2019.01.12
08:55 防災系アプリ、開いていますか?


災害が起きた時に役立つ『防災系アプリ』。
いま色々な種類が出ているので、
スマホの中にいくつも入れている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
でも、そのアプリ・・・
ダウンロードしただけで終わっていませんか?
実は、定期的に開いて内容を確認すると、
こんな機能が追加されていたんだ!と、
改めて便利さを実感します。
そこで今回は、最も有名な防災系アプリのひとつ、
リニューアルした『Yahoo!防災速報』についてご紹介します。

Yahoo!防災速報が掲げているのが
『あらゆる防災をいち早く通知する』と言うこと。
現在地の位置情報と連動させたり
地域を設定したりして『通知をON』にすると、
12種類の災害について何か起きた時に
情報をすぐにスマホに届けてくれます。

12種類の災害・・・どんなものがあるかと言うと、
地震や津波、豪雨、土砂、洪水、火山などの
自然災害はもちろん、
熱中症や警報、自治体からの緊急情報、
そしてJアラート=国民保護情報なども含まれています。
なお、自治体からの緊急情報には、
避難所の開設情報やライフラインに関する情報、
野生動物の出没情報なども含まれるそうです。

また、災害だけでなく、防犯情報も配信されています。
各道府県の警察本部が発表する犯罪の発生情報・・・
例えば不審者やちかん、声かけ、強盗や通り魔などを
関係する地域の人に通知してくれるもので、
首都圏では埼玉県、千葉県、神奈川県が
対応エリアとなっています。
まさにこのアプリ、「あらゆる防災」に対応していますね。

昨年は、これまでの配信内容に加えて、
緊急地震速報の文字情報とともに
その時に取るべき行動をイラストも交えながら紹介したり、
災害の種類ごとの避難場所を
地図で表示したりする機能も追加されました。
絵や図、色分けで直感的に状況を把握できるのは
焦っている災害時、とても便利ですね。

この『Yahoo!防災速報』のように、
いざと言う時に防災系アプリは本当に役立ちます。
ダウンロードしたものの宝の持ち腐れにならないよう、
定期的に開いて内容を確認しておくことをお勧めします!

音声ファイルはこちら


2019.01.05
08:55 最低限これだけは!持ち出し袋の中身について


新年、家のものを新しくそろえたり
買い直したりするタイミングで、
非常用持ち出し袋も点検しませんか?
今回は、総務省消防庁のチェックリストをベースにした
最低限これだけは必要!と言う
持ち出し用の防災グッズを確認します。
リュックサックに入れて運ぶことをイメージしながら
聞いて下さいね。

まずは【食料】
カロリーメイトなどの栄養補助食品や
水を注ぐだけで食べられるアルファ米は
軽いので、持ち出しに便利です。
缶詰もいま色々な種類があるので、
普段食べ慣れているものをチョイスしましょう。
疲れを癒してくれるチョコなどのお菓子も少し入れておきます。
飲み水は500ミリのペットボトルを
大人ひとり2本は少なくとも用意するとよいでしょう。

次に【避難用具】
懐中電灯はマストで、
ヘッドライトだと両手が空くので避難に便利です。
頭を守るヘルメットはいま、
コンパクトな折り畳みタイプも出ています。
携帯ラジオは、電池が要らずスマホも充電できる
手回し式をお勧めします。

続いて【貴重品】
預金通帳や印鑑、健康保険証や免許証、現金のことです。
去年の北海道の地震では、停電してスマホも充電出来ず、
公衆電話頼みになる人が沢山いました。
現金として10円玉を多めに用意しておくと便利です。
通帳や身分証は、番号を控えたメモかコピーでもOKです。

見落としがちなのが【救急用具】
避難する途中にガラスなどで怪我をすることもあります。
ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬はまとめておきましょう

ここからは避難場所で必要となる【日用品】ですが、
小さく持ち運べるエマージェンシーブランケットや
マフラー代わりにもなる使えるタオルは
必ず入れて下さいね。
火を使うのにライターとロウソクも必要ですし、
ナイフがあれば何かと便利です。

