2008年04月14日

伝説の少女

今日のゲストは、世界中の環境界の方なら知らない方はいない、というほどの、
超☆有名な女性、カナダのセヴァン・カリス・スズキさんです。
リオデジャネイロで行われた環境会議で、伝説のスピーチをされた少女がいたこと、
ご存知の方も多いのではないでしょうか?


(編集長が「リブ・タイラーにそっくり!」といったように、ホントにキュートで可愛い♪
穏やかであったかい、とても親しみを感じてしまう女性でした。)

1979年生まれ。カナダ在住の日系4世でいらっしゃいます。
9歳のときにECOという環境学習グループを立ち上げ、1992年、12歳のときに、
リオデジャネイロで行われた環境会議で、
「どうやって直すかわからないものを、壊し続けるのはもうやめて下さい。」という、
大人をも涙させた感動のスピーチをし、その名を広く世界に知らしめました。
あのアル・ゴア氏も、当時のアメリカ副大統領としてその会議に出席されていたそうです。

うかがいたかったことはたくさんあったのですが、まずはセヴァンさんに、
今の世界が環境的にどんな風にうつっているかうかがいました。

「私たちは今、とてもオモシロい時代に生きていると思います。
インターネットで、地球の裏側の情報も簡単に手に入れられるようになった。
豊かな世界、とも言えるのかもしれません。でも一方で、環境的にも文化的にも、
たくさんのものを失っています。
例えば、2週間にひとつの言語が失われている、といわれています。
私たちは、どちらに価値があるのか、見極めなくてはいけません。
でも、グローバリゼーションは悪いことではない。それが必ず、破壊を伴うわけはないんです。
グローバリゼーションが、環境や地球を破壊しない方法を考え、
そういう方向に進んでいく力が、必要なのだと思います。」

なるほど。今の世界を決して否定しているわけではないんですね。ほっとしました。
では、例えばセヴァンさんにとって、今私たちが出来ることって何だと思いますか?

「きちんと、物事を『気にして』選んでいく、ということだと思います。
例えば、日本で言えば割り箸。気にしなければ、朝昼晩と、
3セットも使ってしまうかもしれないけれど、気にしていればMY箸を持つことが出来る。
それから、カナダで今大問題になっているのが、水のペットボトルです。
近年カナダでは、水のペットボトルを買って飲むのがファッションになってしまっているんですが、
そもそもとても水の豊かなカナダで、外国から輸入した水を飲む必要なんかありません。
しかも、水道から飲む水は安全基準をクリアしていて十分飲めるし、逆に、
ペットボトルの水には基準がないので、とても危険だと思います。
おまけに、プラスチックから溶け出すケミカルや環境ホルモンが、
これだけ問題視されているのに、一体どうしてそんな水を飲むんでしょうか?
ホントに、きちんと考えて、選んでいかなくてはいけないと思います。」

へぇーーーっ!まさかあのカナダで、水のペットボトルがはやってるとは思いませんでした!!
水がとてもきれいな国、という印象があったので、意外です。

でも、セヴァンさんとお話していてとても心強かったのは、彼女は決して今の世界に、
絶望していない、ということ。
「まだまだ出来ることはたくさんあるわっ!」という前向きなパワーにあふれていて、
とても嬉しくなりました。
最後にもうひとつ、セヴァンさんは嬉しいひと言を。

「ひとしずく、ひとしずく、ね。ハチドリと一緒よ♪」

その通りです!
私も、セヴァンさんの足元にも及ばないけれど、とにかくひとしずくずつ、がんばります♪
お目にかかれて本当に嬉しかった、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
今日スタジオにお迎えしたのは、『生物と無生物のあいだ』の著書でも有名な、
青山学院大学教授でいらっしゃいます、福岡伸一さん!
ずっと以前から、「生物と無生物のあいだって、どこ?」という、
素朴な質問を持っていたハチドリ高柳、今日お目にかかれるのをずっと楽しみにしていました。


(福岡先生はものすごくお話が上手!打ち合わせの段階から、
すっかり引き込まれてしまいました。)

