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20.07.18
西村拳
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東京オリンピックで、新競技に採用された空手。
日本発祥の競技で、活躍が期待される選手が数多くいる中、注目は、「組手」男子75キロ級で代表に確定している「空手界のプリンス」こと西村拳。

福岡県出身の24歳で、両親はともに空手の選手。
元世界王者の父親の影響で3歳から空手を始めた。
最初の頃は、親にやらされていた感覚だったというが、中学になって空手に打ち込むと一気に才能が開花。
中学3年でアジア大会に日本代表として出場し、2位となった。

中学卒業後は親元を離れ、空手の名門・宮崎第一高校へ進学。
「地獄だった」というほど厳しい練習を積み、インターハイ優勝、国体2連覇を果たした。
大学進学後も、2年のときに全日本学生選手権を制覇。
3年では国際大会でも優勝するなど、着実にステップアップ。
おととしの世界選手権では銅メダルを獲得した。

そして、去年9月に行われた東京オリンピックの前哨戦、プレミアリーグ東京大会では、見事優勝。
実は、決勝で対戦したのは、西村が中学の頃から憧れだった選手、アゼルバイジャンの、ラファエル・アガイエフだった。
身長は、168センチと小柄ながら、2メートル近い男たちを蹴りや突きでふっとばし、無差別級も含む、世界選手権を5回制覇した「空手界の生きる伝説」と呼ばれる人物。
30代半ばとなった今でも、世界トップクラスの実力を誇っている。

いまや西村にとって、アガイエフは、憧れの存在であり、メダルを争うライバルでもある。
一方のアガイエフも「オリンピック決勝は、ケンとやりたい」と、西村をライバルと認めている。

来年の夏、2人の願い通り、東京オリンピックの決勝で対戦し、そして空手界のプリンスが金メダルを獲得することを期待したい。



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