『クリスマス・チャリティー・マーケット』での収益金で購入したもみの木を植えに、
小学校に出かけていったハチドリ高柳、
そこでとても不思議な肩書きを持つ方に出会いました。
「木を植えながら世界を歩く男」。
もう、肩書きだけで好奇心ムンムン!スタジオに来て頂くのを、待ちきれない想いで過ごしました。
そしてスタジオに来て頂いたとたん、またしても質問攻めにしちゃったのでした。


中渓宏一さん。
まさに、世界中を歩きながら、木を植えていらっしゃる方です。
だって、それでどうやって生活するの?一人で寂しくないの?危なくないの?って、
疑問はたくさんわきますよね。
その一つ一つに、中渓さんは穏やかに、優しく答えてくれました。
実は中渓さん、大学までは普通に卒業し、その後も大手商社に就職されました。
そこで6年間勤めたあと、「せっかく生まれてきたんだから、世界をもっと見たい」という、
強い好奇心に突き動かされて会社を辞め、アメリカに放浪の旅に出ます。
そこで、144年に一回行われるというインドのお祭りに行こうとしている人に出会い、インドへ。
そこからは、アフリカ、ヨーロッパ、中米と流れ流れて放浪し、南アフリカに戻ってきたところで、
運命の出会いがありました。
「地球を歩き、木を植える男」。まさに、今の中渓さんの原点ともいえる、
ポール・コールマンさんという男性に出会ってしまい、
それが中渓さんの人生を変えたのだそうです。
20世紀の戦争の犠牲者、1億人のために1億本の木を植えることを目標に歩いている、
ポールさんのその信念に衝撃を受けた中渓さんは、彼と一緒に歩くことを決意します。
そして1年間、ザンビア、ジンバブエと歩きながら木を植え、一緒に日本に帰国。
その後、ポールさんは中国で、中渓さんは日本で歩き始めました。
今はポールさん抜きで、2007年のアースデイ(4月22日)に東京に帰ってくることを目指して、
北海道の宗谷岬から歩いています。ちなみに、「木を植える」というのは、例えば小学校にあらかじめ連絡をしておいて、
趣旨をちゃんと説明し、なぜ木を植えるのか?という授業のようなこともして、
その上で、生徒さん達と一緒に植樹をするんだとか。
生徒さん達にとっては、突然現れたリュックをしょった男性が、
「木を植える」ためだけに日本中を歩いていて、その人と一緒に木を植えたなんて、
きっとものすごく印象に残る出来事なんじゃないでしょうか。
そしてその木が、ずっとずっと学校に残っていく。
見るたびに、「木を植えながら世界を歩く男」中渓さんのことを、きっと思い出すのでしょう。
そして、木はそれくらい大事なものなのだ、と、ココロに刻んでいくのでしょう。
まさに、全身全霊を使った、究極のアースコンシャス活動なのだと思います。生活用品はすべてリュックに入っていて、毎晩寝るのは、小学校の軒下とか、
そこで知り合った方のご厚意などで、お家に泊めて頂いたりすることもあるそうです。
そんな中渓さんと一緒に木を植えられて、私も気持ちが引き締まった思いでした。
スゴイヒトガイルナー。
その一言に、つきました。
それにしても、私はこの中渓さんのたたずまいに惚れ込んでしまいました。
何かを悟ったような、あるいは大いなる何かを見てしまったような、そんな穏やかさと落ち着き。
ま、そりゃそうですよね。それだけの経験と生活をされていたら、悟りますよねー。。。
うかがったところ、アフリカでポールさんと歩いているときに、最初はちょっと不安だったけど、
ある時一度、「もうこの人と歩いていこう」と腹をくくったのだとか。
そうしたら、周囲の景色もとてもキレイに見え始め、
すべてが光を放っているように見えるようになったんですって。
それが、中渓さんの「悟り」だったのかなー、なんて考えてしまいました。
うーん。私も早くそんな境地に到達したい!
もっともっと、「修行」を積まねばならぬ、と自戒した、ハチドリ高柳だったのでした。
そんな中渓さんと、明日も植樹してきます!
その様子はまたブログにもアップしていきますから、楽しみにしていて下さいね!