まずはやっぱり、「生物と無生物のあいだって、どこにあるんですか?」とうかがったんですが、
「どこだと思いますか?」と逆質問をくらったハチドリ高柳、考え込んでしまいました。

すると福岡先生、「じゃあ、人間の組織って全部で25,000くらいあるんですが、
それを全部取り出して、このコップの中に入れますよね。そしてそれをぐるぐるかき回せば、
人間が出来ると思います?」と、不思議な質問を。
「・・・出来ないと思います。」と答えた編集長とハチドリ高柳に、先生はニッコリ。

「ですよね?このコップの中の25,000の組織は、生物ではないんです。
それが生物に変わるのに必要なのは・・・時間です。どの細胞、どの組織ひとつとっても、
適正な時期に、適正な変化や分裂をする必要がある。人間が人間であるのは、
そういった変化や分裂などに必要な、時間がしっかりかけられているからなんです。」

おぉーーーーーーーっ!!!それには気づきませんでした!!!
細胞や組織は、そのモノでは生物ではないけれど、そこに時間をかけることによって、
「生物になる」のですね?
勉強になりました!!

すると福岡先生、「じゃあ、生物にはどうして、オスとメスがいるのか、知ってますか?」と、
また質問を投げかけてきました。
うーん・・・、生殖のため、種の保存のため、じゃないんですかね?
すると、先生は意味深な笑みを浮かべながら、説明してくださいました。

「ある昆虫では、メスがメスしか産まない種がいるんです。母が娘を産み、
娘がまたメスを産む。オスは必要なく、延々とメスのみのつながりなんです。
でも、あるときとても寒い秋がやってきたりして、この後の冬が厳しいことが想定されると、
メスは突然オスを産み始めるんです。それは、種の種類を増やすことによって、
その冬を乗り切れる可能性を高めよう、ということと、
メスとメスの間のいわば『使いっぱ』をさせて、生殖活動をラクに行おう、ということなんですね。
そして、無事に冬を越すと、またメスしか産まなくなる。
つまり、オスはそもそも、メスの『使いっぱ』でしかなかったんですね。
だからほぼ全ての種で、オスのほうが平均寿命は短いし、
人間なら、ガンにかかって死ぬ率も高い。オトコはえらそうな顔をしてますが、
オスの方が常に弱いのは、最初から『使いっぱ』の役割しかなかったからなんです。」

それを聞いて、ハチドリ高柳はにや〜り♪
逆に編集長は、「なんだよー、感じ悪いよー」と、ぶうぶう。

それにしても、今日は時間があっという間にたってしまったほど楽しいお話でした。
そっかー、男性って・・・・・・・・そっかー。・・・・・・・・・・にや♪

男性の皆様、女性をくれぐれも大切になさるよう、ご注意あそばせ♪
なんてったって、男性は『使い・・・』・・・・・・おっと♪
投稿者: 高柳恭子
先日、2月25日に、自民党・衆議院議員の河野太郎さんと、
アーティストのSUGIZOさんをお迎えして、青森県・六ヶ所村の、
核燃料再処理工場についてのお話をうかがったのを、聞いていただいたリスナーの方も、
多いと思います。
ちょうど『ロッカショ』という本が出版されたのをきっかけに、
いまだになかなか、はっきりとした実態がつかみにくいこの再処理工場について、
少しお勉強をさせていただこう、というお話でした。

そして実は翌日、そのお話に関して『日本原燃株式会社』という会社から、
ご連絡をいただきました。
それは、番組内でお二人が発言された内容に、誤りがある、というご指摘でした。

『Hummingbird』では、スタッフや会社関係者、そして先方との話し合いを重ね、
リスナーの方に少しでも真実に近いことを、公正な立場で知っていただきたい、
という意思を確認しました。
ということで、今回は推進事業者の立場ではない方をお迎えして、
ご指摘いただいた点に関して、うかがっていこう、ということになりました。

お迎えしたのは、日本原燃株式会社からご紹介いただいた方です。
内閣府・前原子力委員の木元教子さんと、
京都大学原子炉実験所教授でいらっしゃる、山名元さんです。


(お二人とも、素人的な質問を繰り返すハチドリ高柳にも、優しく教えてくださいました。)

