2018.06.09
08:55 日常を非常へ、新しい非常食「ポターユ」


住友生命保険が先日おこなったアンケート調査では
およそ6割の人が、
1年間で防災対策に使った金額「0」でした。
防災対策と言うと非常食や水が浮かびますが、
いつでも買えるとか、何を買ったらいいのか・・・と
結局、いまは何も準備していないというケースが
多いのではないでしょうか。

そんな中、
“普段から食べることのできる非常食”が登場します。
その名も「potayu」(ポターユ)。
野菜たっぷりのポタージュと
国産玄米のおかゆを組み合わせたもので、
「ポタージュ」と「おかゆ」で「ポターユ」と言う訳です。
熊本地震の被災者の声を元に、
石井食品と一般社団法人「防災ガール」が
協力して開発されました。

石井食品は東日本大震災を機に非常食の開発を始め、
実はこれまでも色々な種類の非常食を
セットにして販売してきました。
一方で、熊本地震の被災地では
「普段食べ慣れているものを食べたい」
「野菜を食べることができない」といった声が
聞かれたそうです。
そこでポターユは
『普段から食事になる非常食』として開発されました。
賞味期限がおよそ1年以内、
味にも素材にもこだわった無添加調理なので
普通にヘルシーなごはんとして食べることができて、
非常食としても役に立つというものなんです。

味の種類は、コーン、かぼちゃ、トマトの3種類。
コーンポターユには
たっぷりのスイートコーンとじゃがいもが入っています。
トマトポターユには、チキン、そして食感が違う
3種類のビーンズが入っているので、食べごたえがありそう!
かぼちゃのポターユにはあずきも入っていて、
食物繊維たっぷりです。

これらのポターユは常温で保存することができて、
温めて食べるのはもちろん、そのままでも食べられます。
6月10日に発売で、石井食品のホームページから購入できます。
http://shop.directishii.net/cate.php?ctg=15000

普段食べているものの延長で非常食にもなる。
そんな風に発想を転換して、
ムリなく防災対策をしていけたらいいですね。

音声ファイルはこちら


2018.06.02
08:55 VRで防災訓練!


今回は、日本初!
東京消防庁が新しく導入した、
ヴァーチャル・リアリティで災害を体験できる
専用の車についてご紹介します!

およそ1か月前の4月21日に
お披露目されたばかりのこの車、
正式名称は『VR防災体験車』と言います。
全長は12m、消防車のように真っ赤で、
車体に白のペイントが入ったデザイン。
乗り込むと、中には8人分の座席があります。
ここに座って、ヘッドマウントディスプレイをつければ準備OK。

体験できるプログラムは
「地震編」「火災編」「風水害編」と3つあって、
360度の映像だけでなく、シートが揺れたり、
風や水しぶき、
それに熱やにおいまで発生させる仕組みもあって、
とてもリアルに災害を疑似体験できるんです。

たとえば「地震編」。
ヘッドマウントディスプレイを着けると・・・
その瞬間から、あなたは家の中にいます。
目の前には昼ご飯が並ぶ中、突然
緊急地震速報が鳴って、震度7の揺れが発生!
家具が倒れたりする立体的な映像とともに、
足元や座席が実際に大きく動きます。

「火災編」は、
自宅でくつろいでいるところに火災警報器が鳴ります。
キッチンを振り向くと・・・そこには大きな炎が!

「風水害編」では、
大型台風が接近している中、車に乗って
濁流となった川のそばや、今にも崩れそうな崖のそばを
移動する内容になっています。

東京消防庁 防災部の大原実(おおはら・みのる)さんは、
よりリアルに災害の恐ろしさを実感してもらうことで
自宅での備えを見直したり、
地域の防災訓練に参加したりする
きっかけにしてほしいとお話されていました。
このVR防災体験車は身長100センチ以上であれば
お子さんも体験できます。
13歳未満には、子ども用のゴーグルが貸し出されます。

6月2日(土)と3日(日)は
東京ビッグサイトで行われる「東京国際消防防災展2018」に
このVR防災体験車が登場する予定です。
是非、家族で『リアルな災害体験』をした上で、
『リアルな備え』とはどんなものか、考えて下さいね。

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2018.05.26
08:55 警視庁主催、お泊り防災プログラム


今回は、今年で2回目!
都内在籍の大学生・専門学校生を対象に警視庁が行なう
一泊二日の防災プログラムについてご紹介します。

タイトルは『発災後を生き抜け!一泊サバイバルプログラム』。
6月30日土曜から7月1日日曜にかけて、
有明にある防災体験型施設「そなえリア東京」で行なわれます。

大学生の「あなた」が、首都直下地震が起きて
帰宅困難者になったという想定の元『5つのミッション』に
ほかの参加者たちと立ち向かうというもので、
警視庁災害対策課の職員や
災害現場で活動する特殊救助隊員がバックアップしてくれます!

