東京オリンピックの女子ゴルフ最終ラウンド。
稲見萌寧は、首位と5打差の通算10アンダー、3位タイでスタートした。
1番をバーディーと好発進したが、直後の2番をボギーとするなど、前半は、4バーディー、2ボギー。
スコアを2つ伸ばしたものの、単独5位へと順位を下げて折り返した。
しかし、後半は、持ち前の精度の高いショットで、12番からは4連続バーディー。
首位に立っていたアメリカのコルダを猛追する。
17番のバーディーパット直前には雷雲が接近し、およそ50分の中断を挟んだが、再開直後に4メートルのバーディーパットを沈めてこのホールが終わった時点で通算17アンダー。
ついに、コルダに並んで首位に立った。
しかし、最終ホール、第2打をバンカーに入れて、痛恨のボギー。スコアを1つ落として、2位タイ。
銀メダルを懸けたプレーオフは、リオ大会の銀メダリスト、ニュージーランドのコーと対決。
稲見は、「これまでプレーオフの勝率は100%」と強気で臨み、最初のホールで競り勝ち見事銀メダル。
ゴルフで男女を通じ日本選手初のメダリストとなった。
稲見は、東京オリンピックが1年延期された間にツアーで6勝を挙げ、世界ランキングを急上昇させてオリンピックの切符をつかみ、勢いをそのままに、メダルをつかみ取った。
女子ゴルフ界をけん引する1998年度生まれの「黄金世代」と、その2つ下、2000年度生まれの「プラチナ世代」、2つの世代に挟まれた99年生まれの稲見。
「ハザマ世代のダイヤモンドになる」と語ったその言葉通り、大舞台で眩い輝きを放った。
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