2007年01月19日
劇がつむぐ震災
1月17日で阪神淡路大震災から丸12年が経ちました。
この震災をめぐり亡くなった方は今年で6610人に上っています。
そんな阪神大震災をはじめとする、過去起きて、もう変えようの無い震災に
私たちがいまできることって何でしょうか・・・?
それはやはり、忘れないということだと思います。
そんな中、ある劇が1月21日(日)江戸川区で上演されます。
タイトルは 『阪神淡路大震災そして三宅島より メッセージ』。
これは江戸川区立 小岩2中と篠崎2中の生徒さん、
そして俳優・加藤大騎さんなどが出演して被災者達の思いを伝える劇です。
今回で3回目となったこの劇、
主催するのはボランティアグループ『ひまわりウェーブ』。
代表の坂本潤之輔さんにお話を伺ったところ、
坂本さんは最初は何度も劇を行なうつもりはなかったとの意外な答えが返ってきました。
では、なぜ今回で3回を数える劇になったのか・・・?
実は、第1回の上映後のアンケートで実際の阪神大震災の被災者から
『もう地震のことは忘れたかったが、
この劇を観て忘れちゃいけない、いつ災害が起きるか分からないと
みんなに伝えていかなくてはいけないと思った』と
意見をもらって、できる限り伝えていきたいと決意を新たにしたからなんだそうです。
劇に出る子供たちも、実際の阪神大震災は知らないけれど、
劇中で朗読する被災者のこどもたちの作文を通じて感じるものがあったようで、
練習中に泣く子が必ず出てしまう、とも坂本さんは教えてくださいました。
『いつ東京で災害が起きるかもしれない。
そのときに備え、命って本当に大切なもの
取り戻しがつかないものと分かってもらうきっかけを作れれば、
そして、そのときが来ても助け合える状況を常に持ってもらえるようになればと
願っています』
坂本さんの言葉です。
『阪神淡路大震災そして三宅島より メッセージ』
江戸川区の東部フレンドホールで
21日(日)午後2時と6時、2回上映され、入場は無料です。
防災、というと手間もかかるし・・・となんとなく備えをできずにいる方は、
自分が災害で決して失いたくない人と一緒に
このような劇を観にいって意識を新たにするというのも大切なことなのかもしれませんね。
コガも、特に旦那さんと子供がもしいたら、絶対に『一緒に』観にいきたいなと思いました。
この震災をめぐり亡くなった方は今年で6610人に上っています。
そんな阪神大震災をはじめとする、過去起きて、もう変えようの無い震災に
私たちがいまできることって何でしょうか・・・?
それはやはり、忘れないということだと思います。
そんな中、ある劇が1月21日(日)江戸川区で上演されます。
タイトルは 『阪神淡路大震災そして三宅島より メッセージ』。
これは江戸川区立 小岩2中と篠崎2中の生徒さん、
そして俳優・加藤大騎さんなどが出演して被災者達の思いを伝える劇です。
今回で3回目となったこの劇、
主催するのはボランティアグループ『ひまわりウェーブ』。
代表の坂本潤之輔さんにお話を伺ったところ、
坂本さんは最初は何度も劇を行なうつもりはなかったとの意外な答えが返ってきました。
では、なぜ今回で3回を数える劇になったのか・・・?
実は、第1回の上映後のアンケートで実際の阪神大震災の被災者から
『もう地震のことは忘れたかったが、
この劇を観て忘れちゃいけない、いつ災害が起きるか分からないと
みんなに伝えていかなくてはいけないと思った』と
意見をもらって、できる限り伝えていきたいと決意を新たにしたからなんだそうです。
劇に出る子供たちも、実際の阪神大震災は知らないけれど、
劇中で朗読する被災者のこどもたちの作文を通じて感じるものがあったようで、
練習中に泣く子が必ず出てしまう、とも坂本さんは教えてくださいました。
『いつ東京で災害が起きるかもしれない。
そのときに備え、命って本当に大切なもの
取り戻しがつかないものと分かってもらうきっかけを作れれば、
そして、そのときが来ても助け合える状況を常に持ってもらえるようになればと
願っています』
坂本さんの言葉です。
『阪神淡路大震災そして三宅島より メッセージ』
江戸川区の東部フレンドホールで
21日(日)午後2時と6時、2回上映され、入場は無料です。
防災、というと手間もかかるし・・・となんとなく備えをできずにいる方は、
自分が災害で決して失いたくない人と一緒に
このような劇を観にいって意識を新たにするというのも大切なことなのかもしれませんね。
コガも、特に旦那さんと子供がもしいたら、絶対に『一緒に』観にいきたいなと思いました。
2007年01月13日
命を守るということ
優れた防災教育の取り組みをたたえる
『防災未来賞』というものをご存知ですか?
