバメシコンテストのレシピの中から、
子供さんでも作ることができる、
簡単で美味しいものをご紹介していきます!

音声ファイルはこちら


2013.07.20
08:55 夏休みにチャレンジ! ツナ缶ランプの作り方


お子さんがいよいよ夏休み!というご家庭も多いと思います。
そこで、この番組では夏の間、
子供と一緒に試すことが出来る手作り防災グッズや
サバイバルご飯=通称サバメシについてご紹介していきます。

初回のきょうは、【ツナ缶ランプ】です。

ツナの缶詰はいざと言うとき、ランプになるんです!
作り方を、実際に活動の一環で子供達と作っている
ガールスカウト日本連盟 関由加里(せき・ゆかり)さんに伺いました。

 ツナ缶の中にオイルが入っていると言うところに注目し、
 そのオイルを燃やす、というのがこのツナ缶ランプです。
 缶の中心に穴を開ける、芯を通す、火をつける、この3ステップで作ります。
 災害の時に作ることを想定して、家庭にある身近なものを使います。
 まず、穴を開ける道具としてドライバーと、それを叩くものとしてペンチ。
 これなら女性の力でも簡単に穴を開けられます。
 次に、ティッシュを芯にしたところ、
 ツナ缶のオイルをよく吸い上げて燃えることが分かりました。
 ティッシュを広げたときの6分の1を、こよりにして「芯」とします。
 穴の中、缶の中心まで届くくらいの長さまで芯を入れ、
 こよりの頭は1〜2センチ、外に出るようにしたほうがより良く燃えると思います。
 ツナ缶の大きさにもよりますが、家庭で良く使う一番小さい缶でも30〜40分、
 中には1時間も燃え続けたと言う実験の成果が。
 燃やした後のツナ缶の中身は、
 スモークされたような匂いがしますが、食べられます!


お子さんと作る際には、工具の取り扱い、
そしてランプの周りに燃えるものを置かないなど、十分注意してくださいね。
ランプは、お皿の上で火を付けることもお忘れなく。

来週も、お楽しみに♪


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