2007年03月31日
キャンプご飯と災害のカンケイ
三寒四温、これからますますあったかくなると
行楽で外での活動も増えてきますね。
コガは子供の頃、よく父がテントを持って
魚釣りを兼ねた日帰りキャンプに連れて行ってくれました。
お日様の下で食べるご飯って
何気ないおにぎりだったとしても
どうしてあんなに美味しかったんだろうなぁ・・・
そんな『キャンプ愛好家』の方、結構多いと思うんですが、
このほど、キャンピングカーの愛好家でつくるNPOが
なんと災害にまつわる『あったかくて美味しい料理冊子』を
発行することになりました!
実はこれ、キャンプでのアウトドア調理のノウハウを生かして、
災害が起きたときにも温かく美味しいご飯を
被災者の方にに食べてもらえるよう、
大量調理のメニューや調理法を
NPO『キャンパー』がまとめたものなんです。
大量調理・・・
コガの乏しい知識では
『豚汁』『カレー』くらいしか思い浮かばないんですが、
え?こんなに美味しそうなものまで
大人数分を一度に作れてしまうの?と
この冊子を読むと、びっくりしてしまいます。
災害時の2週間分の大量調理のメニューと手順を
網羅しているということで・・・
例えば、ある日は五目鶏飯とかき玉汁とポテトサラダ。
例えばある日は、肉と豆腐のすき焼き風ととろろ昆布汁と白菜のゆず浸し。
ええー!普段から食べたい!
そんなメニューが、災害に遭遇して心身ともに疲労しているときに
炊き出しで出てきたら、やはり少し元気が出ますよね。
実はこの冊子、これまでキャンパーが
災害時のボランティアに関わる場所に限定して配布していました。
でも、一般の方にもニーズも高かったので、
内容も濃く、新たに一般販売に向けて作成した、ということなんです。
冊子の名前は『僕たちの使い方マニュアル』。
キャンパーの代表理事・飯田芳幸(いいだ・よしゆき)を中心に
中越地震のときに炊き出しのボランティアを行なったところ
被災地の方に美味しい美味しいと本当に喜ばれて、
自分達の知識や経験がいざというときにこんなに役に立つなら!と、
いわゆる『キャンプ愛好家グループ』から
一歩、足を踏み出したということです。
飯田さんは
『これからの行楽の季節、まずは試してみてください。
体験したことがあれば、いざと言うときにも
スムーズに行なうことができます。』とお話していらっしゃいます。
まずは楽しみながら、肩肘張らずに!
これからの行楽の季節だからこそ、
野外での大量調理、是非仲間と試してみてくださいね。
冊子のお問い合わせはキャンパーのHP www.camper.ne.jp
または電話 048−557−3266まで!
行楽で外での活動も増えてきますね。
コガは子供の頃、よく父がテントを持って
魚釣りを兼ねた日帰りキャンプに連れて行ってくれました。
お日様の下で食べるご飯って
何気ないおにぎりだったとしても
どうしてあんなに美味しかったんだろうなぁ・・・
そんな『キャンプ愛好家』の方、結構多いと思うんですが、
このほど、キャンピングカーの愛好家でつくるNPOが
なんと災害にまつわる『あったかくて美味しい料理冊子』を
発行することになりました!
実はこれ、キャンプでのアウトドア調理のノウハウを生かして、
災害が起きたときにも温かく美味しいご飯を
被災者の方にに食べてもらえるよう、
大量調理のメニューや調理法を
NPO『キャンパー』がまとめたものなんです。
大量調理・・・
コガの乏しい知識では
『豚汁』『カレー』くらいしか思い浮かばないんですが、
え?こんなに美味しそうなものまで
大人数分を一度に作れてしまうの?と
この冊子を読むと、びっくりしてしまいます。
災害時の2週間分の大量調理のメニューと手順を
網羅しているということで・・・
例えば、ある日は五目鶏飯とかき玉汁とポテトサラダ。
例えばある日は、肉と豆腐のすき焼き風ととろろ昆布汁と白菜のゆず浸し。
ええー!普段から食べたい!
