2017.08.19
08:55 「火育」で、災害時に火を味方に!


今回は、災害のときの「火」の大切さを考えます。
この時期、キャンプで火を熾した!
と言う方もいるかもしれませんね。
ライフラインが止まった被災地では
あたたかい食事を作ったり、暖をとったりするのに
この「火を熾す」という作業が欠かせません。

火を熾すには「燃やす素材のチョイス」と
「燃やす順番」がポイントです。
いま目の前に、燃やすための4つの素材
太い木材、牛乳パック、新聞紙、ワリバシがあるとします。
マッチやライターを使って、まず何に火をつけたら
より効率的に火を熾せるでしょうか?

・・・正解は、一番燃えやすい「新聞紙」です。
つづいて、「ワリバシ」などの細い木、
最後に、長く燃え続けることのできる
「太い木材」に火を移していきます。
牛乳パックは、両面がラミネート加工されているため、
火が大きくなる特徴があります。
ですので、火力が弱まってしまった時に、
補助燃料として使うのがオススメです。

こうした「火」の扱い方や
災害の時に火が果たす役割などについて学べるのが、
東京ガスグループが主催している「火育教室」です。
東京ガス株式会社 広報部の
小町圭子(こまち・けいこ)さんにお話を伺いました。

 子どもたちの「火離れ」が非常に問題になっていて、
 火を扱ったことがない子供がとても多くいます。
 マッチを擦ることができない子供も沢山いて、
 オール電化住宅で育った子は
 ガスの炎も見たことがない。
 だから、熱いということが分からずに、
 ガスの炎が付いた瞬間に、
 手で触ってしまうということも実際にあります。
 火について学ぶ機会というのは
 なかなかないと思うので、
 火とともに歩んできた企業としては、
 そうしたところをお伝え出来ればと思っています。


火離れ、なんてあるんですね・・・
向き合わなくてはいけない現実です。
火育教室は小学校1年生以上のお子さんと
保護者が対象で、今後は

9月2日(土) 板橋区防災フェア
9月2日(土)3日(日) 渋谷区防災フェス

で開催が予定されています。
「火」を味方につけて災害を生き抜く力、
親子で育めるといいですね。

東京ガス『火育』



音声ファイルはこちら


2017.08.12
08:55 災害時のトイレの守り方


今回は『災害時のトイレの守り方』をご紹介します!

私たちが普段使う「水洗トイレ」は
電気や水道が止まると使えなくなりますし、
地震の揺れで下水の配管が壊れることもあります。
でも、見た目で大きく壊れていなければ、
ついついそのまま使ってしまって、
結果、汚物が流せなくなったり、
マンションであれば下の階に
下水が逆流してしまうこともあります。
そして、トイレが一度汚れてしまうと、
行きたくないと言う気持ちから水分や食事を控えて、
体調を崩してしまうという悪循環も生まれます。
つまり、災害のあと、
『そのトイレを最初に使う人』は
実はとても大きな責任を負っているんです。

じゃあ、自分が『最初のひとり』になった時、
どうすればいいのか。
キーワードは『流さない・汚さない』。
その方法として、
便器に災害用トイレキットを取り付けるか
災害用のポータブルトイレを設置しましょう。

もしそれらがなければ、
大きなゴミ袋を便器に取り付けて、
中に新聞紙や消臭剤、もしくは
あればネコのトイレ砂を入れます。
こうすることで、汚物は燃えるゴミとして出せますし、
用を足すたびに取り替えれば、
トイレを綺麗な状態のまま保つことが出来ます。
最初のひと手間が、
その後の生活を長く支える最大の鍵となること、
心に留めておいてください。

そしていま、こうしたトイレの守り方について
子どもから大人まで一緒に学べるプログラムが
色々な場所で行なわれています。
進めているのは、意外にも東京ガスグループ!
と言うのも、東京ガスグループでは
災害復旧隊として被災地に入る度に、
このトイレ問題を目の当たりにしてきたそうです。
そうした経験を踏まえて、
NPO法人・日本トイレ研究所と一緒に
プログラム内容を考えたとのこと。
今後、8月20日と27日には「しながわ防災体験館」、
9月3日には新宿区防災フェスタなどで
体験プログラムが行なわれる予定です。

また、子供は普段からトイレを我慢しがちです。
日本トイレ研究所の代表
加藤 篤(かとう・あつし)さんは、
子供たちが災害時のトイレに慣れておくために
夏休みのキャンプなどを利用して
親子で災害用トイレを使ってみることも勧めています。
お父さんお母さん、
まずは災害用トイレを用意することから始めませんか?


音声ファイルはこちら


2017.08.05
08:55 浸水被害からの生活再建の手引き


九州北部や秋田など、豪雨災害が相次ぎました。
台風5号の影響も心配されています。
水害は都市部でも決して他人ごとではなく、
アスファルトに覆われているからこそ発生する
『都市型水害』などもあるので、
今こそしっかりとした知識を持っておきたいところです。
そこで今回は、水害にあってしまった後、
生活を再建するために何から始めたらいいのか、
ある手引きを元にご紹介します。

『水害にあったときに
  〜浸水被害からの生活再建の手引き』
これは、被災地で支援活動を行なう組織
「震災がつなぐ全国ネットワーク」が
今年3月に作成したものです。
インターネットでダウンロードすることが出来るんですが、
それによると、水害にあった後に行なうべき
一般的な手順としては、7つだそうです。

まず1つめは、被害状況を写真に撮る。
これは、自治体から罹災証明書を取得するときに
役立つほか、保険金の請求にも必要だからです。
家の外をなるべく4方向から、
浸水した深さが分かるように撮りましょう。

2つめは、施工会社や大家、保険会社に連絡。
浸水のおおよその深さも伝えます。

3つめは、罹災証明書の発行を受ける。
区役所や市役所に浸水したことを申し出て、
被害認定の調査を受けることで発行されます。

4つめ。ぬれてしまった家具や家電を片付ける。
ただ、被害を受けた後は疲れも溜まっているので、
慌てずゆっくり行ないましょう。

5つめは、床下の掃除や泥の除去・乾燥。
濡れた家をそのまま放っておくと、
後からカビや悪臭が発生して
生活に支障が出ることがあります。
まずは、床下の状態を確認しましょう。

6つめ、掃除するときはなるべく肌の露出を避ける。
特にこの時期は熱中症に注意が必要ですが、
タオルに保冷剤をくるんで首に巻くと、
肌も守ることができて一石二鳥です。

そして、最後7つめ。
復旧の前にブレーカーや水、ガスの確認をする。
漏電や水質の汚染、ガス漏れの可能性もあるので、
必ず点検しましょう。

台風もこれからますます発生します。
手引きには、どんなことに注意しながら
片づけを行なえばいいのかなど
とても詳しく載っているので、是非ダウンロードして、
お手元に持っておくことをお勧めします。
こちら からダウンロードできます。


音声ファイルはこちら


2017.07.29
08:55 ママのための防災講習会


夏休み、お子さんと過ごす時間も長くなります。
そこで今朝は、ママ向けの防災講習会についてご紹介します。

一般社団法人スマートサバイバープロジェクトでは
「防災ママカフェ」という講習会を全国各地で行なっています。
これは、東日本大震災や熊本地震で被災したママたちの声を元に、
いざという時、どうしたら子どもを守ることができるかを学ぶもの。
企業や行政などともコラボレーションして
これまで全国5000人以上のママたちが参加してきました。

講習会では例えば、地域のハザードマップを確認して
自分たちの住んでいる場所が
どんな災害の危険があるのかを学んだり、
地震で部屋の家具が倒れないようにするには
どうすればいいかを考えたり、
災害の時にも親子で美味しく食べられる
料理を作ってみたりと、
ママだからこそ知っておきたい内容になっています。

そんな中、講習では
「避難所に行かない準備をする」という
ちょっと意外な提案もしているそうです。
被災ママたちのどんな経験に基づくものなのか?
防災ママカフェの特別講師 かもん・まゆさんに伺いました。


 基本的に、避難所というのは女性や子どもにとって
 安心、安全な場所ではありません。
 とてつもなく不衛生だったと、
 東北のママは言っていました。
 ですので、特に小さい子がいる方は避難所に行かないよう、
 家の中に備蓄などの準備をしてほしいと思っています。
 自治体で備蓄しているものは水や毛布、
 基本的に5年保存できる誰でも使えるようなもの。
 女性の下着や生理用品、おむつ、ミルクなど
 使用する人が限られていて、
 5年持たないようなものは備蓄していないと
 考えて間違いないと思います。
 どんなに避難所に物資が届いたとしても
 赤ちゃん連れで、外で5時間
 ミルクのために並んだという
 ママたちの話も聞きましたので、
 そういったことを考えると、備蓄を少し多めに
 家の中でしておくべきだと思います。


これは家が無事で、今後の余震で倒壊する恐れがない、
または増水した川に流される恐れがないなどの
条件付きではありますが、
自宅避難の準備、小さなお子さんがいる家庭ほど、
しっかりと取り組んだ方が良さそうですね。
なお、おむつやベビーフード、粉ミルクなどはもちろん、
子供たちが食べやすい「缶入りのパン」や
かさばるおむつをコンパクトに出来る圧縮袋、
「使い捨て哺乳瓶」などもあると便利だそうです。

防災ママカフェは今後も各地で開催される予定です。
詳しくはスマートサバイバープロジェクトのHP
http://sspj.jp/?page_id=125
に掲載されています。

音声ファイルはこちら


2017.07.22
08:55 水辺の安全講習とイベント


子供たちの夏休みがスタートしましたね。
水辺での子供の事故が多くなる季節でもあります。
昨年発生した水難事故は1505件で、
このうち死者行方不明者は816人にも上るそうです。
このように水辺の事故が年々増えている中、
都内31の小中学校と高校ではこの夏、
「水辺の安全教室」が開催されています。
教室を開催する公益財団法人
ブルーシー・アンド・グリーンランド財団の講師
桐ケ谷尚洋(きりがや・なおひろ)さんに
水辺で自分の命を守るために大切なことを伺いました。


 自分の命を守るための技能についてなんですが、
 大きく二つあるなと感じています。
 まずひとつめは、事前の準備が大事。
 例えば天候の確認、体調管理、
 一人で水辺に行かないという心構え。
 水辺に行く前の準備も、自分の命を守るための
 重要な技能になるのかなと思っています。
 二つ目としては、
 万が一事故にあってしまった時の対処法として
 「背浮き」や「ペットボトル浮き」などの実技です。
 背浮きについては、
  ?バンザイの姿勢で浮くこと
  ?息を大きく吸い込んでゆっくり呼吸をすること
  ?全身の力を抜いて耳まで水中に入れること
 といったポイントを子どもたちに伝えるようにしています。
 ペットボトル浮きについては、
 へその位置や、首元の位置でペットボトルを持ってもらい、
 いわゆる「ラッコ浮き」のような姿勢になってもらって、
 自分の命を自分で守るための技術を伝えるようにしています。


やはり、まずは「浮く」ことがポイントなんですね。
サッカーボールなども浮き具代わりになるそうですよ。
ただ、「背浮き」も、浮き具で上手に浮かぶことも、
実際に体験してみないと
もしもの時に対応することは難しいのが現実です。

こうした中、7月23日午後2時から、
『ペットボトル浮き』を体験しながら
ギネス世界記録に挑戦するというイベントが
全国90カ所で行われます!
1分間のペットボトル浮きに挑戦し、
250人以上が成功すると
ギネス記録に認定されるというもの。
東京では「葛西海浜公園 西なぎさ」などで実施されます。
子どもも大人も参加できて、当日参加も可能ですので、
くわしくはブルーシー・アンド・グリーンランド財団の
ホームページをご覧ください。
https://www.bgf.or.jp/bgchallenge/2017ukiuki.html

そして何より、水辺で遊ぶ時には
救命胴衣を身に着けておくことを
くれぐれもお忘れなく!

音声ファイルはこちら


2017.07.15
08:55 九州北部豪雨を受けて考えるアンダーパスへの注意


九州北部での豪雨から
一週間以上が経ちました。
今回の豪雨を受けて改めて、
色々な自然災害に対して防災への意識を
持っておかなくては・・・と
感じた方も多いのではないでしょうか。

さて、もし都心部が豪雨に襲われた時。
運転中、思わぬ場所で
車ごと水没してしまう可能性があります。
先週も少しご紹介した【アンダーパス】を
今週はさらに詳しくお伝えします。

アンダーパスはその名の通り、
幹線道路や鉄道などと立体交差し、
その下を通る道路のことです。
アンダーパスとなっている道路は周りより低いので、
急激に雨が降った時には排水が追いつかず、
冠水=水が深くたまる恐れがあります。
そして、激しい雨が降っているときは
視界が悪いので、冠水していることに気が付かず
車で突っ込んでしまうこともあるんです。
亡くなった方も沢山いらっしゃいます。

でも、どこがアンダーパスなのか、
運転していても意外と気が付かないものですよね。
実は、国土交通省のサイトで、
冠水する恐れがあるアンダーパスをピックアップした
注意箇所マップが都県ごとに公開されています。

東京都版
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000654777.pdf

それによると、都内で注意が必要なアンダーパスは
なんと133箇所!
そんなにあるんですね・・・
例えば、比較的分かりやすいところでは、
国道246号線の渋谷駅のガード下。
上を線路が走っているので、
少し掘り下げられた道路になっています。
新宿通りの新宿御苑トンネルや、
羽田空港トンネルも注意箇所です。

もうひとつヒントとして、
交差点などの名前に「アンダー」や
「立体」とついているところは
周囲の道路より低くなっていることも
知っておいてください。

なお、特に注意が必要なアンダーパスについては
平常時から道路の手前に電光掲示板が
設置されているほか、
大雨冠水注意!と書いた交通標識や看板が
設置されていることもあります。

この他、注意箇所になっていなくても、
思わぬ豪雨で冠水する道路は沢山あります。
普段から、道路の高低差を少し意識しておきましょう!

音声ファイルはこちら


2017.07.13
17:27 九州北部豪雨から考える都市型水害への対処法


九州北部を襲った記録的な豪雨で、
福岡県と大分県では犠牲となった方、
いまも安否不明の方がいらっしゃいます。
特別警報も出されて
命を守る行動を直ちにとるよう呼びかけられましたが、
避難指示や避難勧告の発表は適切だったかなど、
今後に課題も残しています。

これからの夏、台風やゲリラ雷雨など、
都市部でも豪雨災害に襲われる可能性はあります。
そこできょうは改めて、
雨の災害から身を守る方法をお伝えします。

まず、都市部の豪雨で一番
気をつけなくてはならないポイントは、
浸水や冠水です。
都市部は多くがアスファルトで舗装されているので
大量の雨が一気に降ったとき、
低い土地でなくても浸水・冠水してしまうんです。

この浸水や冠水は、
「アンダーパス」での死亡事故も
引き起こすことがあります。
アンダーパスと言うのは、
幹線道路や鉄道などと立体交差し、
その下を通る低い道路。
急激に雨が降った時、雨水が集まって
冠水する恐れがあります。
視界が悪いと、気が付かずにそのまま車で突っ込んで
命を落とすケースも増えています。

都市部で雨脚が強まってきたら、
まずは今後の雨の見通しに加えて、
自治体から避難勧告・避難指示が出ていないか、
自分でも確認しましょう。
避難に関する情報は、ラジオやテレビ、
各自治体のHP、街中にある防災行政無線などでも
伝えられます。

もし避難に関する情報が出た場合は、
次のことに注意して避難所へ移動しましょう。

・車は使わない

・水の入りやすい長靴ではなく、
 脱げにくく歩きやすいスニーカーなどをはく

・長い棒を杖代わりにして、足元の安全を確認しながら歩く

・1人より2人、3人と複数で1本のロープを持ちながら歩く

なお、運転中に車を降りて避難する目安は、
マフラーより上に水が来たときです。
エンストする恐れがあるほか、
ドアが開かず閉じ込められる恐れがあります。

また、地下にいる場合は
換気扇などから浸水してくることがあります。
扉が水圧で開かなくなり、
流れ込んできた水で命を落とすこともあるので
地下からも早めに避難しましょう。

都市部ならではの豪雨災害への対処法。
是非、覚えておいてください。

音声ファイルはこちら


2017.07.01
08:55 防災ゲームデー2017


今回は、7月2日(日)に開かれる
『防災ゲームDay in そなえリア東京』についてご紹介します。
文字通り、防災にまつわるゲームや教材を集めて
わいわい楽しみながら
「防災で遊んでしまおう」というユニークな取り組みです。

ゲームの数は展示もあわせて全部で35種類。
防災にまつわるゲーム、そんなにあるんですね・・・
避難所を運営するゲーム、3対3の対戦型ゲーム、
無線機を使うゲーム、カードを使うゲームなどが
用意されています。
そして、その中のひとつが「逃げ地図」という
地図を使ったワークショップ型のゲーム。
机の上には、一枚の地図が置かれます。
このエリアで津波が起きたと想定。
そして、あなたの手元には1本の短い革ひもが用意されます。
実はこの革ひも、地図上であなたが3分間に逃げられる距離!
さあ、津波到達までの3分間、
地図と革ひもをフル活用して、どこにどう逃げるか。
そんなことを考えるゲームです。

この他にも
「そなえリア東京」の会場をいくつかに分けて、
グループ体験型から、自分のペースで遊べるもの、
展示学習まで、自由に参加することが出来ます。
親子で楽しめるのは勿論ですが、
例えば自治体や自治会の防災担当の方、
そして学校で防災について
もっと楽しく取り組みたいと考えている先生などにも
ぴったりですね。

また、地震予知の権威である
東京大学 地震研究所 地震予知センター長の
平田直(ひらた・なおし)教授が
12時40分から首都直下地震をテーマにした
トークショーも行なう予定です。
最新の研究内容などについて
平田先生から直接お話が聞ける貴重な機会なので、
是非、参加してはいかがでしょうか。

『防災ゲームDay in そなえリア東京』は、
7月2日(日曜)10時から16時まで。
詳しくは こちら をご覧ください。




音声ファイルはこちら


2017.06.24
08:55 蝶野正洋さん×防災=地域防災と救急救命!


先日、有楽町の駅前に突然現れたプロレスのリング!
蝶野正洋さんが登場して、話題になりました。
戦った相手は・・・「災害」です!

実はこれ、蝶野さんが2014年に立ち上げた
『NWHスポーツ救命協会』による
地域防災と救急救命を呼びかけるための
5時間半にも及ぶイベントでした。
でも、なぜ蝶野さんが防災や救命の活動を行なっているのか。
ご本人に伺いました。

 元々は救急救命AEDの講習を受けたことがきっかけです。
 講習を受けた理由は、業界で同期の選手である
 橋本選手や三沢社長が40代で亡くなったこと。
 その講習を受けた時、東京消防庁から
 蝶野さん、興味があるのだったら
 協力してくれないかと言われて、分かりました、と。


そして蝶野正洋さん、
災害の時に最前線で地域を守る消防団のことを
もっと広く知ってもらいたいと活動する中、
今回の有楽町のイベントで
新たに気付くこともあったそうです。

 地域防災って、素人目から観たら、
 ちゃんとルールを決めて、
 全国で実施すればいいのじゃないかと思っていました。
 そうしたら『山間部、農村部、漁村部で違います』と。
 そして、ここ有楽町は昼間すごく人数が集まるけれど、
 住民がいない。
 つまり、地元の消防団がいない。
 その代わり、マルイさんの中の自衛消防の方たちが
 消防団と言う組織を組んで共助を担っていると聞き、
 ああ、なるほど、
 地域地域によって仕組みが違うんだなあと思いました。
 防災も救命も、基本はまず、自分の身を守る。
 住んでいる街で状況が違うので、
 自分の街で最初に自分をどう守ればいいのか。
 次に、その街にいる時にどうすればいいのかと言うことを
 最低、勉強しなくてはいけないことだと思います!


蝶野さんが力強く呼びかける、地域防災と救急救命の啓発。
まさに、ヒーローを育てる取り組みですね。
詳しくは、NWHスポーツ救命協会のHPもご覧ください。
https://ja-jp.facebook.com/nwhsla/

音声ファイルはこちら


2017.06.17
08:55 避難所での熱中症予防法


気温も湿度も高くなるこれから時期は、
熱中症に注意が必要ですね。
特に災害がおきた時はライフラインが止まって
クーラーや扇風機が使えなくなったり、
避難所に多くの人がすし詰め状態になったりすることで、
一層、熱中症に警戒しなくてはいけません。
そこで今回は、もし夏に避難生活を
送らなくてはいけなくなったとき、
熱中症を予防するにはどうすればいいのか。
ポイントをお伝えします!

日本気象協会の気象予報士で
熱中症予防指導員研修講師の
安野加寿子(やすの・かずこ)さんに伺いました。


 まず避難所がたくさんの人で溢れている場合は、
 避難所よりも屋外の日陰の方が涼しいといった
 可能性があります。
 避難所に限らず、周囲で風通しのよい場所を見つけて、
 日中や夜不安で眠れない時は
 そこで過ごすということも、
 身体への負担が減ると思います。
 また車がある場合は、車で冷房をつけて
 一時的な避難場所にするというやり方もあります。
 そして水だけでなく、
 スポーツドリンクの粉末状のものを
 普段からストックしておくとか、
 ごく少量の塩や砂糖で経口補水液を
 手作りするというやり方もあります。
 水1リットルのペットボトルに
 お塩を1グラムから2グラムほど入れて頂くと、
 少しだけしょっぱい塩分の塩水になります。
 それに、さらに砂糖を一つまみや、
 もう少し飲みやすくなるほど入れて頂くと、
 手作りの「経口補水液」の出来上がりになります。


これまでの災害では、避難所で
「トイレに行く回数を減らすために、
 なるべく水分を取らない」という方も
いましたが、これは脱水状態を引き起こすので危険です。
利尿作用がある緑茶やコーヒーなどは避けつつ、
経口補水液などで塩分や糖分を一緒に摂取すると
水分も効率的に吸収できると言われています。
飲む量を控えるというよりも、
飲む物を工夫してほしい、と安野さんはお話されていました。

このほか、夏場には防災リュックの中に、
保冷シートや冷却スカーフなどのグッズを
ストックしておくのもおすすめです。

日本気象協会が運営している
「熱中症ゼロへ」というインターネットサイトでは
熱中症対策や応急処置のポイントが詳しく説明されているので
こちらもチェックしてみてくださいね。
https://www.netsuzero.jp/

音声ファイルはこちら


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