2007年03月23日

教授のエコ!

東京に、全国に先駆けた桜の開花宣言が発表された今日のスタジオにお迎えしたのは、
アーティストの坂本龍一さん!
幼い頃から、兄の影響でYMOの大・大・大ファンだったハチドリ高柳には、
もう憧れの、雲の上の方♪
実際にお目にかかれて、目はハート、心臓バクバク汗ダクダクの、25分だったのでした。

アーティストとしてのご活躍はもう周知のところですが、
坂本さんはそのほかにも、今環境問題にとても真剣に取り組んでいらっしゃる方。
ご自身のコンサートでは、リハーサルのときから徹底して「グリーン電力」を使い、
ついに、CO2排出0%を達成なさったとか。
また最近では、エイベックスと組んで、新レーベル「COMMONS」を立ち上げられました。
このレーベルは、オフィス全体がグリーン電力を使っていたり、
プロモーターの方が、ペットボトルのリサイクルで作った「紙(破れない!)」の名刺を持っていたり、
CDケースはプラスチックを使用せず、すべて紙で出来ていたり、
その紙に使う木を、スウェーデンで植林して育てていたり、とにかく徹底して「エコ!」なのです。
坂本さんのNYのご自宅は、風力発電だとおっしゃいますし、
「一体どうして、環境問題に取り組まれるようになったんですか?」とうかがってみたら、
「う〜ん・・・どうしてだったかなぁ。なんだか、毎日過ごしているうちになんとなく・・・」と、
とても自然に始められたご様子でした。
でもひとつきっかけはあって、世界的な環境問題に取り組むことになった、
あの世界的アーティスト、U2のボノから、「日本での活動は、君がやってくれ」というような、
要請があったのだとか。
そのときのご様子を、「ボノから連絡があって・・・(!)」とさらっとおっしゃってしまうお姿に、
高柳は感動。
だって、「ボノから連絡」って、普通来ないですよね!
「世界のサカモト」を実感してしまいました。
そして、ボノの目は正しかった。
今、音楽の制作活動と平行して、環境問題についてとても精力的に活動なさっている姿に、
ボノも感動を覚えているに違いありません!
では、「今一番気になっている環境問題には?」という問いには、
「やっぱり、六ヶ所村の核燃料再処理工場ですかね」とおっしゃっていました。
地域の土地や食物に、大きな影響が予想される、青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設。
1日で、原発1年分の放射能が出る可能性がある、という研究データも発表されています。
坂本さんは、「でも、あまり報道されないし、みんな、知らないでしょ?それって怖いことですよね」と、
皆が「何が起こっているかを知らない」ことに、危機感を覚えていらっしゃるようでした。
そして、「今、私たちが出来ることって何ですか?」という質問には、
「とにかく、知ること。そして、知った上で行動すること。それだけです。」と、
静かな力を込めて、お答えいただきました。本当に、今、日本のアーティスト界の中では先陣を切って、
大きな環境活動をされている坂本さんならではの、大きな意味のある言葉に、
ハチドリ高柳はただひたすら感動してしまいました。
もっともっとお話がうかがいたかったのに、時間が短かったのがひたすら残念でした。
また日本にいらしたときには、ぜひゲストに来ていただきたい。
心から願った、ハチドリ高柳だったのでした。それにしても、素敵な方だったなぁ。。。
子供のときからの憧れが、そのまま目の前に現れてしまったような、
ホントのドキドキを味わってしまいました。
3月28日に発売される、
「fennesz+sakamoto(フェネスサカモト」名義でのアルバム『cendre(サンドル)』も、
ピアノやギターの音が耳に心地いい、オーガニックでとても素敵なアルバムに仕上がっています。
天って、やっぱり2ブツも3ブツも与えるのだわ、と、
深くうなずいてしまった、ハチドリ高柳でした。
投稿者: 高柳恭子
今日のスタジオにお迎えしたのは、株式会社ディーコンテンツの代表取締役、
中村正明さん!
元々は歌手でいらした、という経歴の持ち主でいらっしゃいますが、
今日は花粉症だということで、ちょっぴりハスキーなお声で、ご出演いただきました。
そもそもこのディーコンテンツという会社、「環境をテーマにしたイベントやプロモーションの、
企画・制作・運営を行っている」という、一見、ちょっと難しそうな会社です。
でも、実はその活動はとってもエコで、とっても大切なこと。
簡単に言うと、例えば、
一人の人が環境にとても興味を持って、
「ボランティアでもいいから何かしたい!」と思っていたとします。
また、ある企業は、「このままじゃ環境が壊れてしまう。
何かしたいけど、お金がない!」と思っていたとします。
また、行政は「環境問題に取り組む人たちを、応援したい!」と思っていたとします。
でも、それぞれが思っているだけだと、そこには何も生まれませんよね。
そこに、中村さんのディーコンテンツのような会社が関わると、
「じゃ、アナタはこの企業と一緒に、ボランティアで環境活動をしてください。
行政は、そんなこの企業を、待遇面などで支援してあげてください」と、
いわば3者を結びつけて、交通整理をしてくれる、というわけなのです。
これって、結構ありそうでなかったサービスですよね。
それをしてくれることで、今までばらばらに活動し、とても無駄が多かった環境に対する取り組みが、
きちんと系統だって、より大きな成果を生むことが出来るようになるのです。
その集大成が、3月20日にお台場の「潮風公園」にお目見えする、『ソーラー発電施設』!!
これは、「TOKYO ソーラーシティープロジェクト」という、東京都や企業、NPOなどが連携して、
地球温暖化防止&再生可能エネルギーの利用拡大を、広く訴えかけていこうとするプロジェクトが、
ひとつ、目に見える形で作り出した、大掛かりな太陽光発電施設です。
これからは、再生可能エネルギーの普及啓発に向けたシンボルとして活用され、
環境教育や音楽イベントなどに有効利用される、ということです。
それに、災害時には、独立した電源として使用することも可能!
大きな可能性を秘めているのです。この「潮風公園」、ハチドリ高柳も行ったことがあるのですが、
広々と広がる一面の芝生の広場が本当にきれいで、海が見えて、とても素敵なところ。
そんなところに寝そべって、太陽光で発電された電力を使ったコンサートなんかを見たら、
最高に気持ちいいだろうなぁ・・・。
これからの時期に、とってもぴったりな施設だな、と、嬉しくなってしまいました。


それにしても、これからはどんどん、このディーコンテンツみたいな会社が増えてくれるといいな。
そうすれば、ひとつひとつバラバラになっている環境への思いを束ねることが出来て、
それを大きな一歩に出来るような気がするんです。
そんな可能性を感じさせてくれた、中村さんだったのでした。
投稿者: 高柳恭子