2024.09.07
08:25 夏台風と秋台風の違い


先週は九州・西日本を中心に浸水被害や河の氾濫、
土砂災害など、台風10号の影響を受けました。

そこで、
今朝は『夏台風と秋台風の違いについて』お伝えします。
台風の季節というと、夏と秋、どちらをイメージしますか?

気象庁のデータによると、
台風は7月から10月にかけて日本付近に接近しています。
つまり、夏も秋も台風の備えが必要です。
ただし、同じ台風でも夏台風と秋台風では性質が違います。

ですから、
『台風災害に備えるポイント』も変わってきます。

まず、6月から8月に発生する夏の台風と
9月から11月に発生する秋台風の大きな違いは、
『台風の移動するスピード』です。

秋の台風は比較的速く移動するのに対して、
夏の台風はゆっくり移動する事が多く、
大雨や暴風の影響が長期化したり、
進路予想が難しくなる事もあります。

秋台風が自動車程のスピードで進むのに対して、
夏の台風は自転車ほどのスピードです。
秋台風は、早く接近して早く去っていくため、
台風本体の影響を受ける時間は少なくて済みます。
一方、夏台風はゆっくり接近してゆっくり去っていく為、
台風本体の影響を受けはじめてから、
受けなくなるまでの時間が長くなります。


そのため、夏の台風は、
雨や風の影響が長期化しやすい可能性があります。

また、秋の台風は偏西風の流れから
進路が予想しやすいのですが、
夏の台風は、進路予想が大きく外れる事もあります。

最近は、地球温暖化の為、
夏の高気圧の勢力が強まって、
9月になっても高気圧が日本に居座って、
台風を流す偏西風が日本に南下できず、
台風がのろのろとやってきて
大雨や暴風が長期化するケースも増えています。

先ほど、秋の台風は動きが速いとお伝えしましたが、
それに加えて、秋雨前線の影響で
「暴風雨」になりやすい特徴があります。

記憶に新しい台風としては、
2019年に発生した房総半島台風です。
関東に上陸したものとしては、観測史上最強クラスの勢力で
千葉県に上陸しました。
千葉市では、観測史上1位の最大風速35.9メートル
最大瞬間風速57.5メートルの暴風が吹きあれるなど、
関東cを中心に19地点で記録的な暴風となり、
千葉県を中心に4千棟を超える住宅が全半壊、
また、送電用の鉄塔が倒れて、
関東地方でおよそ90万戸以上が停電しました。

暴風になりやすい秋台風の対策として、
台風が本州に近づくいう予想が出たら、
〇外に物はおかない。
台風は暴風によって窓ガラスが割れる事もありますが、
強風だけで窓ガラスが割れるケースはほぼ発生していません。
窓ガラスが割れる原因の多くは、
外に置いてあるものが飛ばされて割れるケースがほとんどです。

秋の台風は、
・動きが速い、本州を直撃しやすい。
 秋雨前線の影響で暴風雨になりやすい。
・進路に東日本が含まれやすい
という特徴がある事を知っておきましょう。

9月に入ると、基本的には、
夏台風から秋台風へと変わっていきます。


秋の起きる台風の特徴を理解しておくと、
事前の準備や対策にも役に立ちますよ。



音声ファイルはこちら


2024.08.24
08:25 夏の雷


都心では、今週水曜日にお天気が急変し、
「記録的短時間大雨情報」が出されるほど猛烈な雨が降りました。

積乱雲が生まれやすい夏は、
天気の急変と共に、
落雷による被害が発生する事が多くあります。
そこで今朝は、『夏の雷』についてお伝えします。

気象庁の落雷害報告件数を月別で見てみると、
7〜8月が全体の53%を占めています。
気温が上昇する夏は上昇気流が発生しやすい為です。
前線の接近に伴って上昇気流が発生する場合もあって、
内陸部や太平洋側を中心に多くなる傾向にあります。

雷は高い場所に落ちやすくなります。
開けた場所は特に危険です。
例えば、山の頂上や海、ゴルフ場、キャンプ場などがあげられます。
また、身長が高い人の方が雷の被害を受けやすい可能性があります。