木元さんはそもそも、アナウンサーとしては大先輩。
キャスター、コメンテーター、ジャーナリストとしてご活躍の中、
内閣府・前原子力委員としても活動してこられました。
山名先生は、京都大学原子炉実験所教授で、核燃料の再処理高額を専門とされ、
原子力専門委員会の専門委員も勤めていらっしゃいます。
つまりは、この問題についてはお二人とも、専門家中の専門家でいらっしゃるわけです。

お話は、先日の河野太郎さんとSUGIZOさんのときのお話に関してから、
私たちが率直にうかがった疑問点まで、多岐に渡り、最後は木元さんに、
「一緒に六ヶ所に、見学に行きましょうよ」と誘っていただきました。
(ホントに行きたいです!)

今回のことで、ハチドリ高柳はとても大きなことを学びました。
放送人として、やはり何らかの問題を扱うには、片側の方の意見だけを聞くのでは、
絶対にいけないのだ、ということ。
どちらの問題にも、それぞれのお立場の方のご意見があって、
それに対する反論ももちろんある。
その両方を、放送局として公平にお伝えしていかなくてはいけないのだ、と痛感しました。
私はまだ、六ヶ所村のことを語れるほど全然勉強が足りていないので、
そこに関してえらそうに意見を言うことは出来ませんが、
少なくとも、様々な立場の方から、様々なご意見をうかがって、勉強していかなくては、と、
心から思いました。

この件に関して、ご迷惑をおかけいたしました方々、本当に申し訳ありませんでした。
でも、今回のことをよい教訓に、
これからも一生懸命『Hummingbird』を勤めてまいりますので、
今後とも、どうぞよろしくお願い申しあげます!
投稿者: 高柳恭子
2008年04月11日

鎌倉!!!

実は先日、祖父の命日だったんです。
でも、仕事でお墓参りにいけなかったハチドリ高柳、ずーっと気になっていたんですよね。
そしてこの間、機会があってようやく行って来ました。
うちのお墓がある、鎌倉っ!!!


お天気がものすごくよくって、あったかかった♪
海には、すでに多くのサーファーが!


新緑もキレイでした♪
木漏れ日って、新緑の時期がやっぱり一番美しいですよね。


そして、今の時期嬉しいのは、桜も新緑も楽しめること。
逆光でちょっと色がきれいに出なかったのが残念。


これって、やまぶきでしたっけ?
グリーンに黄色の組み合わせって、やっぱり春を感じてしまいます。


これは、名前に親しみを感じてしまう『猫柳』。
私の中の印象だと、これはまだ寒い時期に見かけたんだけどなぁ。
冬のものじゃなかったでしたっけ?

ということで、お墓参りと同時に、冬と春を満喫してしまったハチドリ高柳です。
眠る祖父母とゆっくり話も出来て、とても落ち着きました。
やっぱり、たまには自分に戻る時間が、大切なんだなぁ。
投稿者: 高柳恭子
2008年04月07日

花粉症は環境問題?

桜が咲いて、日々暖かくなってきて、春を実感する毎日。
でも、この時期は、目のしぱしぱと鼻のずるずるで、
春を感じざるを得ない方もいらっしゃいますよね。
そう。もはや日本人の5人に1人が発症している、と言われている花粉症。
全国の患者が支払う年間治療費は、1兆円近いと言われているんだとか!
これはもう、国民的な大出費と言っても過言ではありません。
友人をして「脳みそが出てきているのではないか、とすら感じる」と言わしめた、
つらいつらい花粉症。一体、誰のせいなんだぁーっ!と叫びたい方も、少なくないでしょう。
今日は、その質問に答えてくださる方をお迎えしました。
ジャーナリストで、ノンフィクション作家でいらっしゃいます、奥野修司さんです。


(奥野さんご自身、16年のキャリアを持つという、筋金入りの花粉症。
年間に支払う、花粉症にかかる諸経費は、17万円にものぼるそうです。)