防災教育に積極的に取り組む学校を対象に
阪神淡路大震災をきっかけに創られた賞です。
この賞は別名『ぼうさい甲子園』とも呼ばれていて、
毎年、兵庫県などが表彰しているものなんですが、
ことし、このグランプリに
兵庫県立舞子高校の環境防災科が選ばれました。
この舞子高校の環境防災科は
阪神大震災を教訓に、防災を専門に学ぶ
全国唯一の学科として設けられたもので、
1学年1クラス、全3クラスが防災について学んでいるんです。
でも、ただ学んでいるから賞をもらえた、という訳ではありません。
今回、彼らが受賞した内容・・・
それは、出前授業などを通じて全国に
防災を学ぶ若者のネットワークを作り、
それが評価されたからなんです。
『学校で先生に聞かされて。凄く嬉しかったです。』
と答えてくれたのは、
舞子高校環境防災科2年生の北野しんや君です。
北野君はこんな印象的な話をしてくれました。
『全国でネットワークを作るうえで
色々な人と出会えたことが本当に嬉しかった。
人と交流する、つながりを作るということも、
災害の時には大きな力になって、それも防災になる。
防災って言うのは、特別なことではなくて
普段からちょっと備えておく、それが大切なんです』
そして、防災を学ぶ上で、やはり命というものに対して
より強く意識するようになりましたか?と聞いたところ、
とても凛とした声で、はい、と答えてくれました。
『命は取り返しの付かないもの。
だから、その大切な命を守るために
みんながもっともっと防災に意識を向けて欲しいんです』
北野君自身も5歳のときに阪神大震災を経験しているとのことで、
あまり記憶には無いけれど、やっぱり防災を学ぶ
大きなきっかけになっているそうです。
最後に北野君の将来の夢は?と聞いたら、
警察官になりたい、と答えてくれました。
学校で学んだ防災の知識を生かして、
より人の命を大切に救うことのできる警察官に
きっとなってくれるんだろうな、と
とても嬉しく、頼もしく思っています。
防災は特別なことじゃない。ちょっとの備えが大切。
私自身、番組やサイトを通じて
これからも、さらにみなさんに
その大切さ、お伝えしていきたいと思います。
『防災未来賞』というものをご存知ですか?
防災教育に積極的に取り組む学校を対象に
阪神淡路大震災をきっかけに創られた賞です。
この賞は別名『ぼうさい甲子園』とも呼ばれていて、
毎年、兵庫県などが表彰しているものなんですが、
ことし、このグランプリに
兵庫県立舞子高校の環境防災科が選ばれました。
この舞子高校の環境防災科は
阪神大震災を教訓に、防災を専門に学ぶ
全国唯一の学科として設けられたもので、
1学年1クラス、全3クラスが防災について学んでいるんです。
でも、ただ学んでいるから賞をもらえた、という訳ではありません。
今回、彼らが受賞した内容・・・
それは、出前授業などを通じて全国に
防災を学ぶ若者のネットワークを作り、
それが評価されたからなんです。
『学校で先生に聞かされて。凄く嬉しかったです。』
と答えてくれたのは、
舞子高校環境防災科2年生の北野しんや君です。
北野君はこんな印象的な話をしてくれました。
『全国でネットワークを作るうえで
色々な人と出会えたことが本当に嬉しかった。
人と交流する、つながりを作るということも、
災害の時には大きな力になって、それも防災になる。
防災って言うのは、特別なことではなくて
普段からちょっと備えておく、それが大切なんです』
そして、防災を学ぶ上で、やはり命というものに対して
より強く意識するようになりましたか?と聞いたところ、
とても凛とした声で、はい、と答えてくれました。
『命は取り返しの付かないもの。
だから、その大切な命を守るために
みんながもっともっと防災に意識を向けて欲しいんです』
北野君自身も5歳のときに阪神大震災を経験しているとのことで、
あまり記憶には無いけれど、やっぱり防災を学ぶ
大きなきっかけになっているそうです。
最後に北野君の将来の夢は?と聞いたら、
警察官になりたい、と答えてくれました。
学校で学んだ防災の知識を生かして、
より人の命を大切に救うことのできる警察官に
きっとなってくれるんだろうな、と
とても嬉しく、頼もしく思っています。
防災は特別なことじゃない。ちょっとの備えが大切。
私自身、番組やサイトを通じて
これからも、さらにみなさんに
その大切さ、お伝えしていきたいと思います。
2007年01月12日
津波から身を守る!