このほか【衣料品】は、
下着や靴下以外にも、防寒着など
季節に合わせて入れ替えることが大切です。

・・・非常用持ち出し袋、
人によって必要なものはそれぞれですが
最低限をリュックに入れると言う考え方で準備して下さいね。

【参考】
総務省消防庁 防災マニュアル
http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/index.html

音声ファイルはこちら


2018.12.29
08:55 タイヤチェーンの義務化とチェーンの選び方


寒波に襲われている日本列島ですが、
この冬から、大雪の特別警報や緊急発表などが出された時、
全国の高速や国道あわせて13区間で
タイヤチェーンの装着が義務となりました。
今年2月に北陸で起きたような、雪による大規模な立ち往生が
近年とても増えていることを受けたものです。
そこで今回は、
この新ルールとチェーン選びについてご紹介します。

チェーンの装着が義務となるような大雪になった時、
対象区間では、手前で全ての車に道路管理者からチェック入ります。
東京に近いところでは、中央道が2か所、
チェーン義務区間に指定されています。

まずは、都心から諏訪湖方面へ向かう
須玉インターと長坂インターの間。
下りの場合は須玉手前のチェーン着脱場で、
上りは八ヶ岳PAでチェーンを着けることになります。

もう一か所は、
都心から長野県の温泉地・昼神へ向かう
飯田山本インターと園原(そのはら)インターの間。
それぞれ、インター近くのチェーン着脱場で取り付けます。

なお、来年度以降、
チェーン義務化の区間は増えていく予定です。

タイヤチェーンは主に、鎖などの金属タイプと
ポリウレタンやゴムなどの非金属タイプがあります。

<金属タイプ>
★メリット★
 凍結した道に強い
 収納がコンパクトにできる
 価格が安くて3000円くらいから手に入る

☆デメリット☆
 走行時の振動や騒音が大きい
 乾燥した道で使用すると切れやすい
 チェーン自体が重い

<非金属タイプ>
★メリット★
 雪道・乾燥した道ともに静かで振動も少ない
 乾燥した道でも切れにくい

☆デメリット☆
 折りたたみが十分にできず、かさばる
 値段が高い

などが挙げられます。

最近はスタッドレスタイヤがメインとなっていますが、
カチカチに凍った道や、アップダウンが多い雪道では
チェーンの方がしっかり食い込んで、力を発揮します。
予算や、どれくらい雪道を走る可能性があるかなど
自分の事情に合わせつつ、
チェーンの購入をあなたも検討してみてはいかがでしょうか?



音声ファイルはこちら


2018.12.22
08:55 大掃除と一緒に家具の固定・配置の見直しを!


この週末に大掃除をする方もいることでしょう。
せっかくなので、大掃除と一緒に地震対策もしませんか?
今回は、家具の正しい固定と配置方法をご紹介します。

国民生活センターが、全国20代から60代の男女1万人に
アンケート調査したところ、
「地震が来たら危険だと思う家具や家電があるが、
 固定していない」
という人が、全体の5割近くにも上りました。
理由で一番多かったのが「面倒だから」。
・・・もしかすると、あなたも同じ状況かもしれません。

ちなみに、国民生活センターが行ったテストでは、
こんな結果が出ています。
固定していない食器棚は震度6弱相当の揺れで倒れますが、
突っ張り棒で固定すると震度7相当でも倒れませんでした。
また、固定していない冷蔵庫は6強で
前に大きく移動しましたが、突っ張り棒で固定すると、
同じ揺れでも動かなかったんです。
突っ張り棒、本当に効果的ですね!
ただ、震度7だと冷蔵庫は
突っ張り棒が外れてしまったということで、
重い家電はやはり壁や床に金具などで固定することが
重要だとも分かりました。

では、家具の地震対策のポイントです!