まずは著書にはっきりと書かれている、花粉症の原因についてお伺いしたいと思います。
『花粉症は環境問題である』というご本の中に、
「花粉症は国家の犯罪」という章があるんですが、これは気になります。

「1950年代から1970年代にかけて、国をあげて植林事業を行ったんです。
その当時は、スギが材木として、とても高く売れると試算されていたんですね。
でも、ある時期にを境に、木の家を立てる人も激減しましたし、値段が大暴落しました。
それでも、国はスギを植え続けることを止めなかった。そのことが原因で、今、
日本の山にはスギばっかりが生えてるわけなんです。
植えるだけ植えちゃったのに、売れないから手入れをしない。
スギは樹齢30年前後から花粉をつけ始めるんですが、
間伐などもなされずに放置されたスギは、どんどん花粉を飛散させるようになり、
今では樹齢31年以上のスギだけで、毎年540万トンの花粉を出しています。」

おぉ・・・。それでは、植林事業の失敗が、今これだけの花粉症の患者さんを生んだ、
ということですか?

「おっしゃる通りですね。山の生態系を変えてしまったってことでしょうね。
スギのような針葉樹も、広葉樹で周りを囲まれていれば、
それほど花粉を飛散させることはないんです。
木を植えたことが悪かったことなんじゃなくて、生態系のバランスを崩して、
スギばっかりを植えたことが、悪かったわけです。」

やっぱり、人間の勝手で、生態系を変えてしまうと様々な影響が出るわけですよね。
奥野さんは、もう本当に症状がひどい2月3月は、沖縄などに避難されるのだとか。
「沖縄の空港に着いたら、1時間で症状がなくなりますよ」とおっしゃっていました。

花粉症の方は、春が来るのが憂鬱になってしまうかもしれませんよね。
でも、もう少しの辛抱です。4月末には、だいぶ軽くなる、と言う予測も立っていますから、
後ちょっと、がんばってくださいね!

ちなみに、家族4人のうち、3人が恐ろしくひどい花粉症にも関わらず、
私だけ症状が出ない、ハチドリ高柳。
家族と違うことと言えば、カラスの行水の家族に対して、
2時間ほどたっぷりお風呂に入っていたこと。(今はさすがにそんなに長くは無理ですが。)
日々の花粉を、こうやって毎日きっちり落としていることが、花粉症にかかるのを妨げている、
と真剣に思っているのですが、いかがでしょ?
気になった方は、ぜひ試してみてくださいね♪
投稿者: 高柳恭子
2008年04月05日

お花見 第2弾!

今年は本当に桜がいい具合に咲きましたよね♪
ハチドリ高柳は嬉しくて嬉しくて、幼なじみを誘って、またもやお花見に行ってしまいました!
だって、ホントにキレイ〜!


日の光を受けている様も、うっとりするくらいキレイでした。
先日、実は夜桜見物の予定がお仕事でキャンセルになってしまい、寂しく思っていたのです。
でも、明るいうちに見るのが、やっぱり嬉しいかな。
夜は、どうしても飲み食いの方に気をとられてしまうので・・・。。。


道行く人も、のんびり、そして嬉しそう♪
こういうのって、本当に幸せな風景ですよねー。


川沿いに、しなだれかかるように咲く桜。
また見られるのは来年かぁ。。。遠いなぁ・・・!
でもきっと、だからこそより一層大切に、美しく感じるんでしょうね。
2008年、春。今年も満喫させていただきました♪


投稿者: 高柳恭子
2008年04月05日

野菜スウィーツ♪

先日、たまたま大好きなお店に遊びに行きました。
そこで、おすそ分けをいただいちゃったのが、最近話題のこのスウィーツ♪

中目黒『ポタジエ』の、野菜スウィーツです!!
私がいただいちゃったのは、お店のオープン以来一番人気という、「グリーンショート・トマト」。
何でも、小松菜入りのスポンジ生地にトマトがはさんであって、上に乗ってるのも、プチトマト♪
どんな味なんだろう・・・?と恐る恐る食べてみたら、あっさり軽くてホントにおいしい!
これなら、甘いものがちょっと苦手な男性でも、おいしい、と思って食べられるんじゃないかなあ♪


そして、もうひとつおすそ分けをいただいちゃいました。
ASAHI 黒生の『ビールゼリー・チョコレート』・・・・・・。
北海道のお土産だそうです。うーむ。。。甘いのやら、苦いのやら・・・?