昨年のことになりますが、
千島列島でマグニチュード7・9の地震が発生して
北海道から東海の広い範囲にかけて、津波警報や注意報が出されましたね。
あわせて21の市町村、6万人以上に避難勧告も出されました。
私も先輩・藤丸アナからのメールで知って、会社に急行!
津波報道チームの一員として当たりました。
結果的に大きな被害が出なくて本当によかったと
胸をなでおろして帰途に着きました。
あの時、警報の段階では
場所によって高さ2メートルの津波に警戒が必要と発表されましたが、
結果的には三宅島で観測された80センチが最も大きかったんです。
でも!津波はたとえ数十センチの高さでも、
足元をすくって簡単に人を飲み込むこと、ご存知ですか?
そこで今回は改めて『津波』について、基礎情報を
ここでお伝えしたいと思います。
まず、津波がやってくる=大きな地震を感じたあと、とは限りません。
今回のケースがまさにそうでしたが、大地震が遠く離れた海底で発生した場合、
陸地では震度1や2くらいにしか感じないこともあります。
でも、揺れは海水を伝い、それが大きな津波となることがあります。
そこで、もしあなたが海岸にいるときに、
例え小さくても地震の揺れを感じたときは、必ず海から急いで離れてください!
そして、もしあなたが海辺で車に乗っているときに地震を感じたら、
長くクラクションを鳴らして、海に入っている人に地震の発生を教えてあげてください。
実は海の中にいると、揺れって分からないんですよね・・・
この時期、サーフィンをやっている方も多くいます。
誰かが伝えてくれる、なんて思いではなく、
あなたが彼らの命を救ってあげてくださいね!
さて、急いで避難をする上で一番気をつけなければいけないこと。
それは、津波から逃げるときは、海岸から「より遠く」ではなく、
「より高い」場所を目指して避難する、ということです。
このとき、高台などに避難することがベストなんですが、
どうしても間に合いそうにない場合は、
最低でも10メートル以上の高さ、ビルで言うと3階以上に避難してください。
地域によっては、『津波避難ビル』というものもあります。
地震が発生してから津波の到達までに
津波に飲み込まれない場所まで歩いて避難できない住民を守るための、
“高台代わり”になるビルです。
標識が設置されているので、海辺で遊ぶときなどは一度
周りの高い建物を見回して確認しておくことをお勧めします。
ちなみに、津波の速さは予想以上に速くて、
時速600キロ、新幹線の2倍以上の速さの場合もあります。
震源地が陸地に近い場合は、わずか数分で襲ってきます。
第1波が小さくても、これも今回のケースのように、
第2波、第3波の方が大きいことがあるので、油断は禁物です。
津波警報や注意報が解除されてしばらくは絶対に海岸には近づかないで下さい。
いかがですか?海沿いにいれば、誰もが津波に襲われる可能性があります。
基礎知識、しっかりと頭に入れておいてくださいね!
千島列島でマグニチュード7・9の地震が発生して
北海道から東海の広い範囲にかけて、津波警報や注意報が出されましたね。
あわせて21の市町村、6万人以上に避難勧告も出されました。
私も先輩・藤丸アナからのメールで知って、会社に急行!
津波報道チームの一員として当たりました。
結果的に大きな被害が出なくて本当によかったと
胸をなでおろして帰途に着きました。
あの時、警報の段階では
場所によって高さ2メートルの津波に警戒が必要と発表されましたが、
結果的には三宅島で観測された80センチが最も大きかったんです。
でも!津波はたとえ数十センチの高さでも、
足元をすくって簡単に人を飲み込むこと、ご存知ですか?
そこで今回は改めて『津波』について、基礎情報を
ここでお伝えしたいと思います。
まず、津波がやってくる=大きな地震を感じたあと、とは限りません。
今回のケースがまさにそうでしたが、大地震が遠く離れた海底で発生した場合、
陸地では震度1や2くらいにしか感じないこともあります。
でも、揺れは海水を伝い、それが大きな津波となることがあります。
そこで、もしあなたが海岸にいるときに、
例え小さくても地震の揺れを感じたときは、必ず海から急いで離れてください!
そして、もしあなたが海辺で車に乗っているときに地震を感じたら、
長くクラクションを鳴らして、海に入っている人に地震の発生を教えてあげてください。
実は海の中にいると、揺れって分からないんですよね・・・
この時期、サーフィンをやっている方も多くいます。
誰かが伝えてくれる、なんて思いではなく、
あなたが彼らの命を救ってあげてくださいね!
