高校生の子どもが「パイロットになりたい」と言ってきた…どうすればいい? 悩む相談に“現役パイロット”などからのアドバイス続々
2024.09.13
フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
9月6日(金)の放送は、「パイロットになる方法」に関する相談を紹介しました。
<リスナーの相談>
昨晩、高校生の息子が「パイロットになりたいので、いろいろとよろしくお願いします!」と言ってきました。飛行機が好きなのは知っていたので、何となく将来はそちら方向に行くのかなと漠然と思っていました。しかしながら、我が家は普通の家庭です。お金やら勉強やら、どうしたらいいか現役パイロットさんがいたら教えていただきたいです。(東京都 40代前半 女性 専業主婦)
*
この相談にパーソナリティの住吉は「息子さんが飛行機好きなら、何をどうしたらパイロットになれるのか、自分で調べていそうですね」とコメント。続けて「この番組を聴いているリスナーのなかに詳しい方、現役パイロットの方、航空関係者がいるかもしれません。高校生で目指す人がすべきこと、気を付けたほうがいいこと、あとは親御さんがサポートする側としてやれることも含めて聞いてみましょう」とアドバイスを呼びかけました。
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆パイロットになるには総合的な能力が必要
欧州系航空会社の社員です。大学生のときに邦人航空会社のパイロット自社養成プログラムに応募しましたが、航空身体検査で落ちてしまいました。友人は合格し、今は機長さんです。
どうしたらパイロットになれるかですが、航空会社の自社養成プログラムに入る、航空大学校に入る、米国などで資格を取るなど、道はいろいろとあります。その手の雑誌も出ているので、それを見れば載っていますよ。
方法は数あれど、私が思うにはパイロットには体力、知力、判断力、リーダーシップなどが必要と思います。総合的な勉強はもちろんですが、コミュケーション能力や、クルーを引っ張るリーダーシップが欠かせません。長いフライトや時差ボケを克服する強靭な体力を維持していく必要もあります。
なので、まずは学校での勉強をしっかりとやり、語学を修め、チームスポーツなどでリーダーシップやコミュニケーション能力を磨いてください。そうする過程で、何が必要かも見えてくるのではと思います。ちなみに、航空会社にはパイロット以外にもいろいろと仕事があり、とても楽しいですよ!(千葉県 50代後半 男性 会社員)
◆航空系を目指す高校生が助言
僕も現在高校生で、航空系の職業を目指しています。僕は航空系のなかでも航空管制官を目指しているのですが、そのために進学先を調べたことがあります。パイロットを目指す場合も少し詳しいと思っているので、アドバイスできればと思います。
パイロットを目指すためにはそのための学校に通うことになりますが、パターンとしては3つだと思います。1つは大学の頃からそのための学校に通うことです。いくつかの大学にはパイロットを育成するための学科を置いています。ここに通うと大学に通いながらパイロットになれ、卒業と同時に航空会社に入れたりします。
2つ目は普通に大学に通い、卒業後に航空会社にパイロット見習いとして就職することです。この方法はかなり狭き門です。毎年数人しか採用していません。少し前、コロナ禍では採用は0でした。
3つ目は、個人でパイロット養成のスクールに通うなどすることです。この方法は特に自家用機を飛ばす人に多いパターンかと思います。
高校生の段階でパイロットになる意志が固い相談者のお子さんの場合は、1つ目のパターンがおすすめです。大学に通ってパイロットを目指せるのはとても魅力的です。また、2つ目よりも門戸は広い気がします。もちろん倍率は高いですが。
いずれにせよ、保護者の方はお金の覚悟をしてください。どのパターンでもパイロットになるための研修費以外に、アメリカでライセンスを取るための渡航費や、航空身体検査などの細かい費用がけっこう掛かります。お子さんが無事にパイロットになれるように祈っています。(神奈川県 10代後半 男性 高校生)
◆費用の面を考えるなら自社養成
現役“空の運転手”です。日本の航空会社には、自社養成と呼ばれるパイロット要員として航空会社に就職する方法と、国の設立した航空大学校に入って訓練、卒業後に航空会社に就職する方法があります。
自社養成は社員になってから訓練するので訓練費は会社持ちです。航空大学校でも学費は国立文系並みですので、お金の心配はご無用ですよ。一部、私大がやっている航空学科はウン千万オーバーの学費と言われています。
パイロットは頭も大事ですが、航空身体検査がとても厳しく、超健康優良児でないとなれません。お体にご留意のうえ頑張ってください!
ちなみに私は航空大卒ですが、航空大だと同期がそれぞれいろんな会社に就職します。卒業後も会社の垣根を超えた横のつながりがありますので、オススメです。(千葉県 40代後半 男性 会社員)
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9月6日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
9月6日(金)の放送は、「パイロットになる方法」に関する相談を紹介しました。
<リスナーの相談>
昨晩、高校生の息子が「パイロットになりたいので、いろいろとよろしくお願いします!」と言ってきました。飛行機が好きなのは知っていたので、何となく将来はそちら方向に行くのかなと漠然と思っていました。しかしながら、我が家は普通の家庭です。お金やら勉強やら、どうしたらいいか現役パイロットさんがいたら教えていただきたいです。(東京都 40代前半 女性 専業主婦)
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この相談にパーソナリティの住吉は「息子さんが飛行機好きなら、何をどうしたらパイロットになれるのか、自分で調べていそうですね」とコメント。続けて「この番組を聴いているリスナーのなかに詳しい方、現役パイロットの方、航空関係者がいるかもしれません。高校生で目指す人がすべきこと、気を付けたほうがいいこと、あとは親御さんがサポートする側としてやれることも含めて聞いてみましょう」とアドバイスを呼びかけました。
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆パイロットになるには総合的な能力が必要
欧州系航空会社の社員です。大学生のときに邦人航空会社のパイロット自社養成プログラムに応募しましたが、航空身体検査で落ちてしまいました。友人は合格し、今は機長さんです。
どうしたらパイロットになれるかですが、航空会社の自社養成プログラムに入る、航空大学校に入る、米国などで資格を取るなど、道はいろいろとあります。その手の雑誌も出ているので、それを見れば載っていますよ。
方法は数あれど、私が思うにはパイロットには体力、知力、判断力、リーダーシップなどが必要と思います。総合的な勉強はもちろんですが、コミュケーション能力や、クルーを引っ張るリーダーシップが欠かせません。長いフライトや時差ボケを克服する強靭な体力を維持していく必要もあります。
なので、まずは学校での勉強をしっかりとやり、語学を修め、チームスポーツなどでリーダーシップやコミュニケーション能力を磨いてください。そうする過程で、何が必要かも見えてくるのではと思います。ちなみに、航空会社にはパイロット以外にもいろいろと仕事があり、とても楽しいですよ!(千葉県 50代後半 男性 会社員)
◆航空系を目指す高校生が助言
僕も現在高校生で、航空系の職業を目指しています。僕は航空系のなかでも航空管制官を目指しているのですが、そのために進学先を調べたことがあります。パイロットを目指す場合も少し詳しいと思っているので、アドバイスできればと思います。
パイロットを目指すためにはそのための学校に通うことになりますが、パターンとしては3つだと思います。1つは大学の頃からそのための学校に通うことです。いくつかの大学にはパイロットを育成するための学科を置いています。ここに通うと大学に通いながらパイロットになれ、卒業と同時に航空会社に入れたりします。
2つ目は普通に大学に通い、卒業後に航空会社にパイロット見習いとして就職することです。この方法はかなり狭き門です。毎年数人しか採用していません。少し前、コロナ禍では採用は0でした。
3つ目は、個人でパイロット養成のスクールに通うなどすることです。この方法は特に自家用機を飛ばす人に多いパターンかと思います。
高校生の段階でパイロットになる意志が固い相談者のお子さんの場合は、1つ目のパターンがおすすめです。大学に通ってパイロットを目指せるのはとても魅力的です。また、2つ目よりも門戸は広い気がします。もちろん倍率は高いですが。
いずれにせよ、保護者の方はお金の覚悟をしてください。どのパターンでもパイロットになるための研修費以外に、アメリカでライセンスを取るための渡航費や、航空身体検査などの細かい費用がけっこう掛かります。お子さんが無事にパイロットになれるように祈っています。(神奈川県 10代後半 男性 高校生)
◆費用の面を考えるなら自社養成
現役“空の運転手”です。日本の航空会社には、自社養成と呼ばれるパイロット要員として航空会社に就職する方法と、国の設立した航空大学校に入って訓練、卒業後に航空会社に就職する方法があります。
自社養成は社員になってから訓練するので訓練費は会社持ちです。航空大学校でも学費は国立文系並みですので、お金の心配はご無用ですよ。一部、私大がやっている航空学科はウン千万オーバーの学費と言われています。
パイロットは頭も大事ですが、航空身体検査がとても厳しく、超健康優良児でないとなれません。お体にご留意のうえ頑張ってください!
ちなみに私は航空大卒ですが、航空大だと同期がそれぞれいろんな会社に就職します。卒業後も会社の垣根を超えた横のつながりがありますので、オススメです。(千葉県 40代後半 男性 会社員)
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9月6日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年9月14日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/