2015.01.24
08:55 20年の意味〜阪神大震災の追悼のつどいの会場で


TOKYO FM 古賀涼子です。
ちょうど1週間前、1月17日で
阪神淡路大震災の発生から丸20年が経ちました。
私は、地震が発生した時刻、午前5時46分を
【1.17のつどい】が開かれた神戸市の東遊園地で迎えました。
当日、会場には例年の何倍もの人たちが訪れて、
黙とうの瞬間を会場に入ることができずに迎えた方も多くいました。

20年と言う節目。でも、会場の中で私は
10代や20代の若い方がとても多いことに気が付きました。
あの震災を直接体験はしていない、
またはおぼろげな記憶だという方が多かったんです。
そんな中で、10歳の息子さん、4歳の娘さん、そして奥様と
追悼のあかりを灯しにいらした40代の男性は、
子供たちが震災のことを知らないから、
毎年つどいに来ていること。
毎年来ているだけに、
20年ということはそれほど意識していない。
みんな、20年と言うものには
それぞれの思いがあるのではとお話して下さいました。

被災していない立場からすると、
20年というのは大きな節目に感じますが、
実際に、震災で大切な人やものを失った方にとっては
「数字」というのは、あまり意味のないことなのかもしれないと
はっとしました。
そして、竹の灯篭に揺れる6434の炎、
つまり犠牲となった方の命の数を見て、
大きな数字に目を向けることも大切ですが、
その1つひとつにこそ
本当に大切な意味があるのではないかとも思いました。

迫り来る首都直下地震は、
阪神淡路大震災と同じ都市型災害です。
その時に、灯す炎が一つでも減らせることを願って。
あなたも、真剣に災害への備えをしませんか?


音声ファイルはこちら


2015.01.17
08:55 阪神淡路大震災から20年、協力者を探しています


きょう1月17日。
阪神淡路大震災の発生から丸20年です。
20年前のきょう、あなたはどこで何をしていたでしょうか。
まだ生まれていなかった方もいるかもしれません。
一方で、実際にご自身やご家族が被災したという方もいるかもしれません。

そんな中、この震災で亡くなった犠牲者一人ひとりの記録を残そうと、
神戸大学では協力者を探しています。

「阪神淡路大震災犠牲者聞き取り調査」は
1998年から、神戸大学の建築学の研究室が
継続して行っているものです。
学生が犠牲者の遺族を訪ねて、
亡くなった方の生い立ちや人柄、
建物の倒壊状況や間取りを詳しく聞きとることによって、
亡くなった原因を解き明かし、
後世に伝えて行くことを目的にしています。

また、調査を始めた
神戸大学の室崎益輝(むろさき・よしてる)名誉教授に
お話を伺ったところ
「建築科の学生に建物が人の命を奪うことがある事実を
 学んで欲しい」とも仰っていました。

調査では、これまでに363人の記録が作られてきました。
始めは「遺族の方の大きな負担になるのでは」との声もありましたが、
客観的に事実を語り、それが記録されることによって、
遺族の方も、気持ちに整理がついたと話す方が多いそうです。

そして、これまでの調査の結果、
阪神大震災で亡くなった方の死因の6割が壁や梁の落下、
3割が大きな家具の転倒であることが分かりました。
つまり、家の耐震化と、家具の転倒防止がどれだけ重要なのか
浮かび上がったということです。

ただ、20年が経過し、被災された方も引っ越しをしたりして
ここ数年は誰からも聞き取り調査が出来ていないとのこと・・・

もし協力できる方がいたら、こちらからご連絡ください。

神戸大学
阪神淡路大震災犠牲者聞き取り調査
http://www.tamiyokondo-lab.jp/project_02.html







音声ファイルはこちら


2015.01.10
08:55 14年末に発表された『東京の防災プラン』とは?