まずは、配置を見直すところから始めましょう。
長い時間を過ごす寝室や、外に逃げるための玄関などには、
倒れそうな家具は置かないようにします。
もし寝室に背の高い家具をどうしても置く場合は、
出入り口をふさがず、
かつ寝ているところに倒れて来ないよう、
家具の脇にベッドを配置するといいでしょう。
<配置のポイント 詳細はこちら>
http://www.fdma.go.jp/html/life/kagu7.html 

そして、何と言っても『家具の固定』。
賃貸マンションなどで壁に穴があけられず
突っ張り棒を使う時は、効果を高めるコツがあります!
家具の天板の手前ではなく、なるべく壁に近い奥側に
左右1本ずつ取り付けて下さい。
こうすることで、より倒れにくくなります。
<固定のポイント 詳細はこちら>
http://www.fdma.go.jp/html/life/kagu14.html#kotei_hoka

L字型金具や突っ張り棒は、ものにもよりますが、
千円前後から購入できます。
穴を開けないタイプの固定金具も新しく登場しているので、
自分の生活に合わせて選んでくださいね。

1年に一度、大掃除と一緒に家の地震対策を見直す。
『わが家の新しい恒例行事』にしてはいかがでしょうか?

音声ファイルはこちら


2018.12.15
08:55 東京ガス「日々のごはんともしものごはん」


ことし2018年の漢字は、災害の『災』でしたね。
北海道では地震でブラックアウトもしましたが、
そんな中でも、多くの人が庭でジンギスカンなどを行ない、
温かい食事を取っていたのが印象に残ったと言う方も
いらっしゃったのではないかと思います。
そのとき家にある食材を使って、携帯コンロで調理し、
無理なく美味しく食事をする・・・
これは、「日常」が「もしも」に
うまくつながった例と言えます。

このように、災害が起きた時にも役立つ技を
普段の生活の中に取り入れることを目的とした冊子が
今週、発行されました。
東京ガスのHPからダウンロードできる
『防災レシピ〜日々のごはんと もしものごはん』です。

冊子はB5サイズ全29ページで、
地震が起きた時の身を守り方や
備蓄のコツなどがかかれたページをめくっていくと、
この冊子を作った東京ガスならではの特集も目に入ります。
それが『災害の時に火を効率よく使う方法』。
自分で火をおこすためには
どんなものをどんな順番で燃やしたらいいか、
おこした火で料理するための『かまど』は
どうやって作るかなどが、写真と一緒に載っています。
かまど・・・実はお鍋とザル、
魚焼きグリルの網で作れるんです!
是非チェックしてみてください。

そして、この冊子のメインとなるのが、
災害時でも温かく美味しく食べられる食事のレシピです。
例えば、保存がきく高野豆腐を使った麻婆豆腐や、
レトルトのご飯を使ったピザ、
乾パンのティラミス風デザートなど。
どれも美味しそうで、
なるほど!これなら手軽作れる!と感じるんですが・・・
実際は、レシピを知らなければ
普段の生活の中では思いつけないようなものばかりですし、
やはり一度作っておかないと
いざ災害が起きた時にもたもたして、
時間も手間もかかってしまいそうです。
体験しておくことの大切さを
この冊子を読んで改めて感じます。

東京ガスによる『日々のごはんと もしものごはん』。
日常の延長としてレシピをぱっと作れるようになるためにも
家族が集まる年末年始、一度挑戦してみてはいかがですか?

『防災レシピ〜日々のごはんと もしものごはん』
https://www.tokyo-gas.co.jp/scenter/hibimoshi/

音声ファイルはこちら


2018.12.08
08:55 マイタイムライン作りと『逃げキッド』


ことしも数多くの災害が発生しましたが、
中でも7月の西日本豪雨では「逃げ遅れ」によって
200人以上の犠牲者が出てしまいました。
災害時、この「逃げ遅れ」を減らすために
いま注目されているのが『マイタイムライン作り』です。

