今日スタジオにお越しいただいたのは、
有限会社カルティベイトカンパニー〜人と自然の研究所〜代表の野口理佐子さん!
「ビオトープ」って、最近よく言葉では聞きますが、
実際のところは何なんだろう?と思っていたので、そのお話がうかがえるとあって、
楽しみにしていました。


(いらっしゃった野口さんは、『ビオトープ管理士』という資格もお持ちです!
そんな資格があったことさえ、ハチドリ高柳、恥ずかしながら存じませんでした・・・!)

番組が始まって、まずは開口一番、基本的な質問から。
「ビオトープって、何ですか?」
これにはさすがの野口さん、くすり、と笑いながらも、優しく説明してくださいました。

「ビオトープって言葉は、ドイツ語で『bio(命)+topes(場所)』。
つまりは、『命のある場所』=生物が生息している場所、全てのことを指すんです。
今、ビオトープ、というと、なんだか人工的に作り出された、池があって木があって、
そこにカエルとかトンボとか生物を繁殖させて、っていうイメージがあるようですが、
例えば、川とか海とか山とか森とか、生物がいる場所は、ぜーんぶビオトープなんですよ。」

なるほど。そしたら、この地球上は全て、ビオトープってことになりますね?

「その通りです。地球は全体で、大きな大きなビオトープなんです。
そしてその中で、どうやって他の生物たちと仲良く共存していけるかを考えていく仕事、
それがビオトープ管理士、という仕事です。
この資格を取るには、生態系などのお勉強をしなければいけませんが、
一度きちんと勉強することで、なぜ雨が降るのか、とか、なぜ風が吹くのか、とか、
基本的な自然界のことが系統立てて理解できて、とても楽しいんですよ。」

中学高校のとき、理科も生物も常に赤点ギリギリだったハチドリ高柳にとっては、
それは今一番勉強が必要な分野かもしれません。しかも、オモシロそう!

「面白いですよー。例えばね、カエルってどこに住んでるか知ってます?
水辺、って思っている方も多いと思うんですが、実は主に山に住んでいるんです。
そして、産卵のときにだけ、水辺にやってきて卵を産むんですよね。
だから、その山と水辺の間に、一本でも道路が通ってしまったら、
カエルは産卵に行けなくなってしまう。また、おたまじゃくしから帰った子ガエルたちは、
住むための山に行くことが出来なくなってしまう。
そういうことをきちんと知った上で、道路をもし通すならどこにしたらいいか、
考えていかなくちゃいけないんです。
人間だけが、この自然界を自然でなくしてしまう可能性を持っているのですから。」

なるほど・・・。カエルが産卵のために道路を渡れないかも、なんて、
考えてもみませんでした。
でも確かに、人間はそうやって、多くの生物たちの生態系を壊してしまってきたんですね。
私も、もっともっと勉強して、もっともっと他の生物と仲良くなりたい。
そんな風に感じた、ハチドリ高柳だったのでした。