子どもが「発達障害」グレーゾーンだと判明…親ができることは? 悩む相談に“人生の先輩”からのアドバイス続々
2024.11.20
フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
11月15日(金)の放送は、「発達障害グレーゾーン」に関する相談を紹介しました。
<リスナーの相談>
私には、来年小学生になる6歳の長男と、4歳の次男がいます。長男が小学校の就学前に市でおこなっている発達検査を受けたところ、グレーゾーンであることがわかりました。
文字や絵を真似して描くのが特に苦手で、保育所の先生にも療育を勧められ、現在3ヵ月ほど経ちます。家では毎朝30分ほどひらがなのなぞり練習や、百玉そろばんで数を数えたり図形ブロック使ったりして学習していますが、療育施設の先生には学習面で大きく遅れていると指摘され、長男の将来に不安を感じています。
夫は何をサポートすればわからないから私に任せっきりといった感じです。グレーゾーンの子どものためにしてあげられることは何か? どんなことを覚悟しておいたほうがいいのか教えてください。よろしくお願いします。(埼玉県 30代後半 女性 会社員)
*
発達障害でのグレーゾーンとは、発達障害の特性があり、診断基準であてはまる項目があるものの、確定診断には至らないが発達障害の傾向がある状態を指す言葉です。
パーソナリティの住吉は「親御さんの心配は大きいでしょうし、自分を責めたり、もっとできることはないかとプレッシャーに感じることは絶対にあるんだろうなと想像します」と相談者に寄り添います。
続けて「リスナーのなかにはきっと経験者がたくさんいらっしゃると思いますし、もしかしたらプロの方もラジオを聴いているかもしれませんので、アドバイスを伺いましょう」とコメントし、他のリスナーにアドバイスを呼びかけました。
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆1人で抱え込まずに相談を
私の息子は中学生ですが、重い自閉症で特別支援学校に在籍しています。子どもに何をしてあげられるか、私も就学前にたくさん悩みました。時を経て感じることは、子ども自身がまず笑顔で生活できること、学校に楽しく通えることが一番だと思います。その姿を見て、自然と私たち家族も笑顔になれます。
具体的には、居住地にある小学校の支援学級をいつでも利用できるよう、あらかじめ学校の先生方に相談をしておくことが大切です。普通学級で問題なければそれでOKです。もしも普通学級で息子さんが苦しくなってしまうことがあれば避けてあげたいので、そのための相談は必須です。
今、療育に通っているとのことなので、その事業所で就学後についての相談ができると思います。また、就学後に利用できる事業所があるかどうか(放課後デイサービスなど)も調べておくと安心です。保育園、事業所、役所など、相談できるところはあります。決して1人で悩まないでください。想像以上に子どもには伸び代がありますよ! 計算などできてすごいですね。お母さんもえらいです! うちの息子も今ではできることが増え別人のように落ち着きました。
大切なことがもう1つあります。お母さん自身もあまり悩みすぎず、息抜きしてくださいね。お母さんの笑顔が何よりです。旦那さんも少しずつ、具体的に協力してくれるはず……! きっとどうしていいか、わからないんですよね。いい方向へ進むこと願っています。(茨城県 40代前半 女性 パート/アルバイト)
◆子どもの得意分野を見つけよう
発達障害グレーゾーン当事者です。相談者さんの息子さんとは逆で、私は文字だけの本を読むのが難しく、また、耳で聞いたことをほとんど覚えられせん。学校や会社では理解が得られず、苦手なことは「努力すればできる」と言われました。
たしかに努力や工夫をすればできることもあるのですが、「普通の人よりも、ものすごく努力をして、工夫をして、やっとできる」ことなんです。ただ生きているだけでクタクタになるほどです。
発達障害のある方はどこかが他人より劣りますが、興味関心のある分野を覚えたりこなしたりする際にはすさまじい集中力を発揮するため、得意分野を極めてプロになっている方も多いです。私は今、苦手な分野が最小限で済む在宅の仕事をしています。自分が得意なデザインや絵の仕事です。
親の心配する気持ちも痛いほど理解できますが、どうか息子さんの才能を見つけてあげてください。彼に合う環境を整えて、そこをどんどん伸ばしてあげるサポートをしてください。きっと素晴らしい才能が開花すると思います。息子くんと質問者さんに素敵な未来があることを祈っています。(秋田県 30代後半 女性 専門職/クリエイティブ職)
◆ペアレント・トレーニングに参加してみる
お子さんに発達の問題がある場合、環境設定が一番大切です。小学校はどこに入れるか決まっていますか?
普通学級、支援学級など、事前にいくつか小学校の見学に行って、グレーゾーンのお子さんがいるか、その場合どういったサポートをしているかなど、校長先生に聞いて学校のサポート状況を確認してください。また、お子さんの様子も詳細に説明して先生の反応も見てください。学校の雰囲気がわかると思います。
旦那さんのことですが、ペアレント・トレーニングというものがあるので調べてみてください。親が発達に問題のある子どものことを学べる勉強会があります。息子さんが来年の4月から楽しく学校に通えることを願っております。(東京都 40代後半 女性 専業主婦)
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11月15日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
11月15日(金)の放送は、「発達障害グレーゾーン」に関する相談を紹介しました。
<リスナーの相談>
私には、来年小学生になる6歳の長男と、4歳の次男がいます。長男が小学校の就学前に市でおこなっている発達検査を受けたところ、グレーゾーンであることがわかりました。
文字や絵を真似して描くのが特に苦手で、保育所の先生にも療育を勧められ、現在3ヵ月ほど経ちます。家では毎朝30分ほどひらがなのなぞり練習や、百玉そろばんで数を数えたり図形ブロック使ったりして学習していますが、療育施設の先生には学習面で大きく遅れていると指摘され、長男の将来に不安を感じています。
夫は何をサポートすればわからないから私に任せっきりといった感じです。グレーゾーンの子どものためにしてあげられることは何か? どんなことを覚悟しておいたほうがいいのか教えてください。よろしくお願いします。(埼玉県 30代後半 女性 会社員)
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発達障害でのグレーゾーンとは、発達障害の特性があり、診断基準であてはまる項目があるものの、確定診断には至らないが発達障害の傾向がある状態を指す言葉です。
パーソナリティの住吉は「親御さんの心配は大きいでしょうし、自分を責めたり、もっとできることはないかとプレッシャーに感じることは絶対にあるんだろうなと想像します」と相談者に寄り添います。
続けて「リスナーのなかにはきっと経験者がたくさんいらっしゃると思いますし、もしかしたらプロの方もラジオを聴いているかもしれませんので、アドバイスを伺いましょう」とコメントし、他のリスナーにアドバイスを呼びかけました。
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆1人で抱え込まずに相談を
私の息子は中学生ですが、重い自閉症で特別支援学校に在籍しています。子どもに何をしてあげられるか、私も就学前にたくさん悩みました。時を経て感じることは、子ども自身がまず笑顔で生活できること、学校に楽しく通えることが一番だと思います。その姿を見て、自然と私たち家族も笑顔になれます。
具体的には、居住地にある小学校の支援学級をいつでも利用できるよう、あらかじめ学校の先生方に相談をしておくことが大切です。普通学級で問題なければそれでOKです。もしも普通学級で息子さんが苦しくなってしまうことがあれば避けてあげたいので、そのための相談は必須です。
今、療育に通っているとのことなので、その事業所で就学後についての相談ができると思います。また、就学後に利用できる事業所があるかどうか(放課後デイサービスなど)も調べておくと安心です。保育園、事業所、役所など、相談できるところはあります。決して1人で悩まないでください。想像以上に子どもには伸び代がありますよ! 計算などできてすごいですね。お母さんもえらいです! うちの息子も今ではできることが増え別人のように落ち着きました。
大切なことがもう1つあります。お母さん自身もあまり悩みすぎず、息抜きしてくださいね。お母さんの笑顔が何よりです。旦那さんも少しずつ、具体的に協力してくれるはず……! きっとどうしていいか、わからないんですよね。いい方向へ進むこと願っています。(茨城県 40代前半 女性 パート/アルバイト)
◆子どもの得意分野を見つけよう
発達障害グレーゾーン当事者です。相談者さんの息子さんとは逆で、私は文字だけの本を読むのが難しく、また、耳で聞いたことをほとんど覚えられせん。学校や会社では理解が得られず、苦手なことは「努力すればできる」と言われました。
たしかに努力や工夫をすればできることもあるのですが、「普通の人よりも、ものすごく努力をして、工夫をして、やっとできる」ことなんです。ただ生きているだけでクタクタになるほどです。
発達障害のある方はどこかが他人より劣りますが、興味関心のある分野を覚えたりこなしたりする際にはすさまじい集中力を発揮するため、得意分野を極めてプロになっている方も多いです。私は今、苦手な分野が最小限で済む在宅の仕事をしています。自分が得意なデザインや絵の仕事です。
親の心配する気持ちも痛いほど理解できますが、どうか息子さんの才能を見つけてあげてください。彼に合う環境を整えて、そこをどんどん伸ばしてあげるサポートをしてください。きっと素晴らしい才能が開花すると思います。息子くんと質問者さんに素敵な未来があることを祈っています。(秋田県 30代後半 女性 専門職/クリエイティブ職)
◆ペアレント・トレーニングに参加してみる
お子さんに発達の問題がある場合、環境設定が一番大切です。小学校はどこに入れるか決まっていますか?
普通学級、支援学級など、事前にいくつか小学校の見学に行って、グレーゾーンのお子さんがいるか、その場合どういったサポートをしているかなど、校長先生に聞いて学校のサポート状況を確認してください。また、お子さんの様子も詳細に説明して先生の反応も見てください。学校の雰囲気がわかると思います。
旦那さんのことですが、ペアレント・トレーニングというものがあるので調べてみてください。親が発達に問題のある子どものことを学べる勉強会があります。息子さんが来年の4月から楽しく学校に通えることを願っております。(東京都 40代後半 女性 専業主婦)
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11月15日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年11月23日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/