それにしても、立ち向かう5つのミッション・・・
どんなものか気になりますよね。

まず1つめは、
発災直後の街を再現した巨大ジオラマからの脱出と避難です。
このジオラマ・・・被災直後の様子が本当にリアルに再現されています。

2つめのミッションは、特殊救助隊直伝の防災術の獲得!
リュックサックを使って人を背負う方法や、
毛布と棒を使って担架を作る方法、
骨折した人にレジ袋で三角巾を作る方法などを教えてもらいます。

3つめは、持ち物を出し合って、どう使えば何ができるかを考える
サバイバルアイデアの共有。

4つめは、段ボールなど身近なものを使用したトイレや寝る場所作り。

そして5つめは、
災害時に帰宅する上での行動計画の作成。
情報収集や帰宅にもコツがあるようです。

実はこのプログラムでは
「シークレットミッション」もあるとのこと。
さすが警視庁災害対策課のプログラムだけあって、
技や知識がぎゅっと詰め込まれていますね。

なお、参加者は被災のリアルな状況を体験するためにも、
特別な持ち物や服装は必要ありません。
参加は無料です。
参加してみようかな、と興味をもった
都内在籍の大学生・専門学校生の方は、
下記のリンクをご覧ください。
なお、募集は40人で、
定員に達し次第締め切るそうなので、お早めに!

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/welcome/event_koshu/event/event/saitai_event.html




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2018.05.19
08:55 あなたがいまいる場所の大地震の確率


ちょうど1週間前の5月12日土曜日、
長野県で震度5弱の地震が起きました。
テレビなどで緊急地震速報も流れたので
どきっとした方も多いと思います。
実は、今年に入って震度5弱以上の地震は
4回目でした。
改めて、日本は地震国だと実感します。

そんな中、実際にあなたが暮らす街では
今後どのくらいの確率で大地震が発生するのか、
ピンポイントで分かるとしたら
是非知りたいですよね。
そこで今回は「大地震の発生率」が分かる
特設サイトをご紹介します。

このサイトは、株式会社ウェザーニューズが
今年3月に始めたもので、
今あなたがいる場所で今後30年以内に
震度6強以上の大地震が発生する確率が分かります。
それも、サイトにアクセスした瞬間に
画面に表示されるんです!
仕組みがどうなっているかと言うと・・・
国立研究開発法人「防災科学技術研究所」による
「確率論的地震動予測地図」と言うものに
GPS機能を組み合わせています。
だから、その場所での地震の確率が
瞬時に分かるんですね。

例えば、TOKYO FMがある半蔵門で
このサイトをクリックすると、周辺の地図とともに
「大地震の発生率 高い、18・8%」という結果が出ます。
地図は、大地震が発生する確率に応じて
5段階に色分けされていて、
確率の高いエリアほど、オレンジや赤で表示されます。
半蔵門は・・・真っ赤です!
この色分けは、250メートル四方の
高解像度データを元にされているので、
かなりピンポイントでの確認ができます。
また、GPSを使用せず、
市区町村のリストから調べることもできます。

この機会に、自分の住む街や職場のある地域の
地震発生の確率をチェックしてはいかがでしょうか。
そして是非、防災への意識を高めて、
いざという時の備えを少しでも進めてくださいね。
詳しくは下記をご覧ください。
https://weathernews.jp/s/gensai/map_megaquake.html


音声ファイルはこちら


2018.05.12
08:55 竜巻、身の守り方


このゴールデンウィーク、
関東では雨や風が強まった日もありましたが、
概ねお天気に恵まれて
お出かけを楽しんだ方も多かったと思います。
一方で、覚えているでしょうか。
6年前の5月6日・・・
茨城県つくば市で竜巻が発生しました。
1人が犠牲となり、建物およそ1100棟が損壊。
国内最大級の竜巻被害となりました。
そこで今回は、改めて覚えておきたい、
竜巻からの身の守り方をご紹介します。

