桜が咲いて、日々暖かくなってきて、春を実感する毎日。
でも、この時期は、目のしぱしぱと鼻のずるずるで、
春を感じざるを得ない方もいらっしゃいますよね。
そう。もはや日本人の5人に1人が発症している、と言われている花粉症。
全国の患者が支払う年間治療費は、1兆円近いと言われているんだとか!
これはもう、国民的な大出費と言っても過言ではありません。
友人をして「脳みそが出てきているのではないか、とすら感じる」と言わしめた、
つらいつらい花粉症。一体、誰のせいなんだぁーっ!と叫びたい方も、少なくないでしょう。
今日は、その質問に答えてくださる方をお迎えしました。
ジャーナリストで、ノンフィクション作家でいらっしゃいます、奥野修司さんです。


(奥野さんご自身、16年のキャリアを持つという、筋金入りの花粉症。
年間に支払う、花粉症にかかる諸経費は、17万円にものぼるそうです。)

まずは著書にはっきりと書かれている、花粉症の原因についてお伺いしたいと思います。
『花粉症は環境問題である』というご本の中に、
「花粉症は国家の犯罪」という章があるんですが、これは気になります。

「1950年代から1970年代にかけて、国をあげて植林事業を行ったんです。
その当時は、スギが材木として、とても高く売れると試算されていたんですね。
でも、ある時期にを境に、木の家を立てる人も激減しましたし、値段が大暴落しました。
それでも、国はスギを植え続けることを止めなかった。そのことが原因で、今、
日本の山にはスギばっかりが生えてるわけなんです。
植えるだけ植えちゃったのに、売れないから手入れをしない。
スギは樹齢30年前後から花粉をつけ始めるんですが、
間伐などもなされずに放置されたスギは、どんどん花粉を飛散させるようになり、
今では樹齢31年以上のスギだけで、毎年540万トンの花粉を出しています。」

おぉ・・・。それでは、植林事業の失敗が、今これだけの花粉症の患者さんを生んだ、
ということですか?

「おっしゃる通りですね。山の生態系を変えてしまったってことでしょうね。
スギのような針葉樹も、広葉樹で周りを囲まれていれば、
それほど花粉を飛散させることはないんです。
木を植えたことが悪かったことなんじゃなくて、生態系のバランスを崩して、
スギばっかりを植えたことが、悪かったわけです。」

やっぱり、人間の勝手で、生態系を変えてしまうと様々な影響が出るわけですよね。
奥野さんは、もう本当に症状がひどい2月3月は、沖縄などに避難されるのだとか。
「沖縄の空港に着いたら、1時間で症状がなくなりますよ」とおっしゃっていました。

花粉症の方は、春が来るのが憂鬱になってしまうかもしれませんよね。
でも、もう少しの辛抱です。4月末には、だいぶ軽くなる、と言う予測も立っていますから、
後ちょっと、がんばってくださいね!

ちなみに、家族4人のうち、3人が恐ろしくひどい花粉症にも関わらず、
私だけ症状が出ない、ハチドリ高柳。
家族と違うことと言えば、カラスの行水の家族に対して、
2時間ほどたっぷりお風呂に入っていたこと。(今はさすがにそんなに長くは無理ですが。)
日々の花粉を、こうやって毎日きっちり落としていることが、花粉症にかかるのを妨げている、
と真剣に思っているのですが、いかがでしょ?
気になった方は、ぜひ試してみてくださいね♪