今日のゲストは、世界中の環境界の方なら知らない方はいない、というほどの、
超☆有名な女性、カナダのセヴァン・カリス・スズキさんです。
リオデジャネイロで行われた環境会議で、伝説のスピーチをされた少女がいたこと、
ご存知の方も多いのではないでしょうか?


(編集長が「リブ・タイラーにそっくり!」といったように、ホントにキュートで可愛い♪
穏やかであったかい、とても親しみを感じてしまう女性でした。)

1979年生まれ。カナダ在住の日系4世でいらっしゃいます。
9歳のときにECOという環境学習グループを立ち上げ、1992年、12歳のときに、
リオデジャネイロで行われた環境会議で、
「どうやって直すかわからないものを、壊し続けるのはもうやめて下さい。」という、
大人をも涙させた感動のスピーチをし、その名を広く世界に知らしめました。
あのアル・ゴア氏も、当時のアメリカ副大統領としてその会議に出席されていたそうです。

うかがいたかったことはたくさんあったのですが、まずはセヴァンさんに、
今の世界が環境的にどんな風にうつっているかうかがいました。

「私たちは今、とてもオモシロい時代に生きていると思います。
インターネットで、地球の裏側の情報も簡単に手に入れられるようになった。
豊かな世界、とも言えるのかもしれません。でも一方で、環境的にも文化的にも、
たくさんのものを失っています。
例えば、2週間にひとつの言語が失われている、といわれています。
私たちは、どちらに価値があるのか、見極めなくてはいけません。
でも、グローバリゼーションは悪いことではない。それが必ず、破壊を伴うわけはないんです。
グローバリゼーションが、環境や地球を破壊しない方法を考え、
そういう方向に進んでいく力が、必要なのだと思います。」

なるほど。今の世界を決して否定しているわけではないんですね。ほっとしました。
では、例えばセヴァンさんにとって、今私たちが出来ることって何だと思いますか?

「きちんと、物事を『気にして』選んでいく、ということだと思います。
例えば、日本で言えば割り箸。気にしなければ、朝昼晩と、
3セットも使ってしまうかもしれないけれど、気にしていればMY箸を持つことが出来る。
それから、カナダで今大問題になっているのが、水のペットボトルです。
近年カナダでは、水のペットボトルを買って飲むのがファッションになってしまっているんですが、
そもそもとても水の豊かなカナダで、外国から輸入した水を飲む必要なんかありません。
しかも、水道から飲む水は安全基準をクリアしていて十分飲めるし、逆に、
ペットボトルの水には基準がないので、とても危険だと思います。
おまけに、プラスチックから溶け出すケミカルや環境ホルモンが、
これだけ問題視されているのに、一体どうしてそんな水を飲むんでしょうか?
ホントに、きちんと考えて、選んでいかなくてはいけないと思います。」

へぇーーーっ!まさかあのカナダで、水のペットボトルがはやってるとは思いませんでした!!
水がとてもきれいな国、という印象があったので、意外です。

でも、セヴァンさんとお話していてとても心強かったのは、彼女は決して今の世界に、
絶望していない、ということ。
「まだまだ出来ることはたくさんあるわっ!」という前向きなパワーにあふれていて、
とても嬉しくなりました。
最後にもうひとつ、セヴァンさんは嬉しいひと言を。

「ひとしずく、ひとしずく、ね。ハチドリと一緒よ♪」

その通りです!
私も、セヴァンさんの足元にも及ばないけれど、とにかくひとしずくずつ、がんばります♪
お目にかかれて本当に嬉しかった、ハチドリ高柳だったのでした。