ゴルフクラブなどを高くあげたりすると危険性が高まりますので、
ゴルフ場にいる時に雷がなったらそのような事はしないようにしましょう。

また、雨宿りに使われる木のそばや家の軒下も危険です。
雷が木などに落ちた時、近くにいると、被害を受ける可能性があります。






避難場所として安全なのは、
車や鉄筋コンクリートの建物です。
金属で囲まれた空間が安全な理由は、電気が周囲を通って
地面に流れ込む為です。
ただ、雷がコンセントやテレビ線などを通る事もあるので
室内では壁や柱などから1メートル以上離れる方がより安全です。

近くに車や建物がない場合は、
木の幹や枝先から4メートル以上離れてしゃがみましょう。

最後の手段は『雷しゃがみ』です。
外にいる時に雷にあって、周りに逃げ込む場所がない場合は、
『雷しゃがみ』で身を守りましょう。
両足をそろえて、膝を折って姿勢を低くし、
つま先立ちをして地面との接地面を少なくします。
何故、両足を揃えるかというと、
足をひろげると、身体の中に電気が通りやすくなってしまうからです。

また、その場から動く場合は、
雷の音が聞こえなくなってから30分後と覚えておきましょう。
気象庁では、落雷などが予想される場合、『雷注意報』を発表して
いる他、雷の規模や発生の可能性を4段階で色分けしている、
『雷ナウキャスト』で1時間後までの予測を10分おきに更新しています。

この時期は特に、
外出の前の日には、天気予報を確認する。
予報の中で、『大気の状態が不安定』や『雷を伴う』という言葉が
使われていたら警戒するように心がけましょう。


音声ファイルはこちら


2024.08.17
08:25 台風が来る3日前にしてもらいたい事


台風の発生・接近・上陸は7月から10月にかけて多くなります。
その中で、8月は、
台風の発生数が1年で最も多いと言われています。

大切なのは、
台風が最接近する前に『準備を終えておく』事です。
今朝は、最も接近すると予想される
3日前からやるべき事について、お伝えしていきます。

まず、3日前にする事です。

台風がいつごろ接近するのか、
いつから雨や風が強まるか、
こまめに気象情報を確認しましょう。
予報は定期的に変わっていきます。
最接近する前だけでなく、
接近中も欠かさずチェックする様にしましょう。

次に、ハザードマップの確認です。
お住いの地域や仕事場、学校のある場所、
通勤・通学ルートの
周辺に『河川の洪水』や『土砂災害』のリスクはないか?
いざという時に避難する場所はどこにあるか?
イメージしてみてください。

そして、家庭にある備蓄の確認をしましょう。
災害時に、『避難所など避難先に持っていくもの』
『自宅で生活を続けるために接近直前になってあわてて買うのではなく』
必要なものは普段から揃えておく事が重要です。

また、近くに、風で飛んでしまいそうなものはないか。
台風が近づく前に、確認、掃除や片づけをしておきましょう。
いざという時、家族や大切な人がそばにいるとは限りません。

いざという時の為に、
家族で避難先やハザードマップで
危険な場所を共有しておくと安心です。
最接近の2日〜1日前にする事。

台風の接近が確実になった。雨が強くなってきた。
こうした場合は、状況が悪くなる前に避難先を決める事が重要です。
避難は、難を避けるという意味で、避難所に行く事だけが選択肢では
ありません。安全が高いと分かっている、
親戚や知人の家のほか、ホテルなどの選択肢もあります。
備蓄の用意は、最接近も2日〜1日前までに済ませておくと安心です。

そして、暴風対策もこのタイミングで行いましょう。
例えば、あなたの庭などに物干しざや
自転車、植木、などを置いていないでしょうか?

