2008年03月07日
私は宇宙人!?
昨日は、映画『地球交響曲』を製作なさった龍村仁さんをお迎えして、
「地球は大きなひとつの生命体」というお話をうかがいましたが、
今日は、地球をとても科学的に解明されている方をお迎えしました。
惑星科学者で、東京大学教授でいらっしゃいます、松井孝典さんです!
(ご自身を『宇宙人』と名乗られている松井先生、オンエアでご紹介するのには、
ちょっと勇気がいりました。。。)
東大理学部ご卒業後、NASAの研究員などを経て、今のお仕事についていらっしゃいます。
1986年、科学雑誌『ネイチャー』に、海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表され、
世界的に注目されました。
まさに、地球の成り立ちを語らせたら、右に出るものはいない!と言われる先生なのです。
でも、まずは易しいところから、あの、「宇宙人」って、
ちょっと微妙なご紹介の仕方でしたが、どんな意味が・・・?
「だって、地球も宇宙の一部じゃない。
宇宙には地球しか存在しないわけじゃないんだから、私たちみーんな、宇宙人でしょ?
もっと広いところから見なくっちゃ。」
な、なるほど!
「宇宙人」って聞くと、なんだか火星人とか金星人とかみたいな気がするけど、
確かに、地球だって立派な宇宙の中の惑星。私たちも、「宇宙人」なんですねー。
「人間が農耕牧畜を始めたときから、地球は新たな局面を迎えたといえるでしょう。
このような生き方を人類が選択したとき、地球システムに『人間圏』という、
新しい構成要素が加わったと考えられるのです。
それが今言われている、環境問題の発端です。そして『人間圏』が駆動力を持つことで、
地球システムのモノやエネルギーの流れを決定的に変えてしまった。要するに、
物質循環のスピードを、飛躍的に速めてしまったわけです。」
そして松井先生は、今のままではまず、100年くらいのうちに、
この『人間圏』がなくなってしまうだろう、とおっしゃっていました。
でも、「じゃあ、地球はどうなってしまうんですか?」というハチドリ高柳の問いには、
自信を持ってひと言。
「いやいや、人間圏なんてなくなったって、地球は全然平気で、
まだあと何億年も存続しますよ。これまでの地球の、50億年の歴史の中では、
何度も超氷河期や温暖期を繰り返してきているんですし、そのたびに、
何かしらの固体種が絶滅したりしているわけです。それを考えたら、
地球はへっちゃらで、ずっと生き続けますよ。人間圏はきっと絶滅しちゃいますけどね。」
それは、とっても微妙な答え。
地球が存続してくれるのはとても嬉しいけれど、人間とその文化や営みは、
もう絶滅してしまうのでしょうか。
「地球を守ってあげなくちゃ」なんて言っているのはおこがましい、とよく言われますが、
本当に守らなければいけないのは、『人間』という種族なのかもしれません。
そのために、今出来ることは何か。
また考え込んでしまった、ハチドリ高柳だったのでした。
「地球は大きなひとつの生命体」というお話をうかがいましたが、
今日は、地球をとても科学的に解明されている方をお迎えしました。
惑星科学者で、東京大学教授でいらっしゃいます、松井孝典さんです!
(ご自身を『宇宙人』と名乗られている松井先生、オンエアでご紹介するのには、
ちょっと勇気がいりました。。。)
東大理学部ご卒業後、NASAの研究員などを経て、今のお仕事についていらっしゃいます。
1986年、科学雑誌『ネイチャー』に、海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表され、
世界的に注目されました。
まさに、地球の成り立ちを語らせたら、右に出るものはいない!と言われる先生なのです。
でも、まずは易しいところから、あの、「宇宙人」って、
ちょっと微妙なご紹介の仕方でしたが、どんな意味が・・・?
「だって、地球も宇宙の一部じゃない。
宇宙には地球しか存在しないわけじゃないんだから、私たちみーんな、宇宙人でしょ?
もっと広いところから見なくっちゃ。」
な、なるほど!
「宇宙人」って聞くと、なんだか火星人とか金星人とかみたいな気がするけど、
確かに、地球だって立派な宇宙の中の惑星。私たちも、「宇宙人」なんですねー。
「人間が農耕牧畜を始めたときから、地球は新たな局面を迎えたといえるでしょう。
このような生き方を人類が選択したとき、地球システムに『人間圏』という、
新しい構成要素が加わったと考えられるのです。
それが今言われている、環境問題の発端です。そして『人間圏』が駆動力を持つことで、
地球システムのモノやエネルギーの流れを決定的に変えてしまった。要するに、
物質循環のスピードを、飛躍的に速めてしまったわけです。」
そして松井先生は、今のままではまず、100年くらいのうちに、
この『人間圏』がなくなってしまうだろう、とおっしゃっていました。
でも、「じゃあ、地球はどうなってしまうんですか?」というハチドリ高柳の問いには、
自信を持ってひと言。
「いやいや、人間圏なんてなくなったって、地球は全然平気で、
まだあと何億年も存続しますよ。これまでの地球の、50億年の歴史の中では、
何度も超氷河期や温暖期を繰り返してきているんですし、そのたびに、
何かしらの固体種が絶滅したりしているわけです。それを考えたら、
地球はへっちゃらで、ずっと生き続けますよ。人間圏はきっと絶滅しちゃいますけどね。」
それは、とっても微妙な答え。
地球が存続してくれるのはとても嬉しいけれど、人間とその文化や営みは、
もう絶滅してしまうのでしょうか。
「地球を守ってあげなくちゃ」なんて言っているのはおこがましい、とよく言われますが、
本当に守らなければいけないのは、『人間』という種族なのかもしれません。
そのために、今出来ることは何か。
また考え込んでしまった、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
コメント
それでも、地球本体は存続していました。
私たちは地球に住んでいるのであり、太陽系に住んでいるのである。
ということを考えると、私たちも宇宙人ですね。