そんなメニューが、災害に遭遇して心身ともに疲労しているときに
炊き出しで出てきたら、やはり少し元気が出ますよね。
実はこの冊子、これまでキャンパーが
災害時のボランティアに関わる場所に限定して配布していました。
でも、一般の方にもニーズも高かったので、
内容も濃く、新たに一般販売に向けて作成した、ということなんです。
冊子の名前は『僕たちの使い方マニュアル』。
キャンパーの代表理事・飯田芳幸(いいだ・よしゆき)を中心に
中越地震のときに炊き出しのボランティアを行なったところ
被災地の方に美味しい美味しいと本当に喜ばれて、
自分達の知識や経験がいざというときにこんなに役に立つなら!と、
いわゆる『キャンプ愛好家グループ』から
一歩、足を踏み出したということです。
飯田さんは
『これからの行楽の季節、まずは試してみてください。
体験したことがあれば、いざと言うときにも
スムーズに行なうことができます。』とお話していらっしゃいます。
まずは楽しみながら、肩肘張らずに!
これからの行楽の季節だからこそ、
野外での大量調理、是非仲間と試してみてくださいね。
冊子のお問い合わせはキャンパーのHP www.camper.ne.jp
または電話 048−557−3266まで!
2007年03月17日
船で楽しく避難生活?
風はまだ冷たい日も多いですが、
お日様の力はぐんぐん増してきて
散歩や街歩きが楽しい季節となってきましたね。
そんな中、海辺での素敵な防災のイベントが!
春分の日の3月21日まで、とはなってしまうんですが
東京・品川の大井競馬場近く、京浜運河で
『防災船』の展示が行なわれています。
バージ船・・・じゃりや鉄くずを運ぶ船なんですが、
実は東京湾には放置されているものを含めて
数百のバージ船があると言われています。
これを改造して、災害のときに大人数が
寝泊りできる一時避難先にする、というものなんです!
でもこれ、ただの防災用の船ではなく・・・
電気も太陽光発電や廃油燃料のディーゼル発電機で、
さらにはなんと、アーティストのアートワークを展示したり、
くつろげるソファやバーカウンターを設けたり。
床にごろ寝ではなく、ハンモックで体を休める!
と、災害のときでも楽しみや喜びを忘れないようにという
想いもこもった、人に優しく、アートでおしゃれな船なんです。
『L.O.B Floating Emergency Platform』と名づけられたこの取り組み。
http://boatpeople.inter-c.org/
3月21日までのイベント、と上に書きましたが、
実はこれは1期間だけの展示ではなく、
活動をこれから一層広げていくそうです。
構想を進めるのは、一級建築士や街づくりコンサルタント、
都市環境システム専攻の大学院生などによる
『ボートピープルアソシエーション』。
都内の水辺を活用するために活動しているグループです。
このボートピープルアソシエーションの
井出玄一さんにお話を伺いました。すると、こんなお話が。
実はそもそも、防災の為にバージ船を活用しよう!という考えで
今回の取り組みがはじまった訳ではなかったんです。
東京の水辺や船の活用術を考え
カフェやアートスペースなど『人が集まる場所を作る』という
構想を進める中で、その『人が普段から集まる場所』を
防災の拠点にできないか、と。
防災倉庫などもありますが、実際の場所や活用術が
自分自身も分からないことがあります。
だから、普段から自分たちがよく行く場所が
いざというときにも自分を助けてくれる場所になれば
もっと災害や防災への意識も変わってくるんではないか、と。
お話を伺って、私自身も目から鱗、でした。
普段活用されていないものを活用して、人の集まる場所に。
人の集まる場所を防災の拠点に。
そして、アートやカフェなどを交えて楽しく災害や防災を考える。
避難生活だっておしゃれにクールに過ごす!
防災や災害が特別なものではなく
日常に寄り添う形で存在すべき大切さを、改めて感じました。
私もこの取り組み、応援させて頂きたいと思います。
だって、大地震に遭遇して避難生活を余儀なくされる可能性・・・
これは『誰かのこと』ではなく、確実に『自分のこと』ですから、ね。
お日様の力はぐんぐん増してきて
散歩や街歩きが楽しい季節となってきましたね。
そんな中、海辺での素敵な防災のイベントが!