合わせて、窓ガラスが割れないように、
シャッターや雨戸を閉める、
段ボールを補強するなど台風対策をおこないましょう。

最後に、
台風の接近の1日前から接近中の行動についてです。

暴風や大雨など周辺の状況が悪くなってから外に出るのは危険です。
そうなる前に安全な場所に避難しましょう。
自治体から、『避難指示 警戒レベル4』が発表された場合、
危険な場所から避難です。川の近くや山のちかくなど
災害リスクが高い場所にいる人たちは、避難が必要です。

既に、周囲で災害が発生している場合、
いつも起きてもおかしくないなど。外に出る方が危険な場合は、
近くの頑丈な建物・など少しでも安全な場所へ移動しましょう。
また、暴風の時は、窓
がない・少ない部屋に避難する事もポイントです。

台風は、地震と違って事前に準備や確認、心構えをする事ができます。
今後も台風が近づくと予想された場合には、アンテナを高く持ちましょう。


音声ファイルはこちら


2024.08.10
08:25 南海トラフ地震臨時情報


気象庁は、8月8日の午後、4時43分頃に発生した
日向灘を震源とするマグニチュード7.1、
宮崎県日南市で震度6弱の地震を受けて、
「南海トラフ地震臨時情報」の「巨大地震注意」を発表しました。

この情報が発表されたのは、
運用が始まって以来、
初めての事ですから、
南海トラフ地震臨時情報という言葉を、
知らなかった方もいらっしゃったと思います。

「南海トラフ地震・臨時情報」は、
南海トラフ沿いで異常な現象を観測した場合や
地震発生の可能性が平時にくらべて、
高まっているとされた場合などに気象庁から発表される情報です。
地震の専門家等で構成されている、
「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」で会議され、
『巨大地震警戒』『巨大地震注意』『調査終了』の
3つの情報のどれかが発表されます。

今回の地震では、3段階の中で真ん中の
巨大地震注意という情報を発表しました。
この『巨大地震注意』について、
東京大学名誉教授で、
評価検討会会長の平田直さんの解説です。1分06秒

【素材 1分20秒】


もし今後、『巨大地震警戒』が発表される事があった場合
地震が起きてからでは、
避難が間に合わない地域の方は『事前に避難』です。
『調査終了』の場合は、
『地震の発生に注意しながら』通常の生活を行いましょう。

今回の『巨大地震注意』は事前の避難をする必要はありませんが、
日頃からの地震への備えの再確認する事に加えて、
地震が発生したらすぐに避難できる準備をしましょう。
また、
1都3府26県707市町村に出ています。
東京の島しょ部や神奈川、千葉の市町村も対象となっています。

この三連休旅行にでかける方もいらっしゃると思いますので、
改めて、どのエリアに南海トラフ臨時情報・巨大地震注意
が出ているか確認しましょう。


音声ファイルはこちら


2024.08.03
08:25 街の水害ここだけは押さえておきたいポイント


夏本番となり、気温の上昇と共に大気の状態が不安定となり、
ざっと短時間に大雨がふるケースが増えています。
今週水曜日に、首都圏でゲリラ豪雨となり、
東京・板橋区や練馬区などで1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が
降り、記録的短時間情報が発表されました。

また、先月26日には山形県や秋田県で記録的な大雨となり、
山形県の6つの市町村に『大雨特別警報』が出されました。

この時期、私たちが住む都心をはじめ関東南部でも
大雨による災害が起きる可能性があります。
そこで今朝は、
「街の水害ここだけは押さえておきたいポイント」についてお伝えします。

コンクリートの道路やビルが集まる都市は、
大雨が降ると排水が追い付かなくなり「内水氾濫」が発生します。
あふれた水は地下室や地下街に集まって被害が出る危険があります。
短時間で一気に状況が悪化するのが特徴で、気象情報などを見て
早めに危険を察知して、安全な場所へ避難する事が大切です。

押さえておきたいポイント
大雨が降って災害の危険が高まっていた時、
地下にいたら、「すぐに地下からでましょう」

街の場合、地下室や地下街、地下駐車場などに一気に水が流れ込みます。
逃げようと思った時には、水圧でドアが開かなくなったり、
階段を流れる水の勢いが強くて移動できなくなる可能性があります。
地下室のドアは、
外側に50センチ水がたまると水圧は100キロにもなります。
子供は、水が10センチ、大人は30センチで
ドアを開ける事も困難になってしまいます。
停電するとパニックになる可能性も
ありますので、地下にいると天気の変化がわからないので気象情報を
チェックして早めに避難をするようにしましょう。
押さえておきたいポイント
「街の川からも離れる」

