2007年10月27日
10月27日放送 『銀座で2メートルの浸水』
毎週土曜日の19:55〜、
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちらです!
『銀座で2メートル、千住では7メートル浸水』
政府の中央防災会議の専門調査会が
今週の火曜日に衝撃的なデータを発表しました。
埼玉県から東京都を流れる荒川の堤防が大雨で決壊した場合に、
銀座では深さ2メートル、千住では7メートルも
水に浸かってしまう場所が出る危険性がある!と言うものです。
俄かには信じがたいですよね。
これまでも荒川については、
洪水で氾濫して堤防が決壊したときに
どの地域がどれくらい水に浸かってしまうかという
『浸水想定区域図』が公表されてきました。
でも、今回中央防災会議が発表したものは
もう1歩踏み込んでいます。
これまでと比べて、大きくは2点、変わりました。
★堤防が決壊した場所別の浸水被害の想定をしていること。
★地球温暖化などによって荒川に流れ込む水の量が
これまでよりも増えた場合の被害想定をしていること、
この2つです。
そして、この2つが変わった結果、
とんでもない被害の姿が見えてきたということなんです!
では、どんな場合に銀座が2メートル、千住が7メートルも
水に沈んだりすると考えられているんでしょうか。
まず、都心部が浸水するケース。
これは、3日間の降水量が680ミリを超える大雨が降って、
東京都北区で川の右岸の堤防が決壊した場合を想定しています。
この場合、銀座で2メートル、千住では7メートルの浸水、
決壊場所から下流で、かつJRの線路の東側は
大きな被害があると考えられています。
一方、浸水による被災者の数が最悪の240万人となるのは
荒川に流れ込む水の量がこれまでの想定より3割増えた上で
埼玉県鴻巣市の左岸の堤防が決壊したケースです。
鴻巣市や春日部市、足立区などが
水浸しとなると考えられています。
それぞれのケースは、起きる確率としては
高いというものではありませんが、
現実として起きる危険性は十分あります。
あなたは、自分の生活する街が
どれだけ水に沈んでしまうと考えられているのか、
どんな水害のリスクを持っているのか、
そしていざというときにどんな対策をとったり、
どこに避難したりすればいいか、ご存知ですか?
今回の荒川に関する資料は中央防災会議のHPでもみれますし、
それ以外の東京近郊の水害についても
東京都のHPでハザードマップを見ることができます。
★政府の中央防災会議による資料
(内閣府公式HP内 防災情報のページへのリンク)
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/suigai/071023kisya.html
★東京都のハザードマップ
(東京都公式HP内 建設局へのリンク)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu03.htm
是非、あなたの街の情報を一度、チェックしてみて下さいね!
5分間で防災や災害に関する最新情報をチェックする
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちらです!
『銀座で2メートル、千住では7メートル浸水』
政府の中央防災会議の専門調査会が
今週の火曜日に衝撃的なデータを発表しました。
埼玉県から東京都を流れる荒川の堤防が大雨で決壊した場合に、
銀座では深さ2メートル、千住では7メートルも
水に浸かってしまう場所が出る危険性がある!と言うものです。
俄かには信じがたいですよね。
これまでも荒川については、
洪水で氾濫して堤防が決壊したときに
どの地域がどれくらい水に浸かってしまうかという
『浸水想定区域図』が公表されてきました。
でも、今回中央防災会議が発表したものは
もう1歩踏み込んでいます。
これまでと比べて、大きくは2点、変わりました。
★堤防が決壊した場所別の浸水被害の想定をしていること。
★地球温暖化などによって荒川に流れ込む水の量が
これまでよりも増えた場合の被害想定をしていること、
この2つです。
そして、この2つが変わった結果、
とんでもない被害の姿が見えてきたということなんです!
では、どんな場合に銀座が2メートル、千住が7メートルも
水に沈んだりすると考えられているんでしょうか。
まず、都心部が浸水するケース。
これは、3日間の降水量が680ミリを超える大雨が降って、
東京都北区で川の右岸の堤防が決壊した場合を想定しています。
この場合、銀座で2メートル、千住では7メートルの浸水、
決壊場所から下流で、かつJRの線路の東側は
大きな被害があると考えられています。
一方、浸水による被災者の数が最悪の240万人となるのは
荒川に流れ込む水の量がこれまでの想定より3割増えた上で
埼玉県鴻巣市の左岸の堤防が決壊したケースです。
鴻巣市や春日部市、足立区などが
水浸しとなると考えられています。
それぞれのケースは、起きる確率としては
高いというものではありませんが、
現実として起きる危険性は十分あります。
あなたは、自分の生活する街が
どれだけ水に沈んでしまうと考えられているのか、
どんな水害のリスクを持っているのか、
そしていざというときにどんな対策をとったり、
どこに避難したりすればいいか、ご存知ですか?
