2007年01月02日
45年越しの想い
初売りにお出かけの方達で、いつも以上の盛り上がりと人手でにぎわう渋谷、
そんな新年2日目のスペイン坂スタジオにお迎えしたのは、
レイチェル・カーソン日本協会理事長でいらっしゃる、上遠恵子さんです。
お正月の2日目、ということで、ファミリーパーティーのさなか、
高校生のお孫さんと2人、抜け出してスタジオに来て下さいました!(ありがとうございました!!)
どうして、そんなお忙しい中来て頂いたかというと、
今年、2007年はレイチェル・カーソン生誕100周年の節目の年なのです。
その年の初めに、レイチェル・カーソンがならした警鐘をもう一度考えてみたい、と、
無理を言って来て頂きました。
そもそもレイチェル・カーソンと私の出会いは、大学生の時。
かの有名な『沈黙の春』を、ふと手に取ったことでした。
読み終わった私は、化学薬品の恐ろしさや自然破壊の罪に、愕然としたのです。
でも、そのときはまだ、この『沈黙の春』が1962年に書かれた本だ、ということは、
知らなかったのです。
今年から見れば、もう45年も前の話。
でも、結局何一つ変わっていない、自然破壊を巡る環境・・・。
この2007年が、レイチェル・カーソン生誕100周年ということで、
今一度、この事実をリスナーの方と一緒に考えたかったのです。
この『沈黙の春』は、詳細なデータを元に、農薬散布が人々に与える悪影響や、
食品添加物の恐ろしさなどを、文系の方にもわかるように、易しく説明してくれています。
アメリカでは、発売以来150万部以上を売り上げ、20数カ国で翻訳されたという、
まさに、世界的な「環境本」の代表作です。
また、もう一冊ハチドリ高柳のバイブルになっている本が、『センス・オブ・ワンダー』。
こちらは、美しい写真がいっぱいの、少し詩のような印象の、綺麗な本。
これなら、1時間もかからず読めてしまいます。
私はこの写真と内容がとにかく大好きで、コスラエに行く前に荷物を詰めているとき、
「どうしても置いていくことが出来ない本」として、3冊選び出した中に入っていて、
コスラエに連れて行った本の1冊です。
子供が持っている、何もかもを「不思議!」と感じられるその感性。
それを保つ為には、私たち大人がそのセンスを磨かなくてはいけない、ということを教えてくれます。
何度読み直しても、そのときによって感じ方の違う、素敵な本。
『沈黙の春』に比べれば、どちらかというとこちらの方が、読みやすいかもしれませんね。
でも、お時間がある方は、このお正月休みに、ぜひどちらか読んでみて下さい。
きっと、レイチェル・カーソンの想いを少し感じられて、
環境に優しい1年をおくることが出来ますよ!
そんな新年2日目のスペイン坂スタジオにお迎えしたのは、
レイチェル・カーソン日本協会理事長でいらっしゃる、上遠恵子さんです。
お正月の2日目、ということで、ファミリーパーティーのさなか、
高校生のお孫さんと2人、抜け出してスタジオに来て下さいました!(ありがとうございました!!)
どうして、そんなお忙しい中来て頂いたかというと、
今年、2007年はレイチェル・カーソン生誕100周年の節目の年なのです。
その年の初めに、レイチェル・カーソンがならした警鐘をもう一度考えてみたい、と、
無理を言って来て頂きました。
そもそもレイチェル・カーソンと私の出会いは、大学生の時。
かの有名な『沈黙の春』を、ふと手に取ったことでした。
読み終わった私は、化学薬品の恐ろしさや自然破壊の罪に、愕然としたのです。
でも、そのときはまだ、この『沈黙の春』が1962年に書かれた本だ、ということは、
知らなかったのです。
今年から見れば、もう45年も前の話。
でも、結局何一つ変わっていない、自然破壊を巡る環境・・・。
この2007年が、レイチェル・カーソン生誕100周年ということで、
今一度、この事実をリスナーの方と一緒に考えたかったのです。
この『沈黙の春』は、詳細なデータを元に、農薬散布が人々に与える悪影響や、
食品添加物の恐ろしさなどを、文系の方にもわかるように、易しく説明してくれています。
アメリカでは、発売以来150万部以上を売り上げ、20数カ国で翻訳されたという、
まさに、世界的な「環境本」の代表作です。
また、もう一冊ハチドリ高柳のバイブルになっている本が、『センス・オブ・ワンダー』。
こちらは、美しい写真がいっぱいの、少し詩のような印象の、綺麗な本。
これなら、1時間もかからず読めてしまいます。
私はこの写真と内容がとにかく大好きで、コスラエに行く前に荷物を詰めているとき、
「どうしても置いていくことが出来ない本」として、3冊選び出した中に入っていて、
コスラエに連れて行った本の1冊です。
子供が持っている、何もかもを「不思議!」と感じられるその感性。
それを保つ為には、私たち大人がそのセンスを磨かなくてはいけない、ということを教えてくれます。
何度読み直しても、そのときによって感じ方の違う、素敵な本。
『沈黙の春』に比べれば、どちらかというとこちらの方が、読みやすいかもしれませんね。
でも、お時間がある方は、このお正月休みに、ぜひどちらか読んでみて下さい。
きっと、レイチェル・カーソンの想いを少し感じられて、
環境に優しい1年をおくることが出来ますよ!
2007年01月02日
文化伝承の日本酒♪
ぴっかぴかの初日の出が見られた2007年、いいことがありそうな予感がしますよね。
そんな今年最初のスタジオにお越し頂いたのは、アーティストのかの香織さん!
