毎週土曜日の19:55〜、
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちらです!

『銀座で2メートル、千住では7メートル浸水』


政府の中央防災会議の専門調査会が
今週の火曜日に衝撃的なデータを発表しました。
埼玉県から東京都を流れる荒川の堤防が大雨で決壊した場合に、
銀座では深さ2メートル、千住では7メートルも
水に浸かってしまう場所が出る危険性がある!と言うものです。
俄かには信じがたいですよね。

これまでも荒川については、
洪水で氾濫して堤防が決壊したときに
どの地域がどれくらい水に浸かってしまうかという
『浸水想定区域図』が公表されてきました。
でも、今回中央防災会議が発表したものは
もう1歩踏み込んでいます。
これまでと比べて、大きくは2点、変わりました。

 ★堤防が決壊した場所別の浸水被害の想定をしていること。

 ★地球温暖化などによって荒川に流れ込む水の量が
   これまでよりも増えた場合の被害想定をしていること、

この2つです。

そして、この2つが変わった結果、
とんでもない被害の姿が見えてきたということなんです!

では、どんな場合に銀座が2メートル、千住が7メートルも
水に沈んだりすると考えられているんでしょうか。

まず、都心部が浸水するケース。
これは、3日間の降水量が680ミリを超える大雨が降って、
東京都北区で川の右岸の堤防が決壊した場合を想定しています。
この場合、銀座で2メートル、千住では7メートルの浸水、
決壊場所から下流で、かつJRの線路の東側は
大きな被害があると考えられています。

一方、浸水による被災者の数が最悪の240万人となるのは
荒川に流れ込む水の量がこれまでの想定より3割増えた上で
埼玉県鴻巣市の左岸の堤防が決壊したケースです。
鴻巣市や春日部市、足立区などが
水浸しとなると考えられています。

それぞれのケースは、起きる確率としては
高いというものではありませんが、
現実として起きる危険性は十分あります。

あなたは、自分の生活する街が
どれだけ水に沈んでしまうと考えられているのか、
どんな水害のリスクを持っているのか、
そしていざというときにどんな対策をとったり、
どこに避難したりすればいいか、ご存知ですか?

今回の荒川に関する資料は中央防災会議のHPでもみれますし、
それ以外の東京近郊の水害についても
東京都のHPでハザードマップを見ることができます。


★政府の中央防災会議による資料
 (内閣府公式HP内 防災情報のページへのリンク)
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/suigai/071023kisya.html

★東京都のハザードマップ
 (東京都公式HP内 建設局へのリンク)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu03.htm

是非、あなたの街の情報を一度、チェックしてみて下さいね!