さて、急いで避難をする上で一番気をつけなければいけないこと。
それは、津波から逃げるときは、海岸から「より遠く」ではなく、
「より高い」場所を目指して避難する、ということです。
このとき、高台などに避難することがベストなんですが、
どうしても間に合いそうにない場合は、
最低でも10メートル以上の高さ、ビルで言うと3階以上に避難してください。
地域によっては、『津波避難ビル』というものもあります。
地震が発生してから津波の到達までに
津波に飲み込まれない場所まで歩いて避難できない住民を守るための、
“高台代わり”になるビルです。
標識が設置されているので、海辺で遊ぶときなどは一度
周りの高い建物を見回して確認しておくことをお勧めします。
ちなみに、津波の速さは予想以上に速くて、
時速600キロ、新幹線の2倍以上の速さの場合もあります。
震源地が陸地に近い場合は、わずか数分で襲ってきます。
第1波が小さくても、これも今回のケースのように、
第2波、第3波の方が大きいことがあるので、油断は禁物です。
津波警報や注意報が解除されてしばらくは絶対に海岸には近づかないで下さい。
いかがですか?海沿いにいれば、誰もが津波に襲われる可能性があります。
基礎知識、しっかりと頭に入れておいてくださいね!
2007年01月11日
近畿や中部での大地震
政府の中央防災会議が先日、
近畿や中部で起きる可能性がある直下型地震の震度の予測を発表しました。
中央防災会議・・・ご存知ですか?
内閣総理大臣を会長とする、いわば日本の災害や防災における
最も高いレベルの機関なんですが、
その予測、実はとても重要な内容が含まれているんです。
今回はその内容をご紹介しますね。
中央防災会議の中の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」というところが
近畿、中部圏の大都市の周辺にある39の活断層と、
人口が密集している阪神地域・名古屋市での直下型地震、
そして、今世紀前半に起きる可能性がとても高い「東海・東南海・南海地震」を
すべてまとめて、それぞれ地震が起きた場合の最大震度を予測しました。
すると!
例えば大阪の中心部を南北に走る断層で地震が起きた場合、
大阪平野の大半で震度6強以上、
なかでも大阪市や東大阪市、堺市などでは震度7の揺れが予想されたり、
愛知県を南北に縦断するように走っている断層の地震では、
名古屋市や豊田市などで震度7の揺れが予想されました。
そして、これをずっとつなぎ合わせていくと、
震度6強以上というとても強い地震がおこる可能性のある地域が
実はとても広くて、そのエリアのどこで直下型の地震が起きても、
被害がとても大きなものになると言うことが分かったんです!
さらには、大阪湾断層帯というところでマグニチュード7.5の地震が起きた場合、
大阪湾岸では最大およそ5メートルもの津波がやってくることもわかりました!
(実際に起きた場合は神戸市のポートアイランドの北半分が
1メートル以上浸水すると予想されてもいます。)
本当にぞっとするような発表ですよね・・・。
この専門調査会の座長である立命館大学の土岐教授は
今世紀前半には起きるといわれている東南海・南海地震よりも早く、
これらの大地震が起きる恐れもあると注意を呼び掛けています。
今回予測が発表された関西圏っていうのは
観光などで訪れる機会もあると思うんですが、
自分が観光でどこかを訪れる・・・ということを想像したときに
『そこで大地震に遭ったら』と考える方はやっぱりとても少ないのが
現状じゃないかなーと思います。
でも、この日本に住む私達がいつも大地震と隣り合わせに生活しているということ、
今回の予測からも分かりますよね。
どこに行っても誰といても、自分の身は自分で守る。
そのことを、日本全体が地震の活動期に入っているいま、
しっかりと胸に刻みつけていてくださいね!
近畿や中部で起きる可能性がある直下型地震の震度の予測を発表しました。
中央防災会議・・・ご存知ですか?
内閣総理大臣を会長とする、いわば日本の災害や防災における
最も高いレベルの機関なんですが、
その予測、実はとても重要な内容が含まれているんです。
今回はその内容をご紹介しますね。
中央防災会議の中の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」というところが
近畿、中部圏の大都市の周辺にある39の活断層と、
人口が密集している阪神地域・名古屋市での直下型地震、
そして、今世紀前半に起きる可能性がとても高い「東海・東南海・南海地震」を
すべてまとめて、それぞれ地震が起きた場合の最大震度を予測しました。
すると!
例えば大阪の中心部を南北に走る断層で地震が起きた場合、
大阪平野の大半で震度6強以上、
なかでも大阪市や東大阪市、堺市などでは震度7の揺れが予想されたり、
愛知県を南北に縦断するように走っている断層の地震では、
名古屋市や豊田市などで震度7の揺れが予想されました。
そして、これをずっとつなぎ合わせていくと、
震度6強以上というとても強い地震がおこる可能性のある地域が
実はとても広くて、そのエリアのどこで直下型の地震が起きても、
被害がとても大きなものになると言うことが分かったんです!
