2022.03.12
08:25 災害用伝言ダイヤル「171」体験利用してみよう


きのう、
3月11日で東日本大震災から11年が経ちました。
この東日本大震災では、都心に住む私達も様々な影響がありました。

その1つが「帰宅困難者問題」です。

内閣府の「帰宅困難者対策の実態調査」によると、
2011年3月11日午後2時46分時点で
東京都にはおよそ、352万人、
神奈川県には、およそ、67万人
千葉県、およそ52万人、
埼玉県、およそ33万人の帰宅困難者がいたと言われています。

地震が発生した時に、
会社や学校にいた人のおよそ83%が
11日中に会社や学校から離れているという調査も出ています。

その帰宅中に
必要と感じた情報で最も多かったのが
「家族の安否確認」でした。

あなたは、
災害が起きた時、家族との連絡方法を確認していますか?
災害伝言ダイヤル「171」をご存じでしょうか。
知っているけれど、「使用した事はない」という方も多いと思います。

流れを確認すると、
録音・伝言を入れたい場合は,魏,靴泙后
次に、電話番号を入力しその後、,離椒織鵑魏,靴泙后
ガイダンスが流れた後に、【伝言を入れます】
入れ終わったらのボタンを押して、
録音した伝言を確認してください。
「伝言をお預かりしました」というガイダンスが流れたら終了です。

使用する際のポイントがいくつかあります。

伝言の登録や確認をする際は、被災地にいらっしゃる方の
電話番号がキーとなります。家族・親戚・知人など安否を確認する
ひとたちの間であらかじめ番号を共有しておきましょう。

伝言を残せるひとつの電話番号あたり、最大で20と限りがあり、
録音時間は30秒です。今どこにいるのか・誰と・怪我の有無
次はいつ連絡予定か限られた時間の中でどの様に情報を伝えるか整理しましょう。

また、スマートフォンなどからメッセージを登録確認できる
災害用伝言版Web171もあります。

今日ご紹介した災害伝言ダイヤル171は
毎月、1日と15日、防災週間の8月30日〜9月5日、
1月1日〜3日の三が日、防災とボランティア週間の、
1月15日〜21日体験利用する事ができます。

一度ご家族で体験してみてはいかがでしょうか?


音声ファイルはこちら


2022.03.05
08:25 3.11を振り返る『津波の正しい知識』


東日本大震災の発生から、
来週3月11日(金)で11年となります。
午後2時46分に三陸沖を震源とする最大震度7を観測する地震が発生。
地震の規模を示すマグニチュードは、9.0と推定され、
1994年の北海道東方沖地震の8.2、
1995年の阪神淡路大震災の7.3を
大きく上回る国内観測史上最大の地震となりました。

死者と行方不明者は、合わせて2万5949人。
また、津波により冠水した面積は、宮城、福島など6県で
561平方キロメートル。
山手線の内側の面積のおよそ9倍に及んだと言われています。

東日本大震災の記憶、あなたはどのくらい残っているでしょうか?
この時、「津波」の恐ろしさにあらためて気づかされた方も多かった
と思います。

ここからは、
東北大学 災害科学国際研究所所長の今村文彦さんに
『津波の正しい知識』について教えていただきます。
今村さんは、東日本大震災の津波でこんな事が分かったと言います。

津波の破壊力が大きな被害をもたらしたといえる東日本大震災。
津波はどのくらいの時間で到達するのでしょうか?
南海トラフや首都直下地震を例にこう解説します。

津波到達時間まで時間がない場合はすぐに避難を開始しなければいけません。
一方、
到達時間まで時間がある場合にはこの点に注意をして欲しいと話します。

東日本大震災では、
実際に、『情報』を待ってしまい逃げ遅れた方がいるそうです。

情報が伝わるのを待つのではなく、情報を取りに
行くようにしましょう。その時、どこの情報を取るか、
災害時は、あなたが今、身体で感じた事、感じている事も一つの情報です。



音声ファイルはこちら


2022.03.04
19:33 


東日本大震災の発生から、
来週3月11日(金)で11年となります。
午後2時46分に
三陸沖を震源とする最大震度7を観測する地震が発生。
地震の規模を示すマグニチュードは、9.0と推定され、
1994年の北海道東方沖地震の8.2、
1995年の阪神淡路大震災の7.3を
大きく上回る国内観測史上最大の地震となりました。

死者と行方不明者は、合わせて2万5949人。
また、津波により冠水した面積は、宮城、福島など6県で
561平方キロメートル。
山手線の内側の面積のおよそ9倍に及んだと言われています。

東日本大震災の記憶、
あなたはどのくらい残っているでしょうか?
この時、「津波」の恐ろしさにあらためて気づかされた方も多かった
と思います。

ここからは、
東北大学 災害科学国際研究所所長の今村文彦さんに
『津波の正しい知識』について教えていただきます。
今村さんは、東日本大震災の津波でこんな事が分かったと言います。

津波の破壊力が大きな被害をもたらしたといえる東日本大震災。
津波はどのくらいの時間で到達するのでしょうか?
南海トラフや首都直下地震を例にこう解説します。

津波到達時間まで時間がない場合はすぐに避難を開始しなければいけません。
一方、
到達時間まで時間がある場合にはこの点に注意をして欲しいと話します。

東日本大震災では、
実際に、『情報』を待ってしまい逃げ遅れた方がいるそうです。

情報が伝わるのを待つのではなく、情報を取りに
行くようにしましょう。その時、どこの情報を取るか、
災害時は、
あなたが今、身体で感じた事、感じている事も一つの情報です。





2022.02.26
08:25 東京都防災模試


今朝は、東京都の取り組みをご紹介します。
あなたは、防災の知識がどのくらいありますか?
分かっているつもりになっていませんか?
そんな皆さんに是非試してもらいたいのが、
東京都の「東京都防災模試」です。

この「東京都防災模試」は、
スマートフォン、タブレット端末や、PCを利用して
クイズ形式で地震や風水害などの知識を学ぶ事ができるウェブコンテンツです。

問題数は、全部で20問
東京都の地域特性や都市構造を踏まえた、問題となっていて
地震が発生した瞬間から避難までをストーリー仕立てにした設問や
台風などの風水害、感染症に関する問題が出題されます。
また、問題を解く前に、自分のお住いの地域を入力する様に
なっていて、地域ごとに一部違う問題が出される様になっているんです。
東京都庁総務局 総合防災部 
防災管理調整担当課長 田村直之(たむら・なおゆき)さんに詳しく伺いました。 1分20秒

1分

TOKYO FMがある中央区を選択すると
こんな問題が出題されました。 5秒

【音声40秒】
私も実際に問題を解いてみましたが、
〜もあって楽しく学ぶ事ができました。
模試を受ける事で防災に関する自分の知識確認に加えて
新しい知識の取得もできますよね。
田村さんは、その他にもこんな楽しみ方があると話します。

素材2 40秒
週末、家族やお友達とチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
『東京都防災模試』は東京都のHPからアクセスできます。
費用は、無料で、来週の2月28日(月)夜6時頃までとなっています。



音声ファイルはこちら


2022.02.19
08:25 


今朝の防災FRONTLINEは、
『首都直下地震が起きたら・・・森ビルの取り組み』についてお伝えします。

六本木ヒルズなどを手掛けている、
森ビルは、災害時に『逃げ込める街』という
スローガンを掲げ、建物の被災状況を即座に推測できるシステムを
独自に開発するなど都市防災力の向上を進めています。

森ビルは、東日本大震災以降、港区と協定を結び
森ビル関連施設全体で1万人の帰宅困難者を受け入れる体制を整えています。

また、帰宅困難者受け入れの為に、
災害時の一時滞在施設として10万食の食料を備蓄しています。
実際に、森ビル株式会社 広報室の本優衣さんに案内していただきました。
地下にある倉庫に入ってみると、・・・。
所狭しと、段ボールが積み上げられています!
広さはどのくらいなのでしょうか?
福本さん教えてください。

福本さん:

その他にも、アルミ保温シート、軍手やランタン
赤ちゃん用のミルクなど、お子さんからご年配の方まで、
帰宅困難者として受け入れられる体制が整っていました。

この防災備蓄の取り組みに加え、災害による停電に備えて、
森ビルでは、都市ガスを利用した自家発電プラントが整備されていて、
およそ1万世帯分にあたる
1日、平均27万キロワットの電気供給ができる様になっています。
この『自家発電プラント』、帰宅困難者を受け入れる施設だけでなく、
森ビルが手掛けている
高層マンションやその周辺にお住まいの方々にも電力が供給されます。

森ビル災害対策室 事務局長の細田隆さんは、
マグニチュード7クラスの地震であれば電力供給がストップする事は
ないと言います。

細田さん:

更に、運営している施設17カ所に災害用井戸を設置していて
災害発生時には、設置されているビルや高層マンション、
近隣の方に生活用水として供給する事を想定しているという事です。

高層マンションにお住まいの方々が、
安心して『在宅避難』できる対策も進められているんですね。



音声ファイルはこちら


2022.02.12
08:25 深夜に避難警報や避難指示が出たらどう行動する?


先月、15日に起きた、
トンガ近海の海底火山の噴火によって鹿児島県や岩手県など
太平洋側の広い範囲で津波が観測され、津波防災の重要性が
改めて浮き彫りになりました。

今朝は、
「深夜に避難指示が出たらどう行動する?」
という視点についてお伝えします。

まず、
津波警報・注意報の種類について改めて確認していきましょう。

津波注意報は、予想される津波の高さが、
0.2メートル以上、1メートル以下でも被害の恐れがある場合に出されます。

【津波注意報】が出た場合の取るべき行動としては、
海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れる事が求められます。

【津波警報】は、津波が1メートル以上、3メートル以下の場合に出され、
【大津波警報】は3メートルを超えると予想される場合に出されます。

津波警報や大津波警報が出された場合は、沿岸や川沿いにいる人はただちに
高台や津波避難ビルなど安全な所に避難する事が求められます。

先月、1月15日に起きた噴火では、トンガ諸島海域では津波が発生しましたが、
気象庁は当初、日本では若干の海面変動の可能性にとどまり、津波被害の
心配はないという見通しを示していました。しかし、翌日未明に、鹿児島県や
岩手県沿岸部などに津波警報を出し、太平洋側を中心に広範囲に津波注意報を発表。
最大およそ、23万人に避難指示が出されました。

いつまた、深夜に避難指示が出たり、津波が襲ってくるかわかりません。

その時の為の行動や備えを考える事が重要になってきます。
暗闇の中でも逃げられる様に、
懐中電灯はすぐ使用できる場所に準備しておきましょう。

街灯が消えた状態でも避難しやすい様に、
平時から緊急避難場所への経路を歩いて確認しておく事も大切です。

津波の恐れがある地域では、一般的に、
自治体が作成しているハザードマップに
想定される津波の到達時間や高さ、
浸水想定区域などのほか、緊急避難場所も掲載されています。
地震の際は、
経路沿いの塀や家屋が崩れるなどして通れなくなる恐れもあります。
複数の緊急避難場所を把握して経路も複数確認しておきましょう。

冬場の夜間でも津波避難の行動は、
【徒歩が原則です】
今回の津波でも一部地域で避難する車の渋滞が起きています。

車での避難は、渋滞の原因や徒歩避難の妨げとなる可能性があります。
夜間でも“徒歩”で避難という事を覚えておきましょう。

冬場は、
防寒具を含めた非常用持ち出し袋の準備をしておく事もおすすめまします。

具体的にどのような物を入れておくと良いかというと、
寒さに耐えられる防寒着、ウィンドブレーカーや厚手の靴下、
手袋などを入れておきましょう。また使い捨てカイロも災害時の寒さ対策に
重宝します。コンパクトで持ち運びが便利なのは、エマージェンシーシート。
身体にまきつければ体温を逃さず、寒さから身を守る事ができます。

また、もしもの時の為に、深夜の避難訓練を実施してみる事も大切ですね。


音声ファイルはこちら


2022.02.05
08:25 


防災FRONTLINEでは、
災害や地震が起きた時に、
皆さんに役立つ情報を分かりやすくお届けしています。

日本は、地震大国です。

有感地震、人が感じる地震は1年間に1千回から2千回
一日あたり、3〜6回発生しています。
また、気象庁は、
日本全体で、無感地震=人が感じない地震も含めると、
1年間に10万回から15万回の地震を観測しています。
日本で暮らしている以上、地震は切っても切り離せません。

そこで、
今朝は、去年12月に内閣府が発表した
「日本海溝・千島海溝 地震被害想定」についてお伝えします。

千島海溝の巨大地震は、
北海道の択捉島沖から
十勝地方の沖合にかけての領域で起きる地震を指します。

一方、日本海溝は千島海溝の南、青森県の東方沖から
千葉県の房総沖にかけての一帯です。

いずれも海側の太平洋プレートが陸側に沈み込んでいて、
そのプレートの境界では過去に、地震が起きていて、
1952年「十勝沖地震」や1973年の「根室半島沖地震」など
マグニチュード7クラスの津波を伴う地震が相次いで発生しています。

日本海溝沿いでマグニチュード9.1の地震が発生した場合、
東北や北海道の各地で10メートルを超える巨大な津波が押し寄せるとされています。

また、千島海溝沿いでマグニチュード9.3の地震が発生した場合は、
北海道東部を中心に20メートルを超える津波が押し寄せると予想されています。
死者の数は、
北海道で8万5千人、青森県で7千500人、宮城県で4500人など
合わせて10万人に上り、8万4千棟が全壊すると予想されています。

寒さが厳しい北海道や東北特有の厳しい想定も示されました。
それが、「低体温症」です。
東北大学の研究グループでは、
東日本大震災でも津波から逃れたあと身体が濡れたままでいたり、
住宅の高い階などに避難して救助を待つ間に寒さが
原因で亡くなったりしたケースが報告されているという事です。

この為、今回の想定では、
低体温症によって死亡するリスクの高まる人を
「低体温症要対処者」と位置づけ、初めて推計しました。

巨大地震が冬に発生した場合、
低体温症になる危険のある人は、
日本海溝で4万2000人、千島海溝で2万2000人に達するとしています。

一方、防災対策を進めた場合の効果も公表されました。
津波避難施設の整備など避難先の確保を進めるとともに
浸水域にいるすべての人が地震から10分ほどで避難をはじめていれば
犠牲者の数をおよそ80%減らす事ができると推計しています。
そこで、重要なのが「津波避難ビル」や「津波避難タワー」の存在です。

南海トラフの被害が想定される地域では、整備が進んでいますが、
自治体の財政的な事情から、整備が進んでいないエリアも多く存在しています。

都心や関東南部に住む私たちも、住んでいるエリアではないから・・・
ではなく、もしも・・・私たちも街で起きたらという事を考えながら、
海沿いにお住まいの方は、
「津波避難ビル」や「津波避難タワー」について調べてみるなど
家族で話し合ってみてください。

防災意識を高める事は命を守る事へと繋がります。


音声ファイルはこちら


2022.01.29
08:25 「長周期地震動って?」


先週、22日(土)未明に、
日向灘を震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、
大分・宮崎で最大震度5強を観測しました。
この地震では、震源から遠く離れた地域でも
ビルの高層階が大きく揺れる「長周期地震動」が起きました。

今朝は、「長周期地震動」についてお伝えします。
長周期地震動は、大きな地震で生じる周期の事を言います。

揺れの「周期」とは、
地震が起きると地面がガタガタと揺れますが、
その1回の揺れ、行って帰ってくるまでの一往復で
どのくらいの時間がかかるのか、その時間を「周期」と言います。

木造家屋がガタガタ揺れる場合、周期は1秒にも満たない短周期地震動です。
一方、長周期地震動は、1往復に3秒と行ったように、長い時間がかかり、
ゆっくり揺れます。高層ビルなどは、大きく長時間揺れる可能性があります。
また、遠くまで伝わりやすい性質があり、
地震が発生した場所から数百キロ離れたところでも大きく長く揺れる事があります。
この長周期地震動は4つの階級に分けられています。

階級1は、室内にいたほとんどの人が揺れを感じる。驚く人もいる。
ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れる。
階級2は、室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じる。
棚にある食器類、書棚の本が落ちる事がある。
階級3、立っている事が困難になる。
固定していない家具が移動したり、不安定なものは倒れる事がある。
階級4は、立っている事ができず、はわないと動く事ができない。
揺れに翻弄される。固定していない家具の大半が移動し倒れるものがある。
先週22日の地震では、
熊本、大分、宮崎県内で、
4段階中2番目の「階級2」が観測されています。

高層マンションは余震の度に揺れたり、
ライフラインが止まるとエレベーターもストップし、
下から上の階に水を運ぶ事も簡単ではありません。
一度地上に降りたらそのまま、避難所に避難したくなる事も想像できます。
しかし、東京・港区を例にすると、
避難所は57カ所で、収容可能人数は、およそ、4万2200人にすぎません。
そしてコロナ渦で収容人数は更に減って1万2000人となっています。
港区によると、およそ26万人の人口のうち、
およそ、9割が共同住宅に住んでいます。

こうした中、東京・港区では、
「マンションの住民は避難所に避難するのではなく、
自宅に留まる在宅避難」をして欲しいと呼びかけるハンドブックを出しています。

自宅スペースが倒壊していない人は在宅避難して欲しいとしていて、
在宅避難で自宅に居続ける場合、重要となる食料や食料水、
バッテリーなどの備蓄を1週間分準備して欲しいと呼びかけています。



音声ファイルはこちら


2022.01.22
08:25 大雪による車の立ち往生への備え


今月6日、関東南部で大雪となりましたね。4年ぶりに都心では
積雪が10センチを観測し、23区でも大雪警報が出されました。

この大雪の影響で首都高速道路では、中央環状線などで
最大14時間も車の立ち往生が発生しました。

そこで、けさは関東南部が再び大雪となり、
車の立ち往生に巻き込まれてしまった際の
注意点や対策についてお伝えします。

関東南部にお住まいの方は、
冬用タイヤにされていない方もいるかと思いますが、
防災科学技術研究所
雪氷防災研究センターの中村一樹研究員は、
雪の際に車を運転する場合についてこう話します。


中村研究員:
冬用タイヤは必須です。必ずつけないと駄目だと思います。
でも一番いいのは、雪の予報のときは
なるべく車の使用を避けることが大事だと思います。
ただ、やむを得ない場合はスタッドレスタイヤなど
冬用のタイヤの装着は必須でその上でいろんな装備、
備えをしておくことが大事です。


冬用タイヤに加え、タイヤチェーンも用意しておくとより安心です。
続いて、車の立ち往生に巻き込まれてしまった際に、
ガソリン車と電気自動車で
それぞれ注意する点について中村研究員に伺いました。


中村研究員:
ガソリン車で一番注意してほしいのは一酸化炭素中毒です。
車のマフラーまで雪が積もるような状況で、エンジンをかけてしまうと、
排気ガスが車内に入って数十分ぐらいで
一酸化炭素が危険な濃度に達してしまいます。
対策としてはマフラーの周りを除雪することで
一酸化炭素の濃度の上昇を抑えることができると思います。
やむを得ずエンジンかける場合は、
必ずマフラーの周りを除雪する必要があります。
一方、電気自動車は一酸化炭素中毒のリスクはないです。
ただ、電気自動車の場合は電力が消費されると、
だんだん動ける距離も短くなるので、
暖房の使い方について十分考えていく必要があります。


このほか、長時間同じ姿勢で
エコノミークラス症候群になるリスクもあります。
水分補給や手足のストレッチを意識的に心がけてください。

最後に、立ち往生が長時間になってしまった際に備え、
車内に備蓄しておくものについても教えていただきました。


中村研究員:
特に雪による立ち往生の場合は寒さもありますので、
例えば防寒着や毛布、あるいは結構効果があるのが防寒のアルミシートです。
外で除雪するための長靴や手袋、スコップも大事になってきます。
それから、立ち往生が長時間にわたる場合は、
水や食料のほかに簡易型の携帯のトイレも常備しておくと良いと思います。
また、情報を得ることも大事ですので、
携帯電話のモバイルバッテリーあるいは
車のバッテリーから充電できるようなケーブルもあると良いと思います。


大雪による立ち往生以外の防災の役にも立ちますから、
ぜひ車に備えておきましょう。

音声ファイルはこちら


2022.01.15
08:25 「都市ガス マイコンメーター復帰の手順」


阪神淡路大震災から、来週の17日(月)で27年となります。
この阪神淡路大震災では、
6434人の犠牲者と3人の行方不明者
全壊およそ10万5000棟、
半壊14万4000棟。
一部損壊が、39万506棟もの住宅被害があり、
293件の火災発生が発生しました。

この阪神淡路大震災では、
85万7400戸のガス供給が停止し
低圧ガス導管を中心に2万6千カ所を超える被害が発生しました。
震災後、ガスの復旧にはおよそ3か月の期間を要しました。

震災後、ガス会社各社は地震対策を行いました。

折れにくいポリエチレン製のガス導管に取り替えたり、
各家庭のガスメーターをマイコンメーターにして、
震度5程度の揺れで、自動遮断するようにしました。

また、二次災害防止の為、供給エリアをブロック化し、
そこに地震計を設置する事で震度6程度の揺れを
感知したブロックだけを自動遮断できる様な対策を行ってきました。

先ほどお伝えした、
マイコンメーターとは、安全機能のついたガスメーターの事です。
震度5以上でガスの供給を遮断されます。
万が一、家庭内の配管に被害があったとしても、
そこにガスは供給されていないので、被害を食い止める事ができます。

このマイコンメーターですが、
私達自身で復帰する事ができます。

あなたは、もう知っているかもしれませんが、改めて
ガスメーターが地震の揺れを感知してガスを止めた場合に、
再びガスを使えるようにするための手順を確認していきましょう。

,呂犬瓩法△垢戮討離ス機器をとめます。
⊆,法▲スメーターのキャップを外し、
ボタンをゆっくり押し込み、すぐに手を離します。
※キャップが無く、
ゴム製の黒いボタンが付いているガスメーターも
ありますので、同様にボタンを押して、手を離してください。
ぅ椒織鵑魏,靴燭蕕修里泙3分待ちましょう。
その間、ガス機器は使用しないでください。
ィ格後、ガス漏れ等の異常がなければガスを使う事ができます。

それでもガスが使えない時は、ガス会社まで連絡をしてください。

もしも、地震が起きた時、
そしてその後のガスの復旧作業の手順を知っていれば慌てる事もありません。

東京ガス 広報の塩澤佑太さんはこの様に話します。

塩澤さん
大きな地震が発生した際は、まずは身の安全の確保を優先してください。
大きく揺れているときに火に近づくのは危険です。

慌てて火を消しに行かなくても
ガスメーターがガスを止めてくれるので安心してください。

揺れがおさまりましたら、
すべてのガス機器を止めてガス臭くないことを確認してから、
ガスメーターの復帰操作をお願いします。

いざ地震が起きたときに慌てないよう、
この機会に是非、ご自宅のガスメーターがどこにあるか確認してみてください。

都心を始め、
関東南部に住む私達もいつ首都直下地震が起きるかわかりません。
いざという時に、自ら進んで行える行動や知識については、
今のうちに知っておきましょう。


音声ファイルはこちら


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