まずは、竜巻が身近に迫っている時の予兆について。
一番分かりやすいのが、
黒くてもくもくした雲が近づいてきた時です。
これは、発達した積乱雲で、
雷の音が聞こえたり、ひやっとした冷たい風が吹いたり、
大粒の雨やヒョウが降ったりします。

また、竜巻に遭遇した人からはこんな声もあがっています。

 ◇ 雲の底から地上に伸びる漏斗のような形の雲を見た
 ◇ 飛散物が筒状に舞い上がるのを見た
 ◇ ゴーといういつもと違う音がした
 ◇ 気圧の変化で耳に異常を感じた

このような場合は、危険が迫っています。
竜巻は1秒間に25mも移動した例があるので
すぐに身を守る行動を取りましょう!

<屋外にいる場合>
頑丈な建物の中に避難します。
もし中に入れない場合は、頑丈な建物の物陰に入って
しゃがむなど、できるだけ身を小さくして下さい。
なお、物置やプレハブは飛ばされる危険があるので、
避けましょう。
電柱や太い樹も倒れることがあるので、そばから離れます。

<建物の中にいる場合>
窓やカーテンを閉めて、窓から離れましょう。
ガラス窓は割れることがあるからです。
2階建て以上の家の場合は、
1階の窓のない部屋に移動して
丈夫な机やテーブルの下に入るなど、
やはり身を小さくして、頭を守ります。
シャッターがついている家や店舗では
シャッターを下ろしましょう。

竜巻は1年間に平均25個程度の発生が確認されています。
決して他人ごとと思わず、
身を守る方法、この機会に
しっかりと覚えておいてくださいね。
気象庁による詳しい情報も
確認しておくことをお勧めします!

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/tornado4-3.html



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2018.05.05
08:55 河川に特化した緊急速報メール


今年のGW、特に前半は概ねお天気に恵まれましたね。
ただ、これから梅雨や台風シーズンがやってきます。
そんな中、実はいまあなたのスマホに
河川の洪水や氾濫についての緊急情報が
自動で届くようになっていること、ご存知でしょうか?
画面にポップアップされるもので、
事前の登録なども必要ありません。
今回は、国土交通省が行なっている
河川の緊急速報メールについてご紹介します!

国が管理する河川=いわゆる一級河川は
全国で109水系あります。
例えば東京で言うと、荒川水系や多摩川水系などです。
そんな一級河川で
「氾濫のおそれがある」または「氾濫した」という場合、
そのエリアにいる人のスマホや携帯に、
自動で3パターンの通知が届くんです。

1つめは避難勧告が出るタイミング、
川の水かさが「氾濫危険水位」に達して氾濫危険情報が発表されたとき。

2つめは避難指示が出るタイミング、
川の水が堤防を越えて氾濫発生情報が発表されたとき。

3つめが、堤防が壊れて水が大量にあふれ出たという、
氾濫発生情報が発表されたとき。
これはもう、一刻を争う事態です。

・・・ということで、
「危険な状態」「発生した時」「大量に溢れた時」
この3つなんですね。

ちなみに、河川緊急速報メール、
関東地方では去年10月、
台風21号で荒川水系が氾濫危険水位に達した時、
近隣の住民に情報が通知されました。

では、スマホなどで緊急情報を受け取った時、どうするか。
まずは、防災無線やテレビ、ラジオなどで
自治体から出されている避難勧告や避難指示の情報を確認して、
『どこに』『どのように』避難すべきかを判断して下さい。
そのためには自治体が出しているハザードマップを
普段から確認しておくことが大切です。
地震での避難場所は
河川の洪水・氾濫となると、水没してしまう可能性があります。
また、国土交通省が運営している「川の防災情報」サイトでも
どこに避難すべきなのかなどが詳しく書かれています。

洪水が発生したとき、適切な情報を得て、
正しく判断をするために。
日頃の確認、進めておきましょう!