さらには、大阪湾断層帯というところでマグニチュード7.5の地震が起きた場合、
大阪湾岸では最大およそ5メートルもの津波がやってくることもわかりました!
(実際に起きた場合は神戸市のポートアイランドの北半分が
1メートル以上浸水すると予想されてもいます。)
本当にぞっとするような発表ですよね・・・。
この専門調査会の座長である立命館大学の土岐教授は
今世紀前半には起きるといわれている東南海・南海地震よりも早く、
これらの大地震が起きる恐れもあると注意を呼び掛けています。
今回予測が発表された関西圏っていうのは
観光などで訪れる機会もあると思うんですが、
自分が観光でどこかを訪れる・・・ということを想像したときに
『そこで大地震に遭ったら』と考える方はやっぱりとても少ないのが
現状じゃないかなーと思います。
でも、この日本に住む私達がいつも大地震と隣り合わせに生活しているということ、
今回の予測からも分かりますよね。
どこに行っても誰といても、自分の身は自分で守る。
そのことを、日本全体が地震の活動期に入っているいま、
しっかりと胸に刻みつけていてくださいね!
2007年01月11日
ゆっくり地震?
あなたは『ゆっくり地震』という言葉を聞いたことがありますか?
近い将来、必ず発生すると言われている
東海・東南海・南海地震でいま、
この『ゆっくり地震』の存在がとても注目されています。
少し難しいかもしれませんが、とても大切なことなので
分かりやすく説明しますね。
まず、四国沖から静岡県の駿河湾にかけての太平洋沿岸の地域には
陸側のプレートの下に海側のプレートがもぐりこむ部分
=駿河トラフと南海トラフがあります。
※気象庁より画像をお借りしました
この地域は、昔理科の授業などで習ったと思いますが、
海側のプレートが陸側のプレートにもぐりこむときに、
陸側プレートを引きずり込んでしまいます。
そして、それが限界に達したときに、陸側のプレートが一気にずれて
跳ね上がることで、津波を伴った大きな地震が起きてしまいます。
ここでの地震は100年〜150年間隔で繰り返し発生している中、
いままさにまた繰り返される時期に来ているので
国を挙げて大きな警戒をしているんですが、
そんなエリアで、これまで知られていなかったタイプの
体に感じない、ゆっくりした地震がおきていることが分かりました。
ずばり・・・『ゆっくり地震』。
(これは正式名称なんです)
およそ20秒の周期で、最大マグニチュード3.5を観測したこの地震。
ゆっくり、弱くゆれるので、実際に私達が体に感じることはありません。
そして、実はすでにこれまでもゆっくり地震は2種類観測されていて、
今回新たに分かったゆっくり地震は3つめ。
場所は愛媛県の宇和島市の沖から、愛知県の豊田市周辺、
つまり東南海地震の震源域に当たっています。
3つのゆっくり地震は半年ごとに数日間続いているということです。
でも、体に揺れを感じないし、その揺れで大きな被害が出ないんだったら
何の問題もないじゃないか、と思う方は多いと思います。
でも、実はこれ、揺れの大きさ自体が問題ではないんです!
何故か・・・
ゆっくり地震の活動は、このエリアでの大地震の震源になると考えられている場所に
ひずみが逆にどんどん溜まっていることを表すという、とても怖い証拠なんです!
その3つめが観測された・・・
=いかに、四国から東海地方で大地震が迫っている可能性があるか、
分かっていただけるでしょうか?
21世紀前半には東海・東南海・南海のエリアで
必ずと言っていいほどの確率で
大地震が発生するといわれている事実が
さらに明確な裏づけをもってしまった現状・・・
すぐそこに迫る危機から、どうか目をそらさないで下さい。
あなたの災害への備えは万全ですか?