何ともいえない柔らかな色気があって、ちょっとハスキーな声がまたセクシーな、
「いい女」ってこんな女性のことを言うのだわっ、と納得してしまう、素敵な方でした。
そのかのさん、5年ほど前から「泉薫子」さんという、もう一つのお名前を持っていらっしゃいます。
そのお名前の時にかのさんがなさっているのは、「蔵人」というちょっと耳慣れないお仕事。
そう。なんとかのさん、「泉薫子」さんとして、日本酒を造っていらっしゃるのです!
なんでも、ご実家が造り酒屋でいらした、というかのさん、
5〜6年前に、人手不足から造り酒屋を「閉めようか」という相談をお母様から持ちかけられ、
「絶対に絶やしてはいけない」という強い信念のもと、ご自分が跡を継がれることを決意!
冬の間だけ、音楽活動を中断して「蔵」にこもり、昔ながらの伝統にのっとった手法で、
すべて手作業の、日本酒を仕込んでいらっしゃるのです。
そのときのお名前が、「泉薫子」さん、という訳なのです。
仕込んでいらっしゃるお酒の中で、思い入れが強いのは『阿佐緒』。
このお名前は、かのさんのご親戚で、自由奔放な生き方をなさった粋な詩人のおばさまの、
お名前をとられたのだとか。
私も頂きましたが、日本酒好きでかなり飲んでいる私にとっても、本当においしい!
さらりさらりとしていて水のように飲みやすいのに、うまみはしっかり、そして芳醇♪
丁寧に仕込むとこんなにおいしくなるのだわ、と感動すら覚えるような仕上がりなのです。
そうお話しすると、かのさんは本当に嬉しそうに、説明してくださいました。
「蔵」のある宮城県は、雪深く冬の間は本当に寒い、ということ。
そこで一緒にお酒を仕込む「蔵人」は、
一人一人がものすごく強いこだわりを持っている、ということ。
日本酒を仕込む行程では、一切の洗剤などを使わず、熱湯殺菌や熱湯消毒で、
とても自然に優しいこと。
人間に出来ることは実はごくわずかで、いいお米といいお水を用意して手間をかければ、
あとは自然が上手に醸造してくれること。。。
聞けば聞くほど、昔の日本人の智恵に感服するばかりなのです。
これは、あだやおろそかに飲むことは出来ません!
お正月、ということで日本酒を頂く機会も多いと思いますが、
その裏には、日本人の悠久の智恵と技がたっぷりと詰まっていることを、思い出して下さいね!
それにしても、かのさんって本当に素敵。
アーティストとしての活動があんなにお忙しくていらっしゃりながら、
日本文化の伝承を進んで買って出る、その心意気に、私は感服してしまいました。
こんな風に、日本の中に何人も、日本文化を伝承していこうと思う人が増えてくれたら、
日本って国はまだまだ大丈夫だな!と思ってしまったお正月だったのでした♪
そんな今年最初のスタジオにお越し頂いたのは、アーティストのかの香織さん!
何ともいえない柔らかな色気があって、ちょっとハスキーな声がまたセクシーな、
「いい女」ってこんな女性のことを言うのだわっ、と納得してしまう、素敵な方でした。
そのかのさん、5年ほど前から「泉薫子」さんという、もう一つのお名前を持っていらっしゃいます。
そのお名前の時にかのさんがなさっているのは、「蔵人」というちょっと耳慣れないお仕事。
そう。なんとかのさん、「泉薫子」さんとして、日本酒を造っていらっしゃるのです!
なんでも、ご実家が造り酒屋でいらした、というかのさん、
5〜6年前に、人手不足から造り酒屋を「閉めようか」という相談をお母様から持ちかけられ、
「絶対に絶やしてはいけない」という強い信念のもと、ご自分が跡を継がれることを決意!
冬の間だけ、音楽活動を中断して「蔵」にこもり、昔ながらの伝統にのっとった手法で、
すべて手作業の、日本酒を仕込んでいらっしゃるのです。
そのときのお名前が、「泉薫子」さん、という訳なのです。
仕込んでいらっしゃるお酒の中で、思い入れが強いのは『阿佐緒』。
このお名前は、かのさんのご親戚で、自由奔放な生き方をなさった粋な詩人のおばさまの、
お名前をとられたのだとか。
私も頂きましたが、日本酒好きでかなり飲んでいる私にとっても、本当においしい!
さらりさらりとしていて水のように飲みやすいのに、うまみはしっかり、そして芳醇♪
丁寧に仕込むとこんなにおいしくなるのだわ、と感動すら覚えるような仕上がりなのです。
そうお話しすると、かのさんは本当に嬉しそうに、説明してくださいました。
「蔵」のある宮城県は、雪深く冬の間は本当に寒い、ということ。
そこで一緒にお酒を仕込む「蔵人」は、
一人一人がものすごく強いこだわりを持っている、ということ。
日本酒を仕込む行程では、一切の洗剤などを使わず、熱湯殺菌や熱湯消毒で、
とても自然に優しいこと。
人間に出来ることは実はごくわずかで、いいお米といいお水を用意して手間をかければ、
あとは自然が上手に醸造してくれること。。。
聞けば聞くほど、昔の日本人の智恵に感服するばかりなのです。
これは、あだやおろそかに飲むことは出来ません!
お正月、ということで日本酒を頂く機会も多いと思いますが、
その裏には、日本人の悠久の智恵と技がたっぷりと詰まっていることを、思い出して下さいね!
それにしても、かのさんって本当に素敵。
アーティストとしての活動があんなにお忙しくていらっしゃりながら、
日本文化の伝承を進んで買って出る、その心意気に、私は感服してしまいました。
こんな風に、日本の中に何人も、日本文化を伝承していこうと思う人が増えてくれたら、
日本って国はまだまだ大丈夫だな!と思ってしまったお正月だったのでした♪