春分の日の3月21日まで、とはなってしまうんですが
東京・品川の大井競馬場近く、京浜運河で
『防災船』の展示が行なわれています。
バージ船・・・じゃりや鉄くずを運ぶ船なんですが、
実は東京湾には放置されているものを含めて
数百のバージ船があると言われています。
これを改造して、災害のときに大人数が
寝泊りできる一時避難先にする、というものなんです!
でもこれ、ただの防災用の船ではなく・・・
電気も太陽光発電や廃油燃料のディーゼル発電機で、
さらにはなんと、アーティストのアートワークを展示したり、
くつろげるソファやバーカウンターを設けたり。
床にごろ寝ではなく、ハンモックで体を休める!
と、災害のときでも楽しみや喜びを忘れないようにという
想いもこもった、人に優しく、アートでおしゃれな船なんです。
『L.O.B Floating Emergency Platform』と名づけられたこの取り組み。
http://boatpeople.inter-c.org/
3月21日までのイベント、と上に書きましたが、
実はこれは1期間だけの展示ではなく、
活動をこれから一層広げていくそうです。
構想を進めるのは、一級建築士や街づくりコンサルタント、
都市環境システム専攻の大学院生などによる
『ボートピープルアソシエーション』。
都内の水辺を活用するために活動しているグループです。
このボートピープルアソシエーションの
井出玄一さんにお話を伺いました。すると、こんなお話が。
実はそもそも、防災の為にバージ船を活用しよう!という考えで
今回の取り組みがはじまった訳ではなかったんです。
東京の水辺や船の活用術を考え
カフェやアートスペースなど『人が集まる場所を作る』という
構想を進める中で、その『人が普段から集まる場所』を
防災の拠点にできないか、と。
防災倉庫などもありますが、実際の場所や活用術が
自分自身も分からないことがあります。
だから、普段から自分たちがよく行く場所が
いざというときにも自分を助けてくれる場所になれば
もっと災害や防災への意識も変わってくるんではないか、と。
お話を伺って、私自身も目から鱗、でした。
普段活用されていないものを活用して、人の集まる場所に。
人の集まる場所を防災の拠点に。
そして、アートやカフェなどを交えて楽しく災害や防災を考える。
避難生活だっておしゃれにクールに過ごす!
防災や災害が特別なものではなく
日常に寄り添う形で存在すべき大切さを、改めて感じました。
私もこの取り組み、応援させて頂きたいと思います。
だって、大地震に遭遇して避難生活を余儀なくされる可能性・・・
これは『誰かのこと』ではなく、確実に『自分のこと』ですから、ね。
2007年03月07日
緊急地震速報、ちゃんと知ってますか?
『緊急地震速報』
この言葉、最近よく耳にすると思います。
緊急の、地震の、速報。
よく知らない人でも、字を読めばなんとなく分かる!と思うでしょうか?