今回の荒川に関する資料は中央防災会議のHPでもみれますし、
それ以外の東京近郊の水害についても
東京都のHPでハザードマップを見ることができます。
★政府の中央防災会議による資料
(内閣府公式HP内 防災情報のページへのリンク)
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/suigai/071023kisya.html
★東京都のハザードマップ
(東京都公式HP内 建設局へのリンク)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/suigai_taisaku/index/menu03.htm
是非、あなたの街の情報を一度、チェックしてみて下さいね!
2007年10月22日
10月20日放送 『STOP!にょきにょき』
毎週土曜日の19:55〜、
5分間で最新の防災や災害にまつわる情報をお届けしている
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちら!
『STOP!にょきにょき』
大きな地震が起きたときに、
思いがけないものが地面からにょきにょき出てきて
消防車や救急車などの一刻を争う緊急車両が
通行できなくなることがあります。
思いがけないもの・・・それは『マンホール』!
地震による『液状化現象』で、
埋まっていたマンホールが隆起してしまうんです。
新潟県中越地震では、地震発生から1ヶ月以上経っても
飛び出したままのマンホールの姿を
あちこちで目にしました。
復旧活動の大きな障害にも・・・
そんな中、東京都が全国で始めて
このマンホールの隆起を防止する
新しい技術を開発したと発表しました!
そこで、キーパーソンに直接、お話を伺ってみました。
東京都 下水道局 計画調整部 中島義成さんです。
★大地震が発生すると土の中の水分の圧力が上昇。
それによって、土が液体状になる=液状化現象
★土が液体のようになると、浮力が発生する。
マンホールは中が空洞なので、その浮力によって浮き上がってしまう。
⇒マンホールが隆起!
★そこで、東京都は・・・
マンホールに穴を開ける
↓
地下水圧が上がったときに、その水をマンホール内に導き入れる
↓
水圧の上昇を抑えられる
↓
結果として、液状化を抑制 = マンホールの隆起を防ぐ
マンホールに穴を開けて弁を取り付けるだけなので
時間も手間もさほどかからずに作業できるとのことなんです!
そして・・・
★緊急輸送道路は都内に2000キロあって、
そのうち東京東部の500キロ程度を中心に
液状化が発生すると予想されている。
この500キロには1000〜2000個、
交通障害が発生する可能性のあるマンホールが存在。
東京とは2010年までの4年間に、その全てで対応を取る!
と言うことなんです。
マンホール。
普段は何の気なしにその上を歩いたり
当たり前に存在しすぎて意識すらしませんが、
次に道を歩くときには少し目線を下に落として
足元で着々と進められている災害への取り組みに
是非、思いをめぐらせて見みてくださいね!
5分間で最新の防災や災害にまつわる情報をお届けしている
防災5ミニッツチェック。
今週のキーワードは、こちら!
『STOP!にょきにょき』
大きな地震が起きたときに、
思いがけないものが地面からにょきにょき出てきて
消防車や救急車などの一刻を争う緊急車両が
通行できなくなることがあります。
思いがけないもの・・・それは『マンホール』!
地震による『液状化現象』で、
埋まっていたマンホールが隆起してしまうんです。
新潟県中越地震では、地震発生から1ヶ月以上経っても
飛び出したままのマンホールの姿を
あちこちで目にしました。
復旧活動の大きな障害にも・・・
そんな中、東京都が全国で始めて
このマンホールの隆起を防止する
新しい技術を開発したと発表しました!
そこで、キーパーソンに直接、お話を伺ってみました。
東京都 下水道局 計画調整部 中島義成さんです。
★大地震が発生すると土の中の水分の圧力が上昇。
それによって、土が液体状になる=液状化現象
★土が液体のようになると、浮力が発生する。
マンホールは中が空洞なので、その浮力によって浮き上がってしまう。
⇒マンホールが隆起!
★そこで、東京都は・・・
マンホールに穴を開ける
↓
地下水圧が上がったときに、その水をマンホール内に導き入れる
↓
水圧の上昇を抑えられる
↓
結果として、液状化を抑制 = マンホールの隆起を防ぐ
マンホールに穴を開けて弁を取り付けるだけなので
時間も手間もさほどかからずに作業できるとのことなんです!
そして・・・
★緊急輸送道路は都内に2000キロあって、
そのうち東京東部の500キロ程度を中心に
液状化が発生すると予想されている。
この500キロには1000〜2000個、
交通障害が発生する可能性のあるマンホールが存在。
東京とは2010年までの4年間に、その全てで対応を取る!
と言うことなんです。
マンホール。
普段は何の気なしにその上を歩いたり
当たり前に存在しすぎて意識すらしませんが、
次に道を歩くときには少し目線を下に落として
足元で着々と進められている災害への取り組みに
是非、思いをめぐらせて見みてくださいね!
2007年10月18日
10月13日放送 『地震のタネ!』
週土曜日の19:55から
私コガがお伝えしている防災5MINUTES CHECK。
10月13日放送のキーワードはこちらでした!
『地震のタネの発見!』
いま日本でただひとつ予知できる可能性がある地震と
考えられているのが『東海地震』なんですが、
この東海地震を引き起こす『タネ』が見つかった!と言う情報を
コガ、キャッチしました。
でも・・・タネ!?
