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20.08.01
岡本綾子
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去年、全英女子オープンゴルフを制覇し、日本人で42年ぶりにメジャータイトルを手にした渋野日向子を筆頭に、勝みなみ、畑岡奈紗、原英莉花ら、黄金世代が活躍し、まさに隆盛の時を迎えている日本の女子ゴルフ界。

その先駆けともいえる存在で、日本人で初めて、アメリカツアーの賞金女王になったのが、「世界のアヤコ」こと、岡本綾子。
アメリカツアーでの通算17勝は、2位・宮里藍の9勝を大きく上回っている。

小学生時代にソフトボールをやっていた渋野と同じく、岡本もプロゴルファーになる前は、バリバリのソフトボーラー。
高校時代は、キャプテンで、エースで4番、インターハイでは準優勝。
高校卒業後に入った実業団でもエースで4番、1971年の国体では優勝を果たしている。
その翌年、ソフトボールを引退。
ゴルフ練習場に勤務したことがプロゴルファーへのきっかけとなった。
74年、2度目の受験でプロテストに合格。
1年目の75年に初勝利すると、81年には、日本のツアーで8勝、初の賞金女王となった。

その翌年82年から、アメリカツアーに本格参戦、84年には、まだメジャー昇格前の全英女子オープンで優勝を飾った。
賞金ランクはアメリカで3位と、トッププロへと駆け上がったが、85年に腰痛から腰にメスを入れた。
そこから見事復活を遂げ、87年、女子メジャーの最高峰・全米女子オープンに挑んだ。
規定の4ラウンドを終えて、岡本を含む3選手が首位に並び、18ホールのプレーオフにもつれ込む大接戦。
イギリスのローラ・デービーズに惜しくも敗れたが、雨天順延を含む6日間の壮絶な戦いは、伝説の名勝負となった。
この年、アメリカの人以外で初めてアメリカ女子ツアーの賞金女王に輝いた岡本綾子。
メジャータイトルには縁がなかったものの、その足跡は、海外で活躍する日本人の先駆けとして刻まれている。


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