このシステムは気象庁が行なっているものです。
簡単に説明すると・・・
例えば。
東海地方の海の底で大きな地震が発生したとします。
でも、私たちがいるこの東京には
地震の実際の揺れが届くまでに、少し時間がかかります。
(仮に20秒としますね)
その『すでに発生している地震』のP波とS波が
日本の様々な所に設置されている地震計のうち
震源に一番近い地震計によってキャッチされ、瞬時に解析・データ化、
気象庁(の機関のひとつ、気象支援センター)に送られます。
そこで、周辺の地域ではいつ/どのくらいの大きさの
実際の揺れが起きると考えられるかを計算して
各地の端末にお知らせをするというシステムなんです。
端末の種類は色々ありますので一概には言えませんが、
例えば半蔵門にあるTFMにいた場合、
ある端末では『あと20秒後に震度6の揺れがきます』のように
表示されます。
こう説明すると、
なんて素晴らしいシステムだろう、と思われる方も多いかもしれません。
でも、やはりこの緊急地震速報には限界もあります。
例えば、直下型地震では通用しないということ。
それから、データにはまだ誤差があって、
確実に信頼できるとはいえないことなどが主に挙げられます。
そして、この緊急地震速報、実は去年の8月から
鉄道会社や建設会社などに先行して
有料ですでに配信されているんですが、
いわゆる一般市民向けのテレビやラジオを使った情報の運用は
今年の秋まで延期される見通しとなりました。
なんでもっと早くスターとしないんだ!と疑問に思う方もいると思います。
でも、そこにはこんな問題点もあるんです。
いま一番心配されているのが、
速報が伝えられた人がパニックを起こしてしまい、
2時災害につながるということ。
千葉大学が行なった
高速道路での運転を想定したシミュレーションでは
前後して走る2台の車の前の車だけに速報を伝えた場合、
前の車が急ブレーキをかけ
20%が追突事故を起こしたということです。
そして、日本民間放送連盟がおこなったアンケートでは
緊急地震速報の内容を知っていたのは
たったの4人に1人、
名前すら知らなかったと言う人が3人に1人いました・・・
素晴らしいシステムでも、完全に導入するには
まずは、国民ひとりひとりが緊急地震速報について
正しい知識を持つこと。
そして、速報が出されたときに正しい対応が取れるようになることが
何より重要です。
『何か便利なものがある!』ではなく、
自分の命を守ってくれ得る存在だからこそ
『自分の命を救ってくれ得る存在にする』という気持ちで
このシステムに注目していきましょう!
この言葉、最近よく耳にすると思います。
緊急の、地震の、速報。
よく知らない人でも、字を読めばなんとなく分かる!と思うでしょうか?
このシステムは気象庁が行なっているものです。
簡単に説明すると・・・
例えば。
東海地方の海の底で大きな地震が発生したとします。
でも、私たちがいるこの東京には
地震の実際の揺れが届くまでに、少し時間がかかります。
(仮に20秒としますね)
その『すでに発生している地震』のP波とS波が
日本の様々な所に設置されている地震計のうち
震源に一番近い地震計によってキャッチされ、瞬時に解析・データ化、
気象庁(の機関のひとつ、気象支援センター)に送られます。
そこで、周辺の地域ではいつ/どのくらいの大きさの
実際の揺れが起きると考えられるかを計算して
各地の端末にお知らせをするというシステムなんです。
端末の種類は色々ありますので一概には言えませんが、
例えば半蔵門にあるTFMにいた場合、
ある端末では『あと20秒後に震度6の揺れがきます』のように
表示されます。
こう説明すると、
なんて素晴らしいシステムだろう、と思われる方も多いかもしれません。
でも、やはりこの緊急地震速報には限界もあります。
例えば、直下型地震では通用しないということ。
それから、データにはまだ誤差があって、
確実に信頼できるとはいえないことなどが主に挙げられます。
そして、この緊急地震速報、実は去年の8月から
鉄道会社や建設会社などに先行して
有料ですでに配信されているんですが、
いわゆる一般市民向けのテレビやラジオを使った情報の運用は
今年の秋まで延期される見通しとなりました。
なんでもっと早くスターとしないんだ!と疑問に思う方もいると思います。
でも、そこにはこんな問題点もあるんです。
いま一番心配されているのが、
速報が伝えられた人がパニックを起こしてしまい、
2時災害につながるということ。
千葉大学が行なった
高速道路での運転を想定したシミュレーションでは
前後して走る2台の車の前の車だけに速報を伝えた場合、
前の車が急ブレーキをかけ
20%が追突事故を起こしたということです。
そして、日本民間放送連盟がおこなったアンケートでは
緊急地震速報の内容を知っていたのは
たったの4人に1人、
名前すら知らなかったと言う人が3人に1人いました・・・
素晴らしいシステムでも、完全に導入するには
まずは、国民ひとりひとりが緊急地震速報について
正しい知識を持つこと。
そして、速報が出されたときに正しい対応が取れるようになることが
何より重要です。
『何か便利なものがある!』ではなく、
自分の命を守ってくれ得る存在だからこそ
『自分の命を救ってくれ得る存在にする』という気持ちで
このシステムに注目していきましょう!