街を流れる川は、水位が「短時間」で「一気に上がる」特徴があります。
これは、
街の中を流れる川は、川幅が狭く、
川底などがコンクリートで覆われている為です。

周囲で雨が降った時はもちろんですが、
上流で雨が降った時も川から離れましょう。
例えば、東京では1時間に50ミリ以上の雨が降った時は危険です。
川の水位を見て、「まだ大丈夫」と思っていると
逃げ遅れてしまうので注意が必要です。

押さえておきたいポイント
「大雨の時外に移動しない」
大雨の時に外を移動するのは危険です。
アンダーパスの浸水、マンホールの蓋が外れるなどの危険もあります。
2019年の台風19号では、屋外でなくなった方の25パーセントが
出勤や帰宅途中などで被害にあいました。
大雨の時は、予定を変更して自宅や会社などにとどまる様にしましょう。

押さえておきたいポイント
「周囲より低い土地マンホールに注意」
排水が追い付かなと、下水管に流れ込む雨水の水圧でマンホールの
ふたがずれたり、外れたりするほか、側溝を流れる水が勢いを増します。
また、周囲より低い土地や狭い道路には水が集まりやすく、川のような
急な流れができて足元をすくわる危険がある為注意が必要です。

周囲が冠水している場合は、むやみに移動せず、
どうしても移動が必要な場合も必ず2人以上で行動し、
傘や棒などで足元を確認しながら慎重に進む必要があります。

都市部であってもかつて山だった場所を切り開いて作られた住宅地では
土砂災害のリスクがあります。
災害が起きる前に、ハザードマップでリスクがあるか確認しておきましょう。


音声ファイルはこちら


2024.07.27
08:25 能登半島地震被災地の声〜輪島の海女〜


石川県輪島市は、漁業が盛んな町です。
漁獲量は石川県内トップクラス。
輪島市には、漁師の他に、およそ130人の海女さんがいます。

先週20日(土)、21日(日)に千葉県南房総市で行われた
「南房総白浜海女祭り」に復興支援の御礼と今の被災地の状況を伝えに
きたという輪島市の海女さん、早瀬千春さんにお話しを伺いました。

能登半島の海は、毎年この時期になるとあわびやサザエが取れます。
いわゆる海女さんや漁師さん達にとっては、かきいれどきです。
隆起した影響で水深が浅くなり漁船が漁にでられない日が続いてきました。

そんな中、海底の土砂をさらう作業も進み、
船が出航できる様になった事から、
海女さん1人が一回に採れる量は制限するという
試験的な操業ではあるものの、今月12日にモズク漁が解禁となりました。
しかし、海に入ってみると、この様な状況だったと言います。

早瀬さんは、こう話しを続けます。

潜れた事は嬉しかった。海に入れる喜びをかみしめたと言います。
しかし、崩れた土砂が海に入った事で、
試験的なもずく漁は、3回ほどで終了予定だそうです。

また、荷捌き場の工事が始まっていないため、
8月の漁ができるかどうかは分かっていません。
ニュースの見出しになっていた言葉、
「輪島の海女漁再開」とは程遠い状況が今なお続いています。
能登半島地震被災地の声をお届けしました。


音声ファイルはこちら


2024.07.20
08:25 夏の停電に備える


総務省の発表によると、
去年5月から9月に熱中症で救急搬送された人は、
9万1千467人。

熱中症になった場所をみてみると、
室内で熱中症になった人が39.9%を占めていて最も多くなっています。

災害級と言われている、最近の暑さでは
直射日光の当たらない屋内にいても熱中症にならない為の対策が必要です。

夏の室内温度は、環境への配慮や外気温との差が大きくなりすぎると
身体の負担になってしまいます。室内温度の目安は、28度。
しかし、28度以下であれば暑さ対策をしなくても
大丈夫というわけではありません。

風のあり、なしや、湿度の高さも熱中症のリスクに左右します。
ここで参考にしてもらいたいのが、暑さ指数です。
暑さ指数は、気温だけでなく、湿度や日射・輻射などの周辺の
熱環境も取り入れた、熱中症を予防する為の指標です。
全国の暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト」で確認できます。