マイタイムラインと言うのは、
災害の時、どんなタイミングで何をするのかを
自分の住んでいる場所の特性や家族構成を踏まえて整理した
オリジナルの避難計画のこと。
例えば、台風が来ると分かった3日前には何をするか、
どんな情報が出たら、住んでいる辺りはどうなって、
それを踏まえてどこで何をするのか・・・と言うことを
書きだして整理します。
つまり、自分だけの逃げ方を手に入れるということ。

でも、ゼロからマイタイムラインを作るのは
かなりハードルが高いですよね。
そこでお勧めなのが、マイタイムラインを作るための
資料などがワンセットになった『逃げキッド』。
国土交通省の下館(しもだて)河川事務所のHPから
ダウンロードできます。
http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00285.html

資料のひとつ、
『マイタイムライン作成のためのチェックシート』では、
もし洪水が起きた場合、あなたが住んでいる場所は
どれくらい深く水に浸かってしまうのか、
それは何時間くらい続くのかなどを
国土交通省の洪水浸水想定区域図で調べた上で
書き込むようになっています。
このように、資料を1つひとつ埋めていくことによって
『マイタイムライン』が完成します!

マイタイムライン作りの出張授業もおこなう
国土交通省 下館河川事務所の
中村賢人(なかむら・けんと)さんのお話です。

 お子さんとバラバラに過ごしていると
 災害が起きた時に不安になってしまうことも
 あると思いますが、
 お子さんがマイタイムラインを作ることによって
 「少し安心することができる」など、
 保護者の方からご意見を頂いています。
 マイタイムライン作りを更に進めて、
 逃げ遅れをゼロにしていきたいと思います。

100人いれば、100通りの逃げ方があります。
「マイタイムライン」、
まずは自分のものを作った上で、家族と共有する。
年末年始のお休みに、取り組んでみませんか?

音声ファイルはこちら


2018.12.01
08:55 地震で命をまもる「3の論理」


地震のとき、数字の「3」で命を守る!
今回は、そんなお話です。

東京大学大学院の客員教授も務める
NPO法人「環境・防災研究所」の松尾一郎副所長は、
『地震で命を守る「3」の論理』と言うものを提唱しています。
どう言うことなのか、気になりますね。

まずは『3秒』。
地震で小さな縦揺れが始まってから
動けないくらい大きな揺れが来るまでは、
3秒ほどのタイムラグがあることもあります。
そこで、この3秒間にどれだけ動けるかが
命を守る大きな分岐点となります。
テーブルの下に潜り込む、手で頭を守るといった
とっさの動きがとれるよう、
しっかり覚えておきましょう。

次の数字は『30秒』。
地震にもよりますが、
大きな揺れは30秒ほど続くケースもあります
2007年の新潟県中越地震後に松尾さんが行った調査では、
ケガをしたのは「揺れの最中」と答えた人が8割に上りました。
つまり、大きな揺れが続く30秒間は、
けがをしないことがポイントになります!
ちなみにケガは、物が飛んできたとか
壁や家具にぶつかったと言ったケースが多く、
4割の人が家具をほとんど固定していなかったそうです。
揺れている30秒間に命を守るには
「家具を固定しておく」そして
「寝室に倒れてきそうな物は置かないこと」を徹底しましょう。

さて、津波の恐れがある場合は、
一般的に地震から「3分後」に津波警報が出され、
「3分から30分」で津波が到達するとのことです。
津波では、3分以内に高台へ避難開始!

また、地震で閉じ込められるなどした場合、
命を救える時間は地震から「3日以内」とされています。
ただ、地震で混乱する中、消防や救急がすぐには駆け付けられない現実も。
そこで、重要なのが、周囲との協力です。
3日以内に救助し合えるよう、普段から関係を作ることも大切です。

このように数字の「3」は確かに
地震で命を守る上で大きな意味を持っているように感じますね。
「3」の論理、あなたも意識しておいてくださいね。

音声ファイルはこちら


2018.11.24
08:55 ピエール・エルメが防災用のおかず缶詰!