いただいてみると、これが意外とおいしい♪
チョコの中に、ビール風味のゼリーが入っているのですが、さっぱりしていて美味なのです。
世の中には、いろんなスウィーツがあるなぁ。。。
オモシロくて、ちょっと得した気分になっちゃった、ハチドリ高柳でした。










投稿者: 高柳恭子
2008年04月04日

編集長との1年

『Daily Planet』のなかの『Hummingbird』で、
堀内編集長と一緒に番組をやるようになって、早1年。
いろーんなエコの方にご登場いただきました♪
4月1日、1年を記念して、ゲストの方をお迎えせず、2人で番組を進行することに。
話を聞いてみると、編集長の「エコ度」が飛躍的に上がっていて、ハチドリ高柳は感動!!
「エコママ」としては、「エコ太郎」がすくすくと育ってきているのが、嬉しくて仕方ありません♪


これからも、真剣に、そして仲良く、エコについて一緒に考えていきたいと思っています。
びしびし、お尻を叩いていきますよ。編集長、ご覚悟あそばせ♪
そしてリスナーの皆さん、今後の『Hummingibird』も、どうぞよろしくお願いしますね!






投稿者: 高柳恭子
2008年04月03日

久しぶりの朝日♪

今朝は、4月から始まったTOKYO FMの新番組、『クロノス』に出演し、
先日出張で行ってきたケニアの温暖化の話や、ワンガリ・マータイさんのお話をするために、
朝5時半に出社しました。
すると、むにゃむにゃと眠い目に飛び込んできたのは、こんな美しい朝日!!

TOKYO FMの7階にある私たちのスタジオ、アースギャラリーからは、
皇居越しにとてもキレイな朝日が見えるのです。

そういえば最近、朝日なんか見てなかったなぁ。。。
ケニアやミクロネシアに行かなくても、私たちの毎日の日常の中でも、
必ずお日さまは昇っていて、そして沈んでる。
そんな当たり前のことを、忙しい日常でついつい忘れてしまったり、考えなかったりしますよね。

なんだか、夕日に見えてしまうくらいにオレンジ色の朝日。
本当にキレイでした。
ちょっと自分の中心軸が真ん中に戻ったような感覚。
寝不足ではあったけど、なんかちょっと得した気分になった、ハチドリ高柳でした。

そうそう、朝早く起きる方は、新しい番組『クロノス』(月〜金 5:00-8:30 一部地域を除く)、
八代英輝さんと中田美香ちゃんがさわやかにお伝えしてします。
ぜひ、聞いてみてくださいね!

投稿者: 高柳恭子
2008年04月03日

14歳の頃、何してた?

大人になってしまうと、小さい頃に描いていた夢や、なりたかったもの、やりたかったことなど、
いつの間にか忘れてしまいがちですよね。
でもその頃っていつも、「大きくなったら○○をやりたいな」って考えていたと思いません?
その夢を、なんと14歳で実現してしまった人がいるんです。
14歳で太平洋を横断してしまった、冒険家で環境教育家の、高橋素晴(すばる)さんです!


(やはり何か大きなものを見てしまったような、深くて優しい瞳。現在26歳だそうなんですが、
もう2児のお父様でいらっしゃいます♪)

14歳で太平洋横断って、とにかくすごい偉業だと思っちゃうんですが、
どんな風に全てを慣行なさったんですか?

