今日のスタジオにお迎えしたのは、各地のフェスティバルではもう知れ渡った存在、
「岡野弘幹with天空オーケストラ」の、岡野弘幹さん!
レインボー2000やフジロックなどで、そのパフォーマンスをご覧になった方も、
多いかもしれませんね。


(とても物静かな印象の岡野さん。でも音楽について語るときは、熱いものがほとばしります。)

岡野さんといえば、世界の民族楽器、自然音、デジタルサウンドを融合した作品作りで、
特にヨーロッパやアメリカで高い評価を受けていらっしゃいます。
中でも特徴的なのが、1000個のオリジナル風鈴を使って「自然が奏でる音」を、
地球に奉納する、という活動。
南武風鈴を1000個もつるすと、どんな音がするのかしら、と思っていたら、
その音を収録したCDを持ってきてくださいました。

「自然の森の中に風鈴をつるすでしょ。そうすると、風で木が揺れるのと風鈴の音色が、
そのうち共鳴してくるんですよ。ホントに、地球が奏でている音、という感じがしましたね。」

確かに、耳をすませると、風鈴の音の後ろに、
木々のざわめきや葉が揺れる音も収録されていて、地球の呼吸のような感じ。
風が奏でる音って、こういうことなのだわ、と実感しました。

また、日本の伝統楽器で音楽を奏でることが多い岡野さん、
「日本の伝統楽器って、たどっていくと世界中の民族楽器にルーツがあることが多いんです。
例えば三味線は、モンゴルでヤギの乳をかき回すときに使った大きなおしゃもじに、
弦を張った、現地の昔の楽器に似ている。そういうことを考えると、日本の音楽って、
世界中の様々ないい音楽や楽器を、上手に取り入れて完成されているんですよね。
日本人のDNAって、そういう異文化を上手に取り込めるように出来ているんだと思います。」

えーっ?そうなんですか??
三味線なんて、絶対に日本独自のものだと思っていました。
でも、もし日本人がそういうものを取り入れるのが上手なんだとしたら、
それはとってもいいDNAですよね。
これからも、様々な文化を取り入れつつ、自然とうまく共存していけたら、
日本って、とても素敵な国になりそうですね。