今回は、2014年末に東京都が発表した
『東京の防災プラン』について取り上げます。

この『東京の防災プラン』は
2020年の東京オリンピック・パラリンピックを
見据えて作られたもので、
東京都のHPなどで見ることが出来るもの。
まるで映画や舞台のシナリオのように、
東京で起こり得る災害の姿が、
発生から時系列で具体的に書かれています。

災害は下記3つのカテゴリーに分けられています。

★区部・多摩地域の地震
★島嶼部の地震
★都内各地での風水害

その中の『区部・多摩地域の地震』では、
シナリオはこのような表現ではじまります。


 突然の強い揺れに立っていられず、家がきしむ。
 揺れにより家具の転倒や窓ガラスなどの飛散が発生。

 転倒した本棚の隙間から子供が泣き叫ぶ声が聞こえる。
 自力で脱出できない子供を、隙間からなんとか引っ張り出し救出。
 
 自宅の外に出ると、周辺の古い家屋が多数倒壊しており、
 倒れた家屋の中から助けを求める声が聞こえるが、
 一人ではなかなか救出できない。
 
 倒壊した家屋の一部から火の手が上がる。
 近くの住民が必死の形相で火を消し止めようとしているが、
 自分は何をすればいいのか分からず、
 ただ茫然と見ていることしかできない。



・・・いかがですか、
かなりドキッとするシナリオですよね。

このシナリオに対して、同じく防災プランの中では
それがどういう事態を表していて、
そうならないためには今どんな取り組みを
しておかなくてはいけないのか、
個人、地域、企業、行政ごとに
それぞれの行動と達成すべき年が
やはり具体的に書かれています。

よりリアルな災害の姿がイメージできる
この『東京の防災プラン』。
是非、一度読んでみてください。

東京都による東京の防災プランについての
ページは こちら です。

また、東京都庁でも閲覧できます。

音声ファイルはこちら


2015.01.03
08:55 2015年の始まりに寄せて


この番組では今年も
防災や災害に関する情報をお届けしていきます。

2014年は豪雨災害、土砂災害、火山の噴火、直下型地震など
大きな災害がいくつも起きました。
この年末年始にかけては、雪による災害も起きています。

どうして、いま次々と大きな自然災害が起きているのか?
私達はどのような状況にあるのか?
防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんにお話を伺いました。


 この近年を振り返ってみると、
 日本という国・日本列島が
 『大地動乱の時代』に入った気がしています。
 3月11日の東日本大震災を経験してから、
 日本列島そのものに歪(ひず)みが溜まり始めています。
 その結果、去年も御嶽山、阿蘇山の活動が始まりました。
 この『日本列島そのものに歪みが溜まっている』ということが
 全ての地震や火山の災害に結びつく時代を
 我々は生きているのだと思います。
 
 もうひとつは、異常気象と言う問題です。
 これも地球規模で起きている話ですが、
 日本列島でも、経験したことのないような量の雨が
 短時間で局地的に降るという状況が
 去年・おととしあたりから顕著になっています。
 雨の災害・水の災害と言うものもしっかり念頭に入れた対策を
 取っていかなくてはならない時代をいま生きていると思います。

 やはり天地動乱の時代を生きる訳ですから、
 その備えと言うものも一人ひとり、地域の中で
 真正面から向き合っていく。
 こういう認識もして欲しいのです。



『天地動乱の時代』、とてもドキッとする言葉ですが、
それが現実なんですね・・・
日本列島にたまり始めているひずみ、そして、異常気象。
それらが、あなたやあなたの大切な人を襲う可能性が
とても高いという事実から目を背けないことが、何より重要です。
「今年1年、無事に過ごせますように」と
初詣でお願いした方も多いと思いますが、
それは、あなたの準備にもかかっています。

音声ファイルはこちら


2014.12.27
08:55 2014年を災害から振り返る


今年最後の放送となる今回は、
災害という観点から2014年を振り返ります。
今年は、専門家から見るとどんな年だったのか。
防災危機管理ジャーナリストの渡辺実さんは、こう語ります。


 今年は、日本で考えられる
 すべての災害が起きていると思います。
 まず台風18号、19号に代表されるような
 巨大な台風が上陸しました。
 アンダーパスで車がぷかぷか浮いていたり、
 マンホールから水が噴き出したり、という映像が
 テレビから沢山流れていました。