夏は停電が発生しやすい季節です。
台風による暴風や大雨による土砂災害、浸水。
また、気温の上昇と共に大気の状態が不安定になって発生する落雷。

気象現象以外にも、
猛暑による電力需給の急増による停電も可能性としてあります。
特に台風による停電は、大雨や暴風が電柱の破損や倒壊を引き起こす
可能性もあり、影響が長期化するケースも少なくありません。

停電するとエアコンが使用できなくなり、熱中症のリスクが高まります。

ここで、夏に停電した時の対策をご紹介します。
水分を確保する事は第一ですが、
その他に、体の熱を冷ます事も大切です。

冷蔵庫に保冷剤や氷がある場合は、
タオルなどに巻いて太い血管がある首に当てて下さい。

保冷バックがあれば、冷蔵庫や冷凍庫のものをその中に入れて
保管しましょう。保冷剤がない場合は、タオルを水で濡らして首に巻きましょう。
身体を濡らすと、その水分が蒸発するときに身体の熱をさげる事ができます。

また、水風呂に入って身体を冷やす事もおすすめです。
他には、車のエアコンで身体を冷やすというもの良いでしょう。

車のエアコンはガソリンがあれば使用できますので、
停電の時も身体を冷やす事ができます。
夏に停電すると、車を使用する人が増えるのでガソリンスタンドが
いっぱいになる事があります。給油にあわてないようにするためにも
普段からガソリンが3分の2くらいになったら
給油する習慣を身につけましょう。

夏の停電に備えて用意しておきたい防災グッズをご紹介します。
水、塩タブレット、経口補水液、保冷剤や冷却タオル、小型扇風機、
保冷バックなどです。その他、通年で持っておきたいモバイルバッテリーや
ポータブル電源があるといざという時に役に立ちます。
ポータブル電源は、電力量が1000ワット以上あるものを備えておくと
冷蔵庫や扇風機などさまざまな家電を使う事ができます。

夏の停電で命を守る事ができるかどうかは、
事前の備えにかかっています。
準備をしていない方は早めに準備しておきましょう。


音声ファイルはこちら


2024.07.13
08:25 海に行く前に知ってもらいたい事


今日から3連休です。
明後日、月曜日は海の日ですね。
これから、海のレジャーを楽しむ機会も増えてくる季節です。
今朝は、『海に行く前に知ってもらいたい事』についてお伝えします。

東京海上保安部 航行安全課 
三吉大介(みよし・だいすけ)さんに伺いました。
最近の水の事故の特徴について、みよしさんはこう話します。

【20秒】

海に行く前には、
ライフセーバーや監視員がいる海水浴場であるか確認する。
天気予報をチェックして、
波の高い日や風の強い日は泳がない様にしましょう。
『海上保安庁のHP』でも風の状況などが載っているそうです。
そして、シュノーケリングや、サップをする時に、
ライフジャケットを着用する事も重要だといいます。

【40秒】

ライフジャケットのベルトはしっかり結び、
身体に密着しましょう。
車でいうところのシートベルトがライフジャケットです。
事前に、ライフジャケトを正しく着用できるか、
着用できているかも確認しておくと安心です。

海上保安庁の「緊急通報番号」=118番、(いち、いち、はち)
がある事をご存じでしょうか?
海の事故や事件が起きた時の緊急通報番号です。

みよしさんは海の事件事故が起きた時は、
118番、いち、いち、はちに連絡して欲しいと話します。
その上で相手に状況を伝えるポイントについてこう話します。
【30秒】

緊急通報番号に電話をかける時は、
まず落ち着いて
「いつ」「どこで」「なにがあった」かを伝えるという事ですね。

また、携帯電話・スマートフォンは、
防水パックに入れて
いざという時の為に連絡できるようにしましょう。

この夏も海に行く予定!というあなた。

いざという時の為に事前に確認を、
詳しくは「海の安全情報」で検索してみてください。

防災FRONTLINE 手島千尋でした。


音声ファイルはこちら


2024.07.06
08:25 災害ボランティアの心得


能登半島地震発生から半年が過ぎました。
仮設住宅の74%が完成し、
被災者の応急的な住まいの確保が進んでいます。
一方、甚大な被害を受けた道路やインフラの本復旧も道半ばです。
能登半島の復旧・復興について国や自治体は対応急いでいます。
では、私たちが被災地に向けてできる事。その一つが、
災害が起きた時に被災地の支援を行う『災害ボランティア』です。