「まずは親に感謝してますね。学校にもあまり行ってなかったですけど、
それを怒ったりしなかった。自分が興味があることに没頭するのを許してくれたんですね。
お金もかかりましたよ。ヨット、借りなきゃいけなかったですし。
コースは、東京の夢の島を出発して、サンフランシスコのゴールデンゲートまでを、
55日間かけて横断しました。よく、怖くなかった?って聞かれるんですが、
嵐とかにあってるときって、やることがあまりにたくさんありすぎて、
怖いと思ってる暇がないんですよ。逆に、凪でヒマだと、このまま着かなかったらどうしよう、とか、
死んじゃったらどうしよう、とか、色々考えちゃって、怖かったですね。」

す、すごい。その感情を14歳のときに経験して、しかも乗り越えてきたなんて!
そして、今26歳になって、明日から何かまた、旅に出るんですよね?

「アースキャラバン2008というプロジェクトに参加します。
沖縄から北海道まで、日本全国を旅しながら、子供たちに環境教育の授業をしたり、
クリエイティブな人やモノ、コトに出会っていこうと思ってます。
子供たちには、とにかく好奇心を忘れないでね、って伝えたいと思います。
自分の好奇心がある方向に向いてるのに、逆の方向に勉強とか学校とか、
やらなきゃいけないものがあると、とかくそっちに引っ張られてしまいがちだし、
親もそっちに子供を誘導しがちだけど、やっぱり好奇心を伸ばすってことを忘れないで欲しい。
それが、一番大事で、一番基本になることですから。」

おぉ。やはり14歳でだいぶ人と違うものを見てしまったんだな、という感じがしました。
こんな大人な意見、私たちの世代でもなかなか言えないですもの。

そこで編集長がひと言。
「僕、生まれ変わったらスバルくんの子供になりたいなぁ。」
・・・・・・・・・え、その結論・・・?と思いかけましたが、よく考えたら・・・・・・・・。
「私もです。」
ということで、最後は、「スバルくんの子供にして♪」という、
わけのわからない子供返りをしてしまった、私たちだったのでした。
それにしても、素敵な人だったなぁ。
投稿者: 高柳恭子
地球のことを考える日、「アースデイ」まで、あと20日ほどとなりました。
ハチドリ高柳も、この日に武道館で行われるコンサート、
『コスモ アースコンシャス アクト アースデー・コンサート』の準備で、忙しくなっています。
今年から、よりアクティブな環境への取り組みとして、
このコンサートを『グリーン電力』で行うことを決め、
ハチドリ高柳はもろもろの契約作業などを進めています。
でも、ふと気づきました。
私も、『グリーン電力』について知らないことがたくさんあるし、
リスナーの方たちも、名前は知っていても、どういう仕組みで買えて、どんな電力なのか、
知らない方が多いんじゃないかな・・・。ということで、お招きしてしまいました!
日本自然エネルギー株式会社の、河村えびねさんです!!


(えびねさん、って素敵なお名前ですよね。日本のランの花の名前で、
植物や自然が大好きな、お父様が名づけられたんだそうです♪)

まず、基本的なことなんですが『グリーン電力』って、どんな電力のことを言うんですか?

「そうですね。風力発電やバイオマス発電、太陽光発電など、
自然に由来する方法で発電した、電力のことです。
環境に負荷をかけない形で発電されているので、『地球に優しい電力』といえますね。」

あ、いいですね!それって、使ってみたい人がたくさんいると思うんですけど・・・。

「でも、まだ残念ながら個人の方に使っていただけるほど、普及してはいないんです。
それでも、最近はどんどん企業の方などに使っていただけることが増えてきました。
この電力は申告制なので、1000kwh単位から、好きなだけ買うことが出来ます。
例えば、今回のアースデーのコンサートであれば、2時間のコンサートに使われるであろう、
おおよその電力数=7000kwhを買っていただきましたよね?
そうすると、私どもの会社から、『グリーン電力証書』という証明書をお出しします。
つまり、この7000kwhの電力に関しては、グリーン電力で発電しましたよ、という、
証明書なんですよね。TOKYO FMさまの場合は、100%風力を買っていただきましたが、
例えば、バイオマス50%と風力50%、のように、
お好きな電力を混ぜて買っていただくことも出来ます。
もちろん、風力発電所から直接電線を引っ張って、武道館につないだりするわけではなくて、
要するに、その電力分をお金で換算して証明している、ということなんですよね。」