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2018.04.28
08:55 200年ぶりの『新しい青』で相馬の復興支援


福島県相馬市・・・
東日本大震災と原発事故で大きな被害を受けた場所です。
この相馬の子供たちを6年に渡って応援しているのが、
シンガーソングライターのLOVEさんです。
2012年から毎年、東京と大阪で音楽イベント
「LOVEの今日ここにいるという事」
=通称『今日ここライブ』を開催しています。
チケット代の一部と会場募金を使って毎年、
相馬市立の全小学校の子供たちに
文房具をプレゼントしてきました。
そして、2012年にはじめて文房具を受けとった
当時の1年生はこの春、中学生に!
そこでLOVEさんは、こんな決心をします。
『彼らが中学を卒業するまでの3年間を目標に、
 これまでのご縁への感謝と地元への応援として
 今度は相馬でLIVEを行なおう!』と。
そのライブ「今日ここライブが相馬に行くという事」が、
4月28日、相馬で行なわれます。

そして、実はこの会場であるものが
日本初お披露目となります。
それは・・・200年ぶりに発見された『新しい青』!
アメリカで2009年に偶然発見されたこの青の顔料は
100%紫外線を弾く特性があって、
劣化しないと言われています。
LOVEさんはそれを、
『永遠に色褪せない希望の青』だと語ります。
顔料は、深くて優しい、綺麗な青。
相馬では今年、7年ぶりに海水浴場が再開する見込みで、
そんな相馬の海とも、この新しい青は重なります。

そしてLOVEさんは、
この青を使って相馬を支援するもうひとつの取り組み
クラウドファンディングを
4月28日午前10時から行なうことになりました。
題して、
「新しい青で今日を描こう。
 震災後初の海開きに希望の色を。
 SOMA BLUE 絵具プロジェクト」

日本にはまだないこの『希望の青い絵具』を作って
子供たちに絵をかいてもらい、
7年ぶりの海開きを祝う。
さらに、今日ここライブと同じく3年をかけて
絵具を使って相馬の街づくりをするというものです。
あなたも、青で相馬を応援しませんか?

『SOMABLUEプロジェクト』、
詳しくはこちらをご覧ください!
http://kyokokolive.com/somablue/

下記は4月28日(土)10:00〜
https://readyfor.jp/projects/httpkyokokolivecom

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2018.04.21
08:55 炊き出しに特化した、お洒落で美味しいレシピ本


熊本地震の発生から4月14日で丸2年がたちましたが、
まさにその日、これまでになかった『レシピ本』が発売されました。
そのタイトルは・・・『おいしいミニ炊き出しブック』。
そうなんです、炊き出しに特化して、
美味しいのはもちろん、おしゃれで簡単、
普段の料理にも使えるレシピをぎゅっと詰め込んだものです!
そして、タイトルに『ミニ』と付いていますが、
本のサイズが小さいからではないんです。
その辺りも含め、この本は炊きだしのイメージをひっくり返す内容です。
早速ご紹介しましょう。

本に載っているレシピは全部で53品。
災害が発生した直後から復興まで、
5つのフェーズに分けて紹介されています。

例えば、
心身ともにダメージを受けている被災直後のフェーズでは、
【柔らか生姜きつねうどん】
体が温まって、消化も良く、手軽に作ることが出来ます。

疲れが溜まってくる4日目から2週間目のフェーズでは
コンビーフとじゃがいものパンケーキ(=ロスティ)や
豆腐のごまドーナッツ。
ライフラインが復旧しはじめる3週間から3か月のフェーズでは
回鍋肉と中華風コーンスープ、など。
炊き出しでこんな美味しそうなメニューが食べられたら、
元気になれそうですね!

でも、この本のタイトルにはなぜ【ミニ】と付いているのか。
実は、このレシピ本を企画・制作した
山本美賢(やまもと・よしかた)さんは、
熊本地震が発生した当時、お子さんの学校のPTA会長を務めていて
学校や地域で物資を支援していました。
そんな中、被害が大きかった益城町でひとりの女性が
家庭用の鍋でご近所レベルの炊き出し・・・
つまり「ミニ炊き出し」を行なって、
地域を支えていたことを知ったんです。
そこで山本さんは「ミニ」という発想が
実は防災・減災にとても重要だと考えるようになって、
この『おいしいミニ炊き出しブック』を作ることにしました。

『おいしいミニ炊き出しブック』は現在、
下記のネット販売でのみ購入することが出来ます。
http://karakoto.shop-pro.jp/?pid=130441199

友人を招いての食事や、町内会、ご近所さんと。
是非あなたも「ミニ」な食事の輪から、
いざと言う時の備えに楽しくつなげていきませんか?

