東京オリンピックをおよそ3か月後に控え行われた、競泳の日本選手権。
31歳のベテラン・入江陵介が男子100メートルと200メートル背泳ぎで優勝、ともに派遣標準記録を突破し、両種目で東京オリンピックの切符を手に入れた。
入江にとって、4大会連続での出場で、競泳界では北島康介、松田丈志に並ぶ日本勢最多記録となる。
高校時代から頭角を表し、2008年、18歳で北京オリンピック出場。得意の200メートルで5位入賞を果たした。
2012年、ロンドンオリンピックでは、100メートルで銅、200メートルで銀、400メートルメドレーリレーでも銀メダルと3個のメダルを獲得、4年後のリオオリンピックで頂点に立つはずだった。
しかし、得意の200メートルも8位に終わるなど、思うような結果は残せず…。
レース後には、「賞味期限切れなのかなと思うこともありました」と、涙を浮かべて語った。
それでも入江は泳ぐことを辞めなかった。
ロンドンオリンピックで表彰台に上ったときの光景が忘れられず、再起を誓いアメリカへと練習拠点を移し、トレーニングを続けてきた。
2018年のパンパシフィック選手権では、主要な国際大会としては4年ぶりにメダルを獲得。
そして今年の日本選手権、白血病から復帰した池江璃花子がオリンピック代表に決まり、勇気をもらったという入江は、他を寄せ付けぬ強さで2種目を制した。
「夏には日本新を出したい」という入江陵介、再び表彰台に立つために、さらなる進化を続ける。
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