1990年代から2000年代の前半のサッカー界で活躍した、元オランダ代表のフォワード、デニス・ベルカンプ。
華麗なプレーで観客を魅了する一方、ゴール前での冷静なプレーぶりから、「アイスマン」の愛称で呼ばれた。
ベルカンプは、1969年、オランダ生まれ。
名門・アヤックスのユースで英雄、ヨハン・クライフにその才能を見出され、17歳のとき、プロデビュー。
3年連続で得点王に輝き、一躍脚光を浴びた。
その後、イタリアの名門インテルを経て、1995年からはイングランド・プレミアリーグのアーセナルでプレー。
チームの中心選手として輝きを放ち、3度のプレミリーグ制覇など、2006年に引退するまで11シーズンにわたって活躍した。
ベルカンプの技術で突出していたのがパスを受けるトラップ。
ボールの勢いを殺すだけでなく、2手3手先を読み、ワンタッチでボールをコントロール。
その刹那、相手ディフェンダーを置き去りにし、自らゴールを決める。
ベルカンプの数ある芸術的なゴールの中でも、プレミア史に残る伝説のゴールと言われているのが、2002年のニューカッスル戦。
ゴール前でディフェンダーを背にパスを受けたベルカンプは、左足でボールを軽くはたくと同時に体を反転。
ディフェンダーと体を入れ替えると、キーパーの位置を確認しながら、冷静に右足でゴール隅へと決めた。
ベルカンプがこのスーパーゴールを決めた2002年、アーセナルは2度目のリーグ制覇を成し遂げている。
決して俊足ではないが、卓越したトラップとボールコントロールで数々のスーパーゴールを生み出した、デニス・ベルカンプ。
その芸術的なプレーは、今も燦然と輝いている。
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