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20.07.25
太田渉子
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かつて冬のパラリンピックでメダルを獲得し、来年夏の東京パラリンピックに出場を決めた選手がいる。
テコンドー代表、太田渉子。

1989年、山形県生まれ。彼女には、生まれつき左手の指がない。
両親は、「なんでもできる子になってほしい」と、ピアノを習わせたり、クロスカントリースキーにも挑戦させた。

中学1年から、本格的にパラスポーツのクロスカントリースキーに取り組み始め、2006年のトリノパラリンピックに、日本選手団最年少の16歳で出場。バイアスロン・ロングで、銅メダルに輝いた。
2010年のバンクーバー大会では、クロスカントリースキー・スプリントで銀メダル。
2014年のソチ大会では、日本選手団の旗手を務めた。

3大会連続でパラリンピックに出場し、2つのメダルを手にした太田は、ソチ大会後に現役を引退。
その後、会社に勤めながら、パラスポーツの魅力や挑戦する大切さを子供たちに伝えてきた。

パラテコンドーとの出会いは、2015年の夏。
東京パラリンピックでパラテコンドーの初採用が決まった際、太田は、東京都が主催する選手発掘のイベントに、パラリンピアンとして参加。
そこでテコンドーの優雅な足の開脚や美しいターンに惹かれ、道場に通うようになった。
当時は、あくまでも習い事程度で、月に1度のペースだったが、2016年のアジア選手権で銅メダルを獲得。
そして、2018年の全日本選手権で優勝し、強化指定選手に選ばれたことで、東京パラリンピックを目指すことを決意した。
去年の世界選手権では、堂々の3位。準々決勝では、世界ランキング1位のイギリスの選手に勝利した。

この大会の活躍により、東京パラリンピックの代表に内定した太田渉子。
スキーで培った勝負強さを武器に、来年の夏、冬のパラリンピックでは届かなかった頂点を狙う。


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