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20.10.31
喜友名諒
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東京オリンピックで新たに採用される新競技・空手で、金メダル最有力といわれる喜友名諒(きゆな・りょう)。

空手には「組手」と「形(かた)」の2つの種目があり、「組手」は対戦形式で、突き、蹴り、打ちによる攻防で勝敗を決める。
一方「形」は、選手一人が演舞を行い、技の正確性やキレ、スピード、力強さなどを審判が採点し勝敗が決まる。
その「形」で圧倒的な実力を誇る喜友名。
日本選手権を8連覇、2年に一度開催される世界選手権では、2014年、16年、18年と3連覇を果たしている。

得意とするのは、「貫手(ぬきて)」と呼ばれる、指先を真っすぐ伸ばして相手の急所を突く技。
さらに、攻撃と防御を一体化させた細かい足の動きが持ち味で、それらは、地道な鍛錬によって作り上げられた。

喜友名は、空手発祥の地・沖縄県出身。
5歳のとき、友達の影響で、空手道場に通い始めた。
中学では空手部に所属し、空手漬けの毎日を送り、2年の時には、全国制覇を成し遂げた。

そして翌年、中学3年の時、ある人物との出会いが大きな転機となった。
かつて、世界選手権の「形」で3連覇を果たした、佐久本嗣男(さくもと・つぐお)。
沖縄の伝統空手を世界に広めた第一人者として知られる。
佐久本から「365日の練習ができるなら付いてこい」と言われ、喜友名は「できます」と即答。
道場に近い高校に進学し、自宅から毎日通った。
高校時代は、全国優勝は無かったものの、基礎を磨き続け、沖縄国際大学2年で全国優勝。
その後も厳しい稽古を積み、世界選手権3連覇、これは師匠の佐久本以来、30年ぶりの快挙だった。

空手を極めんとする求道者・喜友名諒、東京オリンピックの頂きを目指し、一途に歩み続ける。



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