なるほど。でも、それなら逆に、どの企業やイベントでも、簡単に始められますよね。
私たちのコンサートも、そんな風に「風力発電」の電気で開催できるんですもの♪

ただ、やっぱりまだ課題は、いわゆる「自然まかせ」の発電方法なので、
自然の影響を大きく受けてしまうこと。
風が常に吹くかわからないし、お日様が常にぎらぎらしているかわからない。
そんな状況のもとでの発電は、「安定供給」という意味では、
まだ改善の余地がある、ということなんです。

確かに、自然って人間の思うようにはならないですものね。
でも、それを「当たり前」って思えるかどうかで、私たちの環境に対する思いって、
ずいぶん変わってくるような気がします。

私が2年暮らした島では、風が吹けば電気が落ち(木が倒れて電線が切れる!)、
雨が降れば水道が止まりました。(川のゴミで水道管が詰まる!)
毎日、スイッチさえ押せば必ず電気が付く、という日本の生活を、
当たり前だと思わないようにしたいな、と思った、ハチドリ高柳だったのでした。
投稿者: 高柳恭子
お花見の季節、ついつい外で宴会なんかあると、飲みすぎちゃったりしますよね。
でもそんな時でも、朝起きたらちゃんと自分のベッドで寝てた、なんてこと、ありませんか?
それって、どういうメカニズムなんでしょうか?
今日はそんな不思議に答えてくださる方をお迎えしました。
日本大学総合科学研究所教授でいらっしゃいます、泰羅雅登先生です!


(ご自身もとってもお酒が大好き♪という泰羅先生、ということで、
みんな、何かしらの飲み物を持ったフリして、杯(?)、ポーズ!)

先生は、『記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?』という、
なんともハチドリ高柳の心をひきつけてやまない、ご本を出版されました。
では、ずばり!なぜ、記憶がなくなるまで飲んでも、家にたどり着けるんですか?

「それはね、脳の中にある『ナビゲーションニューロン』という神経細胞があるからなんです。
人間の脳って言うのは、ある程度「習慣化」したことを記憶していて、
飲みすぎちゃってわけわからなくなっちゃっても、その神経細胞がカーナビのようにしっかり働いて、
家までご主人を導いてくれるって言うわけなんです。」

えーーーーーーーーっ!すごい!!
実はハチドリ高柳も、飲みすぎるとすぐに記憶をなくすたち。(←女性失格、との呼び声高し。)
それで、編集長にも何度ご迷惑をおかけしたことか・・・。
だけど、朝起きると必ず、キチンと着替えてベッドで寝ていて、
着ていたものはクロゼットにかかってたりまでするんです。
記憶なんて、一ミリもないんですけど。。。

「それはね、記憶なんて作られてないからなんですよ。
飲みすぎると、脳の海馬ってとこがダメージ受けちゃうんですね。
でもそこが、記憶を構築している器官なんです。
だから、みんなよく『記憶をなくす』っていいますけど、構築された記憶を忘れちゃうんじゃなくて、
そもそも、記憶自体が構築されてないんです。だから覚えているわけ、ないんですよね。」

なるほどーっ。確かに、どーーーーーーうやっても思い出せないことって、よくあります。
なるほどね。記憶そのものが、作られてなかったのかぁ。

ということで、妙に納得してしまったハチドリ高柳。
『ナビゲーションニューロン』さえあれば、
どんなに飲みすぎてもお家にたどり着けるのか、と、ホクホク♪
だけど泰羅先生は最後にひと言。

「あ、でも、「習慣化」されたところから一歩でも外に出ちゃうと、
後はもう、脳の細胞ではどうにもならないですからね。知らない駅のホームで寝ちゃってたり、
山手線何周もしちゃう、なんて人は、一度自分の習慣をはみ出しちゃった人ですから、
気をつけてください。」

・・・・・・・・・・はい。
お花見や歓送迎会などで、何かとお酒を飲む機会が増えるこの時期。
自分に合う適量を守って、楽しくお酒とお付き合いしたいですよね。
さ、今度はいつ、飲みに行こうかな・・・♪(←懲りてない)
投稿者: 高柳恭子