2021.05.15
08:25 雨のシーズンを前に知っておこう!変わる“避難情報”


さて、まもなく、都心を始め、関東南部も梅雨の季節がやってきます。
この本格的な雨のシーズンを迎える前に

来週、20日(木)から
自治体が発表する避難情報、
「5段階の大雨警戒レベル」の名称が一部変わります。

今朝は、「新たな大雨警戒レベル」についてお伝えします。

従来通りなのは、レベル1とレベル2です。
気象庁が発表する注意報などにあたり、避難行動の確認などを行う段階です。

変わるのは、レベル3からレベル5です。

まず、レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」が
「高齢者等避難」の名称に変わります。

この「高齢者等避難」は、
これまでの「避難準備」から対象をより明確にし、
高齢者や介助が必要な人など、避難に時間がかかる人に早めの避難を強く促します。
その他の人も、危険を感じたら自主的な避難を始める段階です。

今回、大きくかわるのが、レベル4です。
レベル4は、これまで「避難勧告」と「避難指示」がありましたが、
「避難勧告」を廃止し、「避難指示」に一本化されます。

逃げ遅れをなくすために、レベル4の「避難指示」のうちに
危険な場所にいる人は必ず避難することを周知・徹底します。

レベル5は、
これまでの「災害発生情報」から、災害発生にかかわらず命の危険が
迫っていることを知らせる「緊急安全確保」に変更されます。

レベル5では、すでに安全な避難が出来ず、命が危険な状況になっているため、
建物の2階以上に移動したり、少しでも安全な場所で命を守る行動を取ることが
必要です。また、レベル5は、必ず出されるとは限りません。

ですから、警戒レベル4の避難指示の情報が出た段階で、
崖の近くや川のそばなど、危険な場所から“全員避難”する事が重要です。

避難とは、“難”を“避”ける事です。
行政が指定した避難場所に行く事だけが避難ではありません。

安全な親戚、知人のお家への避難。
安全なホテル・旅館へ避難する。

また、ハザードマップで3つの条件が確認できていれば、
浸水の危険があっても自宅にとどまって安全を確保する事も可能です。

この3つの条件とは、
_伐暗櫺等氾濫想定区域にはいっていない。

もし、想定区域に入っていた場合、
木造家屋は倒壊、また地面が削られ建物ごと崩落するおそれがあります。

∩枋蟶蚤膺賛綽爾茲蟒擦鵑任い詆屋が高い。
水が引くまでの時間(浸水継続時間)まで我慢でき、
水や備蓄などの備えが十分ある。
この3つの条件を満たしていれば、自宅に留まる事も可能です。

毎年の様に大雨による災害が相次いでいます。
あなたが住んでいる街でもいつ発生するか分かりません。

自分がいる場所の危険度を普段からチェックして
家族や近所の人と避難場所や避難方法を改めて確認しておきましょう。


音声ファイルはこちら


2021.05.08
08:25 コロナ渦での防災授業とは?


さて、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、
地域や学校で行われてきた大人数での避難訓練ができない状況が続いています。

訓練は難しくても、子供たちに
災害に対応できる知識はしっかり身に着けて欲しいですよね。
こうした中、都内の小・中学校では、新たな取り組みが始まっています。
それが、学習用のタブレット端末を使って学ぶ、“防災授業”です。
今日は、
「コロナ渦で変化する 小学校・中学校の防災授業」についてご紹介していきます。

この授業で使う教材は、東京消防庁の公式アプリです。
公式アプリと聞いただけだとよくわかりませんよね?
このアプリをインストールすると、登録した自宅や学校近くの
大雨、強風の気象情報や地震、火山の情報を知る事ができるんです。

また、地震や火山の情報が分かるほか、
地震が発生した時の避難方法や自分の身の守り方についてもしる事ができます。

このアプリを活用した学習の中では、クイズを通して防災の知識も深められるんです。
消防庁が公開している、
リモート防災学習の教材「おうちや学校で防災を学ぼう!火災編」では、
小学校の学年別に分けて、防災について
画像や文字で解説した後にクイズを通して学ぶ事ができます。

ここであなたにクイズです。ちょっと考えてみてくださいね。
問題です。
「住宅用火災警報器の説明について 正しいのはどっち?」

A自動で火を消してくれる B警報音や音声で火災を知らせてくれる。

答えは、Bです。

住宅用火災警報器とは、けむりや熱を感知して、警報音や音声火災を知らせてくれる
機械です。みんなや大切な人の命を住宅火災から守る為、
おうちにつけなければいけないきまりがあります。とクイズの後に解説が出てきます。
この他にも、
地震編、住宅防火編、日常生活事故編など
様々な防災について学ぶ事ができるようになっています。

その他にも、119番通報の掛け方や消火器の使い方、
実際の防災訓練で体験する内容も
東京消防庁の職員がストーリー仕立ての動画で分かりやすく説明してくれています。
この動画や、先ほど、紹介した、
リモート防災学習の教材「おうちや学校で防災を学ぼう!は、
消防庁のHPにも載っています!
是非ダウンロードして家族で一生に学んでみる事もオススメです。

大人でも楽しく学ぶ事ができます。

そして、外出できない今だからこそ家族・そしてママ友・パパ友たちと
防災について学ぶ機会を作るって大切なんじゃないかな?と思うんですよね。

東京都では、「パパママ東京出前教室」の参加者を募集中です。
募集対象は、0歳から小学生のお子さんの保護者10人以上。
災害から、子供を守る為の防災知識や備えについて子供たちと一緒に学ぶ事ができます。
費用は無料。今年は、オンラインでの参加も可能となっています。
申し込みの締め切りは、5月31日(月)です。

詳しくは、
東京都のHPから
「パパママ東京ぼうさい 出前教室」と検索してみてください。


音声ファイルはこちら


2021.05.01
08:25 「避難所の混雑状況を知れるウェブアプリ」


現在東京都では、
今月11日まで緊急事態宣言が出されています。
神奈川、千葉、埼玉の一部地域は、まん延防止等重点措置がおかれています。

この新型コロナウイルスの影響で、
密閉、密集、密接の「3密」回避が求められる中、
災害時に、
避難所の混雑状況を
住民に知らせるウェブアプリを活用する自治体が増えています。

スマートフォンを通して、
適切な避難に繋げるのが狙いで、導入の動きが広がっていきそうです。

こうした中で、
避難所の混雑状況を
インターネットで伝える配信サービスを始めた企業もあります。
その企業の1つが、株式会社「バカン」です。
去年、8月から災害時に避難所の混み具合をスマートフォンやパソコンで
リアルタイムで確認できるサービスをはじめました。
現在では、
東京・世田谷区、豊島区、多摩市など全国、95の自治体と提携を結んでいます。

株式会社バカンの広報 町田 大地さんは
混雑情報は
インターネット上に、この様に表示されると話します。

町田さん:
マップの上にアイコンで空いている、
空いていないが表示されるんですけど
通常は、クローズとなっていて避難所の位置はわかる様になっています。
これが、
災害になると色がついて 避難所ごとに空いているとか混雑している
というような事が見られるイメージですね。
基本的には、コロナで主要人数が
大体、2割から3割減くらいの上限になってしまっているので
それを加味した上でご対応いただいているというような形が多いですね。

災害時どう表示されるのか、実際に見せてもらったのですが、
地図上に避難所が分かりやすく表示されていて、
自分がいる場所から、
一番近い避難所の状況が一目で分かるようになっていました。

混雑状況の表示は導入している自治体によって事なるそうですが、
基本的には、
「空いている」「やや混雑」「混雑」「満員」の4段階になっていると言う事です。
今年、
2月の福島県沖地震の時は、福島県郡山市、いわき市で活用されたそうですよ。

町田さん:
1つ目は、
混雑が事前に避難する前に分かる、
分散避難をして密のリスクであるとか安心して避難する事をサポートする。
2つ目は全て、避難所に避難するのがいいのか?そういうわけでもない。
自宅で待機するのも避難の選択肢として1つあると思う。
そういった中手元で混雑状況が分かる。
避難するのか家にいるのか、
意思決定の速さやスムーズさをサポートするとう所があると思っております。

町田さんのお話しの中にあった様に、
避難所の状況が可視化される事によって、
今何を選択するべきかスムーズに決められそうですよね。
あなたの街には、避難所の混雑状況を知らせてくれるアプリがあるか
自治体のHPを確認してみてくださいね。

防災FRONTLINE手島千尋でした、


音声ファイルはこちら


2021.04.24
08:25 「気象庁 線状降水帯情報発表へ」


今朝は、気象庁が今シーズンの出水期から情報提供を始める
「線状降水帯の情報」
「顕著な大雨に関する情報」についてお伝えします。

あなたは、
大雨によって災害をもたらす「線状降水帯」を知っていますか?

線状降水帯とは、
積乱雲が繰り返し発生しながら発達を繰り返して、
それが線状の様に連なって、
同じ場所に大雨をもたらし続ける現象の事です。

記憶に新しい去年7月に起きた“令和2年 7月豪雨”
熊本県上空で線状降水帯が断続的に発生し、
猛烈な雨で球磨川が氾濫して多くの方が犠牲となりました。

近頃、大きな災害をもたらす大雨の一つが線状降水帯です。
気象庁は、
専門家などによる検討会で議論を重ねていて
「顕著な大雨に関する情報」を新たにつくる事を決めました。

では、
どの様な時にこの情報が気象庁から発表されるのでしょう?
気象庁 
大気海洋部気象リスク対策課 松尾篤さんはこう説明します。

松尾さん:
降り続く大雨によって、
危険度が高まっている状態で線状の降水帯によって
同じ場所で雨が降り続いているという状況を実況で観測した場合に
そういった危ない状況になっていますよというのを実況としてだす。
過去3時間で、100ミリ以上、
具体的には、面積が500へーべーキロメートル以上。
なおかつ、
その領域の中でどこかが、
3時間150ミリというピークをもっているという
雨量の基準を持っています

この条件揃った時、
気象庁から

「●●地方では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。
    命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が高まっています」

という様な内容で発表が出されるという事です。

また、松尾さんは、
この情報が出たら
災害発生危険度が急激に高まっている状況なんだと認識してもらいたい一方でこう話します。

松尾さん:
基本的に
この情報を持って何か行動を起こして欲しいという事は正直、あまり考えていません。
警戒レベルが
一昨年度から導入されていますので
自治体が出す避難情報に基づいて行動していただくというのが一番正しい事かと思います。

恐らく避難指示が発令されているであろう、
状況を満たした上でじゃないと、この情報は出ないので。
避難情報が出ている事に気が付かづ、この情報に気が付いた場合、
恐らく、外はもの凄い状況になっていると思います。

そういう時に、
地元の市町村に避難情報が出ていないか確認して、避難所への避難がいいのか、
もしくは外に出ないで屋内でより安全な場所に避難 崖から離れた部屋に移るとか、
2階にいるとかそういった行動がいいのかはご自身で判断いただくっていう事になると思います。


この情報がでたから、
何かを行動を起こさないといけない!というわけではないんですね。
松尾さんは、自治体が出す避難情報と共に、
洪水や土砂災害などのリスクの高い地域では
市町村からの避難情報や気象情報のホームページで確認できる危険度分布、
河川の水位情報などをもとに早めに避難を心掛けて欲しいと話します。

梅雨のシーズンを前に大雨による避難について改めて確認をしておきましょう。

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2021.04.17
08:25 キーワードは「だいふく」


今日は、「災害時のSNSの上手な付き合い方について」お伝えします。
NPO法人・ママプラグ理事 冨川万美さんは、
災害時のSNSについてこう話します。

冨川さん
「SNSで凄く大事なのは、
いくつか選択肢をもてるっていう幅広さがあるのでどのツールが良いという事はなくて、
災害時になってみないとどこが強いか弱いかって結局は変わらなかったりするんですよね。
熊本地震の時はTwitterがすごく役に立ったし、
東日本大震災の時はSNSがそこまで発達していなかったりするので、
どのツールが有効なのかはわからないので、
いくつか連絡手段を持つっていう意味でアカウントを沢山持っているっていう事をおすすめしているって言う事ですよね。

熊本地震の時は、Twitter、今年の2月の地震の時は音声のSNS「clubhouse」を使ったと言った声も聞かれました。
私たちの生活の中で欠かすことのできないSNSですが一方で危険も潜んでいます。
今週14日(水)に発生から5年となった熊本地震の直後にTwitterに投稿されたデマ。
「地震のせいでライオンが放たれた」という嘘の情報があっという間に拡散し
、動物園に問い合わせが殺到した他、警察にも「ライオンが逃げているから避難できない」という相談が相次ぎました。
SNSを通して起きる“デマ”
実は、若い世代ほどデマを信じてしまう傾向があるというデータもあります。
最近は、お子さんでもSNSを使用していますよね?
SNSの情報が正しい情報なのか、誤りなのか?災害時の情報を見極めるキーワードがあります。

それは「だ・い・ふく」
「だ」は、誰が言っているか。
「い」はいつ言っているか。
「ふく」は複数の情報を確かめたか?
どれも大切なポイントですよね。

まず、
「誰が言っているか」
自治体や報道機関の公式アカウントか、
大学の研究者や個人のアカウントなのか、アカウントの過去の投稿を見て不審な点がないかチェックしましょう。
次に、
「いつ言っているか」
災害時は一刻一刻と情報が変化する為、正しかった情報が数時間後には、間違いになる可能性もあります。
どの時点の情報か確かめる必要があります。
最後に
「複数の情報を確かめたか」メディアの情報をチェックしたり、
同じ投稿がリツイートされているだけか複数の人が同じ情報を発信しているか確かめましょう。
例えば、
「川が氾濫した」という情報が個人のアカウントで投稿されていた場合でも
同じ地域で複数の人が同じ内容の投稿をしていれば情報の信頼性は高まります。
災害時・情報を見極めるキーワード「だ・い・ふく」お子さんにも教えてあげてくださいね。


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2021.04.10
08:25 


来週の4月14日(水)で熊本地震から5年となります。
熊本地震の大きな特徴は観測史上初めて“震度7の地震”が2度観測された事です。
よくある、
「本震と余震」ではなく、1度目が「前震」2度目が「本震」とされました。
その後も、余震が多かった事も特徴的でしたよね。

東京大学地震研究所 
古村孝志教授は、熊本地震についてこう振り返ります。

古村教授:
大きな地震が起きて、
その後、更に大きな地震が起こる事は非常にまれな現象なんですが
何度かあるんですね。
熊本地震の後に、国の地震調査委委員会が過去に起きた内陸地震を調べた所、
1週間以内により大きな地震が、熊本地震のような地震が起きた例というのは、
十数回に1回、そんなに多くないのですが、たまにあるんですね。
大きな地震が起きると、
影響を受けて、まわりで、新しい別の地震が起きるという事があります。
まさに熊本地震もそうなんですが、そういう場合もあるんですね。
具体的には、1週間、特に2.3日は警戒を続けてください。そういう注意喚起を続ける様になってきたんですね。

熊本地震では、
4 月14 日から 4 月16日までに、
震度1以上を観測する地震が1,909回 発生しています。
そうした中で、「家の中にいるのが怖い」と車で寝泊まりする被災者が相次ぎました。
熊本県が実施した被災者アンケートによると
「自宅被害やインフラ被害がなかった被災者」のうち、
約6割が「自動車の中」に最も長く避難したとのデータがあります。

基本は避難所を利用し、1日もしくは数日だけ車中泊を行った避難者も含まれますが、
多くの避難者が避難手段として車を利用していました。

一方で、車中泊による避難者の把握ができなかったり、エコノミー症候群による
死亡事例などが問題となりました。今は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、
被災生活の手段の一つとして考えられている車中泊。
古村教授はこう話します。

古村教授:
より自分にとって、生活しやすい、安全な空間選択肢の1つとして、
車の中っていうのは十分考えられるんですね。
熊本地震でも新潟県中越地震でも、いろんな地震でも
体育館ではなく、校庭に車を停めて生活するっていうのは、多いんですね。
もちろん
その時は、寒いからエンジンをかけていると排ガスが入ってこないかとか、
車の中で足をのばせない。ちじこまった状態でいると血栓が溜まったり
、エコノミー症候群になったりする可能性がありますので、十分注意する必要はありますね。

この、
エコノミークラス症候群を防ぐ為には、水分摂取と適度な運動が大切です。
また、トイレに行かなくて済むように水分補給を控えるのは危険です。妊婦さんや高齢者
生活習慣病の方は特に注意が必要になります。
車での生活は選択肢の1つになると話した上で、
古村教授は、耐震性能がしっかりしている家であれば、在宅避難が基本であると話します。

現時点で、
国をはじめとして、車中泊を推奨している自治体はほとんどありません。

なぜなら、
被災時もできる限り自宅で、普段どおりの生活をする方が、心身に負担がかかりにくいからです。
新型コロナ感染拡大の状況下では様々な避難方法を考えるべきですが、
まずは、自分の家が防災対策をしっかり見直していきましょう。


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2021.04.03
08:25 「新生活スタート! 日常から使える防災グッズ」


4月は新生活がはじまるなど、
環境が変化する方も多いですよね?
この機会に見直してもらいたい防災グッズ。

実は、こんなアンケート結果があります。

日本赤十字社が、東日本大震災の被災地3県と、
東京や大阪など主要4都市に住んでいる、
男女500人を対象に行った、災害意識の変化についての調査。

『災害に対する備えの状況について』という質問で、
被災地では、67%の方が、
『備えをしているまたは十分備えができている』回答
主要都市に住んでいる私達はというと・・・
51%の方が、『備えはできていないまたは必要ない』と答えているんです。

災害に対する備えは必要です。

そこで、今日は、
ロフト渋谷店の『最新の防災グッズ』をご紹介します。

株式会社 ロフト 広報の高橋祐衣さんは、
最近の防災グッズの傾向についてこう話しています。

高橋さん:
日常使いできるものだった物だったり、
見た目もファッショナブルでアウトドアなどと兼用で使えるものが増えています。
また、
キャンプ用品も防災グッズとして兼用で使えるものも多いですので、そういった物も多いと思います。
有事の時に初めて使うっていう事も多いと思いますので、普
段から使い慣れている物を非常時に使う事で、ストレスも少なくなるのかなと思います。

最近は、「平時から使って災害時に備える」なんて言いますよね。
高橋さんにオススメの商品をご紹介していだきました。

まずは、
「多機能懐中電灯ラジオ 音楽プレイヤー付き」という多機能ラジオです。

高橋さん:
懐中電灯がついているのと、携帯やバッテリーの充電ができる、
Bluetooth機能がついているので音楽を流すこともできる。
多機能な使い方ができるラジオになります。

防災ラジオは近年、多機能型が主流になっています。
更に、コンパクトで軽い!
見た目もスタイリッシュなフォルムでオシャレ。
日常でも使えます。

続いて紹介してくれたのは、
キャンプでも使用するあの商品です。

高橋さん:
ランタンです。
丸いフォルムの電気がついています。2WAYで使えるものです。
まずは、電源をとってライトとして使えるものと、
おき型のランタンとして使える日常使いもできて、被災時にも使える商品です

広い範囲を照らしてくれるランタンは、避難生活にも役立ちます。
最近の防災グッズの中で商品が充実しているそうですよ。

最後に、
非常食です。最近は、あまーい非常食も人気を集めているそうです。

高橋さん:
どこでもスイーツ缶という商品です。
缶の中にそれぞれスイーツが入っていましてチーズケーキ、抹茶ケーキ、
本格的なスイーツが缶詰めにつまっている商品です。
防災食はアルファ米などお米が多いと思うんですけど、
被災時に気持ちがふさぎ込んでしまったり、
ストレスが溜まるという中で最近は、スイーツの防災食が増えています。

ケーキ以外にも、
羊羹やデニッシュパンが入った缶詰めも人気だという事です。
防災の備えができていない方はもちろん、備えはできているという方も
“日常から使える防災グッズ”を買い足して、災害に備えてみてはいかがでしょう?


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2021.03.27
08:25 『震災を語り継ぐ 気仙沼被災地の思い』


日本大震災から今月11日で10年を迎えました。
そんな中、先月も福島県沖で最大震度6強の地震が発生し、
先週20日にも宮城県沖で震度5弱の地震が起こるなど
ここにきて東日本大震災の余震とみられる地震が立て続けに起こっています。

いつ、首都圏を震源とした地震が起きてもおかしくありません。
改めて防災グッズの準備や、避難経路を確認して、
いざというときに備えておきましょう。

今朝は、「東日本大震災から10年、被災地の思い」と題して、
大きな被害を受けた宮城県・気仙沼市の方の声・思いをお伝えしていきます。

震災当時の状況について、当時小学4年生の10歳。
いまは東北学院大学2年生、20歳の鈴木勇汰さん、
そして民宿「沖見屋」を営む、
畠山勝弘さん、お二人の声を、お聴きください。

鈴木さん
ちょうど学校の帰りで、立ってられないくらいの地震があって、
地震いったん落ち着いたら、
避難訓練のことを思い出してみたいな。
まだ家に帰るより学校のほうが近かったんで、
自分は学校のほうに戻りました。
自分の家は海から歩いて5秒くらいで
海の目の前だったので、もう全部なくなっちゃいましたね。
大きな経験ではあると思います。
これ以上のつらい思いっていうのはなかなかないと思う。

畠山さん
避難所生活が1000人くらい。
寝る布団も何もないようなところに雑魚寝みたいな感じで、
その避難所生活を半年やりました。
私は消防団だったので、団員の15人中13人が家ない。
子供亡くした子が2人いて、
次の日から行けるところまで軽トラックで行って、
あとは担架で遺体を小学校の体育館に運ぶ仕事を1か月ぐらいやりました。


地震や津波が起きたとき、
いかに早く、身を守るための判断ができるかが
とても大切だとお二人のお話から感じます。
そして、
災害が起きたあとも、避難所などでの生活が待っています。
自分の命を守ること、そしてその後の心のケアも必要です。

気仙沼市にある東日本大震災遺構・伝承館。
津波の被害を受けた旧気仙沼向洋高校が当時の状況のまま残されています。
この遺構・伝承館の館長、佐藤克美さんにもお話を伺い、
私たちが災害に直面したとき、これが大事だと話してくれました。

佐藤館長
やはり避難、避難ですね。
ここで大丈夫っていうことは考えないほうがいいと思います。
必ず地震が来たら次は津波っていうことを
私たちはいつも肝に銘じてますので、まずは遠くへ避難しよう。
それでもだめだった場合は
一番高いところに避難しようっていう備えを
皆さんは持っていてほしいなと思います。
3月11日の東日本大震災を、
私たちは伝えなきゃいけないというふうに思っています。
つらいっていう思いを持っている人もいます。
だけど、私たちはつらいっていう思いを持っていても、
伝えないことには、今後の災害の備えにはならないと考えていますので、
伝えなくてはいけないというふうに思っています。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館では、
HPから遺構の中をVRで見ることができます。
日本で実際に起こった災害をきちんと学び、
もしものときに備えていきましょう。



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2021.03.20
08:25 「都会の真ん中に防災拠点が・・・!」


10年前の東日本大震災で、
東京都内では多くの街で帰宅困難者があふれました。

首都直下地震が発生した場合には、
この時より多い最大490万人の帰宅困難者が発生すると言われています。
地震が起きた時、
内閣府は混乱や危険を避けるため
「無理に帰宅するのではなく、その場にとどまることも大切」と
呼び掛けています。
そうした中、
東日本大震災以降、帰宅困難者に対する対策を強化する企業が増えています。

その企業の1つが、
六本木ヒルズなどを運営する森ビルです。
建物の被災状況を即座に推測できるシステムを独自に開発するなど、
都市防災力の向上を進めています。

実は、森ビルでは、
避難者を受け入れる為に備蓄倉庫も備えているんです。
森ビル広報室の滝川みりさんはこう説明します。

滝川さん
「備蓄倉庫を備えています。
大体森ビル全体で、約28万食の食料、
そのうち、六本木ヒルズでは、約10万食の食料を備えていて
その時、安心して過ごせるようなアルミブランケットだったり
とか医薬品も備蓄しています。
コロナの感染症対策のものでは消毒液やマスク
あとは、
受け入れる時に社員が着る防護服やフェイスガードも、
2020年夏から導入を開始しています」

非常食は
1日あたり約1,600〜1,700Kcalの栄養が確保できるよう備えられています。
また、
災害による停電に備えて、
都市ガスを利用した自家発電プラントが整備されていて、
およそ1万世帯分に当たる1日平均27万キロワットの電気供給が
可能となっています。

“帰宅困難者”受け入れについては、自治体と対策も進めています。
滝川さん:
「帰宅困難者の受け入れ大切においては、
当社の方で区の方と受け入れるっていう協定を締結していて、
六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズで合わせて5施設全体で
約1万人の帰宅困難者の方を受け入れる体制を整えています。
東日本大震災の時も、
港区から六本木ヒルズの方に
帰宅困難者を200名受け入れて欲しいというお声がかかりました。
その時も、受け入れる意思表明をしました」

東日本大震災の時も、帰宅困難者を受け入れていたんですね。
当時も、
防災備蓄品から約1500人分の飲み物と非常食などを配布したそうです。
災害はいつ襲ってくるかわかりません。
森ビルは、“逃げ込める街”を目指して防災の取り組みを進めています。
安全にとどまる事ができる場が都心の真ん中にあるのは、
心の安心へと続ながりますね。
自分の住んでいる街だけでなく、
よくお出かけする街の防災拠点の事も知っておきましょう。 



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2021.03.13
08:25 「東日本大震災から10年 岩手県大船渡市 復興の歩み」


今日は、被災地の1つ岩手県大船渡市の復興の歩み、
そして、町の現状についてお伝えします。
大船渡市は、岩手県の南部の太平洋に面していて、
現在の人口はおよそ3万5千人の市です。

東日本大震災で、最大8メートル以上の津波が押し寄せ、
亡くなった方は340人、行方不明の方は79人に上りました。
被害を受けた住宅は、およそ5500軒となっています。

大船渡市に住んでいる、漁師の亘理孝一さんは、
当時の様子についてこう話してくださいました。


亘理さん:
仕事も何も、自分のほれ、住居も流されたったから・・・。
自分は、海岸のすぐそばにお家があったから、何にもないんだもん。
家はないし、船は二艘流されたし、倉庫から何から全部・・・。
とにかく、まるっきり、0からの生活だったね・・・。
いつかは来るとおもってたけどこんな大きな津波だとは想像もしなかった。
大変だったねえ。


大船渡市では、およそ3000隻の漁船が被災
わかめほたての養殖施設なども失いました。
魚市場も全壊、漁港も水没倒壊して、
被害額は、5007億円に上ったと言います。
震災から、10年経ち、水産のまち、港まちとして、
魚市場は、2014年に、ホタテやカキなどの養殖施設は
2013年末に全て復旧しました。
復興が進んでいる大船渡市。
震災からの復興計画は、このように立てたと市長は語っています。

大船渡市長
原則として、津波が来ても、人は死なない、家は流されないよう
目標して、大災害を乗り越え、より良い街として再生させる。
大震災前の課題を克服するきっかけとなる復興を目指すことと致しました。


大船渡市は、2016年に災害公営住宅801戸を完成させたのをはじめ、
住宅を、地域の集団で、高台に移転させる事業も行っています。
私も、先月大船渡市に取材に行ってきましたが
海の周りにはあまり建物がなく、高台に新しい家が立ち並んでいました。
この大船渡市の事業が進んでいるという事が感じられました。

そんな岩手県大船渡市で、震災前の2010年12月から市長を務める
戸田公明市長に、
「東日本大震災から10年を前に、今、伝えたいことについて」
伺いました。

大船渡の、防災集団移転促進事業は、既存の集落の空き地を活用して
そこに差し込む形で行った。いわゆる“大船渡方式”と言われていて
「差し込み型高台移転」と言われています。
今後、南海トラフ地震などの地震・津波が危惧されている中、
自然復興には、使えると思います。
々事が早い 安い C楼茲離灰潺絅縫謄が維持しやすい
水平展開できる案ではないかと思います。



私達が、直接取り組めることではないですが、
自分の住む町が、津波や地震に備えて、どのような対策を取っているか
気にすることが大切かもしれません。


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家の耐震基準 知ってほしい事
2024年06月01日 放送
線状降水帯の事前予測について
■2024年 ON AIR
3月11日(月) TOKYO FM 防災FRONT LINE 1DAY~震度7・東京で起きたら、命をどう守りますか?~
過去の防災関連番組
■2023年 ON AIR
9月1日(金) TOKYO FM 防災の日スペシャル 関東大震災から100年
■2022年 ON AIR
10年ぶり首都直下地震被害想定改定 ~プロテクトマイセルフ~
■2022年 ON AIR
PROTECT MYSELF ~都市生活の自助と共助~
■2021年 ON AIR
首都圏に線状降水帯が滞留したら 水災害に備える 首都圏ノウハウ
■2020年 ON AIR
TOKYO FM 防災の日 1DAYスペシャル 大災害、その時に… 命を守る防災アクション
■2019年 ON AIR
防災とボランティアの日 特別プログラム 東京BLACKOUT 〜大停電、そのとき
■2018年 ON AIR
TOKYO FM 防災とボランティアの日 特別プログラム 防災LIFE HACK! 〜目の前の命を救うウラワザ
防災の日ワンデー企画 防災 ONE ACTION!
■2017年 ON AIR
防災の日 TOKYO FM 1DAY PROGRAM WATER DAMAGE 〜豪雨、そのとき
防災とボランティアの日 特別企画 ESCAPE FROM LEVEL X ~巨大立体都市を生き延びる~
■2016年 ON AIR
PROTECT MYSELF
■2015年 ON AIR
DIGEST
IN THE CRISIS
■2014年 ON AIR
LOVE & HOPE
防災ONE DAY
■2013年 ON AIR
防災ONE ACTION
防災ONE DAY
■2012年 ON AIR
PROTECT YOURSELF
■2011年 ON AIR
SAVE THE LIFE
■2010年 ON AIR
WALK
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2009年 ON AIR
IN THE CHAOS
防災ONE TOPIC
■2008年 ON AIR
THE MOMENT
AGAINST THE EARTHQUAKE