 そして、豪雨災害に起因する大規模な土石流の災害。
 8月20日、広島市の安佐南・安佐北区で
 74人の命が奪われました。
 全壊家屋133、半壊が122。
 被災者はまだ避難をしています。

 さらに、火山が噴火しました。
 9月27日に御嶽山が水蒸気爆発を起こして、死者57人。
 戦後最大の火山災害になってしまいました。
 御嶽山だけでなく、
 いま日本中の多くの火山が活動期に入りました。
 富士山も実は活動期に入ったと言われています。

 そして地震。11月22日、長野県北部地震です。
 非常に局地的な被害でしたが、
 深さ5キロという極々浅いところで直下の地震が起きました。
 断層が地表に現れています。

 このように今年1年は、日本で考えられる
 すべての災害を体験したと言えると思います。
 改めてこの自然災害に対する備え、心構えと言うものを
 暮れにもう一度、再認識して下さい。



今年、自分が何も災害に遭わなかったという方は
とても幸運なことだと思わざるを得ない現実ですね・・・
今年起きた災害を他人ごとと思わず、
あなただったらどうしたか、少し振り返ってみませんか?

来年も、防災や災害に関する情報をお届けします。


音声ファイルはこちら


2014.12.20
08:55 鎌倉戦隊ボウサイダー!


『戦隊もの』を好きなこどもは多いですね。
今回は、そんな戦隊ヒーローと防災をうまくMIXさせた
新しい取り組みをご紹介します。

その名も 『鎌倉戦隊ボウサイダー』。




鎌倉生まれの、黄色のユニフォームに身を包んだ
防災ヒーローのキャラクターです!
災害時に子供の死者ゼロを目指すという目的のもと、
こどもが大好きな戦隊モノと、災害時の行動を結び付けることで、
楽しみながら防災力を身につけることを目指しています。

鎌倉戦隊ボウサイダーの生みの親は、
3人のお子さんがいるパパ、川島勇我さん。
本職は、ある大企業のコミュニケーションプランナーさんです。
コミュニケーションプランナー=ヒトとモノを結び付けて
コミュニケーションの促進を図る人。
だから、ボウサイダーをめぐる活動もとてもユニークです!
ボウサイダーが活躍するアニメから始まり、
防災イベントで配るためのサイダー=ボウ・サイダーを作ったり。
そして、最新作が 『ボウサイダー体操』です。

〜ボウサイダー体操〜

【第1体操〜心積もりver】
 
 みんなで踊ろうボウサイダー<ンス>
 ココロの準備の花が咲く
 爺(じい)ちゃん婆(ばあ)ちゃん先生も
 縮んでジャンプ〈くるりん〉ボウサイダー
 歩いて逃げ道覚えとこ
 スピード、スタミナ、生きるハート
 いつでも準備よし それが
 アナタがアナタを守るボウサイダー

【第2体操〜揺れた瞬間ver】
 
 ぐらっと揺れたらクラウチング〈good〉
 頭を守るぞ!二の腕クロス
 しがみ付け付け テーブル秘密基地
 家具怪獣が襲ってくるぞ
 逃げれば勝ちだよボウサイダー
 頭を抱えて出口へGOGOGO
 どーにもならなきゃダンゴムシ
 まずは自分を守るよ ボウサイダー

【第3体操〜逃げる勇気ver】
 
 アナタが一番はじめに、まず逃げて!
 危険を感じる地域のヒーローだ
 家族も、みんなはみんなで逃げている
 信じる勇気のボウサイダー!
 津波がくるまで20分〈もっと早いかもー〉
 自分で生き抜く、高いとこクライミング
 大騒ぎすりゃ、みんな逃げルン♪
 ルンルン声掛けビーム ボウサイダー

分かりやすくて、楽しいですよね。
動画による体操は こちら からご覧ください。

また、ボウサイダーの活動について
詳しくは こちら から。

あなたも、お子さんと是非ボウサイダーのファンに、
そしてあなた自身がボウサイダーになって下さいね。



音声ファイルはこちら


2014.12.13
08:55 外国人の方に向けた防災イベント!