今朝は、被災した方や被災地の復旧・復興を支援する為に、
「災害ボランティア」はどんな活動を行うのか。
被災地に行く前に知っておきたい心得、
さらに参加方法と参加するための準備についてご紹介します。

災害ボランティアは、
1995年の阪神淡路大震災からはじまったと言われています。
では具体的にどんな活動を行うのでしょうか?
体力のいるものから、事務的な作業、被災者の方の心のケアなど
さまざまな活動が含まれています。
また、地域の特徴や災害によって活動の内容はことなりますが、
例えば、主にこんな作業があります。
がれきの撤去や分別、泥を出す、家の室内清掃、
引っ越しのお手伝いや、物資や衣類の仕分け、炊き出し、
ボランティア運営のお手伝い。そして心のケアなどです。

被災地に行く前に知っておきたい事がいくつかあります。
まず、【被災地に負担をかけない】事です。
災害ボランティアは、
被災地の負担をかけないよう「自己完結」が原則となります。
交通手段、宿泊場所、水、食料などはすべて自分で準備する必要があります。
そして、情報収集。ネットなどでどこにどんなニーズがあるのか調べましょう。
けがに備えて、「ボランティア保険」に加入する事も大切です。

そして【被災地に行くタイミング】について。
災害が起きたら、すぐに現地に行こうと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、現地でボランティアの受け入れ態勢が整っていない状況で行くと、
逆に負担をかける事にもなりかねません。
また、救助活動や支援物資の支給の妨げになる可能性もあります。
災害が起きた後も、災害ボランティアのニーズは時間の経過と共に
変わっていきます。本当に被災地の支援を行う為には、まずは、
被災地の情報を確認していく事が大切です。

次に災害ボランティアの服装についてです。
災害や作業内容、季節によって変わってきますが、
基本的な服装をご紹介します。

洋服は、半袖ではなく、長ズボン、長袖を着ましょう。
また、帽子とマスク、ゴム手袋を身に着けましょう。
運動靴は、踏み抜き防止のインソールを使用する等、
怪我をしないよう心掛ける事も大切です。

マスクを着用する事が多いですが、
粉じんがまっている場合は
防じん(ぼうじん)マスクやという厚手のマスクや
ゴーグルをした方がよい場合もあります。

また、今の時期は気温が高く湿度もありますから
こまめな休憩と水分補給、首にまくネッククーラーなど
熱中症対策も万全におこないましょう。

能登半島地震の災害ボランティア情報は、
石川県災害対策ボランティア本部・のHPに詳細が載っています。

気になっている方は一度確認してみてはいかがでしょうか?


音声ファイルはこちら


2024.06.29
08:25 熱中症に注意!


先週、気象庁から
関東甲信が梅雨入りしたとみられるという発表がありました。

この時期は、
大雨災害に加えて、梅雨の晴れ間にも注意が必要です!
今週、静岡県で3日連続の猛暑日を記録。
東京でも、
33.4度まで上がるなど今シーズン一番の暑さとなりました。
気温の上昇と共に、熱中症で搬送される方も増えています。
もはや、この気温の上昇は”災害”とも言えます。

今朝は、
「熱中症に注意 これだけは気を付けて欲しい事」
と題してお届けします。

熱中症になるケースで最も多いのは、「家の中」です。
エアコンを使って部屋を涼しく保つ事が大切です。
暑くなってからではなく、エアコンを入れる基準を決めておきましょう。

「室温28度」「湿度70%」は、エアコンを入れる目安です。
また、エアコンは頻繁にONとOFFを繰り返すと、
そのたびに電力を消費してしまいます。
実は、つけっぱなしの方が省エネです。
ですから、
「身体の為にも、
電気料金の節約の為にもエアコンはつけっぱなしで使う」
という事がポイントです。

夜も25度を下回らない熱帯夜の日は、
寝ている間も熱中症になるリスクがあります。
枕元に、常温のお水を置いて、
寝る前や起きた時、目が覚めた時に水分を補給しましょう。