この30年以内に起きる確率=80%以上と
政府の中央防災会議が発表しているほど差し迫っているのが東海地震。
静岡県沿岸を中心に、震度7クラスの大地震と
津波が起きると言われています。
その東海地震のタネ・・・
これはどういうことなんでしょうか?
キーパーソンに直接、お話を伺ってみました!
独立行政法人 防災科学研究所 地震地震研究部
松村正三さんです。
松村さんによると・・・
★東海地震の震源域で、プレート同士が非常に強く
くっついている部分を少なくとも3箇所発見。
★東海地震はM8を超える非常に大きな地震なので、
震源域も非常に大きい。
その震源域の中で地震を引き起こす『タネ』のイメージがこの3箇所。
なるほど、プレート型の地震というのは、
あるプレートが、隣り合うプレートの下にもぐりこんでゆく途中、
どこかでプレート同士がくっついてひっかかって、
でも潜り込もうとするのはそのままで、
どんどん力がたまり、ある日ばちん!と跳ね返るイメージ。
その、ぐぐっとくっついている場所が
見つかったということなんですね。
なんて重要な発見!
そして、松村さんは続けます。
★こういう場所を観察していく意味・・・
?東海地震が起きたときにどこがどう揺れるかを予測することが
あらかじめできる。
?特にプレート同士のくっつきが強い場所を注目してみることで、
予知の見逃しをふせぐ。
なるほど・・・研究が進むに連れて
予知がより精度を増していったり、シュミレーションを細かくできますよね。
さらに松村さんは、こんなことも仰っています。
★東海地震は静岡が中心なので、東京だと離れているために
揺れても震度5程度でそう酷いことにはならない。
でも、地盤が悪いと非常に強く揺れる場所があるだけでなく、
超高層ビルは特別な揺れが長く続くことが考えられる。
最近は色々な情報が最近出ているので、
そういうものに自分で注目しておく必要がある。
確かに、超高層ビルではたとえ震度が小さくても
ゆさゆさとした大きくて周期の長い揺れが
長い時間続くこともあると言います。(=長周期振動)
あなたは、ちゃんと地震にまつわる情報、
日ごろからチェックしてますか?
これからも番組とこのブログでは最新情報をお伝えしていくので、
参考にしていただけると嬉しいです!
私コガがお伝えしている防災5MINUTES CHECK。
10月13日放送のキーワードはこちらでした!
『地震のタネの発見!』
いま日本でただひとつ予知できる可能性がある地震と
考えられているのが『東海地震』なんですが、
この東海地震を引き起こす『タネ』が見つかった!と言う情報を
コガ、キャッチしました。
でも・・・タネ!?
この30年以内に起きる確率=80%以上と
政府の中央防災会議が発表しているほど差し迫っているのが東海地震。
静岡県沿岸を中心に、震度7クラスの大地震と
津波が起きると言われています。
その東海地震のタネ・・・
これはどういうことなんでしょうか?
キーパーソンに直接、お話を伺ってみました!
独立行政法人 防災科学研究所 地震地震研究部
松村正三さんです。
松村さんによると・・・
★東海地震の震源域で、プレート同士が非常に強く
くっついている部分を少なくとも3箇所発見。
★東海地震はM8を超える非常に大きな地震なので、
震源域も非常に大きい。
その震源域の中で地震を引き起こす『タネ』のイメージがこの3箇所。
なるほど、プレート型の地震というのは、
あるプレートが、隣り合うプレートの下にもぐりこんでゆく途中、
どこかでプレート同士がくっついてひっかかって、
でも潜り込もうとするのはそのままで、
どんどん力がたまり、ある日ばちん!と跳ね返るイメージ。
その、ぐぐっとくっついている場所が
見つかったということなんですね。
なんて重要な発見!
そして、松村さんは続けます。
★こういう場所を観察していく意味・・・
?東海地震が起きたときにどこがどう揺れるかを予測することが
あらかじめできる。
?特にプレート同士のくっつきが強い場所を注目してみることで、
予知の見逃しをふせぐ。
なるほど・・・研究が進むに連れて
予知がより精度を増していったり、シュミレーションを細かくできますよね。
さらに松村さんは、こんなことも仰っています。
★東海地震は静岡が中心なので、東京だと離れているために
揺れても震度5程度でそう酷いことにはならない。
でも、地盤が悪いと非常に強く揺れる場所があるだけでなく、
超高層ビルは特別な揺れが長く続くことが考えられる。
最近は色々な情報が最近出ているので、
そういうものに自分で注目しておく必要がある。
確かに、超高層ビルではたとえ震度が小さくても
ゆさゆさとした大きくて周期の長い揺れが
長い時間続くこともあると言います。(=長周期振動)
あなたは、ちゃんと地震にまつわる情報、
日ごろからチェックしてますか?
これからも番組とこのブログでは最新情報をお伝えしていくので、
参考にしていただけると嬉しいです!