今回は、首都圏に住む
外国人の知り合いやお友達がいたら
是非教えてあげて欲しい、防災イベントのご紹介です。
東京都が毎年行っていて、今回で9回目となる
『にっぽんBOSAI楽(がく)』というものです。

日本で生まれ育った人にとっては
地震は身近な存在ですが、
海外では、大きな地震が起きたことのない国もあります。
また、海のない国では、津波への知識や対処法も
日本ほど広まっていないのが現状です。
そこでこのイベントは、通訳ボランティアの協力の元、
日本での災害について学んだり、
防災訓練を体験したりすることによって
防災力を身に着けてもらうため、はじまりました。
来年1月27日火曜日、渋谷の東京体育館で開催され、
およそ15言語の通訳に対応しているそうです。
去年はおよそ30か国、170人の外国の方が参加しました。

この防災訓練ではまず、
日本に根付いている防災の歴史や災害文化について
映像や紙芝居を使って学びます。

次に、地震の大きな揺れを体験できる車
=起震車に乗ったり、
消火訓練や応急救護訓練などを行います。
ちなみに、日本で生まれ育った私達は
起震車や消火器の訓練は珍しいものではありませんが、
外国の方にとってはとても新鮮に映るようで、
去年のイベントの時も『貴重な体験だった』と
話す人が多かったそうです。

そして、イベントの最後は非常食の試食もあります。
日本ならではの非常食であるアルファ化米
(お湯を注ぐだけで食べられる
一度炊いたお米を乾燥させたもの)ですが、
外国の方にとってはなかなか食べる機会がありません。
そこで、作り方も含めて試食してみよう、ということです。

外国の方が日本で生活する上で必要な
防災の知識が詰まったこのイベント。

概要はこちらをご覧ください。(日本語)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/11/22obl300.htm

申し込みの締め切りは12月22日です。
お問い合わせも含めて、メールかFAXのみでの受付けだそうです。
nippon-bousaigaku@tsp-taiyo.co.jp

英語、中国語、タガログ語、ハングルに対応したチラシは
下記からダウンロードして、
外国人のお知り合いなどに、是非渡してあげて下さい。

英語 http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/11/DATA/22obl301.pdf

中国語 http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/11/DATA/22obl302.pdf

タガログ語 http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/11/DATA/22obl304.pdf

ハングル http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2014/11/DATA/22obl303.pdf




音声ファイルはこちら


2014.12.06
08:55 見える防災? 商店街の取り組み!


これからイベントの多い時期になってきますが、
東京の6市の商店街では、
年始にかけて次々と防災イベントが開催されています。
八王子、立川、武蔵野、青梅、町田、府中での
その名も「見える防災イベント」。

起震車による地震体験やAED、
消火の訓練もできるほか、
トートバッグに入った防災手ぬぐいや
防災ブックも無料で貰えます。

中でも、この防災ブック・・・
6市の商店街の連合会が独自に作ったものなんですが、
内容がとても充実しています!
漫画も交えながら、
地震、火災、豪雨、土砂災害などへの対処法が
詳しく読みやすく、まとめられているんです。
全ての漢字にはルビも振られているので、
子供でも読めるようになっています。

でも、商店街と防災がどう関係するのでしょうか?
三多摩商店街連合会の
深沢靖彦(ふかざわ・やすひこ)会長に伺いました。

 自助共助公助と言いまして、
 それぞれの皆さんの役割って言うものがあるかと思います。
 我々も何をお手伝いできるかと言うと、
 もし何かが起きたときには
 周りの人たち、お客様のことも考えて
 自分たちで備えている小分けした商品を
 みんなに分配できるような体制でお手伝いするとか、
 緊急場所への避難をお手伝いさせて頂くとか、
 高齢者や子育て支援の役割というものも
 地域での商店会の役割だろうと思います。

普段も、そして災害時も
地域とともにあるのが商店街、ということなんですね。
この防災イベント、近くの方は
是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
無料で配られる防災ブック、お勧めです!