パティスリーショップの『ピエール・エルメ・パリ』と聞くと、
スウィーツ好きの方なら、
色とりどりのお洒落なマカロンなどが目に浮かぶと思います。
その『ピエール・エルメ』が先日、
災害を見据えた缶詰の販売をスタートしました。
しかも、中身はスウィーツ・・・ではなく
カツオや地鶏のおかず! 詳しくご紹介します。

11月8日、丸の内の商業施設「二重橋スクエア」の中に
新ブランド『made in ピエール・エルメ』の1号店がオープンしました。
コンセプトは『日本の素晴らしいものを丸の内から世界へ発信する』。
各地の生産者とコラボした食材や、雑貨などを販売しています。
そこに登場したのが、高知県にある黒潮町缶詰製作所と一緒に作った
4種類のおかずの缶詰!
災害の時でも誰もが食べられるよう、
小麦や卵、ミルクなどの7大アレルゲンを使用していません。
黒潮町缶詰製作所は元々、「普段から美味しく食べられる」
「毎日食べたくなる」と言うことをコンセプトに、
地元の食材を使った備蓄用缶詰を作っています。
ピエール・エルメも、美味しさと喜びを日々届けることを
大切にしている中、今回コラボすることになったそうです。



さて、肝心の缶詰の中身ですが、
『黒潮オイルのごろっとカツオ』
『カツオdeオリーブ』
『土佐はちきん地鶏 バルサミコ仕立て』
『土佐はちきん地鶏 ゆず塩仕立て』



正直、買ったらすぐに食べてしまいたくなる缶詰です!
カツオの缶詰はそれぞれ500円、地鶏は650円。
丸の内の『made in ピエール・エルメ 丸の内』と
ピエール・エルメ・パリ青山で購入できます。
いわゆる高級缶詰ではありますが、
いざと言うときに美味しいものは、心を元気にしてくれます。
それは決して贅沢ではないと、私は被災地を取材する中で感じてきました。
非常食として、ピエール・エルメの缶詰。
そんな選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?


音声ファイルはこちら


2018.11.17
08:55 杉並区の地震被害想定、最新ARアプリ!


30年以内に70%の確率で起きると予測されている
首都直下地震。
死者は最大9,700人、
建物の被害は30万4300棟と想定されています。
ただ、数字が大き過ぎて、
イメージしにくい面もありますよね・・・
そうなると、防災の取り組みも進まないのが現実です。

そんな中、東京都杉並区はこの10月、
区内の被害をもっと分かりやすく伝えるアプリを発表しました。
それが『地震被害想定AR』。
そうなんです、AR=拡張現実の技術を使ったもの!
詳しくご紹介しましょう。

首都直下地震の中でも
首都機能に最もダメージが出るとされているのが、
震源が東京湾北部だった場合です。
冬の午後6時、強めの風も吹く中、
マグニチュード7.3の地震が発生。
アプリでは、そんな想定がベースになっています。

早速アプリを立ち上げて、
杉並の街中でスマホをかざすと・・・
カメラに映し出された街の風景に、
色々なアニメーションが現れます。

例えば『震度予測』の項目を選んでいる時は、
画面にナマズが出てきて、
その場所で予測される震度が大きいほど
ナマズがびちびちと暴れまわります。
同じ画面の中で、避難場所がどこか
矢印と距離も表示されるので、
土地勘がないエリアでもスムーズに避難できます。

また『建物の被害想定』の項目を選んでスマホをかざすと、
例えば火災の被害については、
消防士姿の杉並区のキャラクターなみすけが
ホースで火を消しているアニメとともに、
そのエリアが何件くらい焼けてしまう可能性があるか
データも現れます。

アニメ自体が可愛いくて、ゲーム感覚もありつつ、
でもリアルな被害を知ることができる、
この『地震被害想定AR』。
杉並区で生活している、
または働いたり学校に行っていると言う方は、
是非ダウンロードすることをお勧めします。

http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kyukyu/jishinsoutei/index.html


