2008年01月17日
日本の紙とタスマニア
今年は、年賀状どれくらい出しましたか?
もう、1年に一度しか連絡を取り合わなくなってしまった人とも、
年賀状を通じて近況を知らせ合う、ということもありますよね。
でも先日、この年賀状を巡る「偽装問題」が発覚しました。
年賀はがきに使う再生紙への古紙の配合率が、日本郵政グループ指定の40%を、
大きく下回っていた、という問題。
中には、たった1%しか配合されていなかったものもあったそうです。
ということで、今日はこの「紙事情」をお話してくださる方をお迎えしました。
レインフォレスト・アクション・ネットワークの川上豊幸さんです。
(紙のお話をしていただくのに、なぜタスマニア?ハチドリ高柳は興味シンシンでした。)
「まず、基本的に古紙の配合率がたった40%で、『再生紙』と言えるのか、
という問題もあるんですが、やっぱり古紙をたくさん配合すると、
紙が柔らかくなってしまったり、黒っぽくなってしまったりするんですよね。
だから、いわゆる『純正パルプ』と呼ばれる新しいパルプで作ったんでしょう。」
川上さんは、今回の事件をこんな風に検証してくださいました。
でも、その『純正パルプ』には大きな問題があるそうなんです。
「『純正パルプ』は、木材を細かくした『チップ』と呼ばれる木片から出来るんですが、
日本はそのチップを、オーストラリアのタスマニアから輸入しているんです。
タスマニアには、地球上で最も特異な太古の原生林や、巨大なユーカリ群、
世界遺産級の森林が広がっています。
でもその貴重な森を、なんと1日にサッカー場44個分も伐採してチップにし、
その90%が日本に輸入されてます。」
えーーーーーーっ?
そんなに広大な面積が、毎日伐採されているんですか?
じゃあ、私たちが使っちゃってる可能性がある、ってことですか?
「もちろん、使ってますよ。オフィスで使われているコピー用紙やティッシュ、
トイレットペーパーなんかにも入っています。」
・・・・・・・げっ。。。
一応ハチドリ高柳は、家ではティッシュを出来るだけ使わないようにしていますし、
トイレットペーパーは100%再生紙のものを選んではいますが、
コピー用紙は使ってしまいます。毎日オンエアしている『Hummingbird』の原稿も、
コピー用紙に印刷されています。
「そして、もちろん木が切られてしまうのも問題なんですが、
タスマニアの森には、タスマニアン・デビルやカモノハシ、ワラビーやウォンバットなど、
絶滅危惧種や貴重な動物たちがたくさん生息しています。
その森を、伐採した上に焼き払ってしまうので、その生物たちは住む場所を奪われ、
命を落とすことになってしまうのです。」
川上さんのお話は、とてもショックでした。
日本では普段、何気なく紙をたくさん使ってしまっていますが、
その一人ひとりの行動が、タスマニアの貴重な森林を破壊するとともに、
多くの生物の命をも奪っているのです。
私たちの行動が、海を隔てた遠い国に大きな影響を及ぼしている。
そのことをきちんと認識して生活していかなくちゃいけないな、と、
心の底から反省した、ハチドリ高柳だったのでした。
もう、1年に一度しか連絡を取り合わなくなってしまった人とも、
年賀状を通じて近況を知らせ合う、ということもありますよね。
でも先日、この年賀状を巡る「偽装問題」が発覚しました。
年賀はがきに使う再生紙への古紙の配合率が、日本郵政グループ指定の40%を、
大きく下回っていた、という問題。
中には、たった1%しか配合されていなかったものもあったそうです。
ということで、今日はこの「紙事情」をお話してくださる方をお迎えしました。
レインフォレスト・アクション・ネットワークの川上豊幸さんです。
(紙のお話をしていただくのに、なぜタスマニア?ハチドリ高柳は興味シンシンでした。)
「まず、基本的に古紙の配合率がたった40%で、『再生紙』と言えるのか、
という問題もあるんですが、やっぱり古紙をたくさん配合すると、
紙が柔らかくなってしまったり、黒っぽくなってしまったりするんですよね。
だから、いわゆる『純正パルプ』と呼ばれる新しいパルプで作ったんでしょう。」
川上さんは、今回の事件をこんな風に検証してくださいました。
でも、その『純正パルプ』には大きな問題があるそうなんです。
「『純正パルプ』は、木材を細かくした『チップ』と呼ばれる木片から出来るんですが、
日本はそのチップを、オーストラリアのタスマニアから輸入しているんです。
タスマニアには、地球上で最も特異な太古の原生林や、巨大なユーカリ群、
世界遺産級の森林が広がっています。
でもその貴重な森を、なんと1日にサッカー場44個分も伐採してチップにし、
その90%が日本に輸入されてます。」
えーーーーーーっ?
そんなに広大な面積が、毎日伐採されているんですか?
じゃあ、私たちが使っちゃってる可能性がある、ってことですか?
「もちろん、使ってますよ。オフィスで使われているコピー用紙やティッシュ、
トイレットペーパーなんかにも入っています。」
・・・・・・・げっ。。。
一応ハチドリ高柳は、家ではティッシュを出来るだけ使わないようにしていますし、
トイレットペーパーは100%再生紙のものを選んではいますが、
コピー用紙は使ってしまいます。毎日オンエアしている『Hummingbird』の原稿も、
コピー用紙に印刷されています。
「そして、もちろん木が切られてしまうのも問題なんですが、
タスマニアの森には、タスマニアン・デビルやカモノハシ、ワラビーやウォンバットなど、
絶滅危惧種や貴重な動物たちがたくさん生息しています。
その森を、伐採した上に焼き払ってしまうので、その生物たちは住む場所を奪われ、
命を落とすことになってしまうのです。」
川上さんのお話は、とてもショックでした。
日本では普段、何気なく紙をたくさん使ってしまっていますが、
その一人ひとりの行動が、タスマニアの貴重な森林を破壊するとともに、
多くの生物の命をも奪っているのです。
私たちの行動が、海を隔てた遠い国に大きな影響を及ぼしている。
そのことをきちんと認識して生活していかなくちゃいけないな、と、
心の底から反省した、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
コメント
大手製紙メーカが軒並みに成分偽装していたという報道がありました。
古紙の配合率まで偽装されてしまうと、何を信じてよいのやら。
私は以下の書き込みをしようとしている真っ最中のことでした。
「つまり木材由来のパルプを使わずに、古紙のリサイクルでも品質が良い紙を作る製造技術を、大手製紙メーカさんが研究してくだされば良いのですね。」・・・どうも期待できそうにありません。
逆に株式を上場していない規模の製紙メーカさんのビジネス・チャンスかも知れません。
古紙にこだわらず、成長が早い植物の繊維から紙を作る技術を研究してほしいです。
一時期はケナフが良いとか言われましたが、今はどうなっているのでしょう。
竹をぜひとも使ってほしいです。
あと、品種改良でパルプ用の植物を作るというのもいかがでしょうか?
品種改良または遺伝子組み換えの条件として生殖能力が無いことも必要でしょう。
え?そんな植物イヤですか? でも、ソメイヨシノは交配品種ですよ。
ソメイヨシノが実を付けたなんて見たことないと思います。 ご安心を。