詳しいスケジュールはこちらをご覧ください。



音声ファイルはこちら


2014.11.29
08:55 長野県北部地震の現実


11月22日の土曜日、
長野県北部で震度6弱を観測する地震がありましたね。
小谷村や白馬村などの一部地域が大きな被害を受けて、
全壊・半壊した家屋は90近くに上っているほか、
大怪我をした方も沢山いらっしゃいます。

一方で、小谷や白馬でも被害が殆どなかった地域も多く、
テレビや新聞で報道される姿に、
困惑する住民の方が多い現実もあるようです。

小谷村にあるペンション、
フォレスト栂池(つがいけ)のオーナー
栗田浩史(くりた・ひろし)さんに、
地震の時の状況、そしていまの様子を伺いました。


 夜10時過ぎていたので横になっていたのですが、
 大きなドシン!と言う音と共に
 揺れが始まったという感じでした。
 1分ぐらいは揺れが続いたと思うんですが、
 揺れている間は起き上がれないので
 ずっと壁に張り付いているような状態。
 少し揺れが収まってあちこち見てみたら、
 テーブルから鉛筆が転げ落ちることもなく、
 滑って移動しているくらいで、落ちているものはなかったです。
 大きく被害を受けたのは、北アルプス沿いではなく
 戸隠など、地図でいえば右側の山地に集中しています。
 スキー場のある北アルプスの方は、
 もちろん揺れましたが、揺れた程度で
 被害はないと言うのが現実です。
 右側の方は結構被害がありましたが、
 そちらには観光地的なスキー場などはほとんどなくて、
 林業とか農業とかが中心の地域です。
 観光地、北アルプスの麓は、
 被害はゼロと言っていいと思います。


このような現実もあるんですね・・・同じエリアでも、
大きな被害を受けて、避難生活を送っている方がいるのも事実。
全く被害がなく、観光客離れを懸念している方がいるのも事実。
とても難しい問題です。

これからのゲレンデシーズン、白馬を考えている方は
最新の情報を元に、ご自身でしっかりと見極めてください。


音声ファイルはこちら


2014.11.22
08:55 「改正災害対策基本法」とは?


衆議院の解散を前に
法案の駆け込み審議が相次いだ今国会ですが、
そんな中、災害に関する2つの法案が成立しました。

ひとつは、この番組で先週ご紹介した「改正土砂災害防止法」。
土石流や地滑りなどの重点対策を行う「警戒区域」の指定を
これまで以上に進める、というものです。
そしてもうひとつが「改正災害対策基本法」。
こちらは特にドライバーの方、大きく関係してきます!
早速チェックしましょう。

大規模な地震や大雪などの災害が発生した場合、
被災地や、被災地に向かう道路では
車が大量に放置されたり、立ち往生したりすることが想定されます。
実際に今年2月の山梨を中心とする記録的な大雪では、
この放置車両が問題となりました。
こうなると、警察や消防、救急を含む緊急車両が通行できなくなって、
救助活動や物資の輸送に大きな影響が出ます。

そこで、今回成立した「改正災害対策基本法」では、
緊急車両の通行を確保する必要がある場合、
その道路を管理している国(国道)や
地方自治体(県道や市道など)は区間を指定して、
道路に放置してある、持ち主と連絡の取れない車両を
強制的に撤去できるようになります。

また、放置車両を動かす時には
「やむを得ない限度で」破損させることを認め、
破損させた場合は損失を補償することも定められました。
これは、ホイールローダーと呼ばれるショベルカーの一種で
車を下からすくい上げて移動させることも想定してのことです。

と言うことで・・・仕方ないとはいえ、
自分の車を壊されてしまう可能性もあると聞くと、
ドキッとしてしまいますね。
それを少しでも回避するために、
災害時の車のルールを改めて確認しておきましょう。

車を離れて避難する際は、
可能であれば道路の左端に寄せて、
車のキーはつけたまま、ドアはロックしない。
車の中に連絡先を残しておく。

自分の車が無事に戻ってくるためにも、覚えておいてくださいね。

音声ファイルはこちら


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