音声ファイルはこちら


2018.11.10
08:55 Twitterと救助


災害が起きた時、いまTwitterを使って情報を集めたり
発信したりしていると言う方は多いと思います。
そんなTwitterですが・・・
実はことし7月の西日本豪雨の時、
救助を求めるキーワードを含んだツイートの8割は、
実際の救助要請とは無関係だったことが分かりました。
今回は、その問題点から考える、
Twitterを災害の時にうまく使う方法をお伝えします。

今回の調査・分析は、
東北大学災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授が行ないました。
西日本豪雨で被害が広がっている最中の
7月6日から8日に投稿された『#(ハッシュタグ)救助』を含む
2171件のツイートを調べたところ、
実際に救助を要請するものは123件・・・5.7%でした。
それをリツイートしたものが213件で、9.8%。
つまり、本当に救助活動につなげなければならないツイートは
あわせて15.5%にとどまっていたんです。

では、残りの84.5%は一体、何だったのか?
佐藤准教授によると、
『#救助』を使う際の注意点を書いたものや
被災者への応援メッセージが多かったそうです。
善意のツイートだったはずなんですが、
それによって本当に救助を求めたものが埋もれてしまった・・・
とても残念な結果です。
佐藤准教授は、救助要請は基本『電話』だとした上で
Twitterのユーザーは災害などの緊急時、
不要な投稿を控えるなどの配慮が必要としています。

一方で、自分が災害に遭って、電話もつながらず、
本当に救助が必要な時はどうしたら的確にツイートができるか。
Twitterの公式アカウントでは、
救助要請のツイート例を挙げながらポイントを紹介しています。
まずは、どのような救援が必要なのかを具体的に書く。
この時、住所も書きましょう。
分からなければ、詳しい位置情報をつけてツイートすることも出来ます。
次に、状況が分かる写真を添付。
最後に、『#救助』を忘れずに!
正しく使えるよう、改めて確認して下さいね。

音声ファイルはこちら


最近の記事
2024年07月20日 放送
夏の停電に備える
2024年07月13日 放送
海に行く前に知ってもらいたい事
2024年07月06日 放送
災害ボランティアの心得
2024年06月29日 放送
熱中症に注意!
2024年06月22日 放送
アート×防災「備絵」
■2024年 ON AIR
3月11日(月) TOKYO FM 防災FRONT LINE 1DAY~震度7・東京で起きたら、命をどう守りますか?~
過去の防災関連番組
■2023年 ON AIR
9月1日(金) TOKYO FM 防災の日スペシャル 関東大震災から100年
■2022年 ON AIR
10年ぶり首都直下地震被害想定改定 ~プロテクトマイセルフ~
■2022年 ON AIR
PROTECT MYSELF ~都市生活の自助と共助~
■2021年 ON AIR
首都圏に線状降水帯が滞留したら 水災害に備える 首都圏ノウハウ
■2020年 ON AIR
TOKYO FM 防災の日 1DAYスペシャル 大災害、その時に… 命を守る防災アクション
■2019年 ON AIR
防災とボランティアの日 特別プログラム 東京BLACKOUT 〜大停電、そのとき
■2018年 ON AIR
TOKYO FM 防災とボランティアの日 特別プログラム 防災LIFE HACK! 〜目の前の命を救うウラワザ
防災の日ワンデー企画 防災 ONE ACTION!
■2017年 ON AIR
防災の日 TOKYO FM 1DAY PROGRAM WATER DAMAGE 〜豪雨、そのとき
防災とボランティアの日 特別企画 ESCAPE FROM LEVEL X ~巨大立体都市を生き延びる~
■2016年 ON AIR
PROTECT MYSELF
■2015年 ON AIR
DIGEST
IN THE CRISIS
■2014年 ON AIR
LOVE & HOPE
防災ONE DAY
■2013年 ON AIR
防災ONE ACTION
防災ONE DAY
■2012年 ON AIR
PROTECT YOURSELF
■2011年 ON AIR
SAVE THE LIFE
■2010年 ON AIR
WALK
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2009年 ON AIR
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2008年 ON AIR
THE MOMENT
AGAINST THE EARTHQUAKE