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2018.04.14
08:55 新たな防災グッズ『避難所初動運営キット』


熊本地震の発生から丸2年ですね。
そこで今回は、熊本地震での
「これが困った!」という声を元に
熊本大学の准教授が開発した、
これまでなかった防災セットをご紹介します。

その名も「避難所初動運営キット」。
避難所の開設と初期の運営にまず必要な道具25点が
ワンセットになっています。
大地震直後、行政頼みではなく
町内会など自分たちで避難所を運営する準備をするのに
とても役立ちます!
では実際に避難所初動キットの中身、見てみましょう。

例えば、案内標識。
熊本地震の避難所では
「女性更衣室」や「授乳室」など
配慮が必要なスペースを確保するのに
時間がかかったケースも多くありました。
これを受けて、運営キットには
「男性更衣室」や「女性更衣室」「授乳室」など
20枚の標識がセットされていて、
これを掲示するだけで、
避難所に求められる最低限の間取りを
整えることができます。

つづいて、電源タップ。
これは避難所で
「コンセントの奪いあいになった」という声を受けたものです。
この他、支援物資の段ボールを開けるための
「カッターナイフ」や、
避難所運営者を示すための「腕章」など、
避難所の運営に欠かすことのできないアイテムが
ひとつにまとめられています。

この「避難所初動運営キット」を開発した
防災教育が専門の熊本大学
竹内裕希子(たけうち・ゆきこ)准教授は
被災者同士が助け合う「共助」の意識を持つことについて
こう語っています。

 「共助」というのは
 積極的に運営者になるだけが「共助」ではなく、
 秩序を守るということが
 「共助」に参加していくことになります。
 みんなが被災者であって、
 その中で避難所の運営もされていますので、
 お互いを思いやる気持ち、
 そして自分が出来ることを見つけて
 運営に参加されていくのが、
 避難所生活をする中で非常に重要なことになります。

災害への備えというと、備蓄品など
まずは自分たちの身のまわりの備えが思いつきますが、
「共助=共に助け合うため」に何が出来るのか
この機会に考えたいですね。

「避難所初動運営キット」の価格は
税別で2万7千円です。
詳しくは、熊本大学の
くまもと水循環・減災研究教育センターのサイト
http://cwmd.kumamoto-u.ac.jp/
をチェックして下さい。

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2018.04.07
08:55 街の危険度ランキング!


この4月から都内に引っ越して来た方もいらっしゃると思いますが、
あなたの住む場所に『危険度ランキング』があるのはご存知でしたか?
と言うものの、実は東京都では
例えば「◯◯1丁目」のような都内5,177の町丁目を対象に、
地震に関する危険性をランキングにして発表しているんです。
これは昭和50 年から始まったもので、
建物などの最新データや新たな知見などを反映しながら、
概ね5年ごとに新しいランキングを更新しています。
そして今年3月に、8回目となる最新ランキングが公表されました!
でも、地震に関する危険性…
どうやって順位づけするか、気になりますよね。

ポイントは3つです。
まずは、『建物倒壊危険度』。
次に、『火災危険度』。
さらに、前回から測定を始めた『災害時活動困難度』
・・・つまり救助の難しさですね。
そして、この3つそれぞれでのランキングを
すべて併せて考慮したものが
『総合危険度ランキング』です。

では、どこが『総合危険度ランキング』上位なのか。
危険度上位5つ…発表します。
5位 墨田区 墨田三丁目
4位 足立区 千住大川町
3位 荒川区 荒川六丁目
2位 足立区 千住柳町

そして、残念ながらワースト1位となったのが、
前回に続いて

 荒川区 町屋四丁目

でした。 上位は概ね、東京の東側ですね…
古い木造住宅が密集している地域で
建物が壊れたり火災が燃え広がりやすいことや
道が狭くて救助・救出が難しいこと、
地盤が軟弱なことなどが、これらの地域のランキングを
押し上げる結果となっています。

あなたの住む場所はどんな危険があって、
それが他と比べるとどれくらい問題なのか。
この東京都によるランキングや発表資料から
知ることができます。
まだ東京に来て間もない方も、
長く住んでいるからこその方も、
是非あなたの住む場所のランキングを一度確認して、
災害に備える上での参考にしてください!

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/home.htm


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