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21.09.25
水谷隼・伊藤美誠ペア
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東京オリンピックの名場面の一つといえば、間違いなく、卓球の混合ダブルスだろう。
新たに採用された新種目で、水谷隼・伊藤美誠ペアが、日本卓球界初の金メダルを獲得した。

ともに、静岡県磐田市の出身で、実家は歩いて10分ほどの距離。
伊藤が4歳の時、水谷の父親が主宰する卓球教室に入り、年齢差は12歳あるものの、兄妹のような関係で成長してきた。

東京大会で、水谷・伊藤ペアは、昔から互いのプレースタイルを良く知るからこその絶妙なコンビネーションで、絶体絶命の場面を乗り越えていく。

準々決勝、世界ランク3位のドイツ戦。
パワフルな強打が武器で、女子のソルヤは、リオ大会の準決勝で伊藤が大逆転負けを喫した因縁の相手だった。

ともに3ゲームずつを奪って、勝負を決する最終第7ゲーム。
日本は、ソルヤにバックハンドを次々と決められ、5連続失点。
その後も流れを取り戻せず、9対2、最大7点差と追い込まれた。

しかし、ここから水谷が強気のプレーで伊藤をリード。
「まだ行ける!大丈夫」と、1本ごとに声を掛けて鼓舞していく。
10対6と先にマッチポイントを奪われたが、水谷の4連続得点で10対10。
7度のマッチポイントを握られながらもしのぎ続け、最後はこの日初となる伊藤のロングサーブで16対14、死闘を制した。

続く準決勝で台湾ペアを倒すと、決勝戦で、卓球王国の中国と対戦。
最初の2ゲームを許す苦しい展開となったが、脅威の追い上げを見せ、最終セットまでもつれ込むと最後は伊藤のサーブが相手のレシーブミスを誘い、悲願の中国越え。

兄妹のような2人が、ペアを組んで臨んだオリンピックの大舞台。
表彰式では、互いの金メダルを掛け合い、満点の笑顔を見せた。


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