近い将来、必ず発生すると言われている
東海・東南海・南海地震でいま、
この『ゆっくり地震』の存在がとても注目されています。
少し難しいかもしれませんが、とても大切なことなので
分かりやすく説明しますね。
まず、四国沖から静岡県の駿河湾にかけての太平洋沿岸の地域には
陸側のプレートの下に海側のプレートがもぐりこむ部分
=駿河トラフと南海トラフがあります。
※気象庁より画像をお借りしました
この地域は、昔理科の授業などで習ったと思いますが、
海側のプレートが陸側のプレートにもぐりこむときに、
陸側プレートを引きずり込んでしまいます。
そして、それが限界に達したときに、陸側のプレートが一気にずれて
跳ね上がることで、津波を伴った大きな地震が起きてしまいます。
ここでの地震は100年〜150年間隔で繰り返し発生している中、
いままさにまた繰り返される時期に来ているので
国を挙げて大きな警戒をしているんですが、
そんなエリアで、これまで知られていなかったタイプの
体に感じない、ゆっくりした地震がおきていることが分かりました。
ずばり・・・『ゆっくり地震』。
(これは正式名称なんです)
およそ20秒の周期で、最大マグニチュード3.5を観測したこの地震。
ゆっくり、弱くゆれるので、実際に私達が体に感じることはありません。
そして、実はすでにこれまでもゆっくり地震は2種類観測されていて、
今回新たに分かったゆっくり地震は3つめ。
場所は愛媛県の宇和島市の沖から、愛知県の豊田市周辺、
つまり東南海地震の震源域に当たっています。
3つのゆっくり地震は半年ごとに数日間続いているということです。
でも、体に揺れを感じないし、その揺れで大きな被害が出ないんだったら
何の問題もないじゃないか、と思う方は多いと思います。
でも、実はこれ、揺れの大きさ自体が問題ではないんです!
何故か・・・
ゆっくり地震の活動は、このエリアでの大地震の震源になると考えられている場所に
ひずみが逆にどんどん溜まっていることを表すという、とても怖い証拠なんです!
その3つめが観測された・・・
=いかに、四国から東海地方で大地震が迫っている可能性があるか、
分かっていただけるでしょうか?
21世紀前半には東海・東南海・南海のエリアで
必ずと言っていいほどの確率で
大地震が発生するといわれている事実が
さらに明確な裏づけをもってしまった現状・・・
すぐそこに迫る危機から、どうか目をそらさないで下さい。
あなたの災害への備えは万全ですか?
2007年01月09日
エレベーターの閉じ込め!
国土交通省が昨年、2007年度の予算編成に向けた
「重点施策」というものを発表しました。
簡単に言うと、2007年度に国交省が
何に重点をおいて取り組んでいくかというものなんですが、
この中には「安全・安心」というテーマで
災害にまつわるものも挙げられています。
中でも一番の注目は・・・
『エレベーターの安全対策』が盛り込まれている点です!
例えば、2005年7月の千葉県北西部地震・・・
足立区の一部では震度6弱も記録したりと
あの地震を体で覚えている方は多いと思います。
私も、あの日はお休みで家にいて、
引っ越したばかりの家で片づけをしていたらぐらぐらぐら!!!
あの揺れは、いまも少し揺れただけで
胸のどきりと一緒によみがえってきます。
あのとき、1都3県ではエレベーターへの閉じ込めが
78件も起こりました。
エレベーターは復旧までにしばらく時間がかかるので、
あのときに中にいらした方は本当に大変な思いをなさったと思います。
そして、災害だけでなく、整備不良などでも
エレベーターの閉じ込めや死亡事故が起きていることも事実です。
そこで国交省は具体的な対策として、2007年度は
閉じ込め・運転休止台数を減らすことや
閉じ込められた場合の早期救出・復旧の対策などに
取り組んでいこうとしているんですね。
でも、2007年度になったらすぐに何とかなる、というものではありません。
となると、やっぱりまだまだ、私たちがエレベーターに乗るときには
地震にあったら閉じ込められることをある程度、覚悟しなくてはいけません。
では、あなたは・・・エレベーターに閉じ込められたとき
具体的にどう対処すれば言いか、ご存知ですか?
まず、なにはともあれ第一に。
エレベータに閉じ込められたら、
長期戦になると覚悟して、ハラをくくってください!
そんなことか、と思われるかもしれませんが、これが一番重要なんです。
エレベーターの扉は中からは開かないので、
救助をひたすら待つしかありません。
第2に、体力を温存するために座り込む!
第3に、携帯電話で119番や管理会社に連絡を繰り返す。
ただし、大地震の後は電話が通じないことも多いので
しばらく繋がらないときは第4に、一旦身近な階にいる人に
気付いてもらうのための行動を取ります。
このとき、大声で助けを呼びがちですが、
これは体力を消耗するのでNG!
ドアを叩いてシグナルを外に発信することが一番有効です。
もし、一緒に乗っている人がいるのであれば、順番を決めて助けを求めたり、
停電となって真っ暗な密室で唯一の灯りになる携帯電話のディスプレイを
交代でともしたりと協力し合うといいんですよ。
ちなみに、日本のエレベーターは構造上、震動で落下する可能性は
とても低いと言うことです。
無駄な恐怖に怯えず、落ち着いて、長期戦を戦い抜きましょう!
さあ、いかがですか?
エレベーターには全く乗らずに生活をしていると言い切れる人以外、
閉じ込めはあなたの身に起こりうる問題です。
次にエレベーターに乗るとき、
『いま、この瞬間にエレベーターが止まったら・・・』と
ちょっと想像してみてくださいね。
そこから、必ず実感が生まれるはずです!
「重点施策」というものを発表しました。
簡単に言うと、2007年度に国交省が
何に重点をおいて取り組んでいくかというものなんですが、
この中には「安全・安心」というテーマで
災害にまつわるものも挙げられています。
中でも一番の注目は・・・
『エレベーターの安全対策』が盛り込まれている点です!
例えば、2005年7月の千葉県北西部地震・・・
足立区の一部では震度6弱も記録したりと
あの地震を体で覚えている方は多いと思います。
私も、あの日はお休みで家にいて、
引っ越したばかりの家で片づけをしていたらぐらぐらぐら!!!
あの揺れは、いまも少し揺れただけで
胸のどきりと一緒によみがえってきます。
あのとき、1都3県ではエレベーターへの閉じ込めが
78件も起こりました。
エレベーターは復旧までにしばらく時間がかかるので、
あのときに中にいらした方は本当に大変な思いをなさったと思います。
そして、災害だけでなく、整備不良などでも
エレベーターの閉じ込めや死亡事故が起きていることも事実です。
そこで国交省は具体的な対策として、2007年度は
閉じ込め・運転休止台数を減らすことや
閉じ込められた場合の早期救出・復旧の対策などに
取り組んでいこうとしているんですね。
でも、2007年度になったらすぐに何とかなる、というものではありません。
となると、やっぱりまだまだ、私たちがエレベーターに乗るときには
地震にあったら閉じ込められることをある程度、覚悟しなくてはいけません。
では、あなたは・・・エレベーターに閉じ込められたとき
具体的にどう対処すれば言いか、ご存知ですか?
まず、なにはともあれ第一に。
エレベータに閉じ込められたら、
長期戦になると覚悟して、ハラをくくってください!
そんなことか、と思われるかもしれませんが、これが一番重要なんです。
エレベーターの扉は中からは開かないので、
救助をひたすら待つしかありません。
第2に、体力を温存するために座り込む!
第3に、携帯電話で119番や管理会社に連絡を繰り返す。
ただし、大地震の後は電話が通じないことも多いので
しばらく繋がらないときは第4に、一旦身近な階にいる人に
気付いてもらうのための行動を取ります。
このとき、大声で助けを呼びがちですが、
これは体力を消耗するのでNG!
ドアを叩いてシグナルを外に発信することが一番有効です。
もし、一緒に乗っている人がいるのであれば、順番を決めて助けを求めたり、
停電となって真っ暗な密室で唯一の灯りになる携帯電話のディスプレイを
交代でともしたりと協力し合うといいんですよ。
ちなみに、日本のエレベーターは構造上、震動で落下する可能性は
とても低いと言うことです。
無駄な恐怖に怯えず、落ち着いて、長期戦を戦い抜きましょう!
さあ、いかがですか?
エレベーターには全く乗らずに生活をしていると言い切れる人以外、
閉じ込めはあなたの身に起こりうる問題です。
次にエレベーターに乗るとき、
『いま、この瞬間にエレベーターが止まったら・・・』と
ちょっと想像してみてくださいね。
そこから、必ず実感が生まれるはずです!
2007年01月06日
災害・・・国や人を超えるということ
2007年がいよいよ始まりました。
私が『防災5MINUTES CHECK』で
防災や災害の情報をお伝えするようになって
4年以上が経ちます。
今年も、『分かりやすくすぐに使える情報』を目指して
番組をお届けしていくので、どうぞよろしくお願いします!
さて、話は少し巻き戻って、2006年。
毎年、その年が終わるときには
防災5MINUTES CHECKの最後の放送で
『今年は大きな災害もなく過ぎました』と言えたら
どれだけいいだろう、と強く思います。
でも、残念なことに、2006年もまた世界各地で
大きな自然災害がたくさん起きましたね・・・。
まず、2月17日にフィリピンのレイテ島で発生した
大規模な地滑り。
2週間続いた大雨によって、一瞬にして土砂が
およそ1000人の命をのみ込みました。
そして、5月27日にはインドネシア・ジャワ島中部で
マグニチュード6.3の地震が発生しました。
震源が浅く、直下型の地震だったことと、
石やレンガを積み上げただけの建物が多かったことなどで、
3500人以上の方が亡くなりました。
国内でも、おきましたね。
11月7日に北海道佐呂間町で発生したのが竜巻。
9人の方が命を落としました。
続く15日には千島列島でマグニチュード7.9の地震が発生して、
北海道や東北に津波警報が出されたことも
記憶に新しいと思います。
そして、これはつい先日、と言ってもいいと思います。
偶然にも、2年前にスマトラ島沖地震と大津波が発生したのと同じ日、
12月26日に台湾南部でマグニチュード6を超える地震が起きて、
2人が命を失いました。
でも、そんなニュースも自分には遠いことだし、
災害が起きてもその場で命が助かったらそれでいいよね、と
思っている方も中にはいるかもしれません。
ただ、2年前に起きたスマトラ島沖地震と津波の復興活動を
いまも現地で行なっている、日本赤十字のスタッフ大岩豊さんは
先日、こんなお話をしてくださいました。
インドネシアは非常に地震が多い国で、
日本と実は置かれている状況は非常に似ている。
だから、インドネシアでの地震、そして世界での災害を
国が違う、人種が違う、というのではなく、
同じ立場にいるものとして捕らえて、
同じ立場にいるものとして手を貸してほしい。
確かに私達は、自国のことになると
義援金や物資や・・・と、支援に力を入れます。
もちろん、これはとても素晴らしいことです。
でも、海を越えたこととなると・・・
どこか、遠くて『他の次元のこと』に思いがちですよね。
大岩さんのこの言葉に、私自身もはっとしました。
ここから何十時間も何千キロも離れてはいるけれど、
同じように地震の恐怖と背中合わせで、
同じように支援を必要としている人がいる。
災害は人事ではないし、明日は自分が被災者になるかもしれない。
そんな現実、胸にしっかりと刻みつけておかなきゃと
改めて思いました。
国や人を超えた災害支援。
あなたも是非、心の片隅に『災害に境界はない』ということ
留めておいてくださいね。
私が『防災5MINUTES CHECK』で
防災や災害の情報をお伝えするようになって
4年以上が経ちます。
今年も、『分かりやすくすぐに使える情報』を目指して
番組をお届けしていくので、どうぞよろしくお願いします!
さて、話は少し巻き戻って、2006年。
毎年、その年が終わるときには
防災5MINUTES CHECKの最後の放送で
『今年は大きな災害もなく過ぎました』と言えたら
どれだけいいだろう、と強く思います。
でも、残念なことに、2006年もまた世界各地で
大きな自然災害がたくさん起きましたね・・・。
まず、2月17日にフィリピンのレイテ島で発生した
大規模な地滑り。
2週間続いた大雨によって、一瞬にして土砂が
およそ1000人の命をのみ込みました。
そして、5月27日にはインドネシア・ジャワ島中部で
マグニチュード6.3の地震が発生しました。
震源が浅く、直下型の地震だったことと、
石やレンガを積み上げただけの建物が多かったことなどで、
3500人以上の方が亡くなりました。
国内でも、おきましたね。
11月7日に北海道佐呂間町で発生したのが竜巻。
9人の方が命を落としました。
続く15日には千島列島でマグニチュード7.9の地震が発生して、
北海道や東北に津波警報が出されたことも
記憶に新しいと思います。
そして、これはつい先日、と言ってもいいと思います。
偶然にも、2年前にスマトラ島沖地震と大津波が発生したのと同じ日、
12月26日に台湾南部でマグニチュード6を超える地震が起きて、
2人が命を失いました。
でも、そんなニュースも自分には遠いことだし、
災害が起きてもその場で命が助かったらそれでいいよね、と
思っている方も中にはいるかもしれません。
ただ、2年前に起きたスマトラ島沖地震と津波の復興活動を
いまも現地で行なっている、日本赤十字のスタッフ大岩豊さんは
先日、こんなお話をしてくださいました。
インドネシアは非常に地震が多い国で、
日本と実は置かれている状況は非常に似ている。
だから、インドネシアでの地震、そして世界での災害を
国が違う、人種が違う、というのではなく、
同じ立場にいるものとして捕らえて、
同じ立場にいるものとして手を貸してほしい。
確かに私達は、自国のことになると
義援金や物資や・・・と、支援に力を入れます。
もちろん、これはとても素晴らしいことです。
でも、海を越えたこととなると・・・
どこか、遠くて『他の次元のこと』に思いがちですよね。
大岩さんのこの言葉に、私自身もはっとしました。
ここから何十時間も何千キロも離れてはいるけれど、
同じように地震の恐怖と背中合わせで、
同じように支援を必要としている人がいる。
災害は人事ではないし、明日は自分が被災者になるかもしれない。
そんな現実、胸にしっかりと刻みつけておかなきゃと
改めて思いました。
国や人を超えた災害支援。
あなたも是非、心の片隅に『災害に境界はない』ということ
留めておいてくださいね。