熱中症で搬送される方のおよそ半数は「65歳以上の高齢者」です。
高齢の方は、暑さを感じにくくなり、
基礎代謝も落ちる為若い人よりも寒がりになります。
体感に頼ってしまうと対策が遅れてしまう事にもつながります。

ご家族や周囲の方が、「室温は何度?」と確認し、
「室温が28度に下がるまでエアコンを入れ続けて」
など具体的に伝えましょう。

エアコンがない場合はどうしたら良いのか?
直射日光を防ぐために、すだれや遮光カーテン、
植物による緑のカーテンを活用してみる。
窓を開けて風通しを良くしたり、
家の周りに内水をまくなどの対策も1つです。
自治体によってはエアコンの設置費用の補助をしている所もありますから
一度確認してみる事をおすすめします。

子供も熱中症になりやすい為注意が必要です。

子供は体温調節の機能が発達していない為、
身体に熱がこもりやすくなっています。
また、身長が低く、地面の照り返しの影響を受けやすいです。

大量の汗をかいている、
顔が赤いという時は涼しい環境で休ませたり
長時間外で遊ばせないなどの対策も必要です。
その他、こんな工夫も・・・。
“外で遊ぶ時は、氷を沢山入れた水筒を持たせる”
こうしておけば、
一度飲み切っても、水道水などで足すことができます。

そして、赤ちゃんは、
「ベビーカーに乗せていて熱中症になる事もあります」

日よけカバーを使うと、熱がこもりやすくなりますから、
こまめに表情を確認する事が大切です。
その他、ベビーカーは背丈の高いものやメッシュ素材を選ぶ。
保冷剤をタオルに巻いてシートに置くなどの暑さ対策を行いましょう。

熱中症の危険性が高い時は、「外出しない」ことが重要ですが、
外出が避けられないときは直射日光を避けて、
なるべく涼しい服装で出かけましょう。

来週も気温の高い状態が続きます。
室内にいても外にいても熱中症対策をしっかりなさってください。


音声ファイルはこちら


最近の記事
2024年11月16日 放送
冬でも大雨に注意
2024年11月09日 放送
津波防災の日・世界津波の日
2024年11月02日 放送
なぜ?日本で地震が多いのか
2024年10月26日 放送
防災×スポーツプログラム 〜子供と自治体担当者の声〜
2024年10月19日 放送
スポーツ×防災プログラム
■2024年 ON AIR
3月11日(月) TOKYO FM 防災FRONT LINE 1DAY~震度7・東京で起きたら、命をどう守りますか?~
過去の防災関連番組
■2023年 ON AIR
9月1日(金) TOKYO FM 防災の日スペシャル 関東大震災から100年
■2022年 ON AIR
10年ぶり首都直下地震被害想定改定 ~プロテクトマイセルフ~
■2022年 ON AIR
PROTECT MYSELF ~都市生活の自助と共助~
■2021年 ON AIR
首都圏に線状降水帯が滞留したら 水災害に備える 首都圏ノウハウ
■2020年 ON AIR
TOKYO FM 防災の日 1DAYスペシャル 大災害、その時に… 命を守る防災アクション
■2019年 ON AIR
防災とボランティアの日 特別プログラム 東京BLACKOUT 〜大停電、そのとき
■2018年 ON AIR
TOKYO FM 防災とボランティアの日 特別プログラム 防災LIFE HACK! 〜目の前の命を救うウラワザ
防災の日ワンデー企画 防災 ONE ACTION!
■2017年 ON AIR
防災の日 TOKYO FM 1DAY PROGRAM WATER DAMAGE 〜豪雨、そのとき
防災とボランティアの日 特別企画 ESCAPE FROM LEVEL X ~巨大立体都市を生き延びる~
■2016年 ON AIR
PROTECT MYSELF
■2015年 ON AIR
DIGEST
IN THE CRISIS
■2014年 ON AIR
LOVE & HOPE
防災ONE DAY
■2013年 ON AIR
防災ONE ACTION
防災ONE DAY
■2012年 ON AIR
PROTECT YOURSELF
■2011年 ON AIR
SAVE THE LIFE
■2010年 ON AIR
WALK
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2009年 ON AIR
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2008年 ON AIR
THE MOMENT
AGAINST THE EARTHQUAKE