今日スタジオにお越しいただいたのは、洞窟探検家でエッセイストの近藤純夫さん!
ケイヴィングって、ご存知ですか?
CAVE=洞窟を探検する、アクティブなスポーツのことです。
近藤さんは、そのケイヴィングの専門家でいらっしゃいます。


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(そしてハワイにもお詳しい近藤さん、ハングルースで記念撮影です!)
そもそも、まだ日本ではあまりメジャーではないケイヴィングというスポーツ、
一体どんなことをするんでしょうか?
「要するに、洞窟の中に入り、時にホフク前進、時に崖のぼり、時にラフティングなどをしながら、
ひたすら洞窟の中をつき進んでいくスポーツですね。
日本にも、登録されているだけで5000以上の洞窟があるんですよ。」とのこと!
日本に、そんなにたくさん洞窟があるなんて!それだけでビックリでした。
でも、ハチドリ高柳的に苦手なことも。。。
「ある洞窟で、こうもりの大群に出くわしちゃったことはありましたね。
3分くらい、ずーっとバタバタバタバタ顔の周り中をこうもりが飛んでいて、
それはちょっとビックリしました。」ですと・・・。
「びっくり」じゃあすまない、失神モノの体験ですぅ。。。
でもその魅力は、やっぱりオトコのロマンのようなもの。
「探検」って、オトコの人はいくつになっても大好きですよね。
その「オトコのロマンティシズム」みたいなものを、満たしてくれるスポーツのようです。そして、ハワイの専門家でもある近藤さん、ハワイの植物図鑑の本も出していらっしゃいます。
実はハワイにある多くの植物は、ハワイ原産(=固有種)ではないそうなのです。
ハイビスカスにマカデミアナッツ、コーヒーにプルメリア・・・。
私たちが、「これぞハワイ!」と思う植物の多くは、外から持ち込まれたものだったなんて・・・!
でも、ハワイの人たちは、
外から持ち込まれたこれらの植物を色々交配して改良し(=園芸種、外来種)
「ハワイ独自」と思われるほどの品質にまで、高めた、ということらしいのです。
でもね、と前置きして近藤さん、とっておきのお話を教えてくれました。
「中には、ハイビスカスの固有種があるんですよ。
それは一般の人はほとんど見られないかもしれないですけど、植物園に行くとあります。
何が違うってね、もう香り。信じられないようないい香りがするんです。
もうね、30分くらいかいでいたくなっちゃうくらい、本当に魅力的な香りなんですよ〜。」とニッコリ。
実は私、ハイビスカスにあまり香りがあるってイメージ、なかったんですけど、
そんなにいい香りがするものなんですねー!それはぜひ、かいでみたいっ!!

でも、どうしてそういう固有種は植物園にしかないの?とうかがってみました。
実は、かつてキャプテン・クックがハワイを発見した200年程前には、
ハワイに、花を咲かせる植物は1000種類くらいしかなかったそうです。
でもそれがこの200年で、1万5000種に増えてしまったんですって。
これはもう、植物の体系にとっては大爆発みたいなものですよね。
ですから、元々あった固有種が隅に追いやられ、絶滅の危機に瀕してしまっているのだとか。
だからこそ、ハワイの固有種の植物は植物園などで保護されているのだそうです。
なるほど。
種類を増やしすぎちゃって、固有種を絶滅の危機に追い込んでしまったのも人間だけど、
それを守れるのも、また人間なのかもしれませんね。
もちろん、絶滅に追いやることなんか絶対しちゃいけないんだけど、
もうしてしまった以上は、あとはやっぱり全力で保護していきたいな、と思った、
ハチドリ高柳だったのでした。さて、そんなためになるお話をしてくださった近藤さん、実は本をお出しになりました。
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『蚊はいつごろからハワイにいたか』って、改めて聞かれるとわからないですよね。
でもこれ、れっきとした「アロハ検定」の本。
ハワイについての知識がぎっしりと詰め込まれていて、これさえ読めば、
もうハワイの歴史から見所から、全てがわかってしまう、真の「マニュアル本」になっています。
「アロハ検定」ってなーに?と思ったあなたも、ぜひ一度、読んでみてくださいね!