2017.12.30
08:55 年末年始、防災のために家族で写真を!?


この番組も、ことし最後の更新となりました。
2017年・・・
【災害】という視点で振り返ると、
やはり最も被害が大きかったのは
7月の九州北部豪雨ですね。
つい先週、筑後川の河川敷で人の骨が新たに見つかって、
行方不明の男性のものと確認されました。
豪雨から5か月以上経ちましたが、
被害はまだ現在進行形だと改めて感じた方も
多いのではないでしょうか。

このような豪雨やこれからの時期の大雪、
地震や津波、火山の噴火、
そして残念ながらテロやミサイルなど、
私たちを取り巻く災害は年々、増える一方です。
そんな中。
この年末年始という時期だからこそ、
防災のために家族で是非して欲しいことがあります。

それは・・・『お互いの写真を撮影し合う』
防災とどういう関係があるのか、ちょっと不思議ですよね。
東京・有明にある防災学習施設「そなエリア東京」の
スタッフリーダーで防災士、
澤善裕(さわ・よしひろ)さんのお話です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
災害が起きて家族を探す時、
いつもの避難場所に行っても会えない可能性もあります。
「この避難場所に来る約束をしています。
写真があって、こういう顔なのですが・・」と
聞いて回ることが出来れば、初めて会った人でも
「さっき似た人があそこにいたよ」と
助けてくれるかもしれません。
これは、自分が被災した時に助けてもらうための
準備でもあります。
お正月は親戚一同がぱっと集まるチャンス。
ですから、そこで写真を撮り、
印刷しておくことをお勧めします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

確かに、年末年始で集まるからこそ、
一人ひとりの顔写真をしっかり撮ることが出来ますね。
改めて家族にカメラを向けるのが
照れくさい方もいるかもしれませんが、
是非、正面からの鮮明な写真を撮影して下さいね。

来年も、最新の防災に関する情報をお伝えします!

音声ファイルはこちら


2017.12.23
08:55 冬休み、親子で防災イベントへ


いよいよ今週末から冬休みというお子さんも
多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冬休み親子でぜひ体験してほしい
防災イベントをご紹介します!

東京・有明にある防災体験学習施設
「そなエリア東京」では、
12月23日から来年1月8日まで、
『火災の煙』と『地震の揺れ』を体験できる
イベントが行なわれます。

まず『煙』の体験ですが、
『火災が発生して煙が充満した部屋から避難する訓練』の
一環として行われます。
実際に白い煙で満たされた部屋の中を
歩いて出口に向かうと言うもの。
訓練用なので、煙の害はもちろんありません。
でも、吸い込むとやはりちょっとむせますし、
想像以上に見通しがきかなくて、
非常灯すらどこにあるか分からなくなるので、
訓練とはいえ、ちょっと慌ててしまうほどです。
火災で煙に囲まれたら、
鼻と口両方をハンカチなどで押さえて
なるべく姿勢は低く、
出口が見えない時は壁伝いに逃げる。
この基本を冷静に思い出せるか、不安にもなります。
煙に対する訓練は自分達だけではなかなかできないので
この機会に是非、対処法を体で覚えて下さいね。

そして『揺れ』の体験については、
東日本大震災の際に宮城県北部で観測した
震度7の揺れが、かご型の2人乗りの機械で再現されます。
こちらも想像を超える激しい揺れで、
前後左右に翻弄される中、
身を守る行動をどうやってとればいいのか、
なかなかマニュアル通りにはいかないことを
実感すると思います。

煙体験・揺れの体験、
いずれも小学生以上の健康な方であれば
親子で一緒に参加することができます。

そなエリア東京・スタッフリーダーで防災士の
澤・善裕(さわ・よしひろ)さんは
「今回の体験会を利用して
 “煙の中をどう逃げたらいいのか”や
 “震度7の揺れが起きた時、
 どんな風に体を動かせば怪我をしないか” など
親子で考える機会にして欲しい」と
お話されていました。

そして澤さん、年末年始だからこそ
防災のため家族でして欲しいことがあるそうです。
年内最後の放送となる来週は、
そのお話をお届けします!

音声ファイルはこちら


2017.12.16
08:55 年末年始を海外で過ごす方に


防災フロントライン、TOKYO FM古賀涼子です。
今年も残すところ、あと2週間ちょっと。
年末年始を海外で過ごす予定を立てている方も多いと思います。
あそこに行こう、これを食べようと計画するのはとても楽しいですが、
その計画の中に是非、防災についても少し盛り込みませんか?
きょうは、海外旅行する上で知っておきたい災害への備えをご紹介します。

海外で地震や津波、そしてテロなどに巻き込まれたとき、
重要なのは何と言っても、正確な情報をいち早く手に入れることです。
海外でもいまネットが使えるので
自分で情報を探しに行くこともできますが、
その国の緊急情報、実は自動的に手に入れられるってご存知でしたか?
それが、外務省が行なっている『たびレジ』というシステムです。

旅行などで海外に行く人が、日程やメールアドレス、
電話番号などを外務省の『たびレジ』のサイトで登録すると、
まず、旅行先国の最新防犯情報や注意事項がメールで送られてきます。
その際に、その国にある日本大使館の場所や連絡先なども知らせてくれます。
また、旅行する国の日本大使館などが出す緊急の一斉通報や
最新の渡航情報もメールでリアルタイムに受け取ることができます。

更に、肝心の現地で大きな事件や事故、災害が起きた場合には
メールだけでなく、大使館などから緊急の連絡(安否確認)が
電話などでもかかってくることがあって、
必要な支援をスムーズに受けられます。
海外では日本ほど、緊急地震速報や地震・津波の迅速なニュース速報、
Jアラートなどの細やかなシステムがないのが現実です。
知らない間に、災害の危険がすぐそばに迫っている可能性もあるので
この『たびレジ』、必ず登録しておくことをお勧めします。

登録方法はとても簡単で、
旅行前でも、その国に到着してからでも
外務省の『たびレジ』のサイトから手続きできます。
登録する内容は、パスポート記載の名前とパスポート番号、滞在先、
電話番号など。
メールの宛先として、自分のアドレス以外に
日本に残る家族などのアドレスなども3件追加登録できるので、
情報を共有することが出来ます。

楽しい海外旅行だからこそ、笑顔で帰国するために。
外務省の『たびレジ』、是非登録することをお勧めします。


音声ファイルはこちら


2017.12.09
08:55 初期消火と火災避難のポイント


空気が乾燥しやすいこの時期、
火災に特に注意が必要です。
前回は、都内の火災で大きな割合を占める
「電気火災」の予防法をお伝えしましたが、
今回はそれでも火災が起きてしまったら。
初期消火のポイントと、
避難する上で知っておきたいことをお伝えします。

もし自分が火を出してしまったら、
早い段階で、自分で火を消し止める
「初期消火」が何よりも大切です。
あなたの家には消火器、ちゃんとありますか?
マンションなどでは共用部分のどこに消火器があるかも
確認しておきましょう。

ただ、ここで重要なのは、
消火をどこで諦めるのかのタイミング!
諦める、と聞くと驚かれるかもしれませんが、
実は天井まで火が回ると
一般の私たち自身で消火するのは
もう困難だと言われています。
すぐに避難に切り替えましょう。
このタイミングの見極め、しっかりと意識してください。

さて、火災で炎と同じくらいに怖いのが、煙です。
火災の煙には色々な成分が含まれていて、
中でも一酸化炭素はごくわずかな濃度でも、
頭痛やめまい、けいれんを引き起こします。
煙によって意識不明になったところを
炎に襲われて命を落とすだけでなく、
実は煙そのもので亡くなるケースも多いんです。
とにかく、避難の時に煙を吸わない!

そこで、万が一火災に巻き込まれたら、
このように命を守ってください。

最初に、煙を吸わないよう、タオルやハンカチ、
できれば濡らしたもので鼻と口を同時に覆います。
次に、煙は空気より軽いので、
なるべく姿勢を低くして避難しましょう。
煙は天井から溜まっていくので、床に近いところは
空気が残っている可能性があるからなんです。
そして、もし煙で周囲が見えなくなってしまったら。
床や壁に手をあてて、這うように避難しましょう。
最後に、煙が充満して息が苦しい場合。
実はまだ新鮮な空気が
階段のすみや床のすみに残っている可能性があります。
這って、口をなるべく近づけて吸いながら避難します。

この機会に是非、火災避難のポイントを
知っておいてくださいね!


音声ファイルはこちら


2017.12.02
08:55 電気火災の予防法


空気が乾燥しやすいこの時期、
火災に特に注意が必要ですね。
そこで今回は、いま都内での火災原因で
およそ4分の1を占める「電気火災」を防ぐための
ポイントをご紹介します。

電気火災と言うのはその名の通り、
電気製品から出火するものです。
中でも、これからの季節に一番気を付けたいのが
電気ストーブ。
去年、東京消防庁の管内で起きた
電気火災の件数は1,052件で、
このうち電気ストーブによる火災は85件でした。
電気ストーブをつけたまま寝てしまい、
布団があたってそこから火が出たり、
上に干していた洋服などが落ちて
火災が発生したりするケースが多いそうです。

ですので、東京消防庁では
「外出前や寝る前には必ず電気ストーブの電源を切る」
「燃えやすい物は近くに置かない」
「電気ストーブの上に洗濯物を干さない」
「電源プラグやコードが傷んでいたら使用しない」
こんなことを呼びかけています。

さて、もうひとつ電気火災で気をつけたいのが、
コンセントの周りです。
テレビや家具の裏にコンセントがあって
そう言えばほこりが溜まっているなぁという方、
いませんか?
実は、コンセントに差し込んだプラグの
刃と刃の間にほこりがついて、そのほこりが湿ると、
そこを電流が流れて、
小さな火花が何度も飛ぶことがあります。
これを「トラッキング現象」と言うんですが、
これによって、思わぬ火災になることがあるんです。
しかも、家具の裏など見えない発生することが多く、
発見が遅れて被害が大きくなりがちです。
これを防ぐためにも、電気のプラグは
使わない時、コンセントから抜くようにしましょう。

頻繁に使うから差し込みっぱなしというプラグは、
定期的に掃除をして下さいね。
使っている時に熱くなるプラグは危険なので、
交換しましょう。

これから大掃除シーズンに入ります。
そのついでに是非、
電気ストーブのまわりに燃えやすいものはないか、
コンセントのところにほこりが溜まっていないか、
まとめて点検してください!

次回は、それでも火災が起きてしまったら。
知っておきたい避難のポイントを、
裏技も交えながらお伝えします。

音声ファイルはこちら


2017.11.25
08:55 アクセス最多に、川の防災情報


先月、日本列島を台風21号が縦断しましたが、
この時、あるウェブサイトが
サイト史上最多アクセスを記録しました。
それは、国土交通省が提供する『川の防災情報

ちょっとお堅いイメージのあるサイトに
どうしてそんなにアクセスが集まったのか、
気になりますよね。
キーワードは、スマホです!

実は、鬼怒川が決壊した2年前の豪雨を受けて
スマホ版が開設されたことで、とても便利になったんです。
例えば、GPS機能を使って、最寄りの河川が
どれくらい水位が上がっているかを知ることもできます。
もう少し詳しくご紹介しましょう。

「川の防災情報」で検索して、スマホ版を選択すると、
トップページにGPSを利用する項目が出てきます。
ここをタップ。
そうすると次のページで、
いま自分のいる場所の地図が表示されます。
このページで分かることは3つ。

1つめ:レーダー雨量
 →いまどこでどのくらいの雨が降っているかが分かります。

2つめ:河川の水位と雨量
 →これが特に便利!
  地図上で普段、川は水色で示されていますが、
  大雨などで水位が上がると、黄色や赤に、
  そして氾濫すると黒で示されて、
  河川の状況を一目で把握できるんです。

3つめ:浸水想定区域図
 →近くにある川が氾濫した場合、
  どこがどれくらい浸水するか、
  水の深さで地図が色分けされています。

なお、浸水想定区域図で
TOKYO FMを中心にGPSで地図を見ると、
皇居を挟んでお向かいの東京駅周辺は
荒川が氾濫した場合、
50cm〜1mくらい水に浸かることも分かります・・・

国土交通省 水管理・国土保全局
秋葉雅章(あきば・まさあき)さんは
こんな風にお話しています。


 自分の住んでいるところで雨が降っていないときでも、
 河川の上流部で凄く強い雨が降っていたら、
 自分の近くの水位計は赤くなっているかもしれません。
 ひつとのサインになると思います。


知らないうちに
大雨や河川の氾濫が間近に迫っていることもあるんですね。
だからこそ、情報をいち早く知って
迅速な避難行動に役立てたいところです。
もしもの時に備えて「川の防災情報」のサイト、
あなたもお気に入りやホーム画面に
是非、追加して下さい!

音声ファイルはこちら


2017.11.18
08:55 11月19日は備蓄の日!


11月19日。
東京都では語呂合わせで『備蓄の日』としています。
そこで今回は、自宅での備蓄を考えます。

東京都による首都直下地震の被害想定では、
ライフラインが復旧するまでの日数として
電気は最低1週間ほど、ガスはおよそ2か月、
上下水道は1か月ぐらいかかるとされています。
かなり長い日数、
普段の生活が取り戻せないことが分かりますね。

そして、都民1300万人のうち、
避難所に入るのは220万人。
つまり、1000万人以上は主に自宅などで
生活を続けると想定されています。
だからこそ【自宅で備える】と言うことが大切なんです。

では、肝心の点。
最低限、何をどれくらい備蓄しておくべきか?
東京都では高齢者や乳幼児を含む
家族4人のモデルケースを作って、
備蓄リストを発表しています。

まず最初に必要なものは、カセットコンロ。
電気・ガスが復旧していなくても、
カセットコンロがあれば十分調理できますね。
替えのカセットボンベは最低6本、用意しましょう。

続いて水ですが、
飲むためのものと調理用でひとり6Lずつが目安です。
主食としては、無洗米5キロを中心に、
レトルトご飯やパスタ、インスタント麺などもそろえます。
なお、パスタはゆで時間がより短いものを
選ぶのがポイントです!

食事のメインとしては、サバなどの缶詰を12缶。
果物の缶詰もあるといいそうです。
また、カレーなどのレトルトは9パック
=大人3人が3回食べられるくらい。
そして、災害時に不足しがちな野菜は、
野菜ジュースで補えるよう、
大人ひとり3缶を目安に揃えます。

このほか、高齢者用のおかゆや
子供用の離乳食を1週間分以上。
これは他に替えが効かず、
災害時に手に入りにくいものなので
多めに備えておきたいところです。

このほか、何をどれくらい備えるべきかは
『東京防災』に詳しく書かれています。
手元にない方は下記、東京都のHPからも
ダウンロードできます。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/08/20p8l300.htm

備蓄は、食べ物や日用品を少し多めに買って
食べたり使ったりしたら、
その分を買い足すのがベストです。
家での備蓄、あなたも是非見直して下さいね。

音声ファイルはこちら


2017.11.11
08:55 東京での津波を考える


11月5日は国連が定めた「世界津波の日」でした。
そこで今回は、東京での津波について考えます。

首都直下地震の被害想定では、
都心南部直下でM7クラスの地震が起きた場合、
東京湾でも津波が発生する可能性が指摘されています。
東京都によると、最も高い場合で3mほど。
ただ、東京湾の場合、
高潮の方が波が高くなる傾向にあるので
5mくらいまでを想定した堤防整備を
おこなっているとのことです。

でも・・・何が起きるか分からないのが災害です。
想定よりはるかに高い津波が発生する可能性はありますし、
地震の揺れで堤防が決壊したり、
津波が川を遡上するのを防ぐ水門が閉じないことも考えられます。

そして、そんな中でいま問題になっているのが
【海抜ゼロメートル地帯】です。
荒川沿いの江戸川区や江東区、墨田区、
葛飾区を中心に広がるもので、
中でも江戸川区は区の7割が海抜ゼロメートルです。
もし、首都直下地震で堤防などが決壊した場合、
場所によっては2mも水に沈むことが想定されています。
さらに、これらのエリアから、地下鉄を水路にして、
都内のあちこちに大量の水が流れ込む可能性もあるんです!

では、それらを踏まえた上で都心部・・・
特に海抜ゼロメートル地帯に生活する方は、
津波にどう備えるべきか。

キーワードは『広く長く』です。

まず『広く』ですが、災害が起きた時、
家族と近くの避難場所で落ち合う約束をしていても
そこが浸水するかもしれません。
ですので、避難場所を事前により広い範囲で、
複数決めておきましょう。

続いて『長く』ですが、
浸水した地区は水が引くまで
10日以上かかることもあると指摘されています。
長く家に戻れない可能性があることも考えて
非常用持ち出し袋の中身、
もう一度点検する必要がありそうです。

東京で津波・・・
あまりピンと来ていなかった方も
決して他人ごとだと思わず、
『広く長く』の備え、改めて考えてみて下さい。

音声ファイルはこちら


2017.11.04
08:55 車で津波から避難しても良い?!


知らない方もまだまだ多いと思いますが、
11月5日は、国による「津波防災の日」であり、
国連もこの日を「世界津波の日」と定めています。

時は1854年。
安政南海地震が発生して、和歌山県を津波が襲いました。
このとき、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)さんという男性
(実は『ヤマサ醤油』の現会長のご先祖さま)が
稲に火を付けて、暗闇の中で逃げ遅れた人たちを
高台に避難させたんです。
この逸話にちなんで、11月5日が津波防災の日となりました。

さて、直近で津波警報が出されたのは、
去年11月の福島県沖地震ですが
この時、一部地域では車による「避難渋滞」が発生して
問題になりました。

でも実は、車の避難が
必ずしもダメと言う訳ではありません。
では、どうすればいいのか?
東北大学・災害科学国際研究所 所長
今村文彦(いまむら・ふみひこ)さんのお話です。

 原則的には徒歩避難が最も安全な方法です。
 しかし、高齢の方や徒歩での避難が困難な方もいます。
 そういう方たち限定で、車は使って頂かなくてはならない。
 「特別な」「必要な方」にだけ
 車を使って頂きたいと思います。
 さらに、地域で避難訓練などをして、
 どのくらいの車が使えるのか、
 また渋滞が起こりやすいのはどこなのか事前に確認しながら、
 地域のルールを作っておくことが重要だと思います。
 きちんと訓練をした地域は、
 昨年の福島沖では渋滞がありませんでした。
 訓練や議論をしていないところが、
 残念ながら同じことを繰り返してしまった。
 訓練だとどうしても避難場所やタワーに
 きちんと徒歩で逃げて頂くわけですが、
 実態は違うわけです。
 まずは実態に合わせるような、問題が起こるような
 訓練をして頂きながら、
 その課題に対する解決策を
 皆さんで考えて頂きたいと思います。



車を使った方が逃げ遅れる可能性もあること、
そして、車でしか避難できない人もいること。
この2つを想定した上で、
『車も使うリアルな避難方法』を
地域全体で考えましょうね。
まずはあなたも地域の避難訓練に是非、参加して下さい!

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2017.10.28
08:55 知っていますか、防災公園


秋雨前線や台風でなかなか
秋の行楽シーズン!とはなりませんね。
晴れ間が出たら公園でピクニックや読書したいなと
思っている方も多いかもしれませんが、
あなたの行く公園、
もしかすると「防災公園」かもしれない!?
今回は、そんなお話です。

実は東京都では、大きな災害が起きた時、
都立公園のうち58ヶ所を「避難場所」に、
35ヶ所を「救出救助活動の拠点」や
「ヘリコプターの活動拠点」に指定しています。
そして、これらの公園をまとめて『防災公園』と呼んでいます。

例えば、代々木公園や葛西臨海公園、
駒沢公園などがこの「防災公園」で、
実は公園の中をよく見ると、
特別な防災設備が備えられていることに気が付きます。

例えば『かまどベンチ』。
見た目は至って普通の公園のベンチで
もちろん座ることも出来るのですが、
非常時には座る部分の板を外すと、
なんと『かまど』になるんです!
板の下には金属製の骨組みが隠れていて、
この上に直接お鍋などを置けるので、
下で火を熾して、温かい食事を作ることができます。
代々木公園や光が丘公園などに設置されているので、
訪れた時には探してみて下さい。

続いての特別な設備は『マンホールトイレ』。
こちらも普段は普通のマンホールなのですが、
非常時にはマンホールのフタをはずして
上に便器を取り付け、
他人から見られないようにテントを張ることで
組み取りなどが必要ない、衛生的なトイレになります!
こちらは木場公園や駒沢公園などに設置されています。

このほか、太陽光発電を活用した照明や防火水槽、
くみ上げ型の水道ポンプなどの整備が
色々な公園で進められています。

東京都では、防災公園の使い方として
まず、災害が起きてまわりが火の海になった時などに
逃げこむ場所として避難場所を活用。
そして、まわりが安全になって
小中学校などの避難所に移動したあとも、
移動先でトイレや調理場所が足りない時には、
防災公園の設備を利用してほしいということです。
そのためにも、公園で秋のひと時を楽しみながら、
マンホールトイレやかまどベンチのある場所、
事前にチェックしておきましょうね!


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