このところ『Hummingbird』では、「地球」とか「宇宙」とかのお話が多かったですよね。
ハチドリ高柳は、海を見に行くととても、「あぁ、私たちも地球の一部なんだなぁ」と、
しみじみ実感してしまいます。
今日スタジオにお迎えしたのは、ひょっとすると人生の半分くらいを海の中にいる方!?
サーファーで、サーフフォトグラファーでもいらっしゃいます、佐藤傳次郎さんです!

(やわらかい、とても素敵な独特なリズムをもった方。一緒にハングルースでパチリ☆)

今はハワイ・カウアイ島にお住まいでいらっしゃいます。
佐藤さんが撮る、人と波が調和した神々しい写真は世界中に知られていて、
16mmやビデオ映像も、数多く手がけていらっしゃいます。
でも、サーフィンもされて、サーフ写真も撮られていらっしゃると、
波がいい日、ご自身がサーフィンに出かけるか、それとも写真を撮るか、
迷ってしまいませんか?

「うーん、それはどっちもですね。やっぱり波のいい日は特別なパワーを感じますし、
地球には絶対にかなわない、と思いますね。
波にも乗りたいけど、写真も撮りたくなります。
波に乗っているときにも、何度もおぼれかけましたし、何度も死にかけました。
そうすると、人間なんて本当にちっぽけであることが、よくわかるんですよ。」

そもそも、新潟県でお生まれになり、20歳くらいのときに日本からカリフォルニアへ。
サーフィンにどっぷりとはまり、直感を信じた傳次郎さんは、
日本とアメリカを行き帰する生活を始めます。
そして、ハワイとの出会い。旅行とはいえ、ハワイで感じたものは絶大だったそうです。

「今まで、本当に好き勝手に生きてきてしまいましたからね。
子供を育てるのにも、必死でした。でも、こんな風に自由に遊んでいる親父の背中を、
見て育って欲しいと思ってます。そして、1本でもいいから、人の心に残る映画を、
世の中に残したいんです。結局人間は、どんなことをしたって自然にはかなわないんだし、
自分が生きているのなんか、とても小さい世界なんです。
それに気づいてもらえるような映像を撮りたい、と思いますね。」

あー、素敵♪
サーファーの方って、波の中で自然の脅威を叩き込まれる経験をされるせいか、
皆さんとても謙虚で、「自然には絶対にかなわない」ってことを実感されている方が、
多いような気がします。
そんな風に、きちんと自分の小ささを認識した上で、自然や地球への感謝を忘れず、
しかも心穏やかに生きていけたら、地球環境はきっと、
もっともっとよくなるのではないでしょうか。

傳次郎さん、早くみんながそんな風に感じられる映画、作ってくださいね!