2016.07.02
08:55 モノマガジン編集部小川さんお勧め、災害時も役立つ最新アウトドアグッズ!


7月に入りましたね。
夏のアウトドアシーズンに向けて、
新しいアウトドアグッズを買おうと思っている方も
いるかもしれません。
そこで、雑誌「モノマガジン」編集部の小川太一さんに
【災害時にもばっちり役立つ、最新アウトドアグッズ】を
2週に渡って紹介して頂きます!
まず今週は、普段から身に着けたり、持ち歩いたりする中で
災害時にも役立つグッズです。

 やっぱりアウトドアと言うと、
 ウェアが一番いま注目かなと思います。
 最近のものは非常に軽量で、
 パッカブル=折り畳みが出来るようになっていて、
 防水や耐風と言った機能を持っています。
 ですので、災害時に外で過酷な状況に体をさらされた時、
 非常に有効なアイテムになるんじゃなかと思っています。
 例えばマーモット(スイスのブランド)の
 「フライトライトウィンドウシャツ」
 http://www.marmot.jp/products/mens/jacketvest/001861.html
 は57gで、
 殆ど重さを感じないです。
 胴回りに縫製部もなく、動きやすい特性も持っているので
 非常に使いやすいかなと思っています。

 続いて個人的にもお勧めしたいのが、
 シートゥーサミットの「ドライデイパック」。
 http://www.caravan-web.com/import/sts/cat05-1700275.html
 リュック状のカバンですが、
 折り畳みが出来て、片手で持てるくらいの大きさです。
 防水バックにもなっていて、中に水を通さないので
 スマホなどをその中に入れておけば安心と言うのもありますし、
 片手で持てる大きさなので、
 普段使いのビジネスバッグの片隅に入れておいて
 いざと言う時は取り出してリュックを背負い、
 その中に持ってきたものを全部入れて移動すると言うのは、
 有益かなと思っています。
 モノマガジンなので
 「モノ」を押したいと言うのはありますが、
 災害時に実は最も使えるのはやはり「手」だと思います。
 両手を自由にすると言うことは災害時に有益なので、
 そのためにも、この「ドライデイパック」を使ってみて
 災害時に備えるという形もありかなと思います。


体の動きや機能を損なわないためもののが
最上のアウトドア、そして防災グッズにもなる!
と言うことですね。
来週は、避難生活にも役立つ
最新アウトドアドアグッズを紹介して頂きます。
そして、ポッドキャストでは
放送でご紹介出来なかったグッズも含めて紹介しています。
是非、お聴きください!

音声ファイルはこちら


2016.06.25
08:55 荒川区の若き防災リーダー育成「防災部」


大雨による被害が各地で出ていますね・・・
豪雨だけではなく、地震や津波、火山の噴火など、
いま想定を上回る災害が次々と発生しています。
そんな中、もし大きな災害が『平日の日中』に発生した場合、
あなたの住む地域では、誰が防災リーダーとなって
地域の活動を行なうか、考えたことはありますか?
体力や知識のある世代=働き盛りの世代でもあるので、
平日の日中はその地域にいない可能性があります。

そんな現実を受けて、東京都荒川区ではいま、
中学生を防災リーダーに加えようと言う
取り組みが行われています。

荒川区では1年ほど前から、
全ての区立中学校に「防災部」を設置しました。
区立中学は地域に根ざしていて、
子供たちもある程度、体力や知識も育っている年齢なので
「防災ジュニアリーダー」として活躍できるんです。
活動は月に1〜2回、
生徒たちは他の部活と兼部という形で「防災部」に所属します。

活動は大きく分けて3つです。

1つ目は、
いざという時に求められる防災や減災の技術を習得すること。
消火ポンプやAEDの訓練を行なったり、
地域の防災訓練などにも積極的に参加しています。

2つ目は、防災意識の向上。
各中学の部員の代表は岩手県釜石市を毎年訪問して、
地元の中学生と交流します。
被災体験や復興状況について話を聞き、
大規模な震災についてより深く学びます。

3つ目が、防災・減災に対する知識を深め、
専門性を磨くこと。
部員全員が中学3年間のうちに
「ジュニア防災検定」の上級合格を目指しています。

この他にも、それぞれの地域の実情にあわせた
取り組みが行われていて、たとえば、
高齢者を避難所にスムーズに誘導したり支援できるよう、
日頃から高齢者の自宅を訪問している学校もあります。
リヤカーに消火器やAEDをのせて町内を練り歩き、
参加を呼びかけながら訓練を行っているところもあるそうです。

防災部の部員は今年度、荒川区合わせて350人以上!
大きな力です。
若き防災リーダーたちを育てるこの取組を
より多くの地域で広げていきたいですね。

音声ファイルはこちら


2016.06.18
08:55 洪水浸水想定区域図?心得ておくべきこと


前回に続き、洪水浸水想定区域図についてご紹介します。

これから本格的な梅雨・台風シーズンを迎えると、
去年9月の鬼怒川の決壊のように、
想定を超える洪水が発生することも考えられます。
そこで国土交通省が先日、
最大規模の降雨・洪水に対してどういう浸水が起きるのか、
『洪水浸水想定区域図』と言うものを作りました。
これまでのハザードマップに盛り込まれていた
浸水範囲や浸水する深さだけでなく、
どれくらい浸水が続くのか、
時間も盛り込まれたのが大きな特徴です。

それによると、
多摩川付近は浸水範囲がかなり広がっていて、
場所によっては10mを超える深さになることや
2週間以上も浸水したままになると
想定されることが分かりました。
かなり深刻です。
そんな想定に対して、
私たちは何を心得ておかなくてはいけないのか。
河川の洪水や氾濫に詳しい、
東京理科大学の二瓶泰雄教授に伺いました。

 ひとつは、このような水害に対して
 「備蓄」は各自治体等が行っていますが、
 今回のような洪水が起きて2週間水没するとなると、
 備蓄も尽きます。洪水が起きる前に、
 浸水が想定される範囲のかなり離れたところに避難する
 =広域避難と言うのが、
 非常に重要になってくると思います。


確かにそうですね・・・
是非、あなたや家族が避難する可能性がある場所を
隣の区や市など、より広く考えて
話し合ってみて下さい。
そして二瓶先生はもうひとつ、
こんなアドバイスをしてくださいました。

 まずは、大雨がいつどこで降りそうか、
 気象庁の天気予報等で出ていますし、
 河川が氾濫を起こしそうか等の情報も出ています。
 そう言うものを注意深く見ていく必要があると思います。
 例えば、自分の所で雨が降っていなくても、
 川の上流の方で降っていれば、
 川の水位は上がります。
 荒川や多摩川の上流は川の勾配が急です。
 ですので、大雨が上流の方で降ると、
 かなり速い時間で川の水位が上がると考えられます。
 ちょっと雨が降っているくらいだから
 大丈夫だろうと思って川の中にいると
 取り残されると言うこともあるので、
 あらかじめ危険を察知して、
 早めに川の外に出ると言うのが
 重要じゃないかと思います。


これからのシーズン、
キャンプなどで川の近くに行くことも増えますね。
少しの雨でも油断せず、気象庁のHPなどを
こまめに確認する。是非心がけておきましょう!

気象庁 【レーダー・ナウキャスト】
※気象レーダーによる5分毎の降水強度分布観測と、
 降水ナウキャストによる5分毎の60分先までの
 降水強度分布予測を連続的に表示するもの
http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

気象庁 【指定河川洪水予報】
http://www.jma.go.jp/jp/flood/


音声ファイルはこちら


2016.06.11
08:55 あなたの住む場所、洪水は大丈夫?


関東も梅雨入りして1週間経ちますが、
長雨、そして台風も発生するこれからの時期に気を付けたいのが、
豪雨が引き起こす災害です。
土砂災害や浸水、冠水など、雨による災害は色々な顔があります。
そして、去年9月の鬼怒川の決壊のように、台風の発生も相まって、
想定を超えるような雨と被害になることもあるんです。
そんな中、国土交通省が先日、
河川にまつわる新しい想定を発表しました。
詳しいお話を、河川の洪水や氾濫に詳しい
東京理科大学の二瓶泰雄教授に伺いました。

 各河川では元々『ハザードマップ』が今までもありましたが、
 今回はそれに加えて、
 【最大規模の降雨・洪水に対してどういう浸水が起きるのか】
 と言う『洪水浸水想定区域図』が作られました。
 更に、今までは水の深さの図だけでしたが、
 浸水継続時間=どのくらい浸水が続くのかと言うのも
 盛り込まれました。


なるほど、今回は『最大規模』の洪水(概ね1000年に1度)を
想定しているんですね。
では、私たちの身近な河川の新しい想定はどうなっているんでしょうか。
実は、これまでのハザードマップと比べたとき
多摩川が、浸水の範囲や浸水深=浸水したときの水の深さについて
かなり深刻な状況のようです・・・

 多摩川の想定浸水区域図を見ると浸水する範囲が広がって、
 かつ浸水深が増えています。
 場所によっては10mを超えるようなところもあって、
 三階建ての建物も全て水没してしまうエリアが新たに見られます。
 もうひとつ大事なことは、浸水の継続時間です。
 大半のエリアでは12時間程度ですが、場所によっては14日以上
 =2週間以上の浸水が継続するということになっています。


多摩川はこれまでのハザードマップとくらべると
浸水範囲が世田谷区で1.7倍にも広がっていて、
深さも、アンダーパスとなっている
首都高の大師インター入り口付近など、
局所的ですが最大15m以上とされています。
水が引くまでに2週間以上かかるところもあるということで、
復旧がなかなか進められない可能性も浮き彫りになりました。

多摩川などの被害想定
http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index070.html

荒川などの被害想定
http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/arajo_index038.html

それらを踏まえて、私たちは普段から
どのような備えをしておくべきか?
来週、詳しくお伝えします!


音声ファイルはこちら


2016.06.04
08:55 海上保安庁の南海トラフ巨大地震研究から分かること


先日、海上保安庁が発表した
南海トラフ巨大地震にまつわる
ある研究が話題になっています。
今回は、こちらについて詳しくお伝えします。

そもそも南海トラフ巨大地震のメカニズムですが、
この辺りでは、陸のプレートの下に
海側のプレートが沈み込んでいます。
そして、この海のプレートが沈み込むとき、
陸のプレートも一緒に押し下げてしまい、
「ひずみ」が生まれます。
蓄積するほど大きな地震が起きる可能性が高くなるので、
この「ひずみ」をしっかりキャッチすることは
とても重要です。
ただ、南海トラフ巨大地震の震源域の大部分は
陸から遠く離れた海の底で、
これまでは陸上からGPSなどで計測しかなく、
正確なデータを得ることはできませんでした。

そんな中、海上保安庁は2000年度から、
海底15か所に設置した機器で
ひずみの観測を続けてきました。
今回、そのデータが発表されたんです。
では、どんな事実が浮かび上がったのか?

ひとつは、『東海地震』と四国沖の『南海地震』、
それぞれの震源域に関しては
やはりひずみの蓄積がとても大きくて、
将来地震の起きる可能性が非常に高いことが分かりました。
一方で、紀伊半島の『東南海地震』では、
ひずみの蓄積が小さくて、
相対的に地震を起きる可能性が低いことが分かったんです。
なお、今回の研究によるひずみの実態は
1年ごとに何?蓄積したかの分布図として公開されています。
詳しくは こちら 。

研究の成果について、東北大学 災害科学国際研究所所長の
今村文彦教授にお話を伺いました。

 非常に重要なのは、
 巨大地震と言うのは100年とか150年、
 ひずみをため込んで放出するんです。
 今回の調査は期間として短いものなので、
 その一部を見たに過ぎませんが
 今回のような調査をきちんと積み重ねていくと、
 将来のことをかなり予測もできるようにもなります。
 今回は、その第一歩が研究として発表されたと
 ご理解頂ければと思います。


ここから第一歩、なんですね。
でも、巨大地震と隣り合わせの現実は、
研究によって一層、明確になりました。
私達一人ひとりが水や食料の『1週間分の備蓄』、
必ずしておきましょう!

音声ファイルはこちら


2016.05.28
08:55 口永良部島の新岳、爆発的噴火から1年


あす5月29日で、
鹿児島県口永良部島での爆発的噴火から1年が経ちます。
当時、噴煙は9000m以上にも達し、火砕流も発生しましたが、
ただ、島にいた137人はひとりも命を落とすことなく、
隣の屋久島に迅速に避難することができました。
その7か月後、一部地域を除いて避難指示が解除されて
現在では61世帯103人ほどが島に戻っているそうです。
あの噴火から1年。
現地はいま、どのような状況なのでしょうか。
屋久島町役場 口永良部出張所の
川東久志(かわひがし・ひさし)さんに伺いました。

 島に帰って来て、皆さんやはり
 表情が明るくなってきたように見える。
 自分達がこの島で今までやっていた畑作業や、
 漁師の方は海に行ったり山に行ったりと、
 普通の生活がまた元に戻りつつあるのかなと感じます。
 ただ山が、昨年5月の噴火では火砕流が発生したり、
 その後、50年に一度の大雨に見舞われて、
 山肌が何もない状態。
 緑が全く見えない部分も沢山あって、
 これがいつ噴火前と同じように戻るのかなと言うのが
 心配です。

噴火だけでなく、豪雨災害も起きていたんですね
一方で今年、口永良部島は自然と共生する地域として
ユネスコのエコパークに認定され、注目も集まっています。
そんな中での観光業は、どうなっているのでしょうか?

 宿泊施設が実質稼働しているのは、5件ほど。
 そして公共工事でいまメインは
 港の工事をして頂いているんですが、
 その業者の方々が宿泊施設を押さえている状況。
 観光でやって来ても泊まれない状況。
 また、観光で一番の目玉はやはり
 『緑の火山島』と言うネーミングで、
 新岳の火口を見て、ガスを感じてと言うのが
 大きな観光だったんですが、
 それが行けないと言うことで、
 今後どういう形で観光を目指していくのか、
 新たな課題が出てくると思います。

ただ、川東さんは、
不便だからこそ感じられる幸せもあると言います。
たわわになる野いちごを摘んで食べたり、
浜で産卵するウミガメを見守ったり。
その、温かな幸せが早く戻ってくることを
強く願ってやみません。


音声ファイルはこちら


2016.05.21
08:55 熊本地震から考える、ペットとの同行避難


いまも余震が続く熊本地震では、
犬や猫のペットを連れて
一緒に避難している被災者の方も多くいらっしゃいます。

環境省は、災害の時に
ペットと一緒に避難する【同行避難】は原則OKとしています。
ただ、今回の震災でも、一旦避難所に同行避難したものの、
周りの方の目が気になって、または気兼ねしてしまって
ペットと車の中で避難生活を送ると決めた方も
多かったのが現状です。
また、避難所でも、
必ずしも飼い主さんとペットが一緒に過ごせる訳ではなくて、
ペットはペットだけの屋外飼育スペースで
まとめて管理されることがあります。
避難所ごとに運営方針は異なるので、
同行避難の実情は正にケースバイケースなんです。

それでは、飼い主さんは避難に備えて、
はじめにどのような心構えをしておくべきか。
災害の際のペットと飼い主の同行避難をサポートする
NPO法人「アナイス」代表の平井潤子さんは、
熊本地震での活動を踏まえて
このように話をしてくださいました。

 今回の熊本地震で一番被害の大きかった益城では
 (震源が)直下で、
 家がつぶれてしまっているという状況です。
 本当に『一瞬の判断』が
 大事だったのかなという風に感じました。
 ですので、普段から何かあった時に
 どう避難するかということを
 具体的にシュミレーションしておきましょう。
 例えば、共働きで
 家にペットだけ留守番している場合にはどうするか?
 安全な場所を作っておいてあげる。
 あるいは近所の犬のお散歩仲間と隣近所で助け合うという
 コミュニケーション・仕組みを作っておく。
 そういったことを考えておくことが
 大事だなと痛感しました。


まずは、揺れた直後のペットの命をどうやって救うのか・・・
確かにそれを想定していないと、避難には繋がりませんね。
では、実際に避難するとなったら、
具体的な備えとしてどんなことが必要なのか?
引き続き、平井さんのお話です。

 備えに関しては、
 ソフトの備えと、ハードの備えでお願いしています。
 モノの備えに関しては
 ペットフードやお水や飼育用品と分かりやすいですが、
 意外に大事なのがソフトの備え。
 例えば犬であれば、小さいころからの「社会化」
 =誰にでも人懐っこくできるような育て方をするであるとか、
 健康管理、疾病予防対策をしておくなど。
 もっと言えば、家族同士別々の場所にいるときに、
 どうすれば同じ場所に集まって
 無事に再会できるかと言う連絡方法も
 考えておく必要があると思います。


小さいころから誰にでも懐くように育てると言うのも、
災害への備えのひとつなんですね!
同行避難は、ペットの命を守るだけではなく、
飼い主さんがペットを心配して危険な場所に残ったり、
危険な場所に戻ったりすることも防ぐので、
飼い主さん自身を守ることにもつながります。
是非、自分たち家族に特化した防災対策を
考えてみませんか?

音声ファイルはこちら


2016.05.14
08:55 災害時、妊婦さん・赤ちゃんのいるお母さんの心得


熊本と大分で最初に地震が起きてから1か月です。
いまも沢山の方が避難生活を続けている中、
妊婦さんや赤ちゃんがいるお母さんは
色々な問題に直面しています。
例えば、お腹の張りが続く、
ストレスで母乳が止まった、
避難所で赤ちゃんが泣き止まず
車中泊せざるを得なくなった・・・など。
通っていた産婦人科がお産できない状況になってしまい、
病院を変えなくてはいけなくなった妊婦さんもいます。

そして、首都圏で地震が起きた時も
同じ、もしくはもっと大変な状況になります。
もし大きな災害が起きたら、
妊婦さんとお母さんはどんなことを心がけておくべきか。
日本助産師会に伺いました。

まずは、おなかの赤ちゃんについてです。
災害が起きたら、
どうしてもお母さんは心配が先に立ってしまいますが、
赤ちゃんがおなかの中で元気に動いていれば
大丈夫だそうです。
もし、胎動が少なくなったり、
おなかが張って痛みがあるようなら、
病院に搬送してもらいましょう。

そして、災害時、
お母さんはなるべく体を温めてください。
妊娠中は冷えるとお腹が張る場合があるので、
できるだけ暖かくして、横になります。
妊婦さんは防災グッズの中に使い捨てカイロや靴下を
入れておくのも大切ですね。
小さな赤ちゃんがいる方は保温のため、
赤ちゃんをできるだけ抱っこして、添い寝をします。

次に、母乳で育てている、
もしくは育てようと考えているお母さん。
極度のストレスや恐怖で
一時的に母乳の出が悪くなることがあります。
ただ、これは一過性のもので、
あげているとまた出てくるようになるので、
赤ちゃんにしっかりお乳を吸わせることが
大切なんだそうです。
母乳のトラブルや何か心配なことがある時は
東京都助産師会などに
電話やメールで相談できます。
災害時でも、携帯が通じるようになったら、
遠慮なく相談して下さいとのことでした。
連絡先の一覧はこちらです。
http://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html

一方で、お父さんや周りの方は、
お母さんの話を忍耐強く、批判せずに、
しっかり聴いてあげてください。
独りではないことをあたたかい言葉で伝えたり、
問題への対処法を「提案」する形で伝えることが重要です。

災害弱者となってしまいがちな、お母さんと赤ちゃん。
みんなでサポートする意識を持ちたいですね。

音声ファイルはこちら


2016.05.07
08:55 新米パパ・ママのための応急救命講習会


熊本を中心とする地震では、
余震がまだまだ続いていますね。
今回のように活動がずっと続く地震は
前例があまりないようですが、
同じような地震がもし首都圏で起きたら・・・と、
不安に感じている方も多いと思います。
特に、小さなお子さんをお持ちのお父さんお母さん、
子供を守ると言うのは、一層の知識と準備が必要です。
そして、災害だけでなく日常生活でも
小さな子供には危険がいっぱいですね。
そこで今回は、パパ・ママのための
東京消防庁による応急手当講習会についてご紹介します。

実はこの講習会、いまとても人気なんです。
東京消防庁の3つの防災館で開かれているもので、
立川防災館は毎月第2土曜日、
本所防災館は毎月第3土曜日、
池袋防災館は毎月第3日曜日の開催です。

例えば、心臓マッサージや人工呼吸の方法。
大人と子供では方法が大きく違います。
また、『誤飲』=異物を飲み込んで
のどに詰まってしまった時の対処法も異なります。
そこで講習会では、
小さな子供がいる家庭で発生しやすい
具体的な事例を学びながら、
子供への心肺蘇生法、AEDの使い方なども含めて、
実際の方法を学んでいきます。

ちなみに、小さな子供ならではの事故が起きる
原因のひとつは、
見えている世界が大人と違うことにあるそうです。
と言うのも、子供の視界はとても狭くて目線も低いので
大人が見えるものが見えなかったり、
逆に大人が見えていないところに
危険が潜んでいたりします。

そこで講習会では
「チャイルドビジョン」というメガネをつけて、
小さな子供の視界を体験するプログラムも
組み込まれています。



例えば、大人は横(水平方向)に150°見えるところが、
子供はたったの90°
縦(垂直方向)は大人が120°に対し、子供は70°
ひとつのものに注意が向くと、
周りのものが目に入らなくなるのがよく分かります。
まずは、なぜ事故が起きるのかを知る。
これが実はとても大切です。

講習会に参加するには、
それぞれの防災館へ事前予約が必要です。
下記HPから、それぞれの予約状況なども確認できます。

本所防災館
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-hjbskan/

池袋防災館
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ikbskan/ikeb-event.htm

立川防災館
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-ttbskan/tachi-papamamaevent.htm

大切な子供を守るため、あなたも是非
「新米パパ・ママのための応急手当講習会」に
参加してみませんか?

音声ファイルはこちら


2016.04.27
18:00 2016年4月30日の放送内容


2016年4月30日の防災FRONT LINEは休止とさせていただき、「ドライバーズインフォ